2021年1月7日
|
2021年 新年! 新年となりました。今年もよろしくお願いいたします。 写真は、愛犬のマーサです。川に行く前なので、少し興奮しています。そんなマーサも3月で7歳になり、月日の経つのは早いなあと感じています。今年も健康第一、笑顔が絶えない1年でありますように。 ![]() |
2020年12月27日
|
釣り納め 先日、今年最後の釣りに行きました。今年はAさんの船に乗せていただく機会が多く、楽しい釣りができた1年でした。この日は早朝からパッとせず、釣果としてはイマイチでした。今日は駄目だな、と港に帰る途中で立ち寄った最後のポイントでAさんにサゴシ(サワラ)がヒット!それからはサゴシの群れに当たったようで爆釣でした。諦めないで良かったね、とAさん。何事も諦めたら駄目ですね。最後はとてもいい思いのまま納竿することができました。 ![]() 爆釣したサゴシ(サワラ)の他、ツバス(ブリ)、オオモンハタ、アカハタなど。 |
2020年12月20日
|
タイキンギク 咲く! 毎日、寒い日が続きますが、こんな時期でも花をつける植物があります。海岸沿いの林の中などを歩いていると、その辺りだけがパーっと黄色く輝いて見えるほど目立つ植物、それがキク科のタイキンギクです。分布は紀伊半島南部と四国。茎はつる状なので、高い場所では5m近くまで上ると思います。黄色い花が無数に咲く様子が、積み上げた金のようであることから「堆金菊」です。何だか縁起がいい名前ですね。「金」にはどうもご縁がないので、せめてタイキンギクでも! 来年は、本物の「金」をあやかりたいと(毎年、そんなコトを言っているような気がしますが)…。 ![]() |
2020年12月11日
|
重版 続々! 2017年に発刊させていただいた「さかなのたまご〜いきのこりをかけただいさくせん」(ポプラ社)が、今年になって6月に第4刷、7月に第5刷と続々と重版されました! これは、小学校国語の教科書に掲載されたこともありそうですが、家で過ごす機会が増えたからかもしれません。2018年には産経児童出版文化賞をいただいた本ですが、こうして何年も読んでいただいていることは素直に嬉しいです。これからも面白い本を作っていきたいと思います。 ![]() 「さかなのたまご〜いきのこりをかけただいさくせん」(ポプラ社) 写真・文 内山りゅう 定価:本体1500円+税 |
2020年12月7日
|
オズマガジン トリップ 特別付録カレンダー 本日発売のオズマガジン トリップ(スターツ出版)に、取り外せる Book in Book「水の国、わかやま。」 2021 CALENDAR が特別付録で付いています。和歌山県観光連盟とのコラボレーション企画で、私が撮影した水の景色のカレンダーです。本誌は女性向けの旅行雑誌で、特集は「密を避ける客室露天の宿」。南紀白浜温泉の特集記事もあります。 カレンダーの表紙は愛犬のマーサが川で泳ぐシーンです! 取り外していただき、壁掛けとして使用していただければ嬉しいです。 オズマガジン トリップ 1月号 No.11 (スターツ出版株式会社) 価格800円(税込み) ![]() ![]() ![]() |
2020年12月2日
|
銚子川 日めくり万年カレンダー が完成! キャンプ inn 海山の指定管理者である、ふるさと企画舎さんが企画・発行する日めくり万年カレンダー「銚子川じかん」が、このたび完成しました! 表紙を含めて32カットを選ぶ作業では、代表的な生き物を入れ、四季も入れ、水中シーンのゆらゆら帯は必須だし…と、セレクトには時間がかかりました。すべての写真には私なりの銚子川への思いを書かせていただいています。写真集もいいですが、卓上や壁掛けとして身近に置いて写真を眺めていただけると嬉しいです。万年カレンダーなので1年中楽しんでいただけると思います。 店舗販売はキャンプ inn 海山、道の駅海山などですが、オンラインでの購入も可能です。 価格は1200円(税込み1320円)です。 是非、銚子川での思い出に、またプレゼントにもご活用いただければと思います。 ブログ紹介ページ https://blog.canpan.info/furusatokikaku/daily/202011/22 また、いいタイミングでこの日月に銚子川番組の再放送(予定)があります。 放送内容もナレーションも異なりますので、それぞれお楽しみいただけると思います。どちらの番組にも出演しています。 12月6日(日) 午後0:00〜0:49 BS1 NHKスペシャル 「見えないものが見える川〜奇跡の清流 銚子川〜」 12月7日(月) 午後8:00〜9:00 BSプレミアム ワイルドライフ 「紀伊半島 清流 銚子川 幻のアユが集いカエルが戦う」 ![]() |
2020年11月25日
|
北山村の川へ 昨日、県世界遺産センター所長の山西さんにご同行いただき、北山村へ行きました。北山村に透明度の高い川があると教えていただいたのも山西さんです。県内に詳しく、美しい水や川の情報を常にリサーチして下さいます。 今回行ったのは熊野川水系の「四の川(しのごう)」という小さな川で、河床が高いせいか途中で川が伏流しています。そのこともあって、水の透明度が非常に高く水が青いのです。陽の光が入る場所を探しての水中撮影でしたが、山が深く1時間たらずでかげってしまいましたが、水の中は素晴らしかったです。 ![]() 半水面で撮影してみました。カワムツ、ウグイ、オイカワなどが無数に群れていました。 ![]() 四の川での記念撮影。車からは急な斜面を下ります。 ![]() 撮影風景です。水面に波を立てないように気をつけています。上ともに山西さん撮影。 |
2020年11月20日
|
久々の釣り 先日、いつものようにAさんの船に乗せていただき釣りに行きました。聞くところによるとスマ(ヤイトガツオ)が釣れているとのことで、狙いはこの高級魚に決定。波のない晴天で、田辺湾〜白浜沖まで船をはしらせ、ひたすらジギング。すると、マダイやイトヨリダイ、オオモンハタ、カンパチ、ホウボウなどの五目釣りとなり、魚好きには実に楽しい釣りとなりました。しかし、肝心のスマは釣れず…。またいつかリベンジをしたいと思います。 ![]() ![]() 良型のマダイ ジグを食ってきたカワハギ ![]() ![]() 綺麗なホウボウ 大型のイトヨリダイ ![]() ![]() “シオ”と呼ばれるカンパチの幼魚 タイラバで釣れたイラ ![]() ![]() ちょっと小さいオオモンハタ わが町、白浜のホテル街 ![]() ![]() 海から見た円月島 朝から夕方まで釣りまくり! |
2020年11月15日
|
深まる秋 先日、愛犬マーサを連れて安川渓谷へ撮影に行きました。今年はどこも紅葉が素晴らしく、深まる秋を水中から見上げるアングルで狙ってみようと思いました。林道をゆっくりと車を走らせながら「秋」を探します。すると、崖下に見事な紅葉が川にせり出しているのが見えました。早速、ドライスーツに着替え、18キロほどのウェイトと水中カメラを背負い、木をつたいながら崖を下ります。四輪駆動のマーサは軽々と下りていきますが、私は急な斜面に悪戦苦闘。ようやく谷底まで下りてカメラの準備をしていると、すでにマーサは泳いでいました。ゴールデンレトリバーは本当に水が好きですね。水温10℃の水に漬かりながら、深まる秋を堪能した1日でした。 ![]() ![]() |
2020年11月13日
|
本のご紹介 和歌山県知事の仁坂吉伸さんが、『ブルネイの蝶』を出版されました。かつてブルネイ駐在大使をされていた頃に足繁くフィールドに通われ、多くの週末を費やして採集した蝶の集大成です。時にはジャングル深くまで分け入り、集めに集めた標本は圧巻の一言!図鑑ですが多くのコラムがあり、特にボルネオ特産で激レアのイノレスボルネオフタオシジミを採集したくだりなどは、仁坂さんのお人柄やクスリと笑えるユニークさも相まって面白く読み進めました。私は何度か採集にお供させていただきましたが、蝶を見つけたときの電光石火の捕虫網さばきは、蝶屋としての一面を垣間見たような気がしたのでした。 ![]() ![]() |
2020年11月7日
|
ヒグマの肉! 普段から親しくさせていただいている方から「北海道からヒグマの肉が届いたよ〜」と連絡があり、早速分けていただきました。肉の部位はロースです。薄くスライスして塩・コショーで焼いたのと、焼き肉のたれに漬け込んで焼いたのと2通りで食べてみました。匂いはほとんどなく、多少歯ごたえがありますが美味しい肉でした。和歌山に居ながらヒグマの肉を食べられて幸運でした。猪や鹿の肉も結構いただいて食べていますが、処理が上手にできているものは臭みも無くて本当に美味しいですね。 ![]() |
2020年10月28日
|
秋の川上村 先日、川上村にて「匠の聚フォトコンテスト2020」の審査会がありました。応募点数は昨年よりも少なかったですが、組み写真が増えて良い作品が多かった印象でした。「匠の聚大賞」をはじめ、多くの賞が用意されているので是非、ご応募いただければと思います。残念ながら新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、授賞式は中止となりました。 翌日には、源流の森に行きました。朝は10℃ほどまでに冷え込み、秋の訪れを感じました。林道から見下ろす渓流では良型のアマゴがペアになって産卵行動をおこなっていました。しばらくの間、観察してから下山しました。 ![]() ![]() |
2020年10月13日
|
「水の国、わかやま。」キャンペーン冊子の英語版が完成! 和歌山県の観光キャンペーンの一つである 「水の国、わかやま。」 は5年目を迎え、英語版パンフレットもリニューアルしました。 無料で配布するものとはいえ、30ページを超えるボリュームで内容もしっかりしていて好評です。道の駅や観光案内所、サービスエリアなどに置いてありますので、是非、ご来県の際はお持ちください。日本語版にはプレゼントがもらえるチケットも付いています。 ![]() |
2020年10月7日
|
キクモ水中群落 紀南の湿地でキクモの水中群落を見つけました。キクモは田んぼでも見られる雑草で、陸上ではピンク色の可愛い花を咲かせます。キクモは陸上と水中とでは全く異なる葉の形をしており、水中の葉は糸状に裂け、全体にモコモコとリスのしっぽのようになります。数日前の雨で水位が上がったようで、見事なキクモの水中群落が広がっていました。ちなみに、写真中央の植物はミズネコノオです。花を付けていることから開花後に水没したのでしょう。ここは、以前訪れたときはミズネコノオが全体を覆っていたので、キクモと勢力争いをしているのかもしれません。 ![]() |
2020年9月12日
|
匠の聚フォトコンテスト2020! 奈良県川上村・匠の聚フォトコンテスト2020「川上村の情景」 が、今年も開催されます。川上村内で撮影された自然風景や動物・植物などの生き物、人々の暮らしや催事などが対象となります。匠の聚大賞をはじめ多くの賞が設けられており、インスタ部門もあります。新型コロナウィルス感染症拡大防止に十分ご留意いただき、ご来村いただければと思います。沢山のご応募お待ちしています。 ![]() ![]() 匠の聚フォトコンテスト2020 応募用紙のダウンロードはこちらから ↑↑↑ ※クリックすると応募用紙のPDFファイルが開きます。 |
2020年9月6日
|
北山川でのウナギ漁 県南、新宮市にて熊野灘に注ぎ込む一級河川、熊野川。その支流に北山川があります。大台ケ原を源流の一つとする北山川は、上流にダムはあるものの水量は豊富で美しく、サツキマスやアユカケ、アユ、ウナギなどが豊富に生息する河川として知られています。上流域には多雨と急流により削られた独特の渓谷、瀞峡(どろきょう)があり、北山村では観光用の筏下りが体験できます。この川の近くで暮らす新宅さんの船に乗せていただき、ウナギ漁を取材しました。ウナギ漁には様々な漁法がありますが、新宅さんは太い竹をくり抜いて作った筒を用います。生きたアユを中に入れ、ウナギの棲んでいそうな場所に沈めておき捕獲します。 ![]() 新宅さんの船はウォータージェット推進船です。プロペラが川底をかくことなく浅場で も上って行けます。 ![]() ウナギの筒を上げて中をチェックします。それにしても、この透明度!北山川は素晴ら しい川です。 ![]() この日捕れた天然ウナギ。大きいもので60cmほど。いただいたウナギは翌日捌き、庭で 備長炭で焼いていただきました。いや〜、美味かったです。 ![]() 切り立った崖が続く瀞峡を船から見上げます。独特の景観に感動の連続でした。 |
2020年8月22日
|
フィールドでの逸品! 県内の渓流などに行く機会は相変わらず多いのですが、そんな時にいつも思っていることがありました。それは、カメラ機材をはじめ様々なものを水辺に持っていくので、それらを安全に置いておく場所の問題…。直射日光は避けたいけれど、あまり水辺から離れた場所には置いておきたくないし…。いつもは適当にまとめて置いておくのですが、何となく不安でした。そんな時、「これだ!」という逸品に出合ったのです。それは「GINKAKU」という、ヘラブナ釣りの釣座として超メジャーな製品(知りませんでした…)。何しろ、人が上に座って釣りをするためのものなのでとても頑丈にできていること、支柱がどこでもワンタッチでクリップできるので、足場の悪い場所でも水平に設置できるのです。おまけに別売りのパラソルを自由な角度で支柱に接続できるという優れもの! テーブルとしても使えるし、撮影機材や着替えなども安心して置いておけるので、まさに願ったり叶ったりの逸品なのでした。 ![]() 渓流でパラソルを設置しています(スーパーGINKAKU)。 ![]() このような段差のある岩でも、きちんと水平に設置できますよ。 ![]() 水中に設置し、この上に座っているだけでも気持ちがいいですね。 |
2020年8月14日
|
ニホンミツバチの蜂蜜 日本では、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類の蜂が養蜂され、蜂蜜が採取されています。ニホンミツバチは在来種で、昔から県南部などでは採蜜がおこなわれてきました。しかしながらニホンミツバチの蜂蜜は流通量が非常に少なく、一般に広く出回ることはありません。先日、古座川町でニホンミツバチの蜂蜜を採取するところを取材させていただきました。二ホンミツバチ養蜂家の橋本尚視さんは、この地域の伝統的な方法で採蜜をおこなっています。1つのゴーラ(巣箱)から年に1度、2升〜3升の蜂蜜が採れるそうです。巣を置く場所は、蜜源となる花が咲く雑木林等の存在が不可欠とのことでした。 ![]() ニホンミツバチはセイヨウミツバチにくらべて1回りほど小さく、性格は大人しいとの ことです。 ![]() 愛おしそうにニホンミツバチを見つめる橋本さん。蜂に対する愛を感じました。 ![]() 巣から取り出した蜂蜜。ゆっくりと時間をかけて濾すことが大事なのだそうです。 |
2020年8月10日
|
KIKU KNIVES(菊ナイフ) 先日、岐阜県関市に新しい工房を開設した KIKU KNIVES さんにお邪魔しました。日本はもちろんのこと世界中に絶大なファンを持つ松田菊男さんのナイフは、なかなか手に入らないことでも有名です。刃物の町として知られる関市で40年以上も高度な技を磨き、オリジナル性の高い魅力あるナイフを作り続けている、ナイフメーカーのいわば“カリスマ”。アウトドア好きや釣りをする人でナイフに興味がない人(とくに男性)はほとんどいないでしょう。鋭く格好いいナイフを見ると、年齢がいくつになっても胸がドキドキするものです。それにしても、どのナイフもいいですね〜。 ![]() 上は、2代目 マサユキ氏デザインの小型フィッシングナイフ「鮃(ひらめ)」。 下は、菊さんの「百瀬川」。 渓流釣りなどでの使用を目的に作られた小型ナイフ。水 辺で使用するため、14Cというステンレス鋼材が用いられ、グリップは滑り止め加工さ れています。 ![]() 菊さんと、KIKU KNIVES2代目、マサユキさん(左)とともに。 |
2020年7月22日
|
キイセンニンソウが咲き始めました キイセンニンソウは国産クレマチスの仲間で、紀伊半島南部と熊本県にのみ分布するつる性植物です。名前の「キイ」は、「紀伊」を意味しています。普通に見られるセンニンソウよりも開花の時期が半月ほど早く、葉柄と小葉柄に竹のような関節があることで区別できます。また、センニンソウよりも高い場所に這い上がるようで、10メートルを超えるスギなどの頂上部が真っ白になるほど花を咲かせていることもありました。和歌山県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されており、地元を代表する貴重な植物のひとつです。 ![]() 田辺湾を望む山の中腹にて撮影。 |
2020年7月3日
|
「水の国、わかやま。」キャンペーン! 和歌山県の水辺の景観、絶景、温泉、食、体験アクティビティなど、「水」にまつわる観光キャンペーン「水の国、わかやま。」は5年目を迎えました。それに伴いパンフレットの表紙と扉の写真をリニューアルしました。ともに撮影したのは日置川上流の安川渓谷です。水の透明度が高く、いつ訪れても気持ちの良い川です。観光キャンペーンではアンバサダー的な役割を担わせていただいています。 ![]() |
2020年6月27日
|
オオクチバスの親子 先日、七色ダムへオオクチバスの水中撮影に行きました。知り合いのKさんがボートを持っており、それに乗せていただくことができました。池原ダムや七色ダムの岸は急勾配で、とても陸からは近づけません。それで、なかなか行く機会がありませんでした。オオクチバスは特定外来生物として多くの問題はありますが、オス親が稚魚を保護するという「イクメン」的な生態は撮影しておきたいと思っていました。オオクチバスのオスは、卵からふ化した稚魚、数千匹を懸命に守っていました。これらが成長していくと思うと、ちょっと目まいがしますが…。 ![]() 稚魚は一畳ほどに固まり群れ、約35cmのオスが付近をパトロールしていました。奈良県 七色ダムにて。 |
2020年6月22日
|
