2021年 / 2020年 / 2019年 / 2018年 / 2017年 / 2016年 / 2015年 / 2014年 / 2013年 / 2012年 / 2011年 2010年 / 2009年 / 2008年 / 2007年 / 2006年 / 2005年 |
2021年12月29日
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今年は慌ただしくも一気に過ぎたような気がします。それでも自然の中で過ごす時間は多く、じっくりと様々なものを観察することができました。川や森の中に身を置き、そこで感じたものを表現していくのが仕事でもあるので、そうした時間はとても大事だと改めて思います。今年最後の写真は、古座川ハリオの滝で撮影した水中のトチノキの葉です。落葉広葉樹が育つ肥沃な土壌が、清らかな水を産み出しているのだと感じてシャッターを押しました。 |
2021年12月15日
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写真掲載のお知らせ 月刊誌「山と渓谷 1月号」(山と渓谷社)の「わたしのいきもの名山」に、ニッポンヨコエビが掲載されました。ヨコエビの写真がカラー見開きで紹介されるのは嬉しいことです。ヨコエビは今一つマイナーなイメージのある甲殻類ですが、アップで見ると格好いいんですよ、コレが。かつて私はロシアのバイカル湖にて巨大なトゲトゲのあるヨコエビを見てから、この生き物の虜になりました。ヨコエビの魅力をもっと伝えたいと思うのです。いつかヨコエビの本を作りたいと思っているのですが…。 |
2021年12月6日
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ホウキグサのほうき 普段から親しくさせていただいている農家の方から、ホウキグサ(ホウキギ)の箒(ほうき)をいただきました。観葉植物としては「コキア」と呼ばれ、秋には紅葉して美しくなります。乾燥させたものはほうきとして使われることからホウキグサ。茎の先はしなやかで細く、よく見るとギザギザとしていて枯葉などが引っ掛かりやすそうです。早速、庭で使いましたが、これが実に優秀で、砂利の上の枯葉などを掃くには最適だと思いました。庭の枯葉掃除に大活躍です! |
2021年12月2日
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見つけた人はラッキー!? 和歌山県の天然記念物に指定されている古座川の滝の拝。水の透明度が高い支流、小川(こがわ)にある渓流瀑で、付近の河床には無数の岩穴(ポットホール)があります。先日、散策をしていたときに、何とハート型のポットホールを見つけました。ポットホールは、柔らかい岩盤のくぼみの中で石が回転して削れてできたと言われています。滝の拝を訪れた際には、この“ハート”を捜してみてください。見つかればいいことがあるかも! 滝の拝。6月に撮影。独特の景観です。 ハート型のポットホール |
2021年11月27日
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紀南でのロケ 先日まで、紀南でロケが続いており同行していました。まだ番組名などは言えませんが、OA日が決まったらここでお知らせしたいと思います。連日、川の源流に上ったり、山に登ったりと体力勝負的なロケでしたが、紅葉が美しく、綺麗な映像が録れていると思います。今年は春から別のテレビ番組のロケに長期間同行していたので、野外にいる機会が本当に多かったです。現場はすべて和歌山県内でしたが、改めて和歌山県の自然の素晴らしさを再確認したのでした。 急な斜面を登り、ビューポイントを捜します。この日は往復、7時間の行程。斜度 が急 で、 下りでは膝に傷みが走りました。相変わらず、歩き方に問題があるようで…。 法師山(1120m)の山頂にて。笑っていますが気温はひとケタ、風はビュービューと強く …。以前に登った時は結構、楽だと思っていましたが、今回はしんどかったです。歳を とったということでしょうか。 熊野古道(小雲取越え)、百閧ョらから山々を撮影しています。この日は天気に恵まれ、 気持ちが良かったです。 百間山渓谷にて紅葉を撮影しています。百間山渓谷は初心者でも安心して行ける渓谷で 滝が連続する様は見事です。 |
2021年11月26日
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朝日新聞の連載 朝日新聞・和歌山版、朝日新聞デジタルにて毎週水曜日に連載させていただいている「和歌山ネイチャーフォト」は、「淵と伝説」がはじまりました。川に棲む生き物たちにとって、淵はとても重要な場所となります。しかしながら、近年は土砂の流入により淵が埋まり、浅くなったり消滅したりしていることが全国的に報告されています。深くて大きな淵には昔から伝説が多く残っており、今編では県下にある淵と、その淵にまつわる伝説を紹介していきます。 |
2021年11月14日
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マーサと川へ 朝晩の冷え込みが厳しくなりましたが、相変わらず愛犬のマーサは川で泳いでいます。水温が15℃を下回っていても、まったくお構いなし。川から上がるとぷるぷると震えていても、まだまだ泳ぎ足りない感じです。川好きの家で育った犬の宿命でしょうか?冬になって雪が降っても川に通います。 川に行くときは瞳の輝きが違います!ジムニーの後部座席から身を乗り出しています。 夢中で泳ぐマーサ。ゴールデンレトリーバーは本当に水が好きですね。 |
2021年11月5日
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マミズクラゲ 先日、日置川の合川ダムでマミズクラゲを目撃したという情報がありました。マミズクラゲはクラゲの仲間では珍しく淡水性のクラゲで、笠の直径は2cmほどになります。日本各地で見つかっていますが、神出鬼没でいつでも見られる種類ではありません。一説によると水鳥などにより運ばれて突発的に発生するといわれています。雌雄異体で、一般には無性生殖で増えるクローンとのこと。小さなクラゲが湖で浮き沈みする様は、何とも不思議な光景でした。 協力:Gan craft |
2021年10月24日
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郡上市清流フォトコンテスト審査会 先日、岐阜県郡上市の郡上八幡青少年センターにて「第5回 郡上市清流フォトコンテスト審査会」がありました。私は第1回から特別審査委員として参加させていただいています。今回は応募人数、作品数ともに最も多く、良い作品が多かったと思いました。参加者は郡上市内よりも市外にお住まいの方が多く、このフォトコンも少しづつですが認知されてきたように思います。清流大賞、優秀賞、佳作、特別賞の内山りゅう賞などを決めさせていただきました。 |
2021年10月18日
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写真掲載のお知らせ 月刊誌「山と渓谷 11月号」(山と渓谷社)の「わたしのいきもの名山」に、奈良県・弥山で撮影した「キリクチ(ヤマトイワナ)」が掲載されました。キリクチは世界最南限に棲むイワナで、ヤマトイワナの紀伊半島固有群とされています。このイワナを撮影するために修験道の聖地、弥山には何度も足を運びました。源流の水に潜るための登山は、まさに修行なのです! 私がどのような装備で山に登っているのか…、本文を読んでいただければと思います。 |
2021年10月15日
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モクズガニ漁 熊野川水系・北山川でモクズガニ漁を取材しました。以前、ウナギ漁の撮影でお世話になった新宅次郎さんに再びお願いしました。秋の深まりとともに海へと産卵に下るモクズガニを、餌を入れたかごで捕えます。新宅さんによると今年は9月頃からモクズガニは下り始めたようで、通年よりもかなり早かったそうです。昔は寒くなった11月頃に下っていたようなので、これも温暖化の影響なのかもしれません。 カニかごと新宅さん。餌はアユやアジを使います。かごにはアユカケが入ることもある そうです。 舟に引き上げるカニカゴを川底から見上げたところです。重しとなる丸い石も入ってい ます。 |
2021年10月10日
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匠の聚フォトコンテスト2021審査会 先日、奈良県川上村にて、匠の聚フォトコンテスト2021の審査会がありました。今年は昨年よりも応募点数が多く、組写真の割合も多かったようです。生き物などの写真が増えたのは嬉しかったですね。今年はゲスト審査員として石川直樹さんも加わり、厳正なる審査を行うことができました。「匠の聚大賞」をはじめ5つの賞と、スポンサー賞、インスタグラム賞などが他に10ほどあるため、審査はなかなか大変なのです。それにしても、これだけ多くの賞を用意しているフォトコンテストも珍しいと思います。来年は是非、ご応募いただければと思います。 役場に設けられた審査会場の様子です。左から石川直樹さん、私、百々俊二さんが審査 しています。 |
2021年10月7日
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茜屋流小鷹網 和歌山県の一級河川・紀の川には、かつて紀州徳川家の御用鮎師がいました。献上する鮎をとらえるため、門外不出の流儀「茜屋流」という投げ刺し網を考案したといわれていて、それが「茜屋流小鷹網です。釣りキチ三平で紹介されたこともあり、漫画で知っているという方も多いかと思います。300年の歴史のある「茜屋流小鷹網」を継承しているのが小西孝明さん、規史さん兄弟です。お兄さんの孝明さんには何度も川に連れて行っていただいていて、奥義を拝見しました。その見事な技に感服するとともに「茜屋流」に弟子入りしようかな、と思ったりしています。 まるで鷹が羽を広げているように飛んでいく小鷹網。アユの群れの動きを予測して投げ ます。 どっさり捕れた紀の川の大型アユ。嬉しそうな孝明さん。いい笑顔だなあ。 |
2021年9月15日
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写真掲載のお知らせ このたび、中国で出版されている小学生向きの雑誌に写真が掲載されました。写真絵本「さかなのたまご」(ポプラ社)からの転載で、ページタイトルは「魚卵大作戦」です。登場する淡水魚は、トミヨが「多刺魚」は分かりますが、カワヨシノボリは…読めないですね。また、日本ではアユは漢字で「鮎」と書きますが、中国ではナマズを指すそうです。知識では知っていても、実際にナマズを「鮎魚」と書くと、何となく違和感を感じてしまいました。 |
2021年9月9日
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本のご紹介 広島県の河川にて淡水魚、両生類、淡水貝類などの淡水生物を研究されてきた内藤順一さんが、このたび本を出されました。『川魚に恋した“先生”のつぶやき ヒバゴンと間違えられた男』です。内藤さんが45年追い続けてきた淡水生物への思いなどをまとめた集大成です。いわゆる“読み物”中心の本ですが、水中写真は素晴らしい作品が多く、本格的に撮影されていることが分かります。私は内藤さんとのお付き合いは古く、はじめてお宅にお邪魔したのは30年以上前になります。いつも精力的に活動されている姿に励まされてきました。淡水生物が好きな方、必読です! 『川魚に恋した“先生”のつぶやき ヒバゴンと間違えられた男』 監修・写真 内藤順一 聞き書き 眞田恭司 定価:1500円(税込み) 自費出版につき、内藤さんに直接お申し込みください。 |
2021年9月8日
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狩りバチ 先日、庭先で大きなアシダカグモを捕えて運ぶハチを見掛けました。ベッコウバチと思われる大きなハチが、ずるずるとクモを引きずる様をしばらく観察しました。私がはじめて「狩りバチ」を知ったのは、小学生のころに読んだファーブル昆虫記の「狩りをするハチ」でした。狩りバチは獲物に麻酔を打って動けなくした後、巣に持ち込み卵を産み付けます。卵から孵ったハチの幼虫は、獲物を餌にして育つのです。幼心に、麻酔を打たれて動けなくされた挙句に幼虫に食べられる獲物の気持ちを思うと、何だか気の毒というか恐ろしい気持ちになったことを思い出したのでした。 |
2021年8月20日
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講演会がありました 昨日、和歌山市にて「第47回近畿学校図書館研究大会(和歌山大会)」があり、記念講演をおこないました。小学校、中学校、高校などの学校図書の担当の方が参加される催しです。本来ならば大勢の方がお集まりになる大会とのことですが、新型コロナウィルス感染症感染拡大防止のため、録画配信となりました。講演のテーマは「日本の水とそこに棲む生き物の不思議」です。「水」が資源としていかに少ないか、日本の恵まれた水事情、そこに暮らす様々な生き物たちの不思議な生態などを70カットほどの写真を使い1時間半にわたりお話しさせていただきました。学校の図書館に、私の本を置いて頂く機会となれば嬉しいです。 |
2021年8月17日
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残念なお知らせ 21日に開催を予定していた「銚子川潜隊まなぶんジャー」ですが、本日、中止が決定されました。8月20日〜9月12日までを期間とした、まん延防止等重点措置が三重県全域に発出されたためです。この数日の感染者増加は著しく、和歌山でも過去最多を記録しました。楽しみにされていた方、申し訳ありません。 |
2021年8月7日
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銚子川・川ガキ教室の参加者募集! 今月21日(土)、銚子川にて環境学習会「銚子川潜隊 まなぶんジャー」を開催します。午前10時から銚子川について、また銚子川に生息する生き物についての学習会をおこないます。昼食をはさんで午後からは銚子川でのフィールドワークです。実際に川に入って様々な生き物を採集します。丸1日、銚子川での川ガキ教室となります。申し込みの締め切りは13日(金)。 申し込み・お問い合わせは、紀北町役場商工観光課観光係までお願いします。今回は参加において条件を設けています。 緊急事態宣言またはまん延防止等重点措置が発令されている地域からのご参加はご遠慮いただいています。コロナ禍での開催ということで、ご理解いただければと思います。詳細は、以下のサイトの案内をご覧ください。 銚子川にてお待ちしています! 銚子川環境学習『銚子川潜隊まなぶんジャー』への参加募集について 写真は、2016年に開催した時のものです。 |