本のご紹介 約50年にわたり日本の野鳥を撮り続けてきた写真家、久保敬親氏の集大成となる『日本鳥類図譜』が出版されました。この本は、山と渓谷社創業90周年記念として出版されたもので、300ページを超える大型版です。鳥の棲んでいる環境ごとに章分けして構成されており、ページをめくるたびに迫力のカットが目に飛び込んできます! 鳥を撮影する人は少なくありませんが、久保さんの撮る鳥の写真は“その場の雰囲気”までもが表現されており、決して他の人では真似ができないクオリティです。特に猛禽類の写真は凄いの一言で、これらはフィルムで撮影されています。2000年に北海道中標津町に移住され、北の大地で動物や鳥を撮影されていましたが、昨年、この本の発刊を待たずにお亡くなりになりました。とても残念です。一人でも多くの方に、久保さんの写真を見ていただけたら嬉しいです。 『日本鳥類図譜』 山と渓谷社 写真:久保敬親 定価:4200円+税 ![]() |
2020年6月13日
|
再放送、続々! 昨年6月20日に放送されました「ニッポンぶらり鉄道旅 “人生まっしぐら” JR紀勢本線」が、再放送されます。紀勢本線を南下して、白浜のパートにてちょっとだけ出演しています。俳優の五十嵐健人さんと最後に訪れた「なぎさビール」の工場で試飲させていただいたビール、本当に美味しかったです!紀勢本線を通して、和歌山のいいトコロを満喫できると思いますよ。 NHK BSプレミアム 再放送日程(3回) 6月25日(木)夜7:30〜7:59 6月27日(土)朝7:45〜8:14 7月 2日(木)昼12:30〜12:59 なお、BS4K でも以下、4回の放送があります。 6月25日(木)夜7:30〜7:59 7月 2日(木)朝9:00〜9:29 7月 3日(金)夕4:00〜4:29 7月 4日(土)朝7:00〜7:29 ![]() また、同じくNHK BS4K では、 「完全版 見えないものが見える川 三重・銚子川」(90分)の再放送もあります。 NHKスペシャル「奇跡の清流・銚子川」、BS・ワイルドライフ「銚子川」などの集大成ともいえる完全版が、この4K番組だと思います。これを地上波で放送して欲しいですね…。 放送日時(BS4K) 6/27(土)午後7:30〜 |
2020年6月9日
|
郡上市清流フォトコンテスト 第4回を迎える「郡上市清流フォトコンテスト」の作品募集が始まりました。今回は6月1日〜9月9日までの期間となっています。コロナ禍により県外移動が制限されておりますが、移動が可能になりましたら是非、岐阜県郡上市に足を運んでいただけたらと思います。清流・長良川の水辺を散策しながら、心に留まった景色を写真に収めてください。作品のご応募、お待ちしています。 ![]() ↑↑↑ クリックでPDF表示 |
2020年6月4日
|
宝龍(ほうりゅう)の滝へ! 先日、熊野川水系赤木川の「宝龍の滝」に潜ってきました。いつものことながら、県世界遺産センターの山西さんにご同行いただきました。熊野川町瀧本にある「宝龍の滝」は、落差105m、2段の滝です。水量こそ多くはありませんが、スッと筆で描いたような美しい姿で名瀑です。この滝の滝壺は、巨大な岩をくり抜いたようなカタチをしていることが特徴で、一帯は岩盤になっています。ドライスーツに着替えタンクを背負って水中に潜ると、滝壺は流れがほとんど無く、水中は静まり返っていました。水深は最大で4.3mほどでした。これほどの上流にもかかわらず、オオヨシノボリやルリヨシノボリが沢山いたことは意外でした。なぜなら、これらのヨシノボリは稚魚期は海で過ごす両側回遊をおこなうからです。遠路遥々海から上ってきたのであれば大変だったろうな…。そんなことを考えながら1時間ほどの潜水を楽しみました。 ![]() 一の滝(下段)は落差51m。近くで見ると、かなり迫力があります。 ![]() 滝壺の底から落下する水を見上げました。 ![]() 宝龍の滝をバックに。山西さんに撮っていただきました。 |
2020年5月26日
|
再放送のお知らせ 5月31日(日)、NHKスペシャル 「見えないものが見える川〜奇跡の清流 銚子川〜」 が、BS1にて再放送される予定です。 午後 4:00〜4:49 です。初回放送は、総合テレビにて 2018/11/11にOAされたものです。見逃された方や、極上の「水」の映像で癒されたいなあ、と思われる方は是非、ご覧いただければと思います。 ![]() |
2020年5月21日
|
光るキノコ! 県南部の沿岸林に光るキノコ、シイノトモシビタケの撮影に行ってきました。名前にある「シイ」は、ツブラジイやスダジイなどの、いわゆるシイノキの朽ち木に発生するからで、発光することから「灯」と付けられたものです。このキノコは傘の直径が1〜3cm、高さ2〜5cmほどの目立たない小さなキノコですが、日が暮れて辺りが暗くなってくると、ぼ〜っと幻想的な光を放つのです。暗闇に眼が慣れてくると、そこかしこで光っている姿を観察することができました。雨の後に発生しやすく、発生直後のものは光が強いようです。光る姿を見ていると食べる気にはなりませんが、食用には適さないそうです。 ![]() スダジイの倒木に発生したシイノトモシビタケ。 撮影データ:ISO1600 F8 バルブ撮影で約40秒間露光 |
2020年5月18日
|
イシモチソウの撮影 イシモチソウが花の時期を迎えました。イシモチソウは県内でも限られた場所にしか生育していない、モウセンゴケ科の食虫植物です。葉(茎生葉)に粘液滴が発達しており、名前の「石持ち」は、強い粘液で小石をも持ち上げることからつけられたものです。今回は、この粘液滴もアップで撮影してみようと思いました。そこで長い間、防湿庫で眠っていた接写装置を復活させました。かつて私は、フィルムカメラではオリンパスの接写装置を愛用していました。ストロボ撮影では、TTLと呼ばれるオート撮影がオリンパスは実に優秀で、露出はドンピシャで決まりました。ベローズに装着するレンズは、ライツ製の「フォタール」という接写専用レンズを使っていました。今から30年ほど前に、昆虫カメラマンの知り合いに勧められて個人輸入したものです。小さなレンズですが、当時でもかなり高価だった記憶があります。しかし使ってみると、メダカの卵などは卵割の様子が撮影できたり、驚くほどの解像力を持っていました。このたびはデジタルで撮影するべく、ソニーのアルファ7Sにアダプターを付け、オリンパスのベローズに装着しました。ストロボは同じくオリンパスのツイン・マイクロフラッシュをマニュアル発光にて使用しました。昔を懐かしく思い出しながら、スタジオで過ごす時間も楽しいものですね。 ![]() イシモチソウ。花は白色で、茎の上部に咲きます。 ![]() イシモチソウの葉の粘液滴。小さな昆虫がひっつくと、葉は丸まって獲物を包み込み消 化酵素で分解します。 ![]() 上の写真を撮影した接写装置です。オリンパス+ライツが、アルファ7により蘇りました。 |
2020年5月6日
|
スタジオでの撮影 ミミズハゼ類の撮影を自宅のスタジオにておこなっています。ヒョロヒョロとミミズのような体型からその名がありますが、この仲間には謎が多く、日本には何種類いるのかも分かっていません。陸上を流れる「川」に限らず、地下を流れる伏流水に生息するものなどは、よく調べられていないのです。磯に流れ込む清水のような特殊な環境に生息するミミズハゼもいて、つい昨年、「アカツキミミズハゼ」として新種記載されました。どれもよく似ていますが、顔を拡大して観察するとその違いが分かります。こうした種類をコツコツと撮影しておくことが、将来制作する図鑑などで重要になってきます。 ![]() ![]() |
2020年4月15日
|
朝日新聞の連載 朝日新聞和歌山版・朝日新聞デジタルにて毎週水曜日に連載させていただいている「和歌山ネイチャーフォト」は、今日から「有尾類編」が始まりました。県内に生息する7種類(移植を含む)のサンショウウオ類、イモリ類を取り上げます。近年、分子系統学的な解析が進み、今まで1種類と思われていた中にいくつもの隠蔽種がいることが明らかにされ、それらは新種として記載されています。それに伴い和名も変更になることが多いので、そのあたりを整理して掲載するように努めています。第1回は、ハコネサンショウウオです。 ![]() |
2020年4月8日
|
再放送のお知らせ 2018年11月に放送されましたNHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、このたびBS1にて再放送される予定です。見逃された方は、是非ご覧いただきたいと思います。 4月18日(土)午後2:00〜2:49 NHK/BS1 また、翌日の19日にはBS4Kにて再放送「完全版 見えないものが見える川 三重・銚子川 生きものたちの賛歌」が放送される予定です。これは、NHKスペシャルの49分を90分バージョンに拡大したもので完全版となります。収録はすべて4Kでおこなってきたので、本来のクオリティは4K放送で見たいものですね。おそらく映画のような迫力なのだろうと思います。 4月19日(日)午後2:25〜3:55 NHK/BS4K ![]() コロナ禍により家で過ごされていると思いますが、美しい映像で少しだけでも心穏やか にお過ごしいただければと思います。 |
2020年3月31日
|
「お滝さん」での水中撮影 先日、本宮町請川にある「お滝さん」に、和歌山県世界遺産センターの山西さんと水中撮影に行ってきました。車から山道を20分ほど歩きますが、結構アップダウンが続くため、重たい荷物に思わずため息が出ます。強靭な山西さんにはドライスーツ一式とウェイト10キロ、お弁当などを持っていただきました。この場所は一人では行けないと判断したのでした…。「お滝さん」は熊野古道の小雲取越近くにある不動明王を祭る滝で、古くから修験者たちの道場として栄えたとのこと。現場に到着し、しばらく滝壺に光が入るのを待ちます。水温を測ると何と!8℃。ドライスーツを着るとはいえ、厳しい冷たさです。11時近くになって、ようやく陽が水中に射し込み、水中撮影を行うことができました。 ![]() 「お滝さん」は落差が約20m、滝壺は2m50cmほどでしょうか。優しい雰囲気の滝です。 ![]() 水中に潜って撮影しているところです(山西さん撮影)。 ![]() 滝壺に陽の光が射し込んだところです。陸上からは決して見ることができない特別な水 中景観です! |
2020年3月24日
|
ニホンウナギの稚魚 ニホンウナギの稚魚シラスウナギが各地で豊漁というニュースが聞かれます。実際、どこの川に行っても今年は数が多いと実感します。体が透明なシラスウナギが少し成長すると色素が定着し、クロコと呼ばれる稚ウナギになります。川で観察をしていると結構、大きさに差を感じたので、遡上時期にバラつきがありそうです。稚魚たちを撮影するには、大きなカメラよりもコンパクトでささっと撮影できる機材の方が便利かもしれません。私はオリンパス・TG5を使っていますが、防水性に優れ、RAW現像もできて本当によくできた、できすぎたカメラです。近年のデジタルカメラの進歩には驚くばかりですね。 ![]() シラスウナギからクロコになりかけた全長約6cmの稚魚。水深7cmで撮影、TG5を使用。 |
2020年3月15日
|
本のご紹介 以前、ここでも紹介させていただきました『ビワコオオナマズの秘密を探る』の姉妹本ともいうべき本が出版されました。前畑政善さん、田畑諒一さん共著の『ナマズの世界へようこそ−マナマズ・イワトコ・タニガワ−』(サンライズ出版)です。前畑さんのナマズ研究の足跡を辿りながら、新種となったタニガワナマズについても詳しく書かれています。ナマズ愛に溢れ、ナマズを通して日本の水辺環境を考える内容には、フィールド・ワークに関わってこられた前畑さんの強い信念のようなものを感じます。 ![]() 『ナマズの世界へようこそ−マナマズ・イワトコ・タニガワ−』(サンライズ出版) 著者:前畑政善・田畑諒一 定価:1500円+税 |
2020年3月11日
|
川上村に春を求めて! 先日、奈良県川上村に行ってきました。まだまだ寒い日が続きますが、ちょっぴり春の訪れを感じることができました。森と水の源流館の木村さんの案内で、三之公川流域などを歩きました。森の中は風もなくポカポカと暖かくて、本当に気持ちが良かったです。この森は村が所有する保存林で、およそ500年手付かずの状態で残っています。「時」が止まっているような雰囲気の森は、いつ訪れても心が穏やかになります。 ![]() 三之公川の明神谷。一般の立ち入りは禁止していますが、森と水の源流館のツアーなど に参加すると入山することができます。 森と水の源流館HP ![]() 木の枝から垂れ下がっていたタカサゴサガリゴケ。南方系のコケの仲間。 ![]() 水中の岩の隙間にナガレタゴガエルの卵塊もありました。 |
2020年3月4日
|
ついに刊行!「日本のタナゴ」予約受付中! いつかはまとめたいと、20年ほど前から準備をしてきたタナゴの本が、ようやく刊行の運びとなりました。著者は三重県総合博物館の北村淳一氏です。タナゴの研究で博士を取得している彼はフィールドにも精通していて、この本のために九州から東北地方まですべての水中撮影に同行してくれました。透明度の低い場所に生息するタナゴの仲間は水中撮影が難しい魚ですが、デジタルという武器を新たに携え、極上の生息環境で撮影ができたことにより水中シーンを充実させることができました。広い分布域をもつものは、白バックの標本写真にてローカリティ別に複数カットを掲載しています。これには研究者をはじめ水族館などの多くの方々の協力無しには揃えることができませんでした。水槽で撮影する個体は、その種類本来の婚姻色が発現するまで長い時間をかけて飼育してからシャッターを押すように努めました。図鑑としてだけでなく、近年、各地で減少著しいタナゴ類の保全、保護についても多くのページを割いています。中島淳氏の「日本のドジョウ」の姉妹本となります。今月18日、いよいよ刊行です! 「日本のタナゴ」 著者:北村淳一 山と渓谷社 定価:4,200円+税 ![]() ![]() ↑↑↑ クリックでPDF表示 |
2020年3月2日
|
銚子川の調査 先日、銚子川の生物調査を行いました。この調査は2016年から手弁当で続けてきている生物調査で、主に間隙性生物がターゲットです。地面の下に生息する生き物を採集するには、スコップで一気に掘るのが効率がいいです。しかし、ひたすら砂利を掘り続ける作業は疲れるし辛いものですね。よって、大勢でワイワイと掘った方が楽しく、競争にもなります。今回は、上流から河口まで、また隣を流れる船津川にも足を運びました。新たな発見となるようなモノは捕れませんでしたが、とにかくコツコツと続けることが大事だと思います。参加した皆さん、お疲れさまでした! ![]() 本流の上流域では何も出ませんでした…。杉の花粉が酷かったです。 ![]() 伏流水の場所を探して、ひたすら掘ります。和歌山県立自然博物館からは3名が参加! ![]() とても生き物を探しているようには見えませんね。工事現場のようです。キャンプイン 海山の真理ちゃんらも参加してくれました。 ![]() 銚子川の河川敷に集結した車は5台!怪しい四駆ばかり…。 |
2020年2月13日
|
ヤマトサンショウウオ! 昨年、本州(愛知県以西)、四国、九州などに広く分布するカスミサンショウウオが9つの種類に再分類されるという論文が発表されました。兼ねてから変異が多いことは指摘されていたカスミサンショウウオですが、外部形態、遺伝子からもキチンと分けられたことに驚きました。それによると、和歌山県下には2種類の旧カスミサンショウウオが分布し、地元で見られるものはセトウチサンショウウオ、県北にはヤマトサンショウウオがいることになりました。そこで、ヤマトサンショウウオを撮影する必要性を感じ、県立自然博物館のご協力のもと、和歌山市のとある場所へ。今が繁殖期であるので、多数を確認し撮影することができました。 ![]() 和歌山市産のヤマトサンショウウオ・オス。尾の上下に黄色い筋があるのが特徴(セト ウチサンショウウオの尾の上下には黄色い筋がない)。県下では紀の川以北に分布。 |
2020年2月10日
|
このたび、(株)エーワンさんの「遊びのガイドBOOK」がリニューアルし、写真などを提供させていただきました(写真下の2見開き)。エーワンさんは、魚網や捕虫網、昆虫飼育用品、ペット用品などを製造し、販売卸をおこなっている会社です。魚捕りや昆虫採集をしたことのある人は、おそらくエーワンさんの商品を使ったことがあるかと思います。ガイドブックは無料で商品などに付けられているカタログですが、川で見られる生き物たちを紹介することで、川遊びをより身近に感じて欲しいと掲載するものだと思います。昨年、紀北町でおこなっている「銚子川潜隊まなぶんジャー」や本宮町の川ガキ教室では、子どもたちが使う網などをすべてエーワンさんに無料提供いただきました。こうした活動をバックアップしていただけることに感謝したいと思います。![]() |
2020年2月8日
|
郡上市清流環境フォトコンテスト審査委員会 先日、第3回 郡上市清流環境フォトコンテストの審査委員会が郡上市総合文化センター(岐阜県郡上市)にておこなわれました。今回は応募が145作品ありました。応募される方は地元、郡上市の方が多かったのですが、今回は市外からの方が多く、愛知や東京などからもありました。少しずつですが、このフォトコンテストが認知されているのだと思います。「清流大賞」をはじめ、「優秀賞」、「佳作」などを審査委員の方々と決めることができました。今回も「内山りゅう賞」を1点選ばせていただきました。表彰式は3月1日に郡上市でおこないます。 ![]() ![]() |
2020年2月2日
|
番組出演のお知らせ 来週、9日(日)のNHK(総合)「ダーウィンが来た!」(午後7:30〜)は、山岳渓流に棲むカエル、ナガレヒキガエルの謎に迫ります。舞台は、あの銚子川!このニュースでも何度か銚子川を取り上げてきましたが、実はナガレヒキガエルを追っていたのです!番組は2回の繁殖期、2年に渡り長期取材したもので、少しだけ出演もしています。自分の遺伝子を残そうとする、涙ぐましいカエルたちの命の営みを是非、ご覧いただければと思います。 ![]() 深い川底で「カエル団子」を撮影する齋藤カメラマン。 ![]() 陸上から撮影する井上カメラマン。水中も含め、すべて4Kカメラで撮影しています。 ![]() 山から下りてきたナガレヒキガエルのペア。 ![]() |