2021年8月5日
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初卵! 先日、ヒヨコから育ててきたニワトリの「ゆず」と「きなこ」が、ついに卵を産みました!それも同じ日に産んだのです。生後、ちょうど4か月なので少し早い気もしますが、よく食べ、よく遊びまわっているからでしょうか。ニワトリが初めて産んだ卵を「初卵(はつたまご・ういらん)」といいますが、地方によってはお産をする女性が食べると安産になるといわれているそうです。そんな貴重な初卵は、その日の夜に卵かけご飯でいただきました。寿命が何日か伸びるような、絶品の味がしました。 マーサとも仲のいい「ゆず」と「きなこ」。 手作りの鶏舎は、卵を産むと小屋の外に転がって出てくるようにしています。 |
2021年8月3日
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本のご紹介 ページをめくるとワクワクする本です。『人力移動と野営術“無人地帯”の遊び方』(グラフィック社)は、6名のスペシャリストが無人地帯での過ごし方や、そこでの楽しみ方などを紹介しています。著者の一人、藤原彰洋さんはアウトドアライターで、かつて一緒に銚子川に潜ったことがあります。有り余る体力と豊富な知識に脱帽でした。本を読んでいると気持ちがソワソワとしてきて、きっとフィールドに行きたくなりますよ。 著者:高橋庄太郎・土屋智哉・池田 圭・藤原祥弘・小雀陣二・矢島慎一 『人力移動と野営術“無人地帯”の遊び方』(グラフィック社) 定価:2,000円+税 |
2021年8月1日
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暑い日は川! 連日の猛暑で頭がぼ〜っとしてきたので、マーサを連れて川へ泳ぎに行きました。極上の水が流れる川へは、家から車で40分ほどです。都会と違って田舎には自然が溢れていますので、川では泳ぎ放題、人は誰も居ませんでした。2時間ほど潜ったり泳いだりして楽しみ、十分クールダウンしてから帰路につきました。暑い日は、やっぱり川ですね〜。 |
2021年7月22日
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久々の山歩き 先日、紀南の自然林を歩きました。その場所は照葉樹林が残る貴重なエリアで、人の手が入っていません。標高は800メートルほど、この季節でも半袖では少し肌寒く感じました。今回はマツ科のトガサワラやツガなどの針葉樹をはじめ、自然林ならではの植物などを観察するのが目的でした。植物がご専門の和歌山県立自然博物館・館長の高須先生ご指導の下、尾根伝いに山を歩きました。久々だったこともあり、足の筋肉はすっかり落ちていて、翌日は軽い筋肉痛。情けなくて少しだけ凹みました。普段から歩かないと駄目ですね。 自然林内でも最大級と思われるツガ。巨木は他に何本も見られました。 輝くルリセンチコガネ。いわゆる糞虫です。 ツムガタギセル?オオギセルも確認できました。 シーボルトミミズ。森林性で日本最大級のミミズです。 ツキノワグマの爪の跡。 高須先生(右)と、県・里地里山振興室の岡田氏。 お二人とも植物屋さんです。 |
2021年7月16日
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匠の聚フォトコンテスト2021年 作品募集 奈良県川上村で撮影された写真が対象となる匠の聚(たくみのむら)フォトコンテスト2021の作品募集がはじまりました。10月1日が締め切りとなります。作品の審査は入江泰吉記念奈良市写真美術館・館長の百々俊二さんと私が務めさせていただいてきましたが、今年からゲスト審査員をお呼びすることになりました。2021年は写真家の石川直樹さんです。 川上村を盛り上げようと協賛していただける企業が多く、それに伴いスポンサー賞も数多く用意しているとのことです。ふるってご応募いただければと思います。 |
2021年7月14日
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教科書への掲載、2冊 私の本2冊が、小学校教科書にて掲載されています。1つは「さかなのたまご」(ポプラ社)が、光村図書小学2年生の国語教科書に、もう1冊が「ウナギのいる川 いない川」(ポプラ社)で、教育出版小学4年生の国語教科書です。教科書にて紹介されると読者がグンと広がるので嬉しいです。子どもたちは、もっと本を読んで欲しいですね。 教育出版小学4年生国語教科書で紹介されている 「ウナギのいる川 いない川」(ポプラ社)。 |
2021年7月10日
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再放送のお知らせ NHKスペシャル「見えないものが見える川〜奇跡の清流 銚子川〜」の再放送があります。NHK・BSプレミアムにて、7月16日(金)14:41〜15:30 OAです。何度か再放送されていますが、未だに反響が大きい番組です。長期にわたり徹底的にこだわって撮影をおこなった大型番組です。音楽も素晴らしいので是非、大画面でお楽しみいただければと思います。 NHK BSプレミアム 7月16日(金)14:41〜15:30 |
2021年7月8日
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朝日新聞の連載 朝日新聞・和歌山版、朝日新聞デジタルにて毎週水曜日に連載させていただいている「和歌山ネイチャーフォト」は、「変わった名前の生き物編」がはじまりました。県内で見られる生き物で、標準和名が変わっているものを10種類セレクト。第1回は「バリバリノキ」です。 |
2021年7月6日
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写真集のご紹介 岐阜県郡上市で歯科医をされている曽我隆行さんが、写真集『長良川鉄道〜奥美濃を駆ける』(岐阜新聞社)を発刊されました。120ページを超える大型の写真集です。四季を通じてとらえた長良川の流れも素晴らしく、地元ならではのカメラアングルに感服です。長良川鉄道の撮影を続けて約10年の集大成とのこと。曽我さんとは郡上市清流フォトコンテストの審査員としてご一緒させていただいてきました。今年も第5回目となるフォトコンがあります。写真集を見ながら、いいアングルを探されるのも楽しいと思います。 撮影:曽我隆行 『長良川鉄道〜奥美濃を駆ける』(岐阜新聞社) 定価2000円+税 |
2021年7月1日
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紀の川にコクチバス! 以前から県北を流れる紀の川にコクチバス(スモールマウスバス)が入ったようだと耳にしていましたが、先日、水中にて確認することができました。紀の川市周辺で潜ったのですが、オオクチバスよりも明らかに数は多く、大型個体も目にしました。本流ということもあり、水の透明度が低く観察も撮影も厳しい条件でした。透明度が低い場所でも、オオクチバスは体側の黒っぽい縦帯が目立つのですが、コクチバスは体側に模様がないのでファインダーでとらえづらい印象でした。 このままコクチバスが定着繁殖すれば、アユなどへの漁業被害が心配されます。コクチバスは外来生物法による特定外来生物に指定されています。 尾びれの先端が黒くなるのが特徴で、群れで行動しています。 シルエットで見るとオオクチバスよりもずんぐりとした体型です。 |
2021年6月8日
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再放送のお知らせ NHK BSプレミアムにて放送しました「ニッポンぶらり鉄道旅“人生まっしぐら” JR紀勢本線」(初回放送は2019年6月20日)が、NHK BS4K のみ再放送があります。紀勢本線を俳優の五十嵐健人さんが旅します。紀勢本線を南下して最後の白浜のパートにて、私はちょこっと出演しています。愛犬マーサも一瞬映ると思いますよ。 今回は NHK BS 4K のみとなります。 6月24日(木)夜7:30〜7:59 6月26日(土)朝7:45〜8:14 7月 1日(木)昼12:30〜12:59 |
2021年5月28日
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第5回 郡上市清流フォトコンテスト 作品募集! 第5回となる岐阜県郡上市清流フォトコンテストの作品募集が始まりました。応募期間は8月31日までとなっています。作品の募集テーマは、郡上市内の河川を中心とした残したい風景や、それらを保全し後世に継承する活動などです。プリントかスマートフォンであれば画像データでも構いません。ふるってご応募いただければと思います。 お問い合わせは、郡上市役所 環境水道部 環境課 0575-67-1833 まで。 |
2021年5月22日
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春の大潮 大潮の日、地元の友人が磯に「穴貝」を捕りに行くというので連れて行ってもらいました。「穴貝」はイボアナゴというトコブシに似た巻貝で、いわゆる「磯もん」と呼ばれる漁業権のない貝類です。このあたりでは「ナガレコ」と呼ばれるトコブシよりも水深の浅い磯場に棲んでおり、岩に出来た穴や隙間に入っているため「穴貝」と呼ばれます。関東の磯ではお目に掛かったことがないので、南方系の貝だと思います。南紀では普通に食べられていて、地元では馴染みの食材とのこと。春の大潮が来ると皆で挙って磯に出掛けるそうです。捕った穴貝はバターソテーでいただきましたが、とても美味しかったです。まだまだ地元には美味いものがあるんですね。 岩の隙間で逆さまに張り付いているイボアナゴ。岩とそっくりです。 岩に吸い付く力が強いため、金属の道具で剥がして捕ります。 この日1時間の成果。これでも、いつもより少ないそうです。 |
2021年5月14日
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英語版パンフレットがリニューアル! 和歌山県の観光キャンペーンの一つである「水の国、わかやま。」の英語版パンフレットがリニューアルされました。日本語版の冊子とはページをめくる向きが逆になるため、表紙写真のトリミングは変わっています。 |
2021年5月5日
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写真掲載のお知らせ 全国の中学校に配布が始まった、令和3年度版 中学校国語教科書『現代の国語』(三省堂)に写真が掲載されました。詩人、吉野 弘さんの詩 「岩が」 という見開きページです。詩のイメージに合った写真を探されていた編集部の方に、私の写真が目にとまったようです。吉野 弘さんの詩集「贈るうた」(花神社)などを愛蔵している私には、とても嬉しいお話しでした。 掲載写真は、安川渓谷で撮影した水中写真です。 |
2021年5月2日
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ヒヨコ、来る! 我が家の庭にはお手製の鶏小屋があり、15年ほど前から絶えずニワトリや烏骨鶏を飼ってきました。昨年秋に9才だったニワトリが亡くなって半年が経ち、このたび新しいヒヨコを迎えることになりました。今回のニワトリはボリスブラウンという銘柄のメスのヒナ2羽で、ふ化した翌日にやってきました。名前は「ゆず」と「きなこ」です。ぴよぴよと可愛いヒヨコですが、すくすくと成長し、あっという間に1か月…。“ヒヨコ”と呼べる時期はふ化後10日くらいの間でしょうか、もう顔は立派なニワトリに!。5〜6か月したら卵を産み始めると思うので、自家製の卵を楽しみにしたいと思います。ニワトリは可愛いですよ〜。 ふ化後翌日のヒヨコ。まるいお尻が可愛いです。 ふ化後10日。羽が伸びてきました。 ふ化後17日が経過。ヒヨコモドキ?。左がゆず、右がきなこ。 ふ化後35日。若鳥になったきなこ。呼べば来ます。 |
2021年4月28日
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新しいドライスーツ! 私が着ているドライスーツやウエットスーツは、すべて株式会社ラングさんからご提供いただいているオーダーものです。自分の体にフィットするオーダー品は素晴らしいのですが、食べすぎなどで体重が変化するとそれが裏目に出ることもあります。スーツが縮んだかな?と思って体重計に乗ると、あ、ヤバい!1.5キロ増えてる…なんてことも。今でも筋トレなどを行い、体重をチェックしています。 前回、送っていただいたドライスーツが3年が経過し、社長からそろそろ変えましょう、と送っていただいたのが写真のスーツ。真赤なラインが鮮やかで目立ちますね。毎回、新しいスーツには改良が加えられていて、今回のスーツの開口部は胸部に移動していました。社長の使いやすさを追求する姿勢や、ドライスーツへのこだわりに改めて頭が下がる思いです。 熊野川水系四村川にて。藤の花をバックに、山西さん撮影。 オーダーメイドダイビングスーツ 株式会社ラング HP:http://lung1985.com/ |
2021年4月23日
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甲羅干し 隣町の田辺市を流れる川を覗いてみると、沢山のカメが川岸で甲羅干しをしていました。春らしい暖かな日だったこともあり、写真のようなカメの集団がいくつも見られました。しかしながら、そのほとんどはミシシッピアカミミガメでした。割合にすると、およそ50〜60匹のミシシッピアカミミガメに対して、クサガメが5〜6匹、ニホンイシガメが1〜2匹という感じでしょうか。不思議だったのは、これだけの数のカメが居ながら子ガメや小型個体の姿が全く見られないことでした。そこで夜、川に入って探しましたが、やはり1匹も小型個体は見つかりませんでした。おそらく、多くが大型個体に食べられている、もしくはアライグマに食べられているのだと思いました。クサガメやニホンイシガメが増える要素が見つからない現状に、何とも辛い気持ちになるのでした。 |
2021年4月13日