2020年1月23日
|
朝日新聞の連載 毎週水曜日に連載させていただいている、朝日新聞和歌山版・朝日新聞デジタルの「和歌山ネイチャーフォト」は、今週から「クローズアップの視点編」が始まりました。身の回りの小さな生き物などを取り上げるもので、マクロ撮影の楽しさをお伝えできればと思っています。連載は2013年10月に始まったので6年以上、毎週続けていることになります。取材は現在も行っており、県内を飛び回っています。 ![]() ![]() |
2020年1月21日
|
シンポジウムがありました 19日、和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム〜なぜ問題?外来生物を考えよう〜が開催されました。テレビでもお馴染みの五箇公一氏の講演は、とても素晴らしい内容で勉強になりました。ダニがご専門ということで、「ダニ愛」に溢れたお話も聞けました。アフリカツメガエルやクビアカツヤカミキリ、アライグマ等に関する事例・情報の発表があり、私はパネルディスカッションに参加させていただきました。自然豊かな和歌山県ですが、外来生物の脅威は迫っており、多くの皆さんが関心を持たれているのだと感じました。 ![]() パネルディスカッションのコーディネーターは東京大学未来ビジョン研究センターの武 内和彦氏(左)、パネリストは向かって右側の3名です。 ![]() パネラーは、左から国立環境研究所の五箇公一氏、ipbesの守谷紀子氏、私が務めました |
2020年1月10日
|
gallery の写真を入れ替えました 新年を迎え、このたびHPにある作品集「gallery」の写真をすべて入れ替えました。各々の写真をクリックすると、その写真を撮影した機材や撮影地が分かるようになっています。デジタルがメーンですが、6×6版のフィルムも現役です。作品撮りではフィルムを使うことがまだまだあります。 |
2020年1月6日
|
外来生物のシンポジウム 今月19日(日)「和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム〜なぜ問題? 外来生物を考えよう〜」(和歌山県自然環境室)が田辺市のガーデンホテル・ハナヨにておこなわれます。事前申込制で入場は無料です。テレビなどでお馴染みの五箇公一氏による講演のほか、事例発表やパネルディスカッションがあり、パネリストとして私も参加させていただきます。現在、連載中の朝日新聞和歌山版でも外来生物を10回に渡り取り上げているところでもあります。今や日本の自然や生き物たちにとって、外来生物の存在は無視できないものとなっています。外来生物にはどんなものがいて何が問題なのか、興味のある方は是非、足をお運びいただければと思います。 ![]() 「和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム〜なぜ問題?外来生物を考えよう〜」 ↑↑↑ クリックでPDF表示 |
2020年1月1日
|
あけましておめでとうございます! いよいよ2020年!今年は東京オリンピック・イヤーですね! 東京から和歌山に越して今年で21年になります。東京に住んでいればオリンピックは観に行きたいと思いますが、ちょっと遠い…。テレビで日本勢を応援したいと思います。21年も経つと、心も東京との距離を感じるようになりますね。故郷には違いありませんけど。 2020年、今年も健康で笑顔の絶えない1年でいられたらと思っています。今年最初の写真は、我が家の新しい家族、セキセイインコの「ぷぴお」君です。おしゃべりが得意で、「こんにちは!内山ぷぴおです。どちらさまですか?」などと話して毎日、笑わせてくれています。 ![]() |
2019年12月25日
|
古座川からユウスイミミズハゼ! この春、地下水性生物の調査を古座川で行っていたのですが、そこでユウスイミミズハゼを多数確認することができました。その報告書がこのたび、「南紀生物」第61巻第2号にて掲載されました。ユウスイミミズハゼはかつて静岡県下でのみ報告されていましたが、我々が三重県銚子川で確認し、新たに古座川でも生息することが分かりました。もちろん、和歌山県下では初記録となります。地下水性の生き物は結構ミッシングな世界であり、今後も調査を続ければ様々な発見がありそうです。メンバーとは次回の調査の予定をたて始めています。乞うご期待! 古座川から採集されたユウスイミミズハゼ(脊椎動物門:ハゼ科)の記録 南紀生物・第61巻第2号 掲載 ![]() 穴掘り名人でメンバーの川本氏。1人で5人分くらいの仕事をしてくれます! ![]() 自然状態で撮影したユウスイミミズハゼ(多分、オス)。こんな砂利の中を、アッとい う間に潜って逃げます。 |
2019年12月20日
|
久々の釣り 先日、船釣りに行きました。田辺でレストランを経営されているAさんの船に乗せていただき、田辺湾へ!この数年、何だか慌ただしくて気持ちに余裕がなかったこともあり、大好きな釣りにも行けていなかったのです。朝陽を眺めながらの釣りは、本当に気持ちが良かったです。海洋学部出身の私は、学生時代は実習船での航海実習という授業がありました。熊野灘沖までやってきて、那智勝浦港に停泊したこともありました。あ〜船はやっぱりいいですね! ![]() 田辺湾から望む朝陽です。 ![]() この日一番の大物、Aさんがジグで釣り上げたオオモンハタ!後日、鍋で美味しくいただ きました。 ![]() 船から見上げた秋空です。 |
2019年12月7日
|
2020年 「水の国、わかやま。」 カレンダー 第2弾! 本日発売の「OZ magazine TRIP」1月号(スターツ出版)に、私が撮影した「水の国、わかやま。」カレンダーが付いています。この雑誌は、旅する女性の情報誌として発刊している季刊誌です。カレンダーの写真は、女性の読者を意識して明るく綺麗なものをセレクトしたつもりです。編集会議にて表紙写真に選ばれたのは、なんと!愛犬マーサが泳ぐカットでした。清らかな水を象徴する写真として、川底から見上げたアングルのカットが選ばれました。是非、お手に取ってご覧いただければと思います。 2020年も、ふらっと気軽に遊びに来れる、そんな和歌山県であれば嬉しいですね。 「OZ magazine TRIP」2020年1月号(スターツ出版)定価700円(税込) ![]() ![]() ![]() ![]() |
2019年12月4日
|
オオサンショウウオ 先日、古座川にて「古座川の自然を知ろう!」(主催:古座川らんど・七川漁協)という催しがありました。ダム上の平井川にはオオサンショウウオが生息するのですが、地元の人でもよく知らない存在です。そこで、先ずはどんな生き物かということを知ってもらおうという訳です。午前中は、調査で捕えていたオオサンショウウオを清水善吉さん(オオサンショウウオの会)がレクチャーし、その後、私もオオサンショウウオについてのお話をさせていただきました。夕方からは古座川町の会館に場所を移し、そこでもお話をさせていただきました(紀伊民報参照)。オオサンショウウオに興味を持っていただけるキッカケになれば嬉しいです。 ![]() 調査で捕えたオオサンショウウオを計測する清水さん。皆さん、現物を目の前にして大 興奮でした。 ![]() |
2019年11月28日
|
基調講演をおこないました 昨日、和歌山県民文化会館にて、第76回農業農村工学会京都支部研究発表会があり基調講演をおこないました。北陸、東海、近畿地方の農業農村工学にかかわる各大学、企業、国機関、団体、自治体などが参加する大きな研究会です。私は約1時間にわたり「田んぼの生き物から見る生物多様性」というテーマで写真をお見せしながら話をさせていただきました。 ![]() 開会式の様子です。主催者として京都支部支部長の取出伸夫氏が挨拶され、来賓者とし て農業農村工学会会長の村上 章氏、近畿農政局農村振興部長の前田健次氏、和歌山県 農林水産部長の角谷博史氏が祝辞を述べられました。 ![]() 約50カットの写真をお見せしながら田んぼの生物についてお話をさせていただきました。 |
2019年11月25日
|
本のご紹介 このたび、「日本のハンミョウ」(北隆館)が出版されました。多くの執筆者の方がいらっしゃいますが、編集としてまとめられたのは京都大学名誉教授の堀 道雄さんです。堀先生は長い間、アフリカ・タンガニイカ湖のシクリッド類の研究をされているので魚類学者のイメージが強いですが、実はハンミョウの研究家でもあります。本では分類からはじまり、生態から保全にいたるまで、幅広くハンミョウについて掘り下げています。私は子どものころ、地面に空けられた穴から顔を出すハンミョウ類の幼虫をニラで釣る遊びをしていました。ニラの葉の先端をちょんちょん、と幼虫の顔のところに持っていくと、パクリとニラに噛みつくのです。その瞬間、ニラを引くと幼虫が釣れるというもので、近所の友達とは「ニラムシ釣り」と呼んでいました。意外と身近な昆虫であるハンミョウ類。愛すべき昆虫の1ページをめくってみてはいかがでしょうか。 環境Eco選書14 日本のハンミョウ 編集:堀 道雄 北隆館 定価:3300円+税 ![]() |
2019年11月17日
|
昨日、奈良県川上村にて「村制施行130周年記念式典」があり、出席させていただきました。川上村は吉野林業の村として栄え、また吉野川・紀ノ川の源流となることから「水源地の村」として源流を守る活動に取り組んできました。今年、村が成立して130年という記念すべき年だからこそ、これからの「源流域の保全」という村の役割に注目が集まっているのだと思います。盛大な式典からは、そのような印象を受けたのでした。![]() |
2019年11月11日
|
機内からの景色 東京に用事があって行く時は、必ず飛行機を使います。南紀白浜空港から羽田まではわずか1時間ほど。日帰りもできるほどです。先日、東京に行った際には窓側の席をとり、空の上からの景色を楽しみました。この日は空気が澄んでいて、久々にクッキリと見ることができました。空港を飛び立って間もなく、大台ケ原に続く川と湖のある特徴的な地形が見えてきました。銚子川です! ちょうど、飛行機は紀北町の上を飛んでいたのでした。飛行機は風向きなどにより飛行ルートを決めるのだと思いますが、この日はドンピシャで銚子川を見下ろせるルートでした。紀伊半島を俯瞰して見ることができ、何だか得をしたような気持ちでシャッターを押したのでした。 ( ニコンD5 AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G ) ![]() 太平洋に突き出た南紀白浜。中央に南紀白浜空港が見えます。右下には富田川の河口が 見えます。 ![]() 河口部の向かって左側の小さな川が銚子川です。右側が船津川と白石湖。この日は天気 が良かったのですが、背後に広がる山々には厚い雲が掛かっていました。やはり大台ケ 原だなあ、と改めて感じました。 |
2019年10月29日
|
御船祭(みふねまつり) 熊野速玉大社の例大祭は1800年以上続く伝統神事で、その締めくくりが御船祭です。御船祭は熊野の神々が神倉より速玉の地に来臨した様子を再現した古儀です。熊野川の河口から約2キロメートル上流にある御船島を廻る早船競漕は、九隻の早船が先を争う豪快なもの。国の重要無形民俗文化財に指定されており、紀南地方を代表するお祭りであるとともに水文化です。勇壮なお祭りの雰囲気は、現場に足を運んでこそ感じる迫力でした。 ![]() ![]() |
2019年10月17日
|
2020年「水の国、わかやま。」カレンダー! 雑誌「山と渓谷 11月号」(山と渓谷社)の別冊付録として、私が撮影した「水の国、わかやま。」のカレンダーが付けられています。カレンダーは毎月1カットの12枚綴りで、最後に作品紹介も掲載しています。横が約18cm、縦が約16cmのサイズですので、どこにでも気軽に掛けていただけると思います。水の絶景、滝、温泉、棚田、祭りなど、和歌山県の魅力をお伝えできれば嬉しいですね。2020年も是非、和歌山にいらしてください! 「山と渓谷 11月号」(山と渓谷社)定価1100円(本体1000円) ![]() ![]() ![]() |
2019年10月14日
|
和歌山“旅のシンポジウム”がありました 11日、東京ガーデンテラス紀尾井町にて「水の国、わかやま。」〜水が織りなす絶景の旅へようこそ〜と題した旅のシンポジウムが開催されました。事前申込制でしたが、290名の応募があったようです。しかし、翌日に台風19号の来襲があることから会場に来られない方が続出されたようで、大変申し訳なく思いました。楽しみにされていた方にはお詫び申し上げたいと思います。シンポジウムでは、基調講演として私が「和歌山の水のすばらしさ」というテーマで1時間ほどお話をさせていただき、その後で「水の国、わかやま。」に行くべき10の理由と題したテーマで、パネラーの皆さんとお話をしました。会場イベントとしては、私が撮影した写真パネルの展示と、和歌山にちなんだ県産品の試飲・試食コーナーが設けられ、シンポジウムの最後にはプレゼント抽選会があり、大いに盛り上がりました。お足元の悪い中、会場に足を運んでいただいた方には感謝致します。ありがとうございました。 ![]() 紀尾井カンファレンス メインホールにて約60カットの写真をお見せしながらお話をし ました。 ![]() 会場の後方には12点の大型写真パネルを展示しました。 ![]() パネルディスカッションの様子です。向かって左から私、放送作家のたむらようこ氏、 テレビプロデューサーの鎮目博道氏、山と渓谷社の神谷氏です。 ![]() プレゼント抽選会は、お酒やミカンジュースなどの県産品と、目玉はペア宿泊券でした。 |
2019年10月8日
|
本のご紹介 このたび、絵本「2ひきのかえる」(理論社)が発刊されました。にいみなんきち作で、絵はしまだ・しほさんが描かれました。2匹のカエルが「なかなおり」をするお話ですが、本の前半と後半とで絵の色使いが大きく異なっていて、それが効果をもたらしていると感じました。カエルが水に飛び込むシーンでは、読者が水の中に入ったような気持ちになると思います。以前、私の写真展に足を運んで下さったしまださんは、水のシーンを描くために和歌山・南紀まで取材に来られていました。1枚の絵を描くために何日も宿泊されていたのを知っているだけに、本の完成は私にとっても嬉しかったです。心がホッと温かくなる、そんな素敵な絵本です! 「2ひきのかえる」 にいみ なんきち 作 しまだ・しほ 絵 理論社 定価:本体1380円+税 ![]() |
2019年10月4日
|
本のご紹介 以前、ここでも紹介させていただいた「きほんの木」シリーズの「大きくなる」が出版されました。山で見られる代表的な10種類の樹木を紹介しています。たくさんの種類を網羅する図鑑とは真逆の発想で作られたとのこと。「花がきれい」と2部構成になっていて、デザイン、文字組など対照的な工夫が施されています。2冊並べて楽しめる内容になっています。 文:姉崎エミリー 写真:姉崎一馬 アリス館 定価:本体1500円+税 ![]() |
2019年10月2日
|
匠の聚フォトコンテスト2019 昨日、匠の聚フォトコンテスト2019「川上村の情景」の審査会が川上村役場でありました。常連さんに加え今年新たに応募された方も多く、レベルの高い作品が集まりました。今回からインスタグラム部門が追加されています。 また、協賛企業などが大幅に増加したことに伴い、スポンサー賞などの賞が一気に増えました。各地で行われているフォトコンテストのなかでも、これだけの数の賞、賞金を用意しているところは稀だと思います。来年の募集に向けて、是非、川上村へお越しいただければと思います。なお、今回の賞の発表は今月下旬を予定しています(詳しくは匠の聚フォトコンテスト事務局まで)。 ![]() |
2019年9月29日
|
番組出演のお知らせ 10月7日(月)午後8時00分〜午後9時00分 NHK BSプレミアムにて『ワイルドライフ 紀伊半島 清流 銚子川 幻のアユが集いカエルが戦う』がOAとなり、出演します。この番組は昨年、NHKスペシャルにて放送した銚子川の番組に、汽水域に生息するシオアユやボウズハゼの稚魚、ナガレヒキガエルなどの映像を含め再編集したものです。なかでも世界でも稀な渓流性のカエル、ナガレヒキガエルは1年に渡り取材を続けてきたものとなります。繁殖期になると山から下りてくる集団、そしてメスを巡るオスの攻防、産卵、子ガエルの上陸…透明度の高い銚子川だからこそ鮮明にとらえることができた貴重なシーンの数々…。NHKスペシャルとはまた違った構成となっています。銚子川の清流をめぐる命の営みをご覧いただければと思います。再放送もあります(翌週の午前8時00分)。 ![]() ![]() ナガレヒキガエルのペア ![]() ナンだ、これは!?川底に転がる謎の球体 ![]() NHK BSプレミアム 10月7日(月)午後8時00分〜午後9時00分 ワイルドライフ『紀伊半島 清流 銚子川 幻のアユが集いカエルが戦う』 |
2019年9月26日
|
新刊のお知らせ 2015年12月に発刊した『山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』が、このたび増補改訂版となり出版されます。表紙のタイトル周りの青色が明るい青に変わり、表紙カバーの写真が2点入れ替っています。何が変わったのか…?クイズのようですが、お確かめいただければと思います。 この数年の間にもいくつもの新種が記載され、学名がつけられ、外来種も増えました。それらを反映させながら、新たなコラムも増やし、結果として総ページが528から560になりました。 山と渓谷社さんの企業努力?により本体価格は据え置きとなっています。 今回の増補改訂版で新たに加わった種類は以下になります。 ミツバヤツメ、オオメジロザメ、ナミダカワウツボ、ファットヘッドミノー、ナガレカマツカ、スナゴカマツカ、カワイワシ、ダントウボウ、コウライギギ、タニガワナマズ、トミヨ属雄物型、トミヨ属汽水型、ナガレフウライボラ、コウライオヤニラミ、ツバメコノシロ、カラドンコ、ヒノコロモボウズハゼ、ヒスイボウズハゼ ![]() 『山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』増補改訂版 560ページ 定価:本体3,900円+税 ![]() 新種記載されたタニガワナマズ ![]() 新種記載されたナガレカマツカ |