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掲載誌のお知らせ 「地域人 第68号 ネイチャーフォトに見る日本の自然と生き物」(大正大学出版会)に、インタビュー記事と写真が掲載されました。ネイチャーフォトの特集として巻頭で今森光彦さんの特集、宮崎 学さん、中村征夫さん、海野和男さん、嶋田忠さん、石橋睦美さん、私が各々8ページ、写真家の眼を通した迫力の写真は見ごたえがありますね。ネイチャーフォトのレジェンドの方ばかりの中で、私は恐縮しておりますが…。読み応えのある特集記事だと思います。 「地域人」(大正大学出版会) 定価:1100円 |
2021年4月6日
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その名は「とおり」! 2カ月ほど前から我が家の洗面所に棲んでいるハエトリグモ。人がいても逃げることなく、すっかり「住人」となっています。いつも洗面台のまわりにいて、何処にも行きません。この仲間は巣を作らず、徘徊しながら餌となる昆虫を探すのだそうです。毎日、顔を会わせていると愛着もわいてくるもので、「とおり」という名前をつけました。「とおり〜、餌たべてるか?」などと声をかける始末。因みに、名前の「とおり」は「ハエとおり」からきています。 |
2021年4月4日
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「水の国、わかやま。」2021のパンフレットができました! 和歌山県観光キャンペーンの冊子「水の国、わかやま。」の表紙などがリニューアルされました。今までの表紙写真は水中の景観でしたが、今回は陸上と水中とを同時にとらえた半水面写真です。青く清らかな流れと、水を生み出す森を意識して撮影しています。撮影場所は日置川水系の安川渓谷です。 冊子は、道の駅やサービスエリアなどの観光施設にありますので是非、お持ちいただければと思います。 |
2021年3月27日
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銚子川調査 先日、銚子川で恒例の地下水性生物の調査を行いました。本来ならば1月か2月に行いたかったのですが、コロナの非常事態宣言が明けるのを待って3月下旬となりました。銚子川では以前より河床の砂利を撤去する工事が入っており、大量の土が流下しているようでした。砂利の間に土が溜まっていて、川が息苦しそうでした。河川敷に工事車両が入っていることもあってか、あれだけ沢山採集できたイドミミズハゼでさえ、僅かに確認できただけでした。今回は、三重県勢として鳥羽水族館から3名が参加してくれました。僕の友人の三谷伸也氏と、淡水生物の飼育が専門の竹居桃香さん、青倉七雲さんです。若い女子2人はコツコツと熱心にスコップで砂利を掘り出し、めでたくイドミミズハゼを採集することができました。ユウスイミミズハゼはメスを1匹、川本氏が掘り出しました。また調査は行いたいと思っています。 田上さんら地元3人組。 鳥羽水族館の三谷君。多忙を極める中、参加してくれました。 左から竹居さん、三谷君、青倉さん、キャンプインの田上さん、和歌山県立自然博物館 の平嶋さん、ゆうやん、広島大の富川さん、川本さん。 |
2021年3月22日
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写真掲載のお知らせ 20日発売の月刊誌「山と渓谷 4月号」(山と渓谷社)にて「わたしのいきもの名山」という連載が始まりました。山に息づく生き物たちとの出会いを、毎号様々な人が見開きページを飾ります。記念すべき第1回目は、私の「紀伊山地・大塔山」で撮影したオオダイガハラサンショウです。正面顔の迫力カットが文章とともに掲載されました。青紫色の体色もよく再現されていると思います。 また、和歌山県の観光PR動画「水の国、わかやま。」の紹介記事も掲載されています(P142) お手に取っていただければと思います。 「山と渓谷 4月号」(山と渓谷社):特別定価1320円(本体1200円) |
2021年3月21日
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昨日、「内山りゅうさんと行く 熊野那智の原始林ウォーク」は無事終了しました。大変多くの応募があり、抽選とさせていただいたようです。残念ながら抽選に漏れた方、スミマセン。当日は天気にも恵まれ、熊野那智大社での正式参拝を経て原始林に入りました。林内では、「那智にまつわる生き物」や「水が美しいとはどういうことか」などのお話をさせていただきました。集合場所の大門坂駐車場から歩きっぱなしの少しハードなウォーキングでしたが、皆さんよく歩かれたと思います。お疲れさまでした! 御本殿にて神職にお話をお聞きします。この場所は普段入れません。 原始林内では4回ほど川を渡ります。減水していて歩きやすかったです。 那智を代表する生き物として、ナチマイマイの話をしているところです。 「二の滝」の前での記念撮影。この日、密を避けるために2班に分かれました。 「二の滝」の前での記念撮影です。 |
2021年3月13日
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クマノザクラ咲く! クマノザクラは2018年に新種として報告された野生のサクラで、紀伊半島南部に自生します。一般的なヤマザクラよりも早咲きで、花色が濃いピンク色をしていることが多く、とても美しいサクラです。昔から地元では知られた存在でしたが、遺伝子などが詳しく調べられ、野生種のサクラとしては約100年ぶりの発見として大きなニュースとなりました。川岸に咲くことも多いことから、今回は水にからめて撮影したいと思い、和歌山県世界遺産センターの山西さん、古座川町の山本さんにご案内いただきました。天気も花の状態も良く、本当にいいタイミングで撮影することができました。感謝です! 古座川の清らかな流れと満開のクマノザクラをバックに。山西さん撮影。 水中から見上げたクマノザクラ。 |
2021年3月12日
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川上村ポストカード 奈良県川上村のオリジナル・ポストカードが完成しました。村が多目的で使用する用途で製作したものですが、一部を販売します。撮影はすべて川上村の源流の森で行っています。5枚組のうちの4枚のスクエア・カットは6×6版のフィルムで撮影したものとなります。 販売される場所は、森と水の源流館、ホテル杉の湯、匠の聚、かわかみらいふ、などの村内施設です。川上村に行かれた際には、ぜひ手に取っていただければと思います。 ポストカード 5枚セット 300円 |
2021年3月2日
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熊野那智の原始林ウォーク 開催! 日本三名瀑に数えられる那智滝は滝そのものが神であり、自然信仰の聖地とされています。滝の上流は熊野那智大社の禁伐林として保護され、太古から人の手が全く入っていない原始林が広がります。南方熊楠さんが粘菌などの採集を行っていたことは有名です。那智滝の水源ともなる原始林は昭和3年に国の天然記念物に指定され、普段、立ち入ることはできません。このたび、そんな神域中の神域ともいえる原始林を、熊野那智大社の正式参拝を行った後、許可を経て歩きます。春の一日、私と一緒に太古から続く悠久の大自然を体感してみませんか? 大門坂から上がりますので、健脚者向けのコースとなります。高校生以上で県内在住者限定です。20名限定で参加費は無料ですが、応募者が多い場合は抽選となります。 お問い合わせ・お申し込み:世界遺産熊野本宮館 TEL:0735-42-0751 FAX:0735-42-0752 那智大滝、「一の滝」とも呼ばれます。 原始林の中、右手の川の縁を上がります。この上流に「二の滝」があります。 |
2021年2月23日
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和田川の流れ 先日、和歌山県世界遺産センターの山西さんと熊野川水系和田川へ撮影に行きました。和田川は赤木川の上流ですが、山を越えれば古座川源流域です。大塔山を源とする水系だけあって、透明度は県内屈指を誇ります。水温は低く10℃に満たないほどでしたが、水中景観は素晴らしかったです。まだ生き物の気配はありませんでしたが、これから水が温めば賑やかになってくるでしょう。 |
2021年2月20日
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山歩きの準備 近年、山歩きをするようになりましたが、どうも歩き方が下手で膝が痛くなります。とくに長い下りになるとてきめんですね。写真は少し前になりますが、奈良県天川村の弥山(1895m)に登った時のもの。背負子には水中カメラと陸上カメラ、ドライスーツなどの装備がドッサリ。登りで既にバテ気味でしたが、下山の際に膝が猛烈に痛くなり、同行者に荷物を持ってもらうという失態を演じてしまいました。自分でも情けなく、それからは歩き方にとても慎重になりました。最近、「山の快適歩行術」という本に出合い、重心の移動や足の運び方などを理論的に勉強することができました。「くせ」のある歩き方を直し、春の山歩きに備えたいと思っています。この本はおススメですよ。 「Q&Aでわかる 山の快適歩行術」(山と渓谷社) 著:野中径隆 1500円+税 |
2021年2月10日
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梅にメジロ 南紀でも梅の花が咲き始めました。梅の種類は、ほとんどが高級梅干しになる南高梅です。寒い日が続くこの時期ですが、梅林には花の蜜を求めてメジロが集まります。梅の受粉を助ける生き物としてはミツバチ類が有名ですが、実はメジロなどの鳥にも委ねられています。梅は多くの蜜を分泌して鳥を誘う「鳥媒花」なのです。花は日に日に開花していきますが、メジロの撮影を行うには咲き始めを狙うのがいいようです。 NIKON D5+AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR |
2021年2月1日
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「水の国、わかやま。」PR動画が完成! このたび、和歌山県の観光キャンペーン「水の国、わかやま。」のPR動画が完成しました。1分のショートバージョンと5分版の2本の動画です。私は5分版に出演しており、古座川の「滝の拝」にてお話しをしています。水の中からドローンによる空撮まで、多彩なカメラアングルによる動画は、和歌山県の豊かな自然を映し出していると思います。とくに注目していただきたいのは、ズバリ「水の色」。極上の水が流れる風景は素晴らしいの一言に尽きますね。世の中が落ち着きを取り戻した際には、是非、和歌山にお越しいただきたいと思います。 水の国わかやまHP https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/land-of-water/movie/ 和歌山県公式HP https://www.wakayama-kanko.or.jp/ |
2021年1月20日
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朝日新聞の連載 毎週水曜日に連載させていただいている、朝日新聞和歌山版・朝日新聞デジタルの「和歌山ネイチャーフォト」は、今週から「ハゼ編」が始まります。川や河口に暮らす身近なハゼ類を取り上げていきます。ハゼの仲間は魚類の中で最も繁栄しているグループの一つであり、その生態は実に多様です。小さなハゼたちに興味を持っていただけたら嬉しいですね。 |
2021年1月19日
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初潜り! 2021年、初潜りに選んだのは、古座川の月の瀬にある「漆が淵」。本流の流れが大きな岩に当たる所にできる淵で、上から見ても深いことは想像できます。夏は地元の子どもたちが飛び込んで遊ぶ淵です。古座川は淵が沢山ありますが、一番深い淵は?と尋ねると皆、口を揃えてこの淵だと言うほど。前にカヌーで下った時にも水の色がグンと濃くなるこの淵に、いつか潜ろうと決めていました。 冬の時期は水の透明度が高いので、水中撮影にはよい季節です。「冷たい」「寒い」という気持ちを押し殺し、ちょっと頑張る必要はありますが…。水中にそびえ立つ巨岩に圧倒され、寒さも忘れて1時間ほど撮影を楽しみました。雨が少なく水の少ない時期ですが、最深部は7.6mありました。 漆が淵の望月岩の上から古座川を望む。右手の岩の向こうあたりが最深部。 漆が淵の水中の様子です。 |
2021年1月7日
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2021年 新年! 新年となりました。今年もよろしくお願いいたします。 写真は、愛犬のマーサです。川に行く前なので、少し興奮しています。そんなマーサも3月で7歳になり、月日の経つのは早いなあと感じています。今年も健康第一、笑顔が絶えない1年でありますように。 |
2020年12月27日
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釣り納め 先日、今年最後の釣りに行きました。今年はAさんの船に乗せていただく機会が多く、楽しい釣りができた1年でした。この日は早朝からパッとせず、釣果としてはイマイチでした。今日は駄目だな、と港に帰る途中で立ち寄った最後のポイントでAさんにサゴシ(サワラ)がヒット!それからはサゴシの群れに当たったようで爆釣でした。諦めないで良かったね、とAさん。何事も諦めたら駄目ですね。最後はとてもいい思いのまま納竿することができました。 爆釣したサゴシ(サワラ)の他、ツバス(ブリ)、オオモンハタ、アカハタなど。 |
2020年12月20日
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タイキンギク 咲く! 毎日、寒い日が続きますが、こんな時期でも花をつける植物があります。海岸沿いの林の中などを歩いていると、その辺りだけがパーっと黄色く輝いて見えるほど目立つ植物、それがキク科のタイキンギクです。分布は紀伊半島南部と四国。茎はつる状なので、高い場所では5m近くまで上ると思います。黄色い花が無数に咲く様子が、積み上げた金のようであることから「堆金菊」です。何だか縁起がいい名前ですね。「金」にはどうもご縁がないので、せめてタイキンギクでも! 来年は、本物の「金」をあやかりたいと(毎年、そんなコトを言っているような気がしますが)…。 |
2020年12月11日