2019年9月18日
|
マーサと川へ 先日、愛犬マーサを連れて古座川に行ってきました。泳ぐのが大好きなマーサは、メスのゴールデンレトリーバーです。木の枝を投げると、どんなに川の流れが速くても、淵が深くても飛び込んで取りに行きます。それを何度でも、エンドレス!その様子を見ていたら、水の中から見上げるアングルが面白いかも…と撮影した1カットがコレです。 ![]() |
2019年9月15日
|
ウユニ塩湖? 先日、田辺湾の天神崎に行ってきました。天神崎はナショナルトラスト運動の先駆けとして知られており、広い岩礁が特徴の岬です。この場所に別荘地開発計画が持ち上がったのは1974年でした。豊かな自然が残る天神崎を守るために「天神崎の自然を大切にする会」が結成され、全国からの募金による買い取り運動が展開されました。この運動は現在も続いており、約7.1haを購入するに至っています。美しい夕日が有名で多くの人が訪れますが、そうした運動があってこそ保たれている自然なのだと思います。潮の状態で出現する景色が、まるでボリビアのウユニ塩湖を思わせることから、近年はSNSで人気の撮影ポイントになっています。 ![]() |
2019年9月4日
|
庭に舞うチョウの正体は?! 裏庭のソテツの周りに、見なれないシジミチョウが舞っていました。ルリシジミよりも一回り大きいこのシジミチョウは、クロマダラソテツシジミです。主に東南アジアなどに分布し、迷蝶として見つかる以外、かつて日本では報告されていなかったチョウです。日本で初めて見つかったのは1992年に沖縄で、以後、各地で見つかるようになりました。温暖化によるものか、人為的な放蝶か分かりませんが、海外ではソテツの害虫として有名です。私の住む南紀地方は別荘地が多く、古くからフェニックスやソテツを植栽して南国の雰囲気作りをしてきました。幼虫はソテツの新芽や若葉を食べるため、被害が出ることが心配されます…。もう、出ている可能性は高いですが。 ![]() 若葉はすっかり食べ尽くされています。 ![]() 尖った葉の先にとまるクロマダラソテツシジミ。 |
2019年9月2日
|
東京でのイベント開催! 来月、10月11日(金)の夜19:00〜21:00に、東京にてイベントが開催されます。この催しは和歌山県と和歌山県観光連盟主催のシンポジウムで、「水の国、わかやま。」キャンペーンの一環としておこなわれるものです。 私が、20年前に東京から和歌山に居を移した理由は、この「水」にありました。どこまでも透明で清らかな水に魅かれてのことですが、水が美しいことから豊かな水文化が生まれ、水が美しいからこその絶景があるのだと思います。当日は、そんな和歌山の水の写真をお見せしながら和歌山県の魅力についてお話をしたいと思っています。 会場は紀尾井町カンファレンス・メインホールで、永田町駅直結、赤坂見附駅徒歩1分という便利な場所です。 会場では、和歌山の「水」にちなんだ県産品の試飲試食(梅酒や日本酒、湧き水で淹れたコーヒー、梅干食べくらべなど)や、宿泊券などが当たるプレゼント抽選会も行います。 入場は無料ですが、事前申し込み制となっております。お手数ですが、メールかファックスにてお申し込みください。 奮ってご参加いただければと思います! ![]() ![]() 「水の国、わかやま。」シンポジウム ←クリックでPDF表示 |
2019年8月28日
|
ノコギリガザミ! 先日、地元の親しい方から「カニ獲ったけどいる?」という連絡が入り、もちろん二つ返事で「いる!」ということでカニをいただきました。バケツの中でうごめくカニは、何と立派なノコギリガザミ!日本には3種類が分布しており、これはアミメノコギリガザミだと思います。暖流の影響を受ける地域に生息し、高級食材として知られています。ドウマンガニなどと呼ばれますが、数は多くはないので市場に出回ることはほとんどありません。大きな鋏脚が特徴で、食用としても、この鋏脚が一番旨いと思います。久々のカニを堪能させていただきました。南紀の自然は、やっぱり豊かですね〜。 ![]() ![]() |
2019年8月22日
|
本のご紹介 2月に、ここでも紹介させていただきました『野の花づくし』の秋・冬編が出版されました。植物写真家の木原浩さん渾身の写真&エッセー本(タイトルには季節の植物図鑑とありますが…)です。このところ、木原さんは沖縄通いをされているようですが、本編にも琉球・奄美・小笠原で撮影された作品が含まれています。どのページの写真も凄いクオリティですが、文章もまた面白く“木原ワールド”に引き込まれていきます。私も含め、植物を撮影する人にはお手本となる写真ばかりだと思いますので、勉強のためにも手元に置いておきたい1冊です。 ![]() ![]() |
2019年8月11日
|
北山村の渓谷へ 先日、念願だった北山村の渓谷に行くことができました。北山村は日本で唯一、県内の他の市町村と接していない「飛び地」の村として知られています。村の面積の97%が山林という、山深い村です。普段から親しくさせていただいているYさんからお誘いを受けていて、天気がよさそうな日に決行しました。車を止めてから一気に山を下るルートしかないため、助っ人にHさんも加わっていただきました。せっかく行くのだからと、デジタルの水中カメラとハッセル(フィルム)の水中ハウジング、ウエットスーツ一式、ウェイト8キロ、小型タンク2本…諸々の重装備となり、それを3人で手分けして渓に下ろしました。ハッセルのハウジングだけで9キロほどあり、世の中がコンパクトなデジタル化する中、アナログ街道をまい進しているなあ、と感じながら…。谷底に到着すると太陽の光が射し込むのを待ちます。深い渓に光が届くのは、この時期の僅か2時間ほどしかありません。夏の強い光が木漏れ日の間から谷底に射し込む瞬間、水中ではスポットライトのような光が浮かび上がるのです。陸上で待っている2人には申し訳ないのですが、水中で一人わあわあ言いながら興奮して撮影をしていました。 ![]() 水中から筏師の吊橋を見上げています。吊橋には二人の姿が見えます。 ![]() 深い渓谷の水中に光が射し込んできた瞬間です。北山村の川もいいですね〜。 |
2019年8月6日
|
地元の小学生を対象とした「銚子川潜隊まなぶんジャー」は先月1,2日におこない、その様子はここで掲載させていただきました。川遊びと学びを合わせた環境学習会は、早いもので今年で5年目に突入しました。毎回、小学生たちの元気に圧倒されながら、子どもたちが私の話しの中で何に興味を持ったのか、何を疑問に思ったのか、知れば知るほど、なるほどなあと勉強になることが多いです。 先日、子どもたちから感想文と色紙が届きました。皆で一生懸命書いたのでしょう。嬉しいプレゼントに、続けてきて良かったと心から思いました。これからも、子どもたちに分かりやすく伝える努力を続けていきたいと思っています。 ![]() |
2019年8月5日
|
銚子川でのまなぶんジャー! 3日、紀北町企画課主催の「銚子川潜隊まなぶんジャー」が開催されました。今回の参加者は、東京、大阪、愛知、静岡など遠方からの方が多かったようです。今年は梅雨明けが遅かったこともあり、ようやく本格的な夏を迎えた銚子川。川の水は適度に冷たくて気持ちよく、透明度も高かったです。午後のフィールド講座は大人も子どもも網を手に、元気に採集をしていました。大きなカワアナゴを採った人もいたのですが、バケツから飛び出して逃げてしまったようです。気温が高くなるとバケツの水温も一気に上がります。バケツの生き物たちは酸欠になるため、飛び出してしまうのです。フタ付きのケースか袋網を用意すればよかったと深く反省。皆さんも、夏に生き物を捕らえた際には、気をつけてくださいね。 ![]() 午前中は室内にて銚子川について、また生き物についてのレクチャーを1時間ほどおこな いました。 ![]() 親子で魚採りに挑戦です。何が採れたかな?この度は(株)エーワン様からタモ網やエ ビ網などを提供していただきました。 ![]() ライフジャケットをつけて水に浮きながら箱めがねで観察します。 ![]() キャンプイン海山の田上さんが、採ったエビを炒って参加者に振舞ってくれました。塩 だけで味付けしたテナガエビやスジエビに、皆さん舌鼓を打っていました。 ![]() 午前中のレクチャーでも紹介した地下水性のイドミミズハゼを、田上さんが採ってくれ ました。これには一同大注目!撮影会となりました。 ![]() 参加者揃っての記念撮影です。終了後にも川の残り、遊ぶ家族の姿もありました。 |
2019年7月31日
|
番組出演のお知らせ 8月4日(日)、お昼12:00〜13:45放送の「スタイルプラス」という情報番組に、ちょこっと出演します。夏の絶景の特集で銚子川を取り上げるとのこと。冒頭シーンで(たぶん…)銚子川についてお話をします。この番組は東海テレビが制作するもので、三重、岐阜、愛知のみの放送となります…。和歌山では観られないのが残念! ![]() 水中と陸上から私の撮影シーンを収録しています。 |
2019年7月30日
|
英語版が完成! 和歌山県観光振興課・和歌山県観光連盟が発行している「水の国、わかやま。」の英語版パンフレットが完成しました。近年、増加するインバウンドに向けて制作したものです。英語版のチラシなどを作って対応しているところもありますが、このパンフレットは34ページ丸ごと1冊英語で解説しています。和歌山県のインバウンドに対する本気度が分かろうというもの。是非、このパンフレットを持って県内を巡ってほしいですね。 ![]() |
2019年7月29日
|
本宮町で川ガキ教室開催! 28日、世界遺産熊野本宮館主催の「内山りゅうの熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室」が開催されました。これは、世界遺産登録15周年・世界遺産熊野本宮館10周年記念として行われたものです。午前中の1時間は熊野本宮館にて写真をお見せしながらのレクチャー、午後は本宮町を流れる熊野川支流、四村川での生き物採集をおこなう…予定でした。しかし、前日に急襲した台風6号の影響で四村川は増水して危険な状態になり、やむなく支流の小さな谷でおこなうことにしました。アユ、カワムツなどに混じりアユカケが採れたりして、それなりに生き物が採れたことは幸いでした。生き物に詳しい子どもも居り、皆でワイワイと楽しい1日を過ごすことができました。 協力:(株)エーワン、(公)日本釣振興会近畿支部 ![]() 世界遺産熊野本宮館でレクチャーを行いました ![]() 川に行くと、皆のテンションは一気に上がります! ![]() タモ網の使い方もレクチャーします ![]() 採集した生き物を1種類ごとに説明します ![]() おお〜真剣な眼差し! ![]() 最後に参加者揃っての記念撮影です。お疲れ様でした! |
2019年7月18日
|
新刊のお知らせ 昨年11月に放映されました「NHKスペシャル 見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」をもとに書籍化した「もっと知りたい!見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、このたび発刊されました!NHKスペシャル取材班と番組出演者・ディレクターが分担執筆してまとめた銚子川の決定版です。番組では紹介しきれなかった内容も盛り沢山!ガイドマップや、巻末には銚子川生き物図鑑も掲載されています。銚子川に行ったことがある人はもちろん、これから行こうと思っている人、奇跡の清流の秘密を知りたい人など、是非手にとっていただければと思います。 NHKスペシャル取材班+ 内山りゅう 地形から過去を読む男 近藤玲介 ヨコエビハンター 富川 光 ハゼ科のスペシャリスト 平嶋健太郎 三重にこだわるTVマン 森 哲也 特別寄稿 俳優 中本 賢 スーパーバイザー 田上 至(キャンプイン海山) 「もっと知りたい!見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」 山と渓谷社 定価:本体1600円+税 ![]() ![]() ![]() ![]() |
2019年7月9日
|
和歌山県立近代美術館「水と美術」 本日から9月8日まで、和歌山県立近代美術館にて、なつやすみの美術館9「水と美術 feat. 坂井淑恵」が開催されます。画家・坂井さんの作品を入り口にして、「水」をテーマに45人の作家による作品65点が展示されます。私の「水と森」という作品は、ホウオウゴケから落下する直前の水滴を撮影したものです。 暑〜い夏休みは美術館で様々な「水」に触れ、涼んでみてはいかがでしょうか? |
2019年7月4日
|
小学校でまなぶんジャー! その2 2日の「銚子川潜隊まなぶんジャー」は、銚子川に一番近い相賀小学校5年生を対象におこないました。前日は雨で中止にした銚子川での生き物採集ですが、この日は曇りということもありおこないました。全国で大雨による被害が多発しているなか、銚子川では観察会ができるほどの透明度に改めて驚いた次第です。水温が低く少し寒かったと思いますが、子どもたちは夢中で採集をしていました。 ![]() 午前中のレクチャーの様子です。黒板に書かれた「ようこそ相賀小学校へ」が、嬉しかっ たです。 ![]() ライフジャケットを着用して、水中マスクで生き物を探します。 ![]() 網の使い方などもレクチャーします。使い方をマスターすると、いろいろな生き物が採 れるようになります。 ![]() ヤツメヨコエビが採れました! ![]() 水中で何かを見つけました。テナガエビかな? ![]() 応援にかけつけてくださったキャンプイン海山の田上さん。子どもたちに丁寧に教えて います。 ![]() 採集した生き物を集めて種類の説明をしています。この日、田上さんがイドミミズハゼ を採ってくれました。 ![]() 全員で記念撮影。元気な子どもたちにエネルギーをもらった気がしました。 |
2019年7月3日
|
小学校でまなぶんジャー! その1 1日、三重県紀北町にて「銚子川潜隊まなぶんジャー」(紀北町企画課)が銚子川に近い小学校にておこなわれました。この日は、上里、矢口、船津の3小学校の生徒が対象です。いつもなら午前中は銚子川についての学習会、午後は川に行って生き物採集などをおこなうのですが、あいにくの雨で午後も室内にてレクチャーとなりました。小学生からの反応にはこちらも勉強になることが多く、楽しい時間を過ごすことができました。 ![]() なぜ銚子川の透明度は高いのか、どのような生き物が棲んでいるのかなど、写真を使っ てお話しました。 ![]() 用意していただいたアユやアマゴ、ウナギなどに触れてもらい、匂いや感触も体験して もらいました。 ![]() アユの匂いは何に似てるかな? ![]() 午後は川に行けなかったので、「さかなの卵」から生き残りの術を学ぶレクチャーをお こないました。 ![]() 今日、学んだことを学校別にまとめています。 ![]() 絵を画いたり、文章を書いたり自由です。 ![]() 最後に、生徒が思ったこと、感じたことなどを発表しました。 ![]() 全員で記念撮影をしました。 |
2019年6月25日
|
熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室、開催! 7月28日(日)に和歌山県田辺市本宮町を流れる四村川にて、「内山りゅうの熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室」が開催され、参加者を募集します。参加資格は小学4年生以上の親子で、定員は20組40名です。参加費は無料。午前中は四村川で見られる生き物の解説や網の使い方などをレクチャーします。午後はバスにて現場に向かい、生き物の採集をおこないます。先週、下見に行きましたがアユの群れやアユカケの姿もありました。かつてはノボリと呼ばれるサツキマスが沢山遡上していた熊野川屈指の清流です。何が採れるか、楽しみですね! 応募の締め切りは7月5日です。お問い合わせ、お申し込みは世界遺産熊野本宮館までお願いします。 ![]() クリックするとチラシを開きます(PDFファイル) ↓↓ 熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室 2019年7月28日開催!! |
2019年6月24日
|
ウナギ冊子の英語版が完成 昨年、東京水産振興会・豊海おさかなミュージアムの特別企画展「ウナギ」が開催され、ウナギの生態写真などを提供させていただきました。解説ノート「ウナギのいる川・いない川」の中でも掲載され、このたび英語版が完成しました。解説ノートのタイトルは、私がポプラ社さんから発刊させていただいた写真絵本からのものです。日本語版も好評のようで、新たに増し刷りをしたそうです。ウナギの撮影は続けていますので、またどこかで発表できればと思っています。 ![]() 左が日本語、右が英語版です。 ![]() 私が提供させていただいたウナギの写真ページです。右上にポプラ社の本の表紙が掲載さ れています。 |
2019年6月23日
|
「水の国、わかやま。」キャンペーン! 和歌山県の水辺の景観、絶景、温泉、食、体験アクティビティなど、「水」にまつわる観光キャンペーン「水の国、わかやま。」は4年目に突入しました。観光キャンペーンではアンバサダー的な役割を担わせていただき、様々な催しに携わって参りました。今年は、秋に東京で開催される催しがあり、詳細が決まり次第、ここでご報告させていただきます。ガイドブックの表紙写真も変わり、新たな気持ちで望みたいと思っています。 キャンペーン期間:2016年7月21日〜2020年3月31日 「水の国、わかやま。」キャンペーンサイト ![]() |
2019年6月14日
|
番組出演のお知らせ 6月20日(木)7:30〜8:00放送予定のNHK・BSプレミアム「ニッポン ぶらり鉄道旅」に少しだけ出演します。俳優の五十嵐健人さんが、“人生まっしぐら”を探すJR紀勢本線の旅です。是非、ご覧いただければと思います。 再放送 6月22日(土)午前7:45〜 ![]() |
2019年6月13日
|