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重版 続々! 2017年に発刊させていただいた「さかなのたまご〜いきのこりをかけただいさくせん」(ポプラ社)が、今年になって6月に第4刷、7月に第5刷と続々と重版されました! これは、小学校国語の教科書に掲載されたこともありそうですが、家で過ごす機会が増えたからかもしれません。2018年には産経児童出版文化賞をいただいた本ですが、こうして何年も読んでいただいていることは素直に嬉しいです。これからも面白い本を作っていきたいと思います。 「さかなのたまご〜いきのこりをかけただいさくせん」(ポプラ社) 写真・文 内山りゅう 定価:本体1500円+税 |
2020年12月7日
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オズマガジン トリップ 特別付録カレンダー 本日発売のオズマガジン トリップ(スターツ出版)に、取り外せる Book in Book「水の国、わかやま。」 2021 CALENDAR が特別付録で付いています。和歌山県観光連盟とのコラボレーション企画で、私が撮影した水の景色のカレンダーです。本誌は女性向けの旅行雑誌で、特集は「密を避ける客室露天の宿」。南紀白浜温泉の特集記事もあります。 カレンダーの表紙は愛犬のマーサが川で泳ぐシーンです! 取り外していただき、壁掛けとして使用していただければ嬉しいです。 オズマガジン トリップ 1月号 No.11 (スターツ出版株式会社) 価格800円(税込み) |
2020年12月2日
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銚子川 日めくり万年カレンダー が完成! キャンプ inn 海山の指定管理者である、ふるさと企画舎さんが企画・発行する日めくり万年カレンダー「銚子川じかん」が、このたび完成しました! 表紙を含めて32カットを選ぶ作業では、代表的な生き物を入れ、四季も入れ、水中シーンのゆらゆら帯は必須だし…と、セレクトには時間がかかりました。すべての写真には私なりの銚子川への思いを書かせていただいています。写真集もいいですが、卓上や壁掛けとして身近に置いて写真を眺めていただけると嬉しいです。万年カレンダーなので1年中楽しんでいただけると思います。 店舗販売はキャンプ inn 海山、道の駅海山などですが、オンラインでの購入も可能です。 価格は1200円(税込み1320円)です。 是非、銚子川での思い出に、またプレゼントにもご活用いただければと思います。 ブログ紹介ページ https://blog.canpan.info/furusatokikaku/daily/202011/22 また、いいタイミングでこの日月に銚子川番組の再放送(予定)があります。 放送内容もナレーションも異なりますので、それぞれお楽しみいただけると思います。どちらの番組にも出演しています。 12月6日(日) 午後0:00〜0:49 BS1 NHKスペシャル 「見えないものが見える川〜奇跡の清流 銚子川〜」 12月7日(月) 午後8:00〜9:00 BSプレミアム ワイルドライフ 「紀伊半島 清流 銚子川 幻のアユが集いカエルが戦う」 |
2020年11月25日
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北山村の川へ 昨日、県世界遺産センター所長の山西さんにご同行いただき、北山村へ行きました。北山村に透明度の高い川があると教えていただいたのも山西さんです。県内に詳しく、美しい水や川の情報を常にリサーチして下さいます。 今回行ったのは熊野川水系の「四の川(しのごう)」という小さな川で、河床が高いせいか途中で川が伏流しています。そのこともあって、水の透明度が非常に高く水が青いのです。陽の光が入る場所を探しての水中撮影でしたが、山が深く1時間たらずでかげってしまいましたが、水の中は素晴らしかったです。 半水面で撮影してみました。カワムツ、ウグイ、オイカワなどが無数に群れていました。 四の川での記念撮影。車からは急な斜面を下ります。 撮影風景です。水面に波を立てないように気をつけています。上ともに山西さん撮影。 |
2020年11月20日
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久々の釣り 先日、いつものようにAさんの船に乗せていただき釣りに行きました。聞くところによるとスマ(ヤイトガツオ)が釣れているとのことで、狙いはこの高級魚に決定。波のない晴天で、田辺湾〜白浜沖まで船をはしらせ、ひたすらジギング。すると、マダイやイトヨリダイ、オオモンハタ、カンパチ、ホウボウなどの五目釣りとなり、魚好きには実に楽しい釣りとなりました。しかし、肝心のスマは釣れず…。またいつかリベンジをしたいと思います。 良型のマダイ ジグを食ってきたカワハギ 綺麗なホウボウ 大型のイトヨリダイ “シオ”と呼ばれるカンパチの幼魚 タイラバで釣れたイラ ちょっと小さいオオモンハタ わが町、白浜のホテル街 海から見た円月島 朝から夕方まで釣りまくり! |
2020年11月15日
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深まる秋 先日、愛犬マーサを連れて安川渓谷へ撮影に行きました。今年はどこも紅葉が素晴らしく、深まる秋を水中から見上げるアングルで狙ってみようと思いました。林道をゆっくりと車を走らせながら「秋」を探します。すると、崖下に見事な紅葉が川にせり出しているのが見えました。早速、ドライスーツに着替え、18キロほどのウェイトと水中カメラを背負い、木をつたいながら崖を下ります。四輪駆動のマーサは軽々と下りていきますが、私は急な斜面に悪戦苦闘。ようやく谷底まで下りてカメラの準備をしていると、すでにマーサは泳いでいました。ゴールデンレトリバーは本当に水が好きですね。水温10℃の水に漬かりながら、深まる秋を堪能した1日でした。 |
2020年11月13日
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本のご紹介 和歌山県知事の仁坂吉伸さんが、『ブルネイの蝶』を出版されました。かつてブルネイ駐在大使をされていた頃に足繁くフィールドに通われ、多くの週末を費やして採集した蝶の集大成です。時にはジャングル深くまで分け入り、集めに集めた標本は圧巻の一言!図鑑ですが多くのコラムがあり、特にボルネオ特産で激レアのイノレスボルネオフタオシジミを採集したくだりなどは、仁坂さんのお人柄やクスリと笑えるユニークさも相まって面白く読み進めました。私は何度か採集にお供させていただきましたが、蝶を見つけたときの電光石火の捕虫網さばきは、蝶屋としての一面を垣間見たような気がしたのでした。 |
2020年11月7日
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ヒグマの肉! 普段から親しくさせていただいている方から「北海道からヒグマの肉が届いたよ〜」と連絡があり、早速分けていただきました。肉の部位はロースです。薄くスライスして塩・コショーで焼いたのと、焼き肉のたれに漬け込んで焼いたのと2通りで食べてみました。匂いはほとんどなく、多少歯ごたえがありますが美味しい肉でした。和歌山に居ながらヒグマの肉を食べられて幸運でした。猪や鹿の肉も結構いただいて食べていますが、処理が上手にできているものは臭みも無くて本当に美味しいですね。 |
2020年10月28日
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秋の川上村 先日、川上村にて「匠の聚フォトコンテスト2020」の審査会がありました。応募点数は昨年よりも少なかったですが、組み写真が増えて良い作品が多かった印象でした。「匠の聚大賞」をはじめ、多くの賞が用意されているので是非、ご応募いただければと思います。残念ながら新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、授賞式は中止となりました。 翌日には、源流の森に行きました。朝は10℃ほどまでに冷え込み、秋の訪れを感じました。林道から見下ろす渓流では良型のアマゴがペアになって産卵行動をおこなっていました。しばらくの間、観察してから下山しました。 |
2020年10月13日
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「水の国、わかやま。」キャンペーン冊子の英語版が完成! 和歌山県の観光キャンペーンの一つである 「水の国、わかやま。」 は5年目を迎え、英語版パンフレットもリニューアルしました。 無料で配布するものとはいえ、30ページを超えるボリュームで内容もしっかりしていて好評です。道の駅や観光案内所、サービスエリアなどに置いてありますので、是非、ご来県の際はお持ちください。日本語版にはプレゼントがもらえるチケットも付いています。 |
2020年10月7日
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キクモ水中群落 紀南の湿地でキクモの水中群落を見つけました。キクモは田んぼでも見られる雑草で、陸上ではピンク色の可愛い花を咲かせます。キクモは陸上と水中とでは全く異なる葉の形をしており、水中の葉は糸状に裂け、全体にモコモコとリスのしっぽのようになります。数日前の雨で水位が上がったようで、見事なキクモの水中群落が広がっていました。ちなみに、写真中央の植物はミズネコノオです。花を付けていることから開花後に水没したのでしょう。ここは、以前訪れたときはミズネコノオが全体を覆っていたので、キクモと勢力争いをしているのかもしれません。 |
2020年9月12日
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匠の聚フォトコンテスト2020! 奈良県川上村・匠の聚フォトコンテスト2020「川上村の情景」 が、今年も開催されます。川上村内で撮影された自然風景や動物・植物などの生き物、人々の暮らしや催事などが対象となります。匠の聚大賞をはじめ多くの賞が設けられており、インスタ部門もあります。新型コロナウィルス感染症拡大防止に十分ご留意いただき、ご来村いただければと思います。沢山のご応募お待ちしています。 匠の聚フォトコンテスト2020 応募用紙のダウンロードはこちらから ↑↑↑ ※クリックすると応募用紙のPDFファイルが開きます。 |
2020年9月6日
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北山川でのウナギ漁 県南、新宮市にて熊野灘に注ぎ込む一級河川、熊野川。その支流に北山川があります。大台ケ原を源流の一つとする北山川は、上流にダムはあるものの水量は豊富で美しく、サツキマスやアユカケ、アユ、ウナギなどが豊富に生息する河川として知られています。上流域には多雨と急流により削られた独特の渓谷、瀞峡(どろきょう)があり、北山村では観光用の筏下りが体験できます。この川の近くで暮らす新宅さんの船に乗せていただき、ウナギ漁を取材しました。ウナギ漁には様々な漁法がありますが、新宅さんは太い竹をくり抜いて作った筒を用います。生きたアユを中に入れ、ウナギの棲んでいそうな場所に沈めておき捕獲します。 新宅さんの船はウォータージェット推進船です。プロペラが川底をかくことなく浅場で も上って行けます。 ウナギの筒を上げて中をチェックします。それにしても、この透明度!北山川は素晴ら しい川です。 この日捕れた天然ウナギ。大きいもので60cmほど。いただいたウナギは翌日捌き、庭で 備長炭で焼いていただきました。いや〜、美味かったです。 切り立った崖が続く瀞峡を船から見上げます。独特の景観に感動の連続でした。 |
2020年8月22日
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フィールドでの逸品! 県内の渓流などに行く機会は相変わらず多いのですが、そんな時にいつも思っていることがありました。それは、カメラ機材をはじめ様々なものを水辺に持っていくので、それらを安全に置いておく場所の問題…。直射日光は避けたいけれど、あまり水辺から離れた場所には置いておきたくないし…。いつもは適当にまとめて置いておくのですが、何となく不安でした。そんな時、「これだ!」という逸品に出合ったのです。それは「GINKAKU」という、ヘラブナ釣りの釣座として超メジャーな製品(知りませんでした…)。何しろ、人が上に座って釣りをするためのものなのでとても頑丈にできていること、支柱がどこでもワンタッチでクリップできるので、足場の悪い場所でも水平に設置できるのです。おまけに別売りのパラソルを自由な角度で支柱に接続できるという優れもの! テーブルとしても使えるし、撮影機材や着替えなども安心して置いておけるので、まさに願ったり叶ったりの逸品なのでした。 渓流でパラソルを設置しています(スーパーGINKAKU)。 このような段差のある岩でも、きちんと水平に設置できますよ。 水中に設置し、この上に座っているだけでも気持ちがいいですね。 |
2020年8月14日
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ニホンミツバチの蜂蜜 日本では、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類の蜂が養蜂され、蜂蜜が採取されています。ニホンミツバチは在来種で、昔から県南部などでは採蜜がおこなわれてきました。しかしながらニホンミツバチの蜂蜜は流通量が非常に少なく、一般に広く出回ることはありません。先日、古座川町でニホンミツバチの蜂蜜を採取するところを取材させていただきました。二ホンミツバチ養蜂家の橋本尚視さんは、この地域の伝統的な方法で採蜜をおこなっています。1つのゴーラ(巣箱)から年に1度、2升〜3升の蜂蜜が採れるそうです。巣を置く場所は、蜜源となる花が咲く雑木林等の存在が不可欠とのことでした。 ニホンミツバチはセイヨウミツバチにくらべて1回りほど小さく、性格は大人しいとの ことです。 愛おしそうにニホンミツバチを見つめる橋本さん。蜂に対する愛を感じました。 巣から取り出した蜂蜜。ゆっくりと時間をかけて濾すことが大事なのだそうです。 |
2020年8月10日
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KIKU KNIVES(菊ナイフ) 先日、岐阜県関市に新しい工房を開設した KIKU KNIVES さんにお邪魔しました。日本はもちろんのこと世界中に絶大なファンを持つ松田菊男さんのナイフは、なかなか手に入らないことでも有名です。刃物の町として知られる関市で40年以上も高度な技を磨き、オリジナル性の高い魅力あるナイフを作り続けている、ナイフメーカーのいわば“カリスマ”。アウトドア好きや釣りをする人でナイフに興味がない人(とくに男性)はほとんどいないでしょう。鋭く格好いいナイフを見ると、年齢がいくつになっても胸がドキドキするものです。それにしても、どのナイフもいいですね〜。 上は、2代目 マサユキ氏デザインの小型フィッシングナイフ「鮃(ひらめ)」。 下は、菊さんの「百瀬川」。 渓流釣りなどでの使用を目的に作られた小型ナイフ。水 辺で使用するため、14Cというステンレス鋼材が用いられ、グリップは滑り止め加工さ れています。 菊さんと、KIKU KNIVES2代目、マサユキさん(左)とともに。 |
2020年7月22日
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キイセンニンソウが咲き始めました キイセンニンソウは国産クレマチスの仲間で、紀伊半島南部と熊本県にのみ分布するつる性植物です。名前の「キイ」は、「紀伊」を意味しています。普通に見られるセンニンソウよりも開花の時期が半月ほど早く、葉柄と小葉柄に竹のような関節があることで区別できます。また、センニンソウよりも高い場所に這い上がるようで、10メートルを超えるスギなどの頂上部が真っ白になるほど花を咲かせていることもありました。和歌山県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されており、地元を代表する貴重な植物のひとつです。 田辺湾を望む山の中腹にて撮影。 |
2020年7月3日
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「水の国、わかやま。」キャンペーン! 和歌山県の水辺の景観、絶景、温泉、食、体験アクティビティなど、「水」にまつわる観光キャンペーン「水の国、わかやま。」は5年目を迎えました。それに伴いパンフレットの表紙と扉の写真をリニューアルしました。ともに撮影したのは日置川上流の安川渓谷です。水の透明度が高く、いつ訪れても気持ちの良い川です。観光キャンペーンではアンバサダー的な役割を担わせていただいています。 |
2020年6月27日
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オオクチバスの親子 先日、七色ダムへオオクチバスの水中撮影に行きました。知り合いのKさんがボートを持っており、それに乗せていただくことができました。池原ダムや七色ダムの岸は急勾配で、とても陸からは近づけません。それで、なかなか行く機会がありませんでした。オオクチバスは特定外来生物として多くの問題はありますが、オス親が稚魚を保護するという「イクメン」的な生態は撮影しておきたいと思っていました。オオクチバスのオスは、卵からふ化した稚魚、数千匹を懸命に守っていました。これらが成長していくと思うと、ちょっと目まいがしますが…。 稚魚は一畳ほどに固まり群れ、約35cmのオスが付近をパトロールしていました。奈良県 七色ダムにて。 |
2020年6月22日
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本のご紹介 約50年にわたり日本の野鳥を撮り続けてきた写真家、久保敬親氏の集大成となる『日本鳥類図譜』が出版されました。この本は、山と渓谷社創業90周年記念として出版されたもので、300ページを超える大型版です。鳥の棲んでいる環境ごとに章分けして構成されており、ページをめくるたびに迫力のカットが目に飛び込んできます! 鳥を撮影する人は少なくありませんが、久保さんの撮る鳥の写真は“その場の雰囲気”までもが表現されており、決して他の人では真似ができないクオリティです。特に猛禽類の写真は凄いの一言で、これらはフィルムで撮影されています。2000年に北海道中標津町に移住され、北の大地で動物や鳥を撮影されていましたが、昨年、この本の発刊を待たずにお亡くなりになりました。とても残念です。一人でも多くの方に、久保さんの写真を見ていただけたら嬉しいです。 『日本鳥類図譜』 山と渓谷社 写真:久保敬親 定価:4200円+税 |
2020年6月13日
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再放送、続々! 昨年6月20日に放送されました「ニッポンぶらり鉄道旅 “人生まっしぐら” JR紀勢本線」が、再放送されます。紀勢本線を南下して、白浜のパートにてちょっとだけ出演しています。俳優の五十嵐健人さんと最後に訪れた「なぎさビール」の工場で試飲させていただいたビール、本当に美味しかったです!紀勢本線を通して、和歌山のいいトコロを満喫できると思いますよ。 NHK BSプレミアム 再放送日程(3回) 6月25日(木)夜7:30〜7:59 6月27日(土)朝7:45〜8:14 7月 2日(木)昼12:30〜12:59 なお、BS4K でも以下、4回の放送があります。 6月25日(木)夜7:30〜7:59 7月 2日(木)朝9:00〜9:29 7月 3日(金)夕4:00〜4:29 7月 4日(土)朝7:00〜7:29 また、同じくNHK BS4K では、 「完全版 見えないものが見える川 三重・銚子川」(90分)の再放送もあります。 NHKスペシャル「奇跡の清流・銚子川」、BS・ワイルドライフ「銚子川」などの集大成ともいえる完全版が、この4K番組だと思います。これを地上波で放送して欲しいですね…。 放送日時(BS4K) 6/27(土)午後7:30〜 |
2020年6月9日
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郡上市清流フォトコンテスト 第4回を迎える「郡上市清流フォトコンテスト」の作品募集が始まりました。今回は6月1日〜9月9日までの期間となっています。コロナ禍により県外移動が制限されておりますが、移動が可能になりましたら是非、岐阜県郡上市に足を運んでいただけたらと思います。清流・長良川の水辺を散策しながら、心に留まった景色を写真に収めてください。作品のご応募、お待ちしています。 ↑↑↑ クリックでPDF表示 |
2020年6月4日
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宝龍(ほうりゅう)の滝へ! 先日、熊野川水系赤木川の「宝龍の滝」に潜ってきました。いつものことながら、県世界遺産センターの山西さんにご同行いただきました。熊野川町瀧本にある「宝龍の滝」は、落差105m、2段の滝です。水量こそ多くはありませんが、スッと筆で描いたような美しい姿で名瀑です。この滝の滝壺は、巨大な岩をくり抜いたようなカタチをしていることが特徴で、一帯は岩盤になっています。ドライスーツに着替えタンクを背負って水中に潜ると、滝壺は流れがほとんど無く、水中は静まり返っていました。水深は最大で4.3mほどでした。これほどの上流にもかかわらず、オオヨシノボリやルリヨシノボリが沢山いたことは意外でした。なぜなら、これらのヨシノボリは稚魚期は海で過ごす両側回遊をおこなうからです。遠路遥々海から上ってきたのであれば大変だったろうな…。そんなことを考えながら1時間ほどの潜水を楽しみました。 一の滝(下段)は落差51m。近くで見ると、かなり迫力があります。 滝壺の底から落下する水を見上げました。 宝龍の滝をバックに。山西さんに撮っていただきました。 |
2020年5月26日
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再放送のお知らせ 5月31日(日)、NHKスペシャル 「見えないものが見える川〜奇跡の清流 銚子川〜」 が、BS1にて再放送される予定です。 午後 4:00〜4:49 です。初回放送は、総合テレビにて 2018/11/11にOAされたものです。見逃された方や、極上の「水」の映像で癒されたいなあ、と思われる方は是非、ご覧いただければと思います。 |
2020年5月21日
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光るキノコ! 県南部の沿岸林に光るキノコ、シイノトモシビタケの撮影に行ってきました。名前にある「シイ」は、ツブラジイやスダジイなどの、いわゆるシイノキの朽ち木に発生するからで、発光することから「灯」と付けられたものです。このキノコは傘の直径が1〜3cm、高さ2〜5cmほどの目立たない小さなキノコですが、日が暮れて辺りが暗くなってくると、ぼ〜っと幻想的な光を放つのです。暗闇に眼が慣れてくると、そこかしこで光っている姿を観察することができました。雨の後に発生しやすく、発生直後のものは光が強いようです。光る姿を見ていると食べる気にはなりませんが、食用には適さないそうです。 スダジイの倒木に発生したシイノトモシビタケ。 撮影データ:ISO1600 F8 バルブ撮影で約40秒間露光 |
2020年5月18日
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イシモチソウの撮影 イシモチソウが花の時期を迎えました。イシモチソウは県内でも限られた場所にしか生育していない、モウセンゴケ科の食虫植物です。葉(茎生葉)に粘液滴が発達しており、名前の「石持ち」は、強い粘液で小石をも持ち上げることからつけられたものです。今回は、この粘液滴もアップで撮影してみようと思いました。そこで長い間、防湿庫で眠っていた接写装置を復活させました。かつて私は、フィルムカメラではオリンパスの接写装置を愛用していました。ストロボ撮影では、TTLと呼ばれるオート撮影がオリンパスは実に優秀で、露出はドンピシャで決まりました。ベローズに装着するレンズは、ライツ製の「フォタール」という接写専用レンズを使っていました。今から30年ほど前に、昆虫カメラマンの知り合いに勧められて個人輸入したものです。小さなレンズですが、当時でもかなり高価だった記憶があります。しかし使ってみると、メダカの卵などは卵割の様子が撮影できたり、驚くほどの解像力を持っていました。このたびはデジタルで撮影するべく、ソニーのアルファ7Sにアダプターを付け、オリンパスのベローズに装着しました。ストロボは同じくオリンパスのツイン・マイクロフラッシュをマニュアル発光にて使用しました。昔を懐かしく思い出しながら、スタジオで過ごす時間も楽しいものですね。 イシモチソウ。花は白色で、茎の上部に咲きます。 イシモチソウの葉の粘液滴。小さな昆虫がひっつくと、葉は丸まって獲物を包み込み消 化酵素で分解します。 上の写真を撮影した接写装置です。オリンパス+ライツが、アルファ7により蘇りました。 |
2020年5月6日
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スタジオでの撮影 ミミズハゼ類の撮影を自宅のスタジオにておこなっています。ヒョロヒョロとミミズのような体型からその名がありますが、この仲間には謎が多く、日本には何種類いるのかも分かっていません。陸上を流れる「川」に限らず、地下を流れる伏流水に生息するものなどは、よく調べられていないのです。磯に流れ込む清水のような特殊な環境に生息するミミズハゼもいて、つい昨年、「アカツキミミズハゼ」として新種記載されました。どれもよく似ていますが、顔を拡大して観察するとその違いが分かります。こうした種類をコツコツと撮影しておくことが、将来制作する図鑑などで重要になってきます。 |
2020年4月15日
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朝日新聞の連載 朝日新聞和歌山版・朝日新聞デジタルにて毎週水曜日に連載させていただいている「和歌山ネイチャーフォト」は、今日から「有尾類編」が始まりました。県内に生息する7種類(移植を含む)のサンショウウオ類、イモリ類を取り上げます。近年、分子系統学的な解析が進み、今まで1種類と思われていた中にいくつもの隠蔽種がいることが明らかにされ、それらは新種として記載されています。それに伴い和名も変更になることが多いので、そのあたりを整理して掲載するように努めています。第1回は、ハコネサンショウウオです。 |
2020年4月8日
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再放送のお知らせ 2018年11月に放送されましたNHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、このたびBS1にて再放送される予定です。見逃された方は、是非ご覧いただきたいと思います。 4月18日(土)午後2:00〜2:49 NHK/BS1 また、翌日の19日にはBS4Kにて再放送「完全版 見えないものが見える川 三重・銚子川 生きものたちの賛歌」が放送される予定です。これは、NHKスペシャルの49分を90分バージョンに拡大したもので完全版となります。収録はすべて4Kでおこなってきたので、本来のクオリティは4K放送で見たいものですね。おそらく映画のような迫力なのだろうと思います。 4月19日(日)午後2:25〜3:55 NHK/BS4K コロナ禍により家で過ごされていると思いますが、美しい映像で少しだけでも心穏やか にお過ごしいただければと思います。 |
2020年3月31日
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「お滝さん」での水中撮影 先日、本宮町請川にある「お滝さん」に、和歌山県世界遺産センターの山西さんと水中撮影に行ってきました。車から山道を20分ほど歩きますが、結構アップダウンが続くため、重たい荷物に思わずため息が出ます。強靭な山西さんにはドライスーツ一式とウェイト10キロ、お弁当などを持っていただきました。この場所は一人では行けないと判断したのでした…。「お滝さん」は熊野古道の小雲取越近くにある不動明王を祭る滝で、古くから修験者たちの道場として栄えたとのこと。現場に到着し、しばらく滝壺に光が入るのを待ちます。水温を測ると何と!8℃。ドライスーツを着るとはいえ、厳しい冷たさです。11時近くになって、ようやく陽が水中に射し込み、水中撮影を行うことができました。 「お滝さん」は落差が約20m、滝壺は2m50cmほどでしょうか。優しい雰囲気の滝です。 水中に潜って撮影しているところです(山西さん撮影)。 滝壺に陽の光が射し込んだところです。陸上からは決して見ることができない特別な水 中景観です! |
2020年3月24日
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ニホンウナギの稚魚 ニホンウナギの稚魚シラスウナギが各地で豊漁というニュースが聞かれます。実際、どこの川に行っても今年は数が多いと実感します。体が透明なシラスウナギが少し成長すると色素が定着し、クロコと呼ばれる稚ウナギになります。川で観察をしていると結構、大きさに差を感じたので、遡上時期にバラつきがありそうです。稚魚たちを撮影するには、大きなカメラよりもコンパクトでささっと撮影できる機材の方が便利かもしれません。私はオリンパス・TG5を使っていますが、防水性に優れ、RAW現像もできて本当によくできた、できすぎたカメラです。近年のデジタルカメラの進歩には驚くばかりですね。 シラスウナギからクロコになりかけた全長約6cmの稚魚。水深7cmで撮影、TG5を使用。 |