銚子川潜隊まなぶんジャー開催! 銚子川環境学習会「銚子川潜隊まなぶんジャー」、今年は8月3日(土)に開催されます! 申込期間は6月17日〜7月9日必着です。午前中は写真を使ったレクチャー、午後は実際に銚子川に行き、生き物を採集します。夏休みの1日、銚子川で学び、遊び、一緒に楽しく過ごしませんか。お申し込みやお問い合わせは、紀北町役場企画課企画係までお願いします。銚子川で待ってます!! ![]() クリックするとチラシを開きます(PDFファイル) ↓↓ 銚子川潜隊まなぶんジャー 2019年8月3日開催!! |
2019年6月9日
|
NHK「ダーウィンが来た!」の撮影 銚子川で行っている「ダーウィンが来た!」の収録がクランクアップしました。入梅直前で天気にも恵まれ、いい取材ができたと思います。NHKスペシャルからの流れで銚子川には2年ほど通ってきましたが、これで一旦は終了となります。 先日のニュースで「科学ジャーナリスト賞 2019」の受賞をご報告しましたが、この賞は番組を制作した人に対して贈られるもので、正確にはディレクターの森哲也氏が受賞されたものです。立派なクリスタル記念盾は、賞の重さも感じることができるものでした。 ![]() 銚子川にて記念盾と。左から塚越カメラマン、井上カメラマン、私、森ディレクターで す。本番の撮影では総勢10名を超えるスタッフが携わっており、これはたまたま居合わ せたメンバーです。 ![]() 今回の「ダーウィンが来た!」では、銚子川源流部にある清五郎の滝でも撮影を行いま した。 ![]() 滝をバックに記念撮影。いつ見てもいい滝です。 |
2019年6月1日
|
講演会がありました 紀南文化会館にて、第42回 田辺西牟婁歯科保健フォーラムがあり、講演をおこないました。フォーラムでは8020運動(満80歳で20本以上の歯を残そうという運動)の推進による、お年寄りの表彰式がありました。何と、100歳の女性で23本の歯が残っている方などが入選されました。また、「家族でよい歯のコンクール」や、歯に関する図画や標語コンテストもあり大いに賑わいました。私は「紀南地方の生き物たち」と題した講演を、写真をお見せしながら1時間ほどおこないました。 ![]() 主催と来賓の方々が登壇しました。 ![]() 子どもたちが描いた楽しい図画が展示されました。 ![]() 紀南地方の生き物として、ナチマイマイの話をしているところです。 |
2019年5月30日
|
銚子川での撮影! GWは銚子川にてNHKの撮影がありました。まだ水温は冷たく、川で泳ぐ人はいませんでしたが、生き物たちは活発に動き回っていました。ある生き物を狙っての撮影でしたが、それは秘密にしておきます。撮影は継続していますので、何れご報告したいと思います。おそらく来年の「ダーウィンが来た!」にてOAされる予定です。 ![]() カメラの先にいるものとは?一体なんでしょう… ![]() 水中カメラマン(私の隣、齋藤カメラマン、若松カメラマン(女性))も参加し、連日 潜水撮影をおこないました。 |
2019年5月23日
|
イトヨの里 東北取材の帰り、福井県大野市にある「本願清水 イトヨの里」にお邪魔しました。1000m級の山々にぐるりと囲まれた大野盆地は地下水が豊富で、そこかしこに湧水が湧いています。平成の名水百選にも選ばれた「本願清水(ほんがんしょうず)」にはイトヨの陸封型が生息し天然記念物に指定されています。隣接する「イトヨの里」は大野市の湧水について、またイトヨの生態について学べる施設となっています。町からは天空の城 越前大野城が望めました。 ![]() 本願清水のイトヨ生息地 ![]() ご案内いただいたイトヨの里・副館長の杉川さんと ![]() イトヨ(陸封型)です。巣を保護するオスがいました。婚姻色が発現しています |
2019年5月22日
|
随分前から、お邪魔したいと思っている所がありました。そこは、山形県朝日町にある写真家・姉崎一馬さん邸です。姉崎さんは朝日連峰山麓に25年ほど前に移住され、「わらだやしき自然教室」を主宰されています。数々の書籍や写真絵本が作られている環境を拝見し、お話も伺いたかったのです。森や樹木を中心に撮影される姉崎さんのお宅は、やはり森の中にありました。豪雪地帯で冬は厳しいとのことですが、自然に囲まれての暮らしは“憧れ”でもあります。まあ、私には決してできないと思いましたが…。夜中までお話をして、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!![]() 姉崎邸。珍しいツードアのレンジローバーがお洒落ですね。 ![]() 奥様の恵美さんと。ホント、仲の良いご夫婦です。 姉崎さんの新刊のご紹介です。 山に行ったときに、おぼえておくといい10種類の木をセレクトしています。これらを「きほんの木」として、この本では花を取り上げています。これらの木をおぼえておくと、山歩きが楽しくなると思います。それにしても姉崎さんの写真はお人柄がにじみ出ているのか、優しいけれどキリッとしていますね。 ![]() 「きほんの木 花がきれい」 定価:1500円+税 アリス館 |
2019年4月26日
|
NHKスペシャル 銚子川 が大賞を受賞! このたび「科学ジャーナリスト賞2019」(日本科学技術ジャーナリスト会議)にて、NHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、科学ジャーナリスト大賞を受賞いたしました。先日の科学技術映像祭に続き2つ目の受賞で、しかも今回は「大賞」の受賞です!作品の制作に携わり、また出演させていただいている私にとって、こんなに嬉しいことはありません。 また、NHK・BS4Kにて、「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」の再放送が以下の日程で予定されています。 ・5月7日 (火)15:30〜 ・5月14日(火) 7:00〜 地上波での再放送は現時点では未定ですが、おそらくあると思いますのでお待ち下さい。 |
2019年4月25日
|
日本のカマツカが3種になりました! 先日、富永浩史・川瀬成吾両氏によるカマツカの論文がオンライン公開され、めでたく新種記載の運びとなりました。記載論文には、私が撮影した写真も多数掲載されています。筆頭著者の富永君から新種のカマツカの撮影をしませんか、と誘われて同行したのが2015年です。その時に撮影したナガレカマツカの写真が掲載されています。その川にはカマツカとナガレカマツカが同所的に見られ、彼からワンツーマンでレクチャーを受けることができました。礫底に潜っていることが多いカマツカですが、ナガレカマツカはほとんど着底せず泳ぎ回っていたのです。確かに、これはまったく違うと水中で感じました。 今まで1種類だと思われていたカマツカの中に、実は2種類の新種が(隠れて)いたことになります。著者の一人、川瀬成吾君はウシモツゴを新種記載した若手研究者のホープです。 ![]() 新種となったナガレカマツカ(P.agathonectris)。種小名の agathonectris は、ギリ シャ語で「優れた泳ぎ手」を意味しています。現地ではアユやアマゴと川底近くを遊泳 していました。体型がスレンダーで、口ひげが明らかに長いのが特徴です。 ![]() 新種となったスナゴカマツカ(P.polystictus)。種小名の polystictus は、ギリシャ 語で「多くの斑点がある」を意味しています。和名は日本の童謡「たなばたさま」の歌 詞にある「きんぎん(砂子すなご)」に由来するそうです。体表に煌く鱗を天の川にた とえたものなのでしょう。 クリックすると論文を開きます(PDFファイル)↓↓ Two new species of Pseudogobio pike gudgeon (Cypriniformes: Cyprinidae: Gobioninae) from Japan, and redescription of P. esocinus (Temminck and Schlegel 1846) |
2019年4月24日
|
九州取材! 久々に九州まで取材に行ってきました。今回も現地を案内してくれたのは、「日本のドジョウ」(山と渓谷社)の著者でもある中島淳氏です。予め撮影したい種類などを相談し、各地を効率よく回るためのスケジューリングもお願いしました。今回は天気にも恵まれ、ほぼ100点に近い内容の撮影ができました。自然相手の仕事なので「運」もありますが、現地を案内してくれる頼もしい友人たちの存在はとても大きいと感じています。 ![]() 水路で投網を投げる中島氏。投網の腕前は名人級だと思います。 ![]() アリアケスジシマドジョウのメス。「日本のドジョウ」の制作時も、こうして二人で各 地を回りました。 ![]() ヤリタナゴのオス。繁殖期に入り婚姻色が発現しています。 ![]() カゼトゲタナゴのオス。本当に綺麗な小型のタナゴです。 ![]() レンゲ畑をバックに中島君と記念撮影。 |
2019年4月9日
|
本のご紹介 このたび、東海大学出版部より「シーボルトが見た日本の水辺の原風景」(細谷和海編著)が出版されました。ドイツ人医師であるシーボルトは優れた博物学者でもあり、日本から膨大な種類の生物を持ち帰っています。それらはシーボルト・コレクションとしてオランダのライデン博物館にて保管されています。その中には淡水魚も含まれており、模式標本となっているものも少なくありません。これらが採集された江戸時代に、シーボルトが目にしたであろう日本の水辺の風景は、どのように彼の目に映ったのでしょうか。シーボルト・コレクションの淡水魚をひも解いていきながら、水辺の原風景を探っていきます。第4章の「シーボルトが持ち帰った魚たち」は、淡水魚27種類を紹介しており、資料的な価値が高いと感じました。 定価:3800円+税 ![]() |
2019年3月30日
|
昨年OAしましたNHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、第60回
科学技術映像祭の自然・くらし部門の優秀賞を受賞しました。数多くの作品の中から選ばれたことは、本当に嬉しく思います。テレビ番組は多くの人が携わり、チームとなって作り上げるものだと思います。この番組は1年以上に渡り、同じ釜の飯を食べ、昼夜を共にした素晴らしいスタッフがいたからこそ映像化できたのだと信じています。そうした方々と制作に携われたことは、私は何よりも幸せだと思うのです。 科学技術映像祭の入選作品発表会が、4月18,19日に科学技術館にておこなわれます。銚子川の番組は18日にご覧いただけます。入場料は無料です。 ![]() ![]() 第60回 科学技術映像祭 ←クリックでPDF表示 |
2019年3月27日
|
ボテジャコ 第23号発刊 魚類自然史研究会の会報『ボテジャコ』第23号が発刊されました。今回の表紙写真は、滝をジャンプするサクラマスです。オリジナルは35ミリのフィルムで、かなり前に北海道にて撮影したものです。現在はデジタルで数撃ちができますが、フィルムでは最大36カットです。一瞬のタイミングにピントを合わせての撮影は、より緊張を強いられるものでした。その場で消すことのできるデジタルとは、シャッターを押す“気持ち”にも違いがあると感じています。 ![]() |
2019年3月11日
|
10日、『第2回 郡上市清流環境フォトコンテスト』表彰式が郡上市総合文化センターにてありました。清流大賞をはじめ、様々な賞の表彰がおこなわれ、最後に記念撮影がありました。特別賞として「内山りゅう賞」には、写真集「青の川」にサインを入れさせていただいたものをお贈りしました。フォトコンテストは来年(第3回)も実施されますので、ふるってご応募いただければと思います。![]() 郡上市長の日置氏から表彰状などが贈られました。 ![]() 前列は受賞者の方々と日置市長、後列が審査員の方々です。 |
2019年3月8日
|
アオリイカ釣り 久々にアオリイカ釣りをはじめました。釣り場まではウチから車で10分ほど。夕方の2時間くらいしか竿を出しません。アオリイカは朝夕の薄暗い時が一番活発に餌をとるので、その時を狙って行くのです。様々な釣り方がありますが、私は生きたアジを泳がせて、それに食い付いたアオリイカを「ヤエン」というフックを使って釣る「ヤエン釣り」をします。針の付いたヤエンを、道糸から送り込み数十メートル先の水中で引っ掛けるという変わった釣法です。写真は友人と出かけたもの。釣ったアオリイカは小さく、500gくらいでしょうか。かつて2500gのを釣ったことがあり、今年はそれを超えたいと思っています。 ![]() ![]() |
2019年3月2日
|
本のご紹介 先日、サンライズ出版より、琵琶湖博物館ブックレットH『ビワコオオナマズの秘密を探る』が発刊されました。著者は前畑政善さん(神戸学院大学教授)です。前畑さんがライフワークとして追いかけてきたビワコオオナマズについて、詳細にまとめた1冊となります。前畑さんは滋賀県立琵琶湖博物館で勤務され、現場一筋に自然や生き物を見てきた方です。私は、そんな前畑さんに中学生の頃からお世話になり、背中を見てきました。飄々とした態度とは裏腹に、話す言葉に秘めた確固たる思いは、この本の中にも散りばめられています。オオナマズの本ですが、自然とは、生き物とは、と考えさせる内容だと思います。 定価:1500円+税 ![]() |
2019年2月24日
|
本のご紹介 植物写真家の木原浩さんが『野の花づくし 季節の植物図鑑(春・夏編)』(平凡社)を刊行されました。植物は誰でもカメラを向ける被写体であり、誰もが撮影はできます。しかし、だからこそ本当に難しいのが植物写真なのです。この本は、植物を撮影して40年以上のキャリアをもつ、木原氏の“植物眼”で切り取られた珠玉の作品集といえます。1点1点の写真のクオリティの高さにはため息が出るほどです。ページをめくっていくと、懐かしい写真がありました。それは、古座川で撮影された「サツキ(P67)」で、以前、私がご案内した際に撮影したものです。前日はうちに泊まっていただいて、何だかわいわいと楽しかった事を思い出しました。 植物を撮影される方は、是非、お手に取っていただければと思います。文章には“撮影ワンポイント”が載っているものもあり、その植物に対してどのような気持ちで木原氏が対峙しているのかが分かると思います。 『野の花づくし 季節の植物図鑑(春・夏編)』(平凡社) 定価:本体3000円+税 *(秋・冬編)が夏頃に刊行されるとのことです。 ![]() ![]() |
2019年2月23日
|
郡上市清流環境フォトコンテスト審査委員会がありました 先日、第2回 郡上市清流環境フォトコンテストの審査委員会が郡上市総合文化センター(岐阜県郡上市)にておこなわれました。昨年、郡上は大雨による被害などがあったそうで、川の状態がいつもより芳しくなかったそうです。そのようなこともあり、募集点数が第1回とくらべて少なかったのが残念でしたが、「清流大賞」をはじめ、「優秀賞」、「佳作」などを審査委員の方々と決めることができました。今回も「内山りゅう賞」を1点選ばせていただきました。表彰式は3月10日に郡上市でおこなう予定です。 ![]() |
2019年1月29日
|
番組放送のお知らせ 昨年の春から制作に携わらせていただいていた「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」(NHK)の「ボウズハゼ」が、このたびOAとなります。春、海から遡上する稚魚の撮影から始まり、繁殖期である夏、滝を乗り越える秋口に至るまで長期に渡りボウズハゼの生活を追いました。他のハゼ類が登ることができない岩壁を、どうしてボウズハゼだけが登ることができるのか、実験も交えて解き明かします。繁殖期には、全身が真っ黒く変色したオスがメスを呼び込む行動や産着卵など、初めての映像になると思います。川でよく見かけるボウズハゼですが、意外な一面に驚きの連続でした。是非、ご覧いただければと思います。 なお、全編、和歌山県内での撮影ということもあり、和歌山県のみ特別先行放送があります。 和歌山県特別先行放送 2月1日(金)19:30〜 ダーウィンが来た!本放送 2月17日(日)19:30〜 ![]() ![]() ![]() ![]() |
2019年1月25日
|
講演会がありました 先日、「2019語り部交流会inわかやま〜地域の絆が育んだ持続的農業〜」(和歌山県、和歌山県土地改良事業団体連合会主催)が開催されました。私は「梅が醸し出す美しい景観」として写真をお見せしながら基調講演をおこないました。また、「語りフォーラム」では6名が壇上に上がり、地域の魅力や活動報告、今後の果樹農業についてなど様々な立場から話をしました。会場には約300名がお集まりいただいたようです。 ![]() 私は、みなべ・田辺地域で撮影した梅やその景観について話をしました ![]() 「語りフォーラム」では右回りから、かたりすとの平野啓子氏、農林水産省・農村振興 局整備部長の横井績氏、私、紀州田辺観梅協会会長の石神忠夫氏、南紀用水土地改良区 ・理事長の松川嘉之氏、受領梅遊びグループの二葉美智子氏が意見交換をおこないまし た。 |
2019年1月21日
|
熊野本宮館にて開催している写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち」の会期も残り僅か(27日まで)となりました。約2ヶ月間のロングランでしたが、短く感じます。先日は、仁坂知事が会場にいらして下さいました。「108の生きものたち」にあるキナンウラナミアカシジミやナンキセダカコブヤハズカミキリは、仁坂知事にご尽力いただき撮影することができた写真です。昆虫全般に見識があり、とくに蝶類・カミキリ類に精通している仁坂知事には、時折ご助言をいただき撮影に行ったりしています。![]() 仁坂知事のお顔横の写真が、キナンウラナミアカシジミ(ウラナミアカシジミの紀伊半 島南部亜種)です。 |
2019年1月18日
|