2020年3月15日
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本のご紹介 以前、ここでも紹介させていただきました『ビワコオオナマズの秘密を探る』の姉妹本ともいうべき本が出版されました。前畑政善さん、田畑諒一さん共著の『ナマズの世界へようこそ−マナマズ・イワトコ・タニガワ−』(サンライズ出版)です。前畑さんのナマズ研究の足跡を辿りながら、新種となったタニガワナマズについても詳しく書かれています。ナマズ愛に溢れ、ナマズを通して日本の水辺環境を考える内容には、フィールド・ワークに関わってこられた前畑さんの強い信念のようなものを感じます。 『ナマズの世界へようこそ−マナマズ・イワトコ・タニガワ−』(サンライズ出版) 著者:前畑政善・田畑諒一 定価:1500円+税 |
2020年3月11日
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川上村に春を求めて! 先日、奈良県川上村に行ってきました。まだまだ寒い日が続きますが、ちょっぴり春の訪れを感じることができました。森と水の源流館の木村さんの案内で、三之公川流域などを歩きました。森の中は風もなくポカポカと暖かくて、本当に気持ちが良かったです。この森は村が所有する保存林で、およそ500年手付かずの状態で残っています。「時」が止まっているような雰囲気の森は、いつ訪れても心が穏やかになります。 三之公川の明神谷。一般の立ち入りは禁止していますが、森と水の源流館のツアーなど に参加すると入山することができます。 森と水の源流館HP 木の枝から垂れ下がっていたタカサゴサガリゴケ。南方系のコケの仲間。 水中の岩の隙間にナガレタゴガエルの卵塊もありました。 |
2020年3月4日
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ついに刊行!「日本のタナゴ」予約受付中! いつかはまとめたいと、20年ほど前から準備をしてきたタナゴの本が、ようやく刊行の運びとなりました。著者は三重県総合博物館の北村淳一氏です。タナゴの研究で博士を取得している彼はフィールドにも精通していて、この本のために九州から東北地方まですべての水中撮影に同行してくれました。透明度の低い場所に生息するタナゴの仲間は水中撮影が難しい魚ですが、デジタルという武器を新たに携え、極上の生息環境で撮影ができたことにより水中シーンを充実させることができました。広い分布域をもつものは、白バックの標本写真にてローカリティ別に複数カットを掲載しています。これには研究者をはじめ水族館などの多くの方々の協力無しには揃えることができませんでした。水槽で撮影する個体は、その種類本来の婚姻色が発現するまで長い時間をかけて飼育してからシャッターを押すように努めました。図鑑としてだけでなく、近年、各地で減少著しいタナゴ類の保全、保護についても多くのページを割いています。中島淳氏の「日本のドジョウ」の姉妹本となります。今月18日、いよいよ刊行です! 「日本のタナゴ」 著者:北村淳一 山と渓谷社 定価:4,200円+税 ↑↑↑ クリックでPDF表示 |
2020年3月2日
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銚子川の調査 先日、銚子川の生物調査を行いました。この調査は2016年から手弁当で続けてきている生物調査で、主に間隙性生物がターゲットです。地面の下に生息する生き物を採集するには、スコップで一気に掘るのが効率がいいです。しかし、ひたすら砂利を掘り続ける作業は疲れるし辛いものですね。よって、大勢でワイワイと掘った方が楽しく、競争にもなります。今回は、上流から河口まで、また隣を流れる船津川にも足を運びました。新たな発見となるようなモノは捕れませんでしたが、とにかくコツコツと続けることが大事だと思います。参加した皆さん、お疲れさまでした! 本流の上流域では何も出ませんでした…。杉の花粉が酷かったです。 伏流水の場所を探して、ひたすら掘ります。和歌山県立自然博物館からは3名が参加! とても生き物を探しているようには見えませんね。工事現場のようです。キャンプイン 海山の真理ちゃんらも参加してくれました。 銚子川の河川敷に集結した車は5台!怪しい四駆ばかり…。 |
2020年2月13日
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ヤマトサンショウウオ! 昨年、本州(愛知県以西)、四国、九州などに広く分布するカスミサンショウウオが9つの種類に再分類されるという論文が発表されました。兼ねてから変異が多いことは指摘されていたカスミサンショウウオですが、外部形態、遺伝子からもキチンと分けられたことに驚きました。それによると、和歌山県下には2種類の旧カスミサンショウウオが分布し、地元で見られるものはセトウチサンショウウオ、県北にはヤマトサンショウウオがいることになりました。そこで、ヤマトサンショウウオを撮影する必要性を感じ、県立自然博物館のご協力のもと、和歌山市のとある場所へ。今が繁殖期であるので、多数を確認し撮影することができました。 和歌山市産のヤマトサンショウウオ・オス。尾の上下に黄色い筋があるのが特徴(セト ウチサンショウウオの尾の上下には黄色い筋がない)。県下では紀の川以北に分布。 |
2020年2月10日
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このたび、(株)エーワンさんの「遊びのガイドBOOK」がリニューアルし、写真などを提供させていただきました(写真下の2見開き)。エーワンさんは、魚網や捕虫網、昆虫飼育用品、ペット用品などを製造し、販売卸をおこなっている会社です。魚捕りや昆虫採集をしたことのある人は、おそらくエーワンさんの商品を使ったことがあるかと思います。ガイドブックは無料で商品などに付けられているカタログですが、川で見られる生き物たちを紹介することで、川遊びをより身近に感じて欲しいと掲載するものだと思います。昨年、紀北町でおこなっている「銚子川潜隊まなぶんジャー」や本宮町の川ガキ教室では、子どもたちが使う網などをすべてエーワンさんに無料提供いただきました。こうした活動をバックアップしていただけることに感謝したいと思います。 |
2020年2月8日
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郡上市清流環境フォトコンテスト審査委員会 先日、第3回 郡上市清流環境フォトコンテストの審査委員会が郡上市総合文化センター(岐阜県郡上市)にておこなわれました。今回は応募が145作品ありました。応募される方は地元、郡上市の方が多かったのですが、今回は市外からの方が多く、愛知や東京などからもありました。少しずつですが、このフォトコンテストが認知されているのだと思います。「清流大賞」をはじめ、「優秀賞」、「佳作」などを審査委員の方々と決めることができました。今回も「内山りゅう賞」を1点選ばせていただきました。表彰式は3月1日に郡上市でおこないます。 |
2020年2月2日
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番組出演のお知らせ 来週、9日(日)のNHK(総合)「ダーウィンが来た!」(午後7:30〜)は、山岳渓流に棲むカエル、ナガレヒキガエルの謎に迫ります。舞台は、あの銚子川!このニュースでも何度か銚子川を取り上げてきましたが、実はナガレヒキガエルを追っていたのです!番組は2回の繁殖期、2年に渡り長期取材したもので、少しだけ出演もしています。自分の遺伝子を残そうとする、涙ぐましいカエルたちの命の営みを是非、ご覧いただければと思います。 深い川底で「カエル団子」を撮影する齋藤カメラマン。 陸上から撮影する井上カメラマン。水中も含め、すべて4Kカメラで撮影しています。 山から下りてきたナガレヒキガエルのペア。 |
2020年1月23日
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朝日新聞の連載 毎週水曜日に連載させていただいている、朝日新聞和歌山版・朝日新聞デジタルの「和歌山ネイチャーフォト」は、今週から「クローズアップの視点編」が始まりました。身の回りの小さな生き物などを取り上げるもので、マクロ撮影の楽しさをお伝えできればと思っています。連載は2013年10月に始まったので6年以上、毎週続けていることになります。取材は現在も行っており、県内を飛び回っています。 |
2020年1月21日
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シンポジウムがありました 19日、和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム〜なぜ問題?外来生物を考えよう〜が開催されました。テレビでもお馴染みの五箇公一氏の講演は、とても素晴らしい内容で勉強になりました。ダニがご専門ということで、「ダニ愛」に溢れたお話も聞けました。アフリカツメガエルやクビアカツヤカミキリ、アライグマ等に関する事例・情報の発表があり、私はパネルディスカッションに参加させていただきました。自然豊かな和歌山県ですが、外来生物の脅威は迫っており、多くの皆さんが関心を持たれているのだと感じました。 パネルディスカッションのコーディネーターは東京大学未来ビジョン研究センターの武 内和彦氏(左)、パネリストは向かって右側の3名です。 パネラーは、左から国立環境研究所の五箇公一氏、ipbesの守谷紀子氏、私が務めました |
2020年1月10日
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gallery の写真を入れ替えました 新年を迎え、このたびHPにある作品集「gallery」の写真をすべて入れ替えました。各々の写真をクリックすると、その写真を撮影した機材や撮影地が分かるようになっています。デジタルがメーンですが、6×6版のフィルムも現役です。作品撮りではフィルムを使うことがまだまだあります。 |
2020年1月6日
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外来生物のシンポジウム 今月19日(日)「和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム〜なぜ問題? 外来生物を考えよう〜」(和歌山県自然環境室)が田辺市のガーデンホテル・ハナヨにておこなわれます。事前申込制で入場は無料です。テレビなどでお馴染みの五箇公一氏による講演のほか、事例発表やパネルディスカッションがあり、パネリストとして私も参加させていただきます。現在、連載中の朝日新聞和歌山版でも外来生物を10回に渡り取り上げているところでもあります。今や日本の自然や生き物たちにとって、外来生物の存在は無視できないものとなっています。外来生物にはどんなものがいて何が問題なのか、興味のある方は是非、足をお運びいただければと思います。 「和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム〜なぜ問題?外来生物を考えよう〜」 ↑↑↑ クリックでPDF表示 |
2020年1月1日
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あけましておめでとうございます! いよいよ2020年!今年は東京オリンピック・イヤーですね! 東京から和歌山に越して今年で21年になります。東京に住んでいればオリンピックは観に行きたいと思いますが、ちょっと遠い…。テレビで日本勢を応援したいと思います。21年も経つと、心も東京との距離を感じるようになりますね。故郷には違いありませんけど。 2020年、今年も健康で笑顔の絶えない1年でいられたらと思っています。今年最初の写真は、我が家の新しい家族、セキセイインコの「ぷぴお」君です。おしゃべりが得意で、「こんにちは!内山ぷぴおです。どちらさまですか?」などと話して毎日、笑わせてくれています。 |
2019年12月25日
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古座川からユウスイミミズハゼ! この春、地下水性生物の調査を古座川で行っていたのですが、そこでユウスイミミズハゼを多数確認することができました。その報告書がこのたび、「南紀生物」第61巻第2号にて掲載されました。ユウスイミミズハゼはかつて静岡県下でのみ報告されていましたが、我々が三重県銚子川で確認し、新たに古座川でも生息することが分かりました。もちろん、和歌山県下では初記録となります。地下水性の生き物は結構ミッシングな世界であり、今後も調査を続ければ様々な発見がありそうです。メンバーとは次回の調査の予定をたて始めています。乞うご期待! 古座川から採集されたユウスイミミズハゼ(脊椎動物門:ハゼ科)の記録 南紀生物・第61巻第2号 掲載 穴掘り名人でメンバーの川本氏。1人で5人分くらいの仕事をしてくれます! 自然状態で撮影したユウスイミミズハゼ(多分、オス)。こんな砂利の中を、アッとい う間に潜って逃げます。 |
2019年12月20日
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久々の釣り 先日、船釣りに行きました。田辺でレストランを経営されているAさんの船に乗せていただき、田辺湾へ!この数年、何だか慌ただしくて気持ちに余裕がなかったこともあり、大好きな釣りにも行けていなかったのです。朝陽を眺めながらの釣りは、本当に気持ちが良かったです。海洋学部出身の私は、学生時代は実習船での航海実習という授業がありました。熊野灘沖までやってきて、那智勝浦港に停泊したこともありました。あ〜船はやっぱりいいですね! 田辺湾から望む朝陽です。 この日一番の大物、Aさんがジグで釣り上げたオオモンハタ!後日、鍋で美味しくいただ きました。 船から見上げた秋空です。 |
2019年12月7日
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2020年 「水の国、わかやま。」 カレンダー 第2弾! 本日発売の「OZ magazine TRIP」1月号(スターツ出版)に、私が撮影した「水の国、わかやま。」カレンダーが付いています。この雑誌は、旅する女性の情報誌として発刊している季刊誌です。カレンダーの写真は、女性の読者を意識して明るく綺麗なものをセレクトしたつもりです。編集会議にて表紙写真に選ばれたのは、なんと!愛犬マーサが泳ぐカットでした。清らかな水を象徴する写真として、川底から見上げたアングルのカットが選ばれました。是非、お手に取ってご覧いただければと思います。 2020年も、ふらっと気軽に遊びに来れる、そんな和歌山県であれば嬉しいですね。 「OZ magazine TRIP」2020年1月号(スターツ出版)定価700円(税込) |
2019年12月4日
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オオサンショウウオ 先日、古座川にて「古座川の自然を知ろう!」(主催:古座川らんど・七川漁協)という催しがありました。ダム上の平井川にはオオサンショウウオが生息するのですが、地元の人でもよく知らない存在です。そこで、先ずはどんな生き物かということを知ってもらおうという訳です。午前中は、調査で捕えていたオオサンショウウオを清水善吉さん(オオサンショウウオの会)がレクチャーし、その後、私もオオサンショウウオについてのお話をさせていただきました。夕方からは古座川町の会館に場所を移し、そこでもお話をさせていただきました(紀伊民報参照)。オオサンショウウオに興味を持っていただけるキッカケになれば嬉しいです。 調査で捕えたオオサンショウウオを計測する清水さん。皆さん、現物を目の前にして大 興奮でした。 |
2019年11月28日
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基調講演をおこないました 昨日、和歌山県民文化会館にて、第76回農業農村工学会京都支部研究発表会があり基調講演をおこないました。北陸、東海、近畿地方の農業農村工学にかかわる各大学、企業、国機関、団体、自治体などが参加する大きな研究会です。私は約1時間にわたり「田んぼの生き物から見る生物多様性」というテーマで写真をお見せしながら話をさせていただきました。 開会式の様子です。主催者として京都支部支部長の取出伸夫氏が挨拶され、来賓者とし て農業農村工学会会長の村上 章氏、近畿農政局農村振興部長の前田健次氏、和歌山県 農林水産部長の角谷博史氏が祝辞を述べられました。 約50カットの写真をお見せしながら田んぼの生物についてお話をさせていただきました。 |
2019年11月25日
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本のご紹介 このたび、「日本のハンミョウ」(北隆館)が出版されました。多くの執筆者の方がいらっしゃいますが、編集としてまとめられたのは京都大学名誉教授の堀 道雄さんです。堀先生は長い間、アフリカ・タンガニイカ湖のシクリッド類の研究をされているので魚類学者のイメージが強いですが、実はハンミョウの研究家でもあります。本では分類からはじまり、生態から保全にいたるまで、幅広くハンミョウについて掘り下げています。私は子どものころ、地面に空けられた穴から顔を出すハンミョウ類の幼虫をニラで釣る遊びをしていました。ニラの葉の先端をちょんちょん、と幼虫の顔のところに持っていくと、パクリとニラに噛みつくのです。その瞬間、ニラを引くと幼虫が釣れるというもので、近所の友達とは「ニラムシ釣り」と呼んでいました。意外と身近な昆虫であるハンミョウ類。愛すべき昆虫の1ページをめくってみてはいかがでしょうか。 環境Eco選書14 日本のハンミョウ 編集:堀 道雄 北隆館 定価:3300円+税 |
2019年11月17日
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昨日、奈良県川上村にて「村制施行130周年記念式典」があり、出席させていただきました。川上村は吉野林業の村として栄え、また吉野川・紀ノ川の源流となることから「水源地の村」として源流を守る活動に取り組んできました。今年、村が成立して130年という記念すべき年だからこそ、これからの「源流域の保全」という村の役割に注目が集まっているのだと思います。盛大な式典からは、そのような印象を受けたのでした。 |
2019年11月11日
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機内からの景色 東京に用事があって行く時は、必ず飛行機を使います。南紀白浜空港から羽田まではわずか1時間ほど。日帰りもできるほどです。先日、東京に行った際には窓側の席をとり、空の上からの景色を楽しみました。この日は空気が澄んでいて、久々にクッキリと見ることができました。空港を飛び立って間もなく、大台ケ原に続く川と湖のある特徴的な地形が見えてきました。銚子川です! ちょうど、飛行機は紀北町の上を飛んでいたのでした。飛行機は風向きなどにより飛行ルートを決めるのだと思いますが、この日はドンピシャで銚子川を見下ろせるルートでした。紀伊半島を俯瞰して見ることができ、何だか得をしたような気持ちでシャッターを押したのでした。 ( ニコンD5 AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G ) 太平洋に突き出た南紀白浜。中央に南紀白浜空港が見えます。右下には富田川の河口が 見えます。 河口部の向かって左側の小さな川が銚子川です。右側が船津川と白石湖。この日は天気 が良かったのですが、背後に広がる山々には厚い雲が掛かっていました。やはり大台ケ 原だなあ、と改めて感じました。 |
2019年10月29日
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御船祭(みふねまつり) 熊野速玉大社の例大祭は1800年以上続く伝統神事で、その締めくくりが御船祭です。御船祭は熊野の神々が神倉より速玉の地に来臨した様子を再現した古儀です。熊野川の河口から約2キロメートル上流にある御船島を廻る早船競漕は、九隻の早船が先を争う豪快なもの。国の重要無形民俗文化財に指定されており、紀南地方を代表するお祭りであるとともに水文化です。勇壮なお祭りの雰囲気は、現場に足を運んでこそ感じる迫力でした。 |
2019年10月17日
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2020年「水の国、わかやま。」カレンダー! 雑誌「山と渓谷 11月号」(山と渓谷社)の別冊付録として、私が撮影した「水の国、わかやま。」のカレンダーが付けられています。カレンダーは毎月1カットの12枚綴りで、最後に作品紹介も掲載しています。横が約18cm、縦が約16cmのサイズですので、どこにでも気軽に掛けていただけると思います。水の絶景、滝、温泉、棚田、祭りなど、和歌山県の魅力をお伝えできれば嬉しいですね。2020年も是非、和歌山にいらしてください! 「山と渓谷 11月号」(山と渓谷社)定価1100円(本体1000円) |
2019年10月14日
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和歌山“旅のシンポジウム”がありました 11日、東京ガーデンテラス紀尾井町にて「水の国、わかやま。」〜水が織りなす絶景の旅へようこそ〜と題した旅のシンポジウムが開催されました。事前申込制でしたが、290名の応募があったようです。しかし、翌日に台風19号の来襲があることから会場に来られない方が続出されたようで、大変申し訳なく思いました。楽しみにされていた方にはお詫び申し上げたいと思います。シンポジウムでは、基調講演として私が「和歌山の水のすばらしさ」というテーマで1時間ほどお話をさせていただき、その後で「水の国、わかやま。」に行くべき10の理由と題したテーマで、パネラーの皆さんとお話をしました。会場イベントとしては、私が撮影した写真パネルの展示と、和歌山にちなんだ県産品の試飲・試食コーナーが設けられ、シンポジウムの最後にはプレゼント抽選会があり、大いに盛り上がりました。お足元の悪い中、会場に足を運んでいただいた方には感謝致します。ありがとうございました。 紀尾井カンファレンス メインホールにて約60カットの写真をお見せしながらお話をし ました。 会場の後方には12点の大型写真パネルを展示しました。 パネルディスカッションの様子です。向かって左から私、放送作家のたむらようこ氏、 テレビプロデューサーの鎮目博道氏、山と渓谷社の神谷氏です。 プレゼント抽選会は、お酒やミカンジュースなどの県産品と、目玉はペア宿泊券でした。 |
2019年10月8日
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本のご紹介 このたび、絵本「2ひきのかえる」(理論社)が発刊されました。にいみなんきち作で、絵はしまだ・しほさんが描かれました。2匹のカエルが「なかなおり」をするお話ですが、本の前半と後半とで絵の色使いが大きく異なっていて、それが効果をもたらしていると感じました。カエルが水に飛び込むシーンでは、読者が水の中に入ったような気持ちになると思います。以前、私の写真展に足を運んで下さったしまださんは、水のシーンを描くために和歌山・南紀まで取材に来られていました。1枚の絵を描くために何日も宿泊されていたのを知っているだけに、本の完成は私にとっても嬉しかったです。心がホッと温かくなる、そんな素敵な絵本です! 「2ひきのかえる」 にいみ なんきち 作 しまだ・しほ 絵 理論社 定価:本体1380円+税 |
2019年10月4日
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本のご紹介 以前、ここでも紹介させていただいた「きほんの木」シリーズの「大きくなる」が出版されました。山で見られる代表的な10種類の樹木を紹介しています。たくさんの種類を網羅する図鑑とは真逆の発想で作られたとのこと。「花がきれい」と2部構成になっていて、デザイン、文字組など対照的な工夫が施されています。2冊並べて楽しめる内容になっています。 文:姉崎エミリー 写真:姉崎一馬 アリス館 定価:本体1500円+税 |
2019年10月2日
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匠の聚フォトコンテスト2019 昨日、匠の聚フォトコンテスト2019「川上村の情景」の審査会が川上村役場でありました。常連さんに加え今年新たに応募された方も多く、レベルの高い作品が集まりました。今回からインスタグラム部門が追加されています。 また、協賛企業などが大幅に増加したことに伴い、スポンサー賞などの賞が一気に増えました。各地で行われているフォトコンテストのなかでも、これだけの数の賞、賞金を用意しているところは稀だと思います。来年の募集に向けて、是非、川上村へお越しいただければと思います。なお、今回の賞の発表は今月下旬を予定しています(詳しくは匠の聚フォトコンテスト事務局まで)。 |
2019年9月29日
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番組出演のお知らせ 10月7日(月)午後8時00分〜午後9時00分 NHK BSプレミアムにて『ワイルドライフ 紀伊半島 清流 銚子川 幻のアユが集いカエルが戦う』がOAとなり、出演します。この番組は昨年、NHKスペシャルにて放送した銚子川の番組に、汽水域に生息するシオアユやボウズハゼの稚魚、ナガレヒキガエルなどの映像を含め再編集したものです。なかでも世界でも稀な渓流性のカエル、ナガレヒキガエルは1年に渡り取材を続けてきたものとなります。繁殖期になると山から下りてくる集団、そしてメスを巡るオスの攻防、産卵、子ガエルの上陸…透明度の高い銚子川だからこそ鮮明にとらえることができた貴重なシーンの数々…。NHKスペシャルとはまた違った構成となっています。銚子川の清流をめぐる命の営みをご覧いただければと思います。再放送もあります(翌週の午前8時00分)。 ナガレヒキガエルのペア ナンだ、これは!?川底に転がる謎の球体 NHK BSプレミアム 10月7日(月)午後8時00分〜午後9時00分 ワイルドライフ『紀伊半島 清流 銚子川 幻のアユが集いカエルが戦う』 |
2019年9月26日
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新刊のお知らせ 2015年12月に発刊した『山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』が、このたび増補改訂版となり出版されます。表紙のタイトル周りの青色が明るい青に変わり、表紙カバーの写真が2点入れ替っています。何が変わったのか…?クイズのようですが、お確かめいただければと思います。 この数年の間にもいくつもの新種が記載され、学名がつけられ、外来種も増えました。それらを反映させながら、新たなコラムも増やし、結果として総ページが528から560になりました。 山と渓谷社さんの企業努力?により本体価格は据え置きとなっています。 今回の増補改訂版で新たに加わった種類は以下になります。 ミツバヤツメ、オオメジロザメ、ナミダカワウツボ、ファットヘッドミノー、ナガレカマツカ、スナゴカマツカ、カワイワシ、ダントウボウ、コウライギギ、タニガワナマズ、トミヨ属雄物型、トミヨ属汽水型、ナガレフウライボラ、コウライオヤニラミ、ツバメコノシロ、カラドンコ、ヒノコロモボウズハゼ、ヒスイボウズハゼ 『山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』増補改訂版 560ページ 定価:本体3,900円+税 新種記載されたタニガワナマズ 新種記載されたナガレカマツカ |
2019年9月18日
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マーサと川へ 先日、愛犬マーサを連れて古座川に行ってきました。泳ぐのが大好きなマーサは、メスのゴールデンレトリーバーです。木の枝を投げると、どんなに川の流れが速くても、淵が深くても飛び込んで取りに行きます。それを何度でも、エンドレス!その様子を見ていたら、水の中から見上げるアングルが面白いかも…と撮影した1カットがコレです。 |
2019年9月15日
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ウユニ塩湖? 先日、田辺湾の天神崎に行ってきました。天神崎はナショナルトラスト運動の先駆けとして知られており、広い岩礁が特徴の岬です。この場所に別荘地開発計画が持ち上がったのは1974年でした。豊かな自然が残る天神崎を守るために「天神崎の自然を大切にする会」が結成され、全国からの募金による買い取り運動が展開されました。この運動は現在も続いており、約7.1haを購入するに至っています。美しい夕日が有名で多くの人が訪れますが、そうした運動があってこそ保たれている自然なのだと思います。潮の状態で出現する景色が、まるでボリビアのウユニ塩湖を思わせることから、近年はSNSで人気の撮影ポイントになっています。 |