銚子川での生物調査 今年も生物調査は寒い冬からスタートです。いつものメンバーがタモ網やスコップを手に手に銚子川に集合です。今回は水生昆虫が専門の和歌山県立自然博物館・学芸員の松野氏をはじめ、地下性のミミズハゼ類を掘り当てる名人・川本氏、キャンプイン海山の田上氏、山と渓谷社の神谷氏などが参加され、川は大賑わいでした。相変わらず冬は減水していて瀬切れも目立ち、昨年の台風で川の流れも変わっていました。河床が安定しないのは、生き物にとって辛い環境だと思います。それでもイドミミズハゼの稚魚が複数見つかり、銚子川にて繁殖していることが証明され、明るいニュースとなりました 。 ![]() 掘った砂利の中から生き物を探します ![]() 2cmほどのイドミミズハゼの稚魚 |
2019年1月9日
|
24日に「語り部交流会inわかやま〜地域の絆が育んだ持続的農業〜」にて講演をおこないます。タイトルは「農業が醸し出す美しい景観」として、世界農業遺産に認定された、みなべ・田辺の梅の景観について写真をお見せしながらお話をします。この数年、梅の取材を続けてきましたが、この地域は景観としても素晴らしいと思っています。![]() 語り部交流会inわかやま〜地域の絆が育んだ持続的農業〜 ←クリックでPDF表示 |
2019年1月1日
|
あけましておめでとうございます! 昨年を振り返れば、あっと言う間の1年だったような気がします。それだけ充実していたと思うのですが、今年も昨年同様に元気で楽しい年になれば嬉しいです。今年もよろしくお願い致します。 2019年最初のニュースは、NHKスペシャルの番組内でも登場した銚子川で記録したユウスイミミズハゼについての報告となります。こうした発見はキチンとまとめておくことが重要となります。平嶋氏がメーンとなり、「南紀生物」に投稿しました。当初、ユウスイミミズハゼのサンプル数が少なかったこともあり、多くの友人らが「穴掘り」を手伝ってくれました。そうした協力があったからこそ、まとめられたのだと思っています。 ![]() 銚子川の伏流水から採集された紀伊半島初記録のユウスイミミズハゼ・論文 ←クリックでPDF表示 |
2018年12月26日
|
ギャラリートーク開催 22日(土)、熊野本宮館でおこなっている写真展「熊野の森と水 〜そこに息づく108の生きものたち〜」のギャラリートークがありました。こうした催しは天気に左右されることが多いのですが、当日は晴天!で、大勢の方がお集まりくださいました。展示している写真の説明や、どのような気持ちでシャッターを押しているのか、など1時間ほど会場でお話をさせていただきました。来場された方からお話を伺ったり、楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。写真展は来年の1月27日まで開催しています。熊野本宮大社への初詣の際にお立ち寄りいただければ幸いです。 ![]() ![]() |
2018年12月22日
|
沖縄の川へ! 図鑑などを制作していると、撮影ができていない種類がどうしても残るものです。数が極端に少なかったり、タイミングが合わなかったり…生きものとは出会いでもあります。そんな中、求めていた魚を見た!という有力情報が入り、沖縄の川へ行ってきました。研究者の案内で川に着くと、水深は僅か10cmほどの小川。水中を覗こうにも、マスクが半分陸上に出るような感じです。首を横にして匍匐前進を繰り返しながら進みます。しかし、2日間粘りましたが求めていた魚の姿を捉えることはできませんでした。沖縄とはいえ水温は20℃ほどで冷たく、首などは筋肉痛でバキバキです。それでも、思いがけなく出会えた種類がいたり、実りの多い取材となりました。写真は、水中で光り輝くナンヨウボウズハゼというハゼです。こんな美しい魚に出会える沖縄の川に、また行きたいと思っています。 ![]() ![]() ![]() |
2018年12月21日
|
先日発刊しました写真集「青の川 奇跡の清流 銚子川」が、NHKの放送以降、手に入らない状態が続いています。版元の山と渓谷社にも在庫は無く、売り切れ状態です。私のところにも入手を希望される方から連絡をいただいており、申し訳なく思っています。このたび、紀北町のふるさと納税品に指定され、また紀北町では購入することも可能ですのでお知らせしたいと思います。現在、お買い上げいただけるのは、紀北町役場、紀北町観光協会、キャンプイン海山さんです。是非、手にとっていただけたら幸いです。よろしくお願い致します。 三重県 紀北町 ふるさと納税サイト |
2018年11月24日
|
写真展開催 世界遺産熊野本宮館にて、写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち〜」が、昨日から始まりました。今回の写真展は大型写真パネル(マイティスプリント)にて、熊野の森や清らかな水の作品12点で展開しています。 また、熊野に生息する多様な生きものたちを30×30cmのスクエアーサイズで108カット並べました。この地方にのみ生息する固有種や普通に見られるものまで幅広くセレクトしています。名前の書いたプリントを用意していますので、写真を見ながらチェックしてみてください。会期は平成31年の1月27日(日)までとなっており、約2ヶ月のロングランです。12月22日(土)午後1:30〜 ギャラリートークがあります。1つ1つの作品について、また生きものについてもお話したいと思っています。お時間がありましたら是非、お越し下さい。 ![]() 熊野本宮大社前にある世界遺産熊野本宮館です。今年は熊野本宮大社 御創建2050年に あたり、写真展もそれを記念して行われるものです。 ![]() 照葉樹林の主役ともいえるイチイガシなどの写真を150×100cmの大型パネルにて展示し ています。 ![]() 水中から見上げたアングルの作品など。水の透明度が高いからこそ撮影ができるものば かりです。 ![]() ずらりと108カットの写真が並びます。この場所に長時間留まる生き物が好きな方もい らっしゃいました。 |
2018年11月22日
|
和歌山県立自然博物館にて、先日のNHKスペシャルでも登場しました伏流水に生息するユウスイミミズハゼの標本が展示されています。学芸員の平嶋氏が自ら採集した個体で、とても貴重な標本です。ユウスイミミズハゼは静岡県の限られた水域以外では見つかっておらず、国内で2県目となる発見です。展示期間は12月28日までとなります。![]() ユウスイミミズハゼです。博物館の展示は標本となります。 「日本で2県目!紀伊半島初記録のハゼ ユウスイミミズハゼ」について (和歌山県立自然博物館) |
2018年11月19日
|
先日、三重 紀北 SEA TO SUMMIT 2018 大会が開催され、会場となった東長島スポーツ公園体育館には参加者200名ほどが集合し、私は環境シンポジウムの基調講演をおこないました。2016年の紀北大会でもお話をさせていただいており、2回目となります。全国各地から集まった方々に、紀北町、銚子川の自然の豊かさを感じていただければ嬉しいですね。![]() 顧問の鈴木英敬・三重県知事は海外から戻られてから会場に直行されたとのことでした。 ![]() 大会長の尾上壽一・紀北町長は、開催地として歓迎のご挨拶をされました。 ![]() 大会理事長でモンベルグループの辰野勇代表。カリスマの登壇には拍手が沸き起こりま した。 ![]() 私は「奇跡の清流 銚子川」と題し、1時間ほどお話をさせていただきました。 |
2018年11月14日
|
環境シンポジウム・講演会のお知らせ 17日(土)、三重 紀北 SEA TO SUMMIT 2018 の開催にあたり、環境シンポジウムとして「奇跡の清流 銚子川」と題した基調講演をおこないます。先週、NHKスペシャルで銚子川の番組がOAされたばかりで実にタイムリー! 環境シンポジウムへはどなたも無料で参加できます。番組では紹介できなかった話なども含め、写真をお見せしながら1時間ほどお話したいと思います。 |
2018年11月9日
|
写真展のお知らせ 世界遺産である熊野本宮大社 御壮健2050年記念の写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち」が、11月23日〜平成31年1月27日まで(約2ヵ月間)世界遺産熊野本宮館にておこなわれます。撮影の舞台を熊野に絞り、森と水に生きる108種の生きものを中心に、水中や風景の大型パネルで展示いたします。入場は無料で、オープニングの11月23日(祝)と、ギャラリートークのある12月22日は会場に居ります。是非、足を運んでいただけたらと思います。 ![]() 写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち」・チラシ ←クリックでPDF表示 |
2018年11月4日
|
NHKスペシャル 放送のお知らせ 昨年の夏から撮影が始まった「NHKスペシャル 銚子川」ですが、ようやく放送の運びとなりました! この「news」欄でも何度かご報告しましたが、撮影スタッフ一同、四季を通じてじっくりと時間をかけて銚子川と向き合ってきました。その甲斐あってか、スクープ的な映像なども撮影することができました。タイトルは「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」です。何故、銚子川は河口まで全域に渡って水が美しいのか、というところに焦点を当てながら番組は展開しており、私の出演シーンもあります。ナレーションは、女優の吉岡里帆さんです。壮大な音楽と相まって、極上の水中世界を是非ご堪能いただければと思います。 NHKスペシャル 見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川 放送日:11月11日(日)午後9:00〜(50分) ![]() ![]() |
2018年11月3日
|
番組アンコール放送のお知らせ 2007年6月に初回放送がありました 「NHKハイビジョン特集 アユ踊る清流の四季 和歌山・古座川」 が、BSプレミアムカフェにてアンコール放送されます。この番組は1年をかけて、古座川の四季をアユの目線となる水中映像を存分に展開しながら制作したもので、私はすべての水中撮影に同行しコーディネートさせていただきました。すでに何度も再放送されていますが、制作から10年以上経ってもアンコール放送があることは、とても嬉しいことです。流行を追うのではなく、真摯に自然に向かう姿勢が大事なのだと改めて感じます。お時間がありましたら、是非、ご覧ください。 2018年11月8日(木) 午前9:00〜 2018年11月9日(金) 午前0:45〜(深夜) 放送時間は89分です。 |
2018年11月2日
|
秋を探しに… 先日、奥高野にある伯母子(おばこ)岳に行ってきました。伯母子岳は標高1344m、熊野古道「小辺路」に通じる名峰として知られています。ブナ林と紅葉を見るのが目的、としておきますが、実は増えた体重を減らしたかったというのが正直なところ。この1〜2ヶ月、三重、奈良、北海道、東京…と慌しく飛び回っていましたが、潜水などの体を使う仕事ではなかったこともあり、体重が一気に増えてしまったのです。「最近、恰幅が良くなったんじゃない?」と言われ、体重計に乗るとベスト時よりも2.5キロほどオーバー!これは潜水時のウェイト量にも関わる問題でもあるので、まずは歩いて減量に励むことに。 ![]() ![]() ![]() |
2018年10月18日
|
「水の国、わかやま。」プレミアム・ツアー開催! 13日〜14日、『ネイチャーフォトグラファー内山りゅうさんと行く「水の国、わかやま。」プレミアムツアー』が開催されました(和歌山県・和歌山県観光連盟主催)。東京、神奈川、大阪などから参加された方が多かったようです。1泊2日の日程で、様々な水の絶景をお楽しみいただきながら、水が育む和歌山の絶品グルメも満喫!。普通のツアーでは経験ができないスペシャルメニューが用意されました。参加された方々とお話することができ、私も楽しい時間を過ごすことができました。尚、ツアーの様子は雑誌「&プレミアム』(マガジンハウス)の2月号にて掲載されるようです。 ![]() 白浜空港から出発し、ホテルシーモアへ。ランチの前に歓迎のご挨拶をしました。 ![]() 移動はすべてチャーター・バスにて行いました。 ![]() 世界遺産・熊野本宮大社では、普段は入ることができない端垣内にて特別参拝を行いま した。 ![]() 川原を掘ると温泉が出る川湯温泉にて。温泉コーヒーをいただきました。 ![]() 翌日は古座川・小川の「滝の拝」へ。皆さん、奇岩にビックリ! ![]() 小川の水の透明度は格別です。思わず靴を脱いで水に入る人も。 ![]() ランチは「月の瀬温泉 ぼたん荘」の料理長、深海さんによる古座川の幸が振舞われま した。 ![]() 古座川で獲れた天然ウナギです!これには参加者全員が大満足。脂が乗っていて美味かっ たです。 ![]() 獲れたてのテナガエビも絶品でした。他にも天然鮎、焼きおにぎり、ジビエなど盛りだ くさんでした。 ![]() 午後からは古座川にてカヌー下りです。皆さん初心者でしたが、すぐに上手く漕げるよ うになりました。 ![]() 古座川の川面をすべるように下ります。 ![]() 皆揃って記念撮影です。お疲れ様でした。 |
2018年10月13日
|
郡上市清流環境フォトコンテスト 作品募集 昨年に続き、岐阜県・郡上市清流環境フォトコンテスト が開催され、作品の募集がはじまります。この催しは、郡上市清流長良川等保全条例制定記念として行われるものです。清流長良川等の源流を有する郡上市は、古くから「水」の文化が伝承され、「清流長良川の鮎」は世界農業遺産に認定されています。作品の募集期間は、11月1日〜12月28日となっています。因みに、チラシの表紙写真は昨年の受賞作品です。 ![]() 郡上市清流環境フォトコンテスト・チラシ ←クリックでPDF表示 |
2018年10月11日
|
8日、北海道標津町において講演会をおこないました。淡水魚の繁殖戦略についての話を、「さかなのたまご」(ポプラ社)を紹介しながらおこないました。身近な淡水魚の「生き残り戦略」について、人間に例えながらお話し、皆さん熱心に耳を傾けてくださいました。標津図書館主催ということで、会場には私の著書がズラリと並べられ、終了後も手にとってくださる方もいらっしゃり、嬉しかったです。![]() 道外から来られた方もいらっしゃいました。 ![]() 会場の後には、著書が並べられました。 |
2018年10月11日
|
5日、北海道千歳にあるサケのふるさと千歳水族館にて、サイエンス・カフェが開催されました。サケやカラフトマス、サクラマスなどが泳ぐ大水槽の前でお話をさせていただきました。婚姻色で紅く色付いた立派なサクラマスもいました。お話の最中に、私の後ろの水槽内でサケが産卵するというハプニング?もありました。終了後も質問などが多く、とても楽しいサイエンス・カフェとなりました。![]() 立派なオスのサクラマス。 ![]() 閉館後、水槽の前でお話をしています。 |
2018年10月3日
|
昨日、奈良県川上村にて「匠の聚フォトコンテスト2018」の審査会がありました。昨年よりも応募作品は少なかったですが、内容的には力作が揃っていたように思います。審査は、入江泰吉記念奈良市写真美術館館長の百々俊二氏、アートディレクターの猪熊裕行氏とおこないました。10月下旬に審査発表があります。これから紅葉の季節となります。2019年のフォトコンテストに向けて、是非、川上村へ撮影に訪れてみてはいかがですか。![]() ![]() |
2018年10月1日
|
北海道標津町で講演会があります 10月8日(月)、北海道・標津町生涯学習センター あすぱるホールにて講演会があります。参加費は無料、主催は標津町図書館です。テーマは「魚の卵からみた、繁殖大作戦」で、写真絵本「さかなのたまご」(ポプラ社)の内容に沿って、様々な淡水魚の卵のお話をしたいと思います。標津町は「サーモン科学館」のあるサケの町です。かつて、何年もかけてサケの撮影でお邪魔しています。開演は夕方6:30〜。是非、お越しいただければと思います。 ![]() 北海道・標津町生涯学習センター あすぱるホールにて講演会 ←クリックでPDF表示 |
2018年9月29日
|
昨日、三重県紀北町役場にて、写真集『青の川
奇跡の清流 銚子川』の出版記者発表会がありました。東京からは山と渓谷社・自然図書出版部長の神谷有二氏も出席し、写真集の完成を報告しました。新聞社さんがほとんどでしたが、内容に関する質問も多く、興味を持っていただいたようでした。![]() 会場の様子です。(P/Itaru Taue ![]() 山と渓谷社の神谷有二氏とお話をしました。(P/Itaru Taue) ![]() 尾上紀北町町長と。(P/Itaru Taue) |
2018年9月28日
|
北海道でサイエンス・カフェ開催! 10月5日(金)北海道千歳市にある サケのふるさと千歳水族館 の大水槽前にて、サイエンス・カフェが開催されます。サイエンス・カフェとは、お茶を片手に気軽に様々なジャンルの方のお話を聞く会、といえばいいでしょうか。堅苦しいお話ではなくて、ワイワイと意見交換をしたり楽しい時間を過ごせればと思っています。今回は、「川魚の生き残り大作戦」として、お話をしたいと思います。 参加費は無料、申し込み不要で、当日は直接会場にお越しいただければと思います。 10月5日(金)サケのふるさと千歳水族館 18:00〜20:00 です。 お問い合わせは サイエンス・カフェ in ちとせ 実行委員会 0123-23-3386 |
2018年9月17日
|
番組出演のお知らせ 9月24日(月・祝)、NHK「おはよう日本」に出演します。この日は「奇跡の清流・銚子川」の祝日特集が予定されており、中継もあるようです。特集は7:30〜7:55 と、何と25分間も銚子川が紹介されるとのこと!私が撮影した写真も紹介されると思います。是非、ご覧ください。 |
2018年9月15日
|
「水の国、わかやま。」 プレミアム・ツアー 締め切り間近! 10月13日〜14日に開催されますプレミアムツアーは、台風の影響で通行ができない箇所が発生したため、行程を一部変更しました。水の状態は(雨さえ降らなければ!)問題ないと思います。まだ若干名余裕があるそうなので、お早めにご応募ください。締め切りは、9月20日です。川の幸を揃えて、お待ちしています! 「水の国、わかやま。」プレミアムツアー【参加者募集】 https://www.wakayama-kanko.or.jp/information/2018/08/20/3940/ ![]() |
2018年9月15日
|
写真集『青の川 奇跡の清流・銚子川』が出版されました! このたび、写真集『青の川 奇跡の清流・銚子川』(山と渓谷社)が出版されました。すべて三重県紀北町を流れる銚子川で撮影しています。源流の大台ケ原から河口まで、“極上の水”が作り出す景色は、日本の原風景と重なるかもしれません。この写真集の版型は、6×6版のフィルムとデジタルとが混在しているものをノートリミングで表現するために考慮されたものです。装丁・デザインは、デザイン実験室・工藤強勝&勝間亜加里氏です。工藤氏は昨年、講談社文化賞ブックデザイン賞を受賞されています。『アユ 日本の美しい魚』 『大山椒魚』 『水の名前』 などでもデザインをお願いし、この写真集で5冊目となります。大型の写真集ですので、見応えがあると思います。是非、お手元に置いていただきたい1冊です。 ![]() 『青の川 奇跡の清流 銚子川』 (山と渓谷社) 定価:3000円+税 この秋(10月下旬〜11月上旬)、昨年より1年をかけて取材を続けてきました NHKスペシャル 「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が放送される予定です。放送日が決まりましたら、お知らせしたいと思います。今しばらくお待ちください。 |
2018年9月12日
|
匠の聚フォトコンテスト 2018 奈良県川上村・匠の聚で開催されるフォトコンテストのガイドブックができました。今年も、ふるってご応募いただければと思います。入賞作品には賞金と副賞のほか、匠の聚に展示後、入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展をおこないます。 ![]() ![]() 匠の聚フォトコンテスト2018・撮影地ガイドマップ |
2018年9月4日
|
銀座SIXでのスペシャルイベント 9月1日、&Premium×WAKAYAMA Special Event が銀座SIX 13F「THE GRAND 47」にて開催されました。 会場には私の撮影した写真パネルが飾られ、「水の国、わかやま。」スライドショーの上映後、和歌山の水の素晴らしさ、清らかな水が存在する理由、水の価値についてなどのお話をさせていただきました。豪華プレゼントの当たる抽選会などもあり、大いに盛り上がりました。この催しを通じて和歌山県の魅力を改めて感じていただき、一人でも多くの方がご来県くだされば嬉しいです。 ![]() ![]() ![]() 構成作家のたむらようこ様が制作してくださった動画です。 |
2018年8月26日
|
「奇跡の清流 銚子川」 フォトコンテスト 審査発表! NHK津放送局主催の「奇跡の清流 銚子川」フォトコンテスト の結果が発表されました。10日にNHK津放送局にて厳正なる審査をおこないました。応募作品は約300点で、なかなか力作揃いでした。受賞された作品は、9月1日〜17日まで紀北町パーキングエリア 始神テラスにて展示いたします。受賞された方、おめでとうございます。 「奇跡の清流 銚子川」フォトコンテスト 放送局情報 NHK津放送局 http://www.nhk.or.jp/tsu/kisekinoseiryu/ |
2018年8月23日
|
「水の国、わかやま。」 プレミアム・ツアー 参加者募集のお知らせ 「水の国、わかやま。」プレミアム・ツアーが、10月13日(土)〜14日(日)に開催されます。私がおススメする水の絶景(滝や渓谷)を訪ねたり、普段は立ち入りができない世界遺産・熊野本宮大社の特別参拝、星空観察、川の幸(何と!古座川の天然ウナギや川エビなど)を堪能したり…和歌山の水に触れる特別なツアーです。ツアー発着地となります白浜空港(または白浜駅)までの往復費及び宿泊費(1泊2日)は自己負担となりますが、ツアー費用はすべて無料です。もちろん、私が全行程ご一緒致します。この機会に是非、和歌山にいらしてください! 詳しくは以下のサイトをご覧下さい。参加人数が限られておりますので、お早めにお申し込みいただければと思います。 「水の国、わかやま。」プレミアムツアー【参加者募集】 https://www.wakayama-kanko.or.jp/information/2018/08/20/3940/ ![]() |
2018年8月14日
|
写真集『青の川 奇跡の清流 銚子川』の予約販売開始! 9月初旬に発刊予定の大型写真集 『青の川 奇跡の清流 銚子川』(山と渓谷社)の予約販売が始まりました。Amazon や Rakuten にてお申し込みできますので、よろしくお願い致します。20年以上通い続けた銚子川の写真集ができました。タイトルの「青の川」は、極めて透明度の高い水でしか見ることができない「青色の川」を意味しています。源流から河口まで、すべての流域で透明度が高い川は、そうそうありません。このような川が21世紀の現在まで残っていたことは、まさに奇跡だと思うのです!是非、手にとっていただきたい写真集です。 ![]() ![]() ![]() ![]() 『青の川 奇跡の清流 銚子川』 出版社:山と渓谷社 128ページ 定価:3000円+税 |
2018年8月9日
|
GINZA SIX トークショー&スペシャルランチにご招待! 「水の国、わかやま。」キャンペーンの一環として、「&Premium」(マガジンハウス)とのコラボ企画 『写真家 内山りゅうトークショウ&GINZA SIX「THE GRAND 47」スペシャルランチ Produced by &Premium』が、9月1日(土)12:00〜おこなわれます。ブッフェ形式のフード&ドリンクは、和歌山県産の素材を使ったスペシャルなお料理や直送のお酒など、このイベントでしか味わえないものです!会場の GINZA SIX 13階 フレンチレストラン「THE GRAND 47」には多数の写真パネルを展示し、和歌山県の「清らかな水」についてのお話をさせていただきたいと思っています。暑い日が続きますが、「水の国」に触れてクールダウンしませんか? 総計25組50名ご招待ですので、以下よりエントリーをお願いします。締め切りは8月26日となっています。お早めにどうぞ! &Premium https://fofa.jp/mgwld/a.p/145/ ![]() |
2018年8月8日
|
本のご紹介 水中写真家の中村宏治さんが、このたび『ムラサキダコ 〜海からあらわれるマントの怪人〜』(フレーベル館)を出版されました。マントを広げて泳ぐタコ、というインパクトのある生き物がテーマです。宏治さんは、ムービーがメーンというイメージがありますが、やはり写真もキッチリ撮っていたんですね(バカヤロー、当たり前だ!と叱られそうですが)。こんな奇怪な生き物が日本の海にいたことに驚くことでしょう。実に衝撃的な容姿です! ![]() 中村宏治:写真・文 奥谷喬司:監修 定価:1400円+税 |
2018年8月5日
|
暑い日が続いていますが、連日、川に入っています。それも1日、5時間余り…。先日、「ダーウィンが来た!ウナギ」(NHK)がOAとなりましたが、同じ番組で別の生き物を追っているのです。詳しい内容は書けませんが、夏がヒントになるかもしれません。毎日、ひたすら水中を観察していると、面白い発見も多いですね。時間をかけてじっくりと生き物を見ることの大切さを改めて感じています。![]() 古座川にて撮影した立派なアユ |
2018年7月19日
|
英語版がリニューアル 「水の国、わかやま。」の英語版冊子がリニューアルしました。日本語版は右綴じですが、英語版は横書きなので左綴じとなっています。英語版は昨年制作しており、今回のものは表紙写真と内容の一部を変えたリニューアル版となっています。訪日外国人の和歌山観光には必須の冊子です。是非、お持ちいただければと思います。 ![]() |
2018年7月15日
|
番組放送のお知らせ 15日(日)の「ダーウィンがきた!生きもの新伝説」は、「ウナギ」です。昨年の夏から番組製作に携わらせていただき、ようやくOAとなります!今年の「土用の丑の日」は7月20日と8月1日ですので、その直前のOAという訳です。夜行性で臆病なウナギの撮影は、とてもデリケート。時間をかけて撮影を続けてきました。そういえば、昨年からかなりの数のウナギを見つけてきましたが、撮影用のモデルということで捕らずじまいです。結局、ウナギは1匹も食べていませんね。 放送:7時30分〜58分 再放送:火曜日 午前4時2分〜30分 ![]() ![]() |
2018年7月11日
|
銚子川潜隊まなぶんジャー 2018! 上里小学校編 10日に行なわれた「銚子川潜隊まなぶんジャー 2018」(紀北町企画課)は上里小学校の3,4,5年生20名が対象でした。上里小学校は銚子川よりも隣の船津川に近いのですが、普段から川で遊んでいる子も多いようでした。生き物に詳しく、映し出す写真をほぼ正確に当てる子もいて驚きましたね。将来はネイチャーフォトグラファーでしょうか! 昨日に続きキャンプイン海山の田上さんが参加してくださいました。この日も銚子川漁協さんからご提供いただいたニホンウナギやアユ、アマゴを実際につかんで、その触感や匂いなどを体験してもらいました。にゅるにゅると逃げるウナギを追いかけて、河原は大騒ぎとなりました。天気にも恵まれた2日間、誰も怪我することなく終了でき、スタッフの方々にも感謝したいと思います。 ![]() 前列が3年生で、後が4年生、5年生です。 ![]() ライフジャケットをつけて、一斉に生き物を探します。 ![]() タモ網の使い方などを説明しています。 ![]() ヌマチチブ、ゴクラクハゼ、シマヨシノボリ、スミウキゴリ、ボウズハゼ、カワアナゴ、 ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビ、ヌマエビ、モクズガニ…などが採集できました。 ![]() 田上さんがエビを炒ってくれました。皆、その味に興味津々です。 ![]() 上里小学校3,4,5年生との記念写真です。 |
2018年7月11日
|
銚子川潜隊まなぶんジャー 2018! 相賀小学校編 先日、環境学習会「銚子川潜隊まなぶんジャー 2018」(紀北町企画課)が2日間に渡り行なわれました。9日は、相賀小学校の5年生2組33名が対象でした。この小学校は銚子川に一番近い小学校で、昨年に続き2回目です。午前中は室内にて銚子川の水はなぜ美しいのか、透明度が高いとはどういうことか、どんな生き物が棲んでいるかなど、写真を見てもらいながらのレクチャーです。午後は銚子川に行き、生き物の採集を行ないました。今回は初めて12-13cmほどのニホンウナギが採れたり、エビタモでアユを捕えた子がいたり、とても多くの生き物に出会えました。いつもより子どもの数が多かったのですが、役場の職員、先生方など総勢14名が監視員として子どもたちについていただきました。 ![]() 午前中のレクチャーの様子です。銚子川に生息する2種類のテナガエビを紹介しています。 ![]() 川に入る前、注意事項の説明をしています。 ![]() タモ網やエビタモを持って、子どもたちは大はしゃぎです。 ![]() 女の子たちもエビ類やハゼ類を次々と採集していました。 ![]() 5年生、1組16名との記念写真です。 ![]() 5年生、2組17名との記念写真です。 |
2018年7月7日
|
銚子川環境学習会 昨日、紀北町・海山地区にある2つの中学校(潮南中学校・三船中学校)の全生徒を対象とした「銚子川環境学習会」(紀北町企画課)があり、お話をしました。中学1年〜3年の約180名が参加し、銚子川について、またそこに棲む生物にも触れながら1時間ほどお話をさせていただきました。皆さん、銚子川が地元の川ということで熱心に耳を傾けてくれました。司会、進行はすべて生徒たちが執り行う生徒主体の会となっており、温かみのあるとてもいい雰囲気の学習会でした。 ![]() 紀北教育会館の会場です。先生方も大勢参加されていました。(Photo:I.Taue) ![]() 銚子川で撮影した写真を使って説明をしています。(Photo:I.Taue) ![]() 入り口には、私の著書が並べられました。(Photo:I.Taue) ![]() 銚子川にて発見した新種のヨコエビには注目が集まっていました。(Photo:I.Taue) ![]() 講演後の質問が多く、活気に溢れていました。(Photo:I.Taue) |
2018年7月1日
|
「水の国、わかやま。」キャンペーンの冊子が新しくなりました 「水の国、わかやま。」キャンペーン(和歌山県観光振興課・和歌山県観光連盟)の延長に伴い、冊子もリニューアルされました。表紙の写真も「水の色」を意識した安川渓谷の写真に変わりました。記事内容は、「水の国、ウォーク。」と題した水の絶景に出合うトレッキングコースの紹介記事などが追加されています。この冊子の巻末には、和歌山の人気店からおいしいプレゼントがもらえるクーポンがついています。観光の際には、是非、冊子をお持ちいただければと思います。 ![]() |
2018年6月30日
|
紀北町にて記者発表 先日、紀北町役場にて「三重県紀北町の銚子川から新種のヨコエビおよび希少なハゼ類を発見」というテーマで記者発表をおこないました。参加者は私と富川光准教授(広島大学大学院教育学研究科)と平嶋健太郎学芸員(和歌山県立自然博物館)です。テレビ局、新聞社など多くの報道関係者にお集まりいただきました。発表は、新種として記載したチョウシガワメリタヨコエビと、イドミミズハゼ、そして静岡県の限られた湧水からのみ知られるユウスイミミズハゼが銚子川にて見つかったという報告でした。尾上町長も出席され、町としても環境宣言をおこなうタイミングでの発見を喜んで下さいました。 ![]() 記者発表の会場です。(Photo.I,Taue) ![]() 3人揃っての会見。平井厚志氏(すさみ町立エビとカニの水族館)は欠席でした。 (Photo.I,Taue) ![]() このたび銚子川で発見したユウスイミミズハゼ。静岡県以外から初めての記録です。 (Photo.I,Taue) |
2018年6月24日
|
NHKスペシャル・銚子川 雨の大台ケ原編 銚子川の源流、大台ケ原で雨の撮影です。日本でも一二を争う降雨量を誇る大台ケ原で、この時期では十数年ぶりという大雨に遭遇しました。「バケツをひっくり返したような…」などといいますが、今回の雨は、さすがに経験がないほどの降り方が長時間続きました。きっちりと雨具を着て望んだのですが、宿に帰ってみれば中の服はびしょ濡れでした。叩きつけるような雨は、袖口からも首の隙間からも容赦なく流れ込みました。登山道を1時間ほど歩かなければ、いっそドライスーツの方が楽と思えるほど…。しかし、その甲斐あって様々な雨のシーンが撮影できました。 ![]() 堂倉山(1470m)の源流部にて。ブナやミズナラ(左の大木)が霧にかすみます。 ![]() あまりの雨に会話もなく…。黙々と収録しています。 ![]() これは川ではなく、我々が歩いてきた登山道です。1時間ほどの間で道は消滅しました。 ![]() 大雨の翌日に、大台ケ原の最高峰、日出ヶ岳(1695m)に登りました。展望台にて記念 撮影。 *NHKスペシャル 銚子川の放送を記念して、NHK津放送局がフォトコンテストを実施します。銚子川で撮影した写真を是非、ご応募ください。 締め切りは7月31日、結果は8月中旬にNHK津放送局のホームページでおこない、入賞した作品は展示します。 詳しくは、以下をご覧下さい。 http://www.nhk.or.jp/tsu/kisekinoseiryu/ |
2018年6月9日
|
先日、銚子川にてナガレヒキガエルのオタマジャクシが上陸する様子を観察しました。3月に産卵に来ていた親個体は、大きなメスでは手のひらほどもありましたが、上陸をはじめた幼体は1cmほどしかありません。こんな小さなカエルがあのサイズになるには、いったい何年掛かるのでしょうか?上陸していた近くの水中にはアカハライモリやテナガエビ、モクズガニなどがオタマジャクシを狙っていて、陸上ではマムシが幼体を狙っていました。この中から産卵可能な個体まで成長できるのはごく僅かだと思います。生存競争の厳しさを改めて感じました。![]() |
2018年6月3日
|
銚子川から新種のヨコエビを発見! 数年前から仲間と銚子川の生物調査をおこなってきました。その一部はHP上でもお知らせしてきましたが、この度大きな発見がありました。それは、河口域から得られたヨコエビの1種が、今まで記載されていなかった新種であったことです。そのヨコエビは、広域に分布するシミズメリタヨコエビに似ていますが、形態的にも遺伝的にも異なることが判明したため、その研究成果は先日、国際学術雑誌ZooKeys(ブルガリア)にて掲載されました。和名は、銚子川に因み、チョウシガワメリタヨコエビ(Melita choshigawaensis)としました。ヨコエビが専門の富川光准教授(広島大学大学院教育学研究科)とは、現在もヨコエビ調査を行ない撮影を続けています。それにしても、銚子川の生物多様性の高さには驚かされるばかりです。 ![]() ![]() ![]() A new species of Melita from Japan ←クリックでPDF表示 |
2018年5月30日
|
新しいドライスーツで東北へ! 提供をいただいている株式会社ラングさんから、新しいドライスーツが届きました。私はドライスーツ(服の上から着るスーツで、水は一切入ってきません)の使用頻度が高いので、過酷な使用に耐えられるのは数年程度。1年のうち7月と8月はウェットスーツを着ますが、残りの10ヵ月は基本的にドライスーツです。撮影が多いときは、乾く間もないほどです。以前のドライスーツはピンホールが増え、全体に汚れが目立ってきました。昨年、手首と首のゴム部をオーバーホールした際、社長からはそろそろ換えましょうと言われていました。色などの希望を聞かれたのですが、以前と同様にお任せでお願いし、送られてきたのは何と迷彩柄!最近はこんな生地もあるんですね、何だか特殊部隊みたいで格好いいです。このドライスーツを持って、久々に友人と東北地方に潜りに行きました。福島県と岩手県にてタナゴの撮影です。新しいドライスーツは脱ぎ着のファスナー開口部が広くなり、より楽になりました。ラングのドライスーツはオーダー品なので身体にはジャストフィットです。このスーツを相棒に、また各地に潜りに行きたいと思っています。 ![]() ![]() 婚姻色が発現したオスのタナゴ 株式会社ラングさんのホームページ |
2018年5月29日
|
紀州浪漫 夏号 発刊 和歌山県観光連盟が発行する観光情報誌『紀州浪漫 Vol.65 夏号』が発刊されました。表紙写真の撮影地は古座川上流の平井川です。岩に止まるミヤマカワトンボを、水中からレンズを半分出して撮影しています。陸上ではカメラを持って近寄るとヒラヒラと飛んで逃げるミヤマカワトンボですが、水中から近づくレンズには全く逃げる様子はなかったです。まさか水の中から狙われているとは思ってもみなかったのでしょう。この写真も6×6版のフィルムで撮影したもので、トリミングをしています。夏号の特集は「心潤す夏の旅」。この夏は、是非、和歌山に遊びにきてください! ![]() |
2018年5月19日
|
和歌山県南部を流れる日置川の上流に安川渓谷があります。水の透明度が非常に高く、深い淵があるのも魅力のひとつです。以前に潜った淵は水深が5mもあり、驚きました。近年は深い淵が土砂で埋まり、浅くなってしまったことは全国で報告されています。深い淵の存在は、その川が健全であるかどうかの一つの指標になっていると思うのです。先日、以前から潜りたかった「雨乞いの滝」に行く機会に恵まれました。写真の私の背後にある滝が「雨乞いの滝」です。落差はあまりありませんが、滝壺の色からは深さが感じられます。タンクを背負い滝壺に潜っていくと、中央部がグッと落ち込んでいて岩盤が削られ「すり鉢状」になっていました。どんどん潜っていき、壺の底で水深を測ると、何と!7.8m!思わず水中で「おお〜」と唸ってしまいました。雨が降っていたこともあり、水底は暗く水流も強かったです。この渓谷で潜った中で最も深かった場所となりました。![]() 雨乞いの滝の前にて。(Photo:K・Narita) ![]() 中央の暗い部分がすり鉢状に落ち込んでいます。 |
2018年5月9日
|
NHKスペシャル・銚子川の春編 いよいよNHKスペシャルの撮影は春の銚子川の撮影になりました。水が温んでくると、海からは沢山のハゼ類の稚魚やアユなどが川に上がってきます。生き物の気配のなかった川の中は一気ににぎやかになるのです。それは、陸上からは分からない“水の中の春”を感じる瞬間!。ロケは順調に進んでおり、ベテランの撮影スタッフ全員が、より素晴らしい映像を録るために力を結集させています。そうしたチームワークの良さも、おそらく映像に表れるのではないかと思うのです。詳しい内容は書けませんがスクープ的な映像も多々録れていますので、OAを楽しみにお待ちいただければと思います。 ![]() 落ち込みで泳ぐアマゴとウグイ。岩の上の黒いものは、すべてナガレヒキガエルの オタマジャクシ。 ![]() カヌー・シーンの撮影。カヌーを操るのは名人、キャンプイン海山の田上さん。 ![]() ロケ中に誕生日を迎えた陸上カメラマンの井上さんと撮影補助の長谷川君(ケーキの 前の二人)。 ![]() 私の撮影シーンを撮影しています。舞い込み淵の水深5m付近にて。 ![]() 産経児童出版文化賞のお祝いをしていただきました。ケーキには民宿ささきの女将さんが 名前を書いてくれました。 ![]() 雨に煙る夜の白石湖。SONY α7Sにて高感度撮影しています。 |
2018年5月8日
|
産経児童出版文化賞を受賞しました このたび、第65回 産経児童出版文化賞のJR賞を受賞しました。この賞は、昨年1年間に日本国内にて出版されたすべての児童書籍の中から選ばれるもので、今回は4217冊が対象とのことです。受賞した『さかなのたまご』(ポプラ社)は、サブタイトルに「いきのこりを かけた だいさくせん」とあるように、身近な淡水魚の卵の生き残るための知恵や工夫を紹介したものです。魚たちは、一生のうちでもっとも無防備で外敵に食べられやすい卵の時期を、いかに乗り越えるのか…これは私にとってとても関心のあることでした。生き物たちとじっくりと時間をかけて向かい合わなくては見えてこないものはたくさんあり、この本もコツコツと撮影を続けて完成したものです。一人でも多くの方に読んで欲しいと思います。 ![]() 『さかなのたまご いきのこりを かけた だいさくせん』(ポプラ社) 写真・文 内山りゅう 定価:本体1500円+税 |
2018年5月7日
|
日本経済新聞に掲載されました 1日の日本経済新聞・関西版にて紹介されました。電子版にて見ることができますので、よろしければご覧下さい。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30023840R00C18A5AA2P00/ ![]() |
2018年4月22日
|
東京郊外で育った私は、中学2年生までは筋金入りの昆虫少年でした。とくにゼフィルス(シジミチョウの一群)に魅かれ、山梨県などに通っていました。樹上性のゼフィルスを捕えるため、誕生日には6本繋ぎの捕虫網を親に買ってもらいました(モチロン、渋谷の志賀昆虫)。蝶類図鑑は装丁が壊れてバラバラになるほど読み、東京では見られない南方系の蝶に憧れる毎日…。そんな南方系の蝶の中でも「ミカドアゲハ」は垂涎の的でした。東京でも見かけるアオスジアゲハに似ているけれど、名前に「ミカド」を冠する、何だか偉〜い蝶なのです。あれから約40年、すっかり蝶から離れていましたが、庭先に咲くトベラを見ていたら、一気に記憶が蘇ってきました。花の周りを世話しなく飛ぶ蝶は、紛れもなく図鑑で見た、あのミカドアゲハだったのです。何だか泣けてきました。ミカドアゲハは多いときは5〜6頭も飛び交い、実にスピーディ。急いで部屋に戻り、用意したものは捕虫網、ではなく、やっぱりカメラ…でしたね。![]() アオスジアゲハ ![]() ミカドアゲハ |
2018年4月17日
|
朝日新聞和歌山版と朝日新聞デジタルにて毎週木曜日に連載をしている「和歌山ネイチャーフォト」が、毎週水曜日に掲載日が変わります。連載が始まったのが2013年10月なので、5年ほど続けさせていただいていることになります。1シリーズ10回の連載で、これから「清らかな水編」が始まります。私がおススメする県内の「清らかな水」を10ヵ所、紹介しますのでお楽しみに。毎回、カラーとは限りませんが、このテーマの写真はカラーでご覧頂きたいですね。朝日新聞デジタルであれば、すべてカラー掲載です。![]() |
2018年4月8日
|
いつもの渓流に、マーサを連れて撮影に行きました。新種となったクマノザクラを探すのが目的でしたが、その流域では多くがクマノザクラでした。クマノザクラはヤマザクラよりも開花が早く、花の色が濃いのが特徴とのこと。私が以前より水中から見上げたアングルで撮影していた桜は、ほとんどがクマノザクラだと思いました。春とはいえ水温は10℃そこそこでしたが、マーサは水に入り元気に泳ぎます。写真は、投げ入れた木の枝をくわえて戻ってきたところです。ちょうど、ツツジの花(ミツバツツジ?)が満開でした。![]() |
2018年3月30日
|
ボテジャコ 第22号 発刊 魚類自然史研究会の会報『ボテジャコ』の第22号が発刊されました。今号の表紙写真は、オウミヨシノボリのオスです。表紙写真は毎号、掲載記事にあるものをセレクトしており、オウミヨシノボリも琵琶湖流入河川で観察された詳細な研究があったからです。それも、書いたのは小学生であることに驚いた次第。川で産卵し、稚魚は琵琶湖に流れて行き、再び川に上ってくるまでを詳しく観察しています。こうした生態をキチンと観察することは実はとても大事なことだと思うのです。時間をかけて生き物と向き合う姿勢は、年齢に関係ありません。これからも、こうした記事が『ボテジャコ』に投稿されることを願っています。 ![]() |
2018年3月27日
|
NHKスペシャル・銚子川の早春編 およそ1年をかけて取材を続けているNHKスペシャル・銚子川。桜(河津桜)が満開となり、冷たい川の中にも春がやってきたようです。早春のロケは、山岳に生息するナガレヒキガエルの産卵を狙いました。普段は森林で生活しているようですが、産卵の時は渓流に下りてくるのです。それも、ある特定の淵に大集合することが分かりました。手の平ほどもある大型のカエルですが、実はその生態はよく分かっていないのです。森林と渓流とを行き来する生き物ですから、生活範囲はかなりの広域にわたると思います。こうした生き物が身近かに見られることは、銚子川と流域の森林とが健全であることを意味しているのだと思うのです。やはり、この川のポテンシャルは凄いと言わざるを得ません。 ![]() 泳ぐナガレヒキガエル。オスは水中でのみ鳴きます。 ![]() ナガレヒキガエルを狙う金子カメラマン。春の水中も綺麗です。 ![]() 海から遡上してきた若アユたち。今年はとくに遡上時期が早かったようです。 ![]() いつものメンバーです(左から塚越カメラマン、金子カメラマン、私、森ディレクター)。 |
2018年3月12日
|
番組放送のお知らせ 昨年の夏から番組製作に携わらせていただいていたNHK BSプレミアム「よみがえる太陽の塔 “閉塞する日本人”へのメッセージ」が19日(月)にOAとなります。この番組は、大阪万博のシンボルとしてつくられた、岡本太郎氏の「太陽の塔」が半世紀を経て、その内部が再生されるプロジェクトを追ったものです。氏は「太陽の塔」の製作にあたり各地を取材しながら日本人とは何か、を追い求めていたのだと思います。その際、和歌山県の古座川の「河内祭」や那智の火祭りなども熱心に取材していた記録が残っています。万博の真ん中に突き刺した「縄文の怪物」は、我々日本人に何を訴えかけているのでしょうか。閉塞感をかかえる日本人へのメッセージとは? 2時間の特番、是非ご覧下さい。 NHK BSプレミアム 「よみがえる太陽の塔 “閉塞する日本人”へのメッセージ」 3月19日(月)午後9:00〜11:00 ![]() 古座川の伝統祭礼、河内祭(こうちまつり)。 ![]() この番組のエグゼクティブ・プロデューサー井上恭介氏と古座川にて。 氏はNHK「里山資本主義」や著書「里海資本論」などを手掛けられています。 |
2018年3月10日
|
アナグマ(ムジナ)鍋! 隣町の知人から、「アナグマが捕れたよ」と連絡をいただきました。鹿用のワナにアナグマが掛かったようです。予てから「ムジナ」は美味いと聞いていたので、いつかは食べてみたいとお願いしていたのです。ニホンアナグマはイタチ科で50cmほどになり、地面に穴を掘って巣を作ります。この穴をよく似たタヌキなども利用することから「同じ穴のムジナ」の例えがあるようです。夜行性ですが昼間に歩き回っていることも多く、山間で撮影中に出会うこともあります。アナグマの肉を取りに伺ったときは綺麗に切り分けられていましたが、脂が多い印象でした。いろいろな食べ方があるようですが、味噌鍋がスタンダードとのこと。肉には独特の匂いがありますが、脂が甘くて驚きました。野菜と一緒に箸が進み、鍋、完食です! ![]() ![]() |
2018年3月8日
|
梅の花、満開! このところ温暖な南紀でさえ冷え込みが厳しく、梅の開花が10日〜2週間も遅れました。ようやく先週くらいから満開となり、各地の梅林は見ごろを迎えています。日本一の梅の里は「一目百万、香り十里」といわれ、多くの人で賑わっていました。昨年は開花の時期にバラつきがありましたが、今年は冷え込みのために一気に開花をしたようです。梅の花の撮影ひとつとっても、自然相手は一筋縄ではいきませんね。 ![]() 見事に咲き揃った奥みなべ梅林にて撮影。 ![]() ニホンミツバチが梅の受粉を助けています。 |
2018年3月2日
|
NHKスペシャル・銚子川の冬編 寒い冬でも銚子川の底の底、つまり伏流水にも様々な生き物が息づいています。およそ1年をかけて銚子川を取材しているNHKスペシャルの冬編は、そんな「川の下」に棲む生き物たちにもスポットを当てています。魚を捕えるにはタモ網などを使うのが一般的ですが、伏流水に棲む魚を捕えるには、何と!スコップを使うのです。見えない相手を求めて、ひたすら砂利を掘り続け、ようやくイドミミズハゼという地下水性のハゼの仲間を取り出すことができました。翌日は筋肉痛でしたが、番組ではそんな採集風景も見られると思います。OAはこの夏の終わり頃のようです。お楽しみに! ![]() 銚子川の河川敷で撮影をしている様子です。 ![]() 水脈のある場所を予想しながら、ひたすら川底を掘っています。 ![]() 助っ人の川本氏はパワフルに掘り続け、次々と生き物を掘り出します。 ![]() ようやく掘り出したイドミミズハゼです。全国的には非常に珍しいハゼの仲間です。 ![]() ヨコエビなどの小さな生き物を、我が家のスタジオで撮影しているところです。 |
2018年2月20日
|
高野山の寒中水行 先日、気温が氷点下3℃というなか、高野山奥の院を流れる玉川の行場にて水行がおこなわれました。若いお坊さんがふんどし一つで入水するのを見ているだけでも寒気が…。私も冬の川には入りますが、それはドライスーツを着てるからこそできるもの。生身での入水は、やはり「行」なのだと思いました。一心不乱にお唱えするお坊さんたちが水から上がると身体は小刻みに震え、水に浸かっていたところは真っ赤になっていました。「水」には身も心も流し清め、浄化するという作用があると信じられてきたということだと思います。 ![]() ![]() 「撮影協力:金剛峯寺」 |
2018年2月3日
|
シモバシラの霜柱 シソ科で日本固有種であるシモバシラは、冬になると枯れた茎に“氷柱”ができることで知られています。和名は、その様子から付けられたものです。気温が氷点下になるような寒い日にできるので、この季節限定の現象です。県内では、ほんの数ヵ所からしか確認されておらず、県のレッドデータブックでは絶滅危惧TB類に選定されています。この現象は、冬でも生きている根から吸い上げた水が、枯れた茎で凍りつくものです。雪が積もれば隠れてしまうし、気温が下がっても無風では氷は大きくならないといいます。様々な条件が揃ってこそ姿を現す「氷の花」なのです。 ![]() |
2018年1月23日
|
郡上市の「寒ざらし」 大寒の20日、岐阜県郡上市を流れる小駄良川にて郡上本染(県重要無形文化財)の「鯉のぼり寒ざらし」がおこなわれました。郡上八幡の冬の風物詩となっており、多くのギャラリーや報道関係者が詰め掛けていました。「寒ざらし」は、染め上げた生地に付いたのりを川の冷水で洗い落とすものです。清らかな水があるからこそ行なえる作業であり、郡上本染は400年以上の歴史があります。こうした「水」と「人」、また「地域社会」に関わる「水文化」は、日本人にとって、とても大切だと思います。「寒ざらし」は2月10日(土)にも行なわれます。 ![]() ![]() 「撮影協力:郡上本染後援会」 |
2018年1月16日
|
本のご紹介 中村征夫さんが40年前に撮影したモノクローム作品が写真集になりました。タイトルの「極夜」とは「白夜」の反対なのだそうで、太陽の昇らない暗闇の日々の記録がデジタルリマスターにより復元されました。ページをめくるたびに、気温マイナス40℃の世界に引き込まれていきます。現地の人々の生活などが紹介されていますが、私が驚いたのはエスキモーと犬との関係でした。普段、ペットとして犬に接している私たちと違い、極寒の地では犬の行動一つで人の生死も左右されるのだそうです。甘やかさずにしつけることが、犬と共存するということなのだと思いました。犬が好きな人にもおススメです。 ![]() 『極夜』(新潮社) 定価:本体1600円+税 |
2018年1月13日
|
トウカイナガレホトケドジョウの報告書 伊豆沼・内沼研究報告 11巻(公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)にて、『愛知県豊川市の源流河川で観察されたトウカイナガレホトケドジョウ(Lefua sp.2)の産卵行動』が掲載されました。これは、豊川市在住の浅香君と観察したトウカイナガレホトケドジョウの、おそらく初めてとなる産卵行動の記載になります。昨年、発刊した『日本のドジョウ』(山と渓谷社)にも掲載していますが、より詳細にまとめたものとなります。淡水魚の仲間は私たちの身近に棲んでいますが、産卵行動などの生態的な研究はまだまだ謎が多いのです。これからも現場にこだわり、観察・撮影を続けていこうと思っています。 ![]() |
2018年1月10日
|
先日、第96回 全国高校サッカー選手権大会が行なわれ、前橋育英の初優勝で幕を閉じました。古い歴史をもつ、高校サッカーの頂点を決める大会が全国高校サッカー選手権大会です。この大会では、右足を上げたマークがシンボリックに使われています。実はこのマーク、私の父、昭太郎がデザインしたマークです。今から40年ほど前になりますが、当時、日本テレビの美術部だった父が手掛けたものです。運動をしない父は、サッカーの人の動きが分からず、随分と苦労をしたようです。また、コンピューターが普及していない時代ですので、フリーハンドで描いていました。ある日、父の書斎に家族が呼び出され、たくさんのマーク図案を見せられたことがありました。「どれがいいと思う?」と聞かれ、あれでもない、これでもないと、最終的には数パターンを選んだような気がします。しばらくしてテレビを見ていると、あのマークが大きくテレビに映りました。嬉しくなって父を見るとニヤッと笑い、少し誇らしい顔をしたのを覚えています。残念ながら父は18年前に亡くなりましたが、あのマークは今も生き続けています。テレビでマークが映るたび、父のあの顔を思い出します。![]() |
2018年1月1日
|
あけましておめでとうございます! 今年は、昨年から製作に携わらせていただいている番組がOAとなります。ここでも紹介しています NHKスペシャル・銚子川をはじめ、BSプレミアム、ダーウィンが来た!などです。どれも時間をかけてきたものです。OAの月日が決まりましたら、お知らせしたいと思います。また、和歌山県の観光キャンペーン「水の国、わかやま。」の延長が決まり、新たな企画で「水」をアピールする予定です。今年も慌しくなりそうですが、健康で笑顔が絶えない1年になればと願っています。 ![]() 古座川の朝陽 |
![]() |