2019年9月4日
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庭に舞うチョウの正体は?! 裏庭のソテツの周りに、見なれないシジミチョウが舞っていました。ルリシジミよりも一回り大きいこのシジミチョウは、クロマダラソテツシジミです。主に東南アジアなどに分布し、迷蝶として見つかる以外、かつて日本では報告されていなかったチョウです。日本で初めて見つかったのは1992年に沖縄で、以後、各地で見つかるようになりました。温暖化によるものか、人為的な放蝶か分かりませんが、海外ではソテツの害虫として有名です。私の住む南紀地方は別荘地が多く、古くからフェニックスやソテツを植栽して南国の雰囲気作りをしてきました。幼虫はソテツの新芽や若葉を食べるため、被害が出ることが心配されます…。もう、出ている可能性は高いですが。 若葉はすっかり食べ尽くされています。 尖った葉の先にとまるクロマダラソテツシジミ。 |
2019年9月2日
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東京でのイベント開催! 来月、10月11日(金)の夜19:00〜21:00に、東京にてイベントが開催されます。この催しは和歌山県と和歌山県観光連盟主催のシンポジウムで、「水の国、わかやま。」キャンペーンの一環としておこなわれるものです。 私が、20年前に東京から和歌山に居を移した理由は、この「水」にありました。どこまでも透明で清らかな水に魅かれてのことですが、水が美しいことから豊かな水文化が生まれ、水が美しいからこその絶景があるのだと思います。当日は、そんな和歌山の水の写真をお見せしながら和歌山県の魅力についてお話をしたいと思っています。 会場は紀尾井町カンファレンス・メインホールで、永田町駅直結、赤坂見附駅徒歩1分という便利な場所です。 会場では、和歌山の「水」にちなんだ県産品の試飲試食(梅酒や日本酒、湧き水で淹れたコーヒー、梅干食べくらべなど)や、宿泊券などが当たるプレゼント抽選会も行います。 入場は無料ですが、事前申し込み制となっております。お手数ですが、メールかファックスにてお申し込みください。 奮ってご参加いただければと思います! 「水の国、わかやま。」シンポジウム ←クリックでPDF表示 |
2019年8月28日
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ノコギリガザミ! 先日、地元の親しい方から「カニ獲ったけどいる?」という連絡が入り、もちろん二つ返事で「いる!」ということでカニをいただきました。バケツの中でうごめくカニは、何と立派なノコギリガザミ!日本には3種類が分布しており、これはアミメノコギリガザミだと思います。暖流の影響を受ける地域に生息し、高級食材として知られています。ドウマンガニなどと呼ばれますが、数は多くはないので市場に出回ることはほとんどありません。大きな鋏脚が特徴で、食用としても、この鋏脚が一番旨いと思います。久々のカニを堪能させていただきました。南紀の自然は、やっぱり豊かですね〜。 |
2019年8月22日
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本のご紹介 2月に、ここでも紹介させていただきました『野の花づくし』の秋・冬編が出版されました。植物写真家の木原浩さん渾身の写真&エッセー本(タイトルには季節の植物図鑑とありますが…)です。このところ、木原さんは沖縄通いをされているようですが、本編にも琉球・奄美・小笠原で撮影された作品が含まれています。どのページの写真も凄いクオリティですが、文章もまた面白く“木原ワールド”に引き込まれていきます。私も含め、植物を撮影する人にはお手本となる写真ばかりだと思いますので、勉強のためにも手元に置いておきたい1冊です。 |
2019年8月11日
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北山村の渓谷へ 先日、念願だった北山村の渓谷に行くことができました。北山村は日本で唯一、県内の他の市町村と接していない「飛び地」の村として知られています。村の面積の97%が山林という、山深い村です。普段から親しくさせていただいているYさんからお誘いを受けていて、天気がよさそうな日に決行しました。車を止めてから一気に山を下るルートしかないため、助っ人にHさんも加わっていただきました。せっかく行くのだからと、デジタルの水中カメラとハッセル(フィルム)の水中ハウジング、ウエットスーツ一式、ウェイト8キロ、小型タンク2本…諸々の重装備となり、それを3人で手分けして渓に下ろしました。ハッセルのハウジングだけで9キロほどあり、世の中がコンパクトなデジタル化する中、アナログ街道をまい進しているなあ、と感じながら…。谷底に到着すると太陽の光が射し込むのを待ちます。深い渓に光が届くのは、この時期の僅か2時間ほどしかありません。夏の強い光が木漏れ日の間から谷底に射し込む瞬間、水中ではスポットライトのような光が浮かび上がるのです。陸上で待っている2人には申し訳ないのですが、水中で一人わあわあ言いながら興奮して撮影をしていました。 水中から筏師の吊橋を見上げています。吊橋には二人の姿が見えます。 深い渓谷の水中に光が射し込んできた瞬間です。北山村の川もいいですね〜。 |
2019年8月6日
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地元の小学生を対象とした「銚子川潜隊まなぶんジャー」は先月1,2日におこない、その様子はここで掲載させていただきました。川遊びと学びを合わせた環境学習会は、早いもので今年で5年目に突入しました。毎回、小学生たちの元気に圧倒されながら、子どもたちが私の話しの中で何に興味を持ったのか、何を疑問に思ったのか、知れば知るほど、なるほどなあと勉強になることが多いです。 先日、子どもたちから感想文と色紙が届きました。皆で一生懸命書いたのでしょう。嬉しいプレゼントに、続けてきて良かったと心から思いました。これからも、子どもたちに分かりやすく伝える努力を続けていきたいと思っています。 |
2019年8月5日
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銚子川でのまなぶんジャー! 3日、紀北町企画課主催の「銚子川潜隊まなぶんジャー」が開催されました。今回の参加者は、東京、大阪、愛知、静岡など遠方からの方が多かったようです。今年は梅雨明けが遅かったこともあり、ようやく本格的な夏を迎えた銚子川。川の水は適度に冷たくて気持ちよく、透明度も高かったです。午後のフィールド講座は大人も子どもも網を手に、元気に採集をしていました。大きなカワアナゴを採った人もいたのですが、バケツから飛び出して逃げてしまったようです。気温が高くなるとバケツの水温も一気に上がります。バケツの生き物たちは酸欠になるため、飛び出してしまうのです。フタ付きのケースか袋網を用意すればよかったと深く反省。皆さんも、夏に生き物を捕らえた際には、気をつけてくださいね。 午前中は室内にて銚子川について、また生き物についてのレクチャーを1時間ほどおこな いました。 親子で魚採りに挑戦です。何が採れたかな?この度は(株)エーワン様からタモ網やエ ビ網などを提供していただきました。 ライフジャケットをつけて水に浮きながら箱めがねで観察します。 キャンプイン海山の田上さんが、採ったエビを炒って参加者に振舞ってくれました。塩 だけで味付けしたテナガエビやスジエビに、皆さん舌鼓を打っていました。 午前中のレクチャーでも紹介した地下水性のイドミミズハゼを、田上さんが採ってくれ ました。これには一同大注目!撮影会となりました。 参加者揃っての記念撮影です。終了後にも川の残り、遊ぶ家族の姿もありました。 |
2019年7月31日
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番組出演のお知らせ 8月4日(日)、お昼12:00〜13:45放送の「スタイルプラス」という情報番組に、ちょこっと出演します。夏の絶景の特集で銚子川を取り上げるとのこと。冒頭シーンで(たぶん…)銚子川についてお話をします。この番組は東海テレビが制作するもので、三重、岐阜、愛知のみの放送となります…。和歌山では観られないのが残念! 水中と陸上から私の撮影シーンを収録しています。 |
2019年7月30日
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英語版が完成! 和歌山県観光振興課・和歌山県観光連盟が発行している「水の国、わかやま。」の英語版パンフレットが完成しました。近年、増加するインバウンドに向けて制作したものです。英語版のチラシなどを作って対応しているところもありますが、このパンフレットは34ページ丸ごと1冊英語で解説しています。和歌山県のインバウンドに対する本気度が分かろうというもの。是非、このパンフレットを持って県内を巡ってほしいですね。 |
2019年7月29日
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本宮町で川ガキ教室開催! 28日、世界遺産熊野本宮館主催の「内山りゅうの熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室」が開催されました。これは、世界遺産登録15周年・世界遺産熊野本宮館10周年記念として行われたものです。午前中の1時間は熊野本宮館にて写真をお見せしながらのレクチャー、午後は本宮町を流れる熊野川支流、四村川での生き物採集をおこなう…予定でした。しかし、前日に急襲した台風6号の影響で四村川は増水して危険な状態になり、やむなく支流の小さな谷でおこなうことにしました。アユ、カワムツなどに混じりアユカケが採れたりして、それなりに生き物が採れたことは幸いでした。生き物に詳しい子どもも居り、皆でワイワイと楽しい1日を過ごすことができました。 協力:(株)エーワン、(公)日本釣振興会近畿支部 世界遺産熊野本宮館でレクチャーを行いました 川に行くと、皆のテンションは一気に上がります! タモ網の使い方もレクチャーします 採集した生き物を1種類ごとに説明します おお〜真剣な眼差し! 最後に参加者揃っての記念撮影です。お疲れ様でした! |
2019年7月18日
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新刊のお知らせ 昨年11月に放映されました「NHKスペシャル 見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」をもとに書籍化した「もっと知りたい!見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、このたび発刊されました!NHKスペシャル取材班と番組出演者・ディレクターが分担執筆してまとめた銚子川の決定版です。番組では紹介しきれなかった内容も盛り沢山!ガイドマップや、巻末には銚子川生き物図鑑も掲載されています。銚子川に行ったことがある人はもちろん、これから行こうと思っている人、奇跡の清流の秘密を知りたい人など、是非手にとっていただければと思います。 NHKスペシャル取材班+ 内山りゅう 地形から過去を読む男 近藤玲介 ヨコエビハンター 富川 光 ハゼ科のスペシャリスト 平嶋健太郎 三重にこだわるTVマン 森 哲也 特別寄稿 俳優 中本 賢 スーパーバイザー 田上 至(キャンプイン海山) 「もっと知りたい!見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」 山と渓谷社 定価:本体1600円+税 |
2019年7月9日
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和歌山県立近代美術館「水と美術」 本日から9月8日まで、和歌山県立近代美術館にて、なつやすみの美術館9「水と美術 feat. 坂井淑恵」が開催されます。画家・坂井さんの作品を入り口にして、「水」をテーマに45人の作家による作品65点が展示されます。私の「水と森」という作品は、ホウオウゴケから落下する直前の水滴を撮影したものです。 暑〜い夏休みは美術館で様々な「水」に触れ、涼んでみてはいかがでしょうか? |
2019年7月4日
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小学校でまなぶんジャー! その2 2日の「銚子川潜隊まなぶんジャー」は、銚子川に一番近い相賀小学校5年生を対象におこないました。前日は雨で中止にした銚子川での生き物採集ですが、この日は曇りということもありおこないました。全国で大雨による被害が多発しているなか、銚子川では観察会ができるほどの透明度に改めて驚いた次第です。水温が低く少し寒かったと思いますが、子どもたちは夢中で採集をしていました。 午前中のレクチャーの様子です。黒板に書かれた「ようこそ相賀小学校へ」が、嬉しかっ たです。 ライフジャケットを着用して、水中マスクで生き物を探します。 網の使い方などもレクチャーします。使い方をマスターすると、いろいろな生き物が採 れるようになります。 ヤツメヨコエビが採れました! 水中で何かを見つけました。テナガエビかな? 応援にかけつけてくださったキャンプイン海山の田上さん。子どもたちに丁寧に教えて います。 採集した生き物を集めて種類の説明をしています。この日、田上さんがイドミミズハゼ を採ってくれました。 全員で記念撮影。元気な子どもたちにエネルギーをもらった気がしました。 |
2019年7月3日
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小学校でまなぶんジャー! その1 1日、三重県紀北町にて「銚子川潜隊まなぶんジャー」(紀北町企画課)が銚子川に近い小学校にておこなわれました。この日は、上里、矢口、船津の3小学校の生徒が対象です。いつもなら午前中は銚子川についての学習会、午後は川に行って生き物採集などをおこなうのですが、あいにくの雨で午後も室内にてレクチャーとなりました。小学生からの反応にはこちらも勉強になることが多く、楽しい時間を過ごすことができました。 なぜ銚子川の透明度は高いのか、どのような生き物が棲んでいるのかなど、写真を使っ てお話しました。 用意していただいたアユやアマゴ、ウナギなどに触れてもらい、匂いや感触も体験して もらいました。 アユの匂いは何に似てるかな? 午後は川に行けなかったので、「さかなの卵」から生き残りの術を学ぶレクチャーをお こないました。 今日、学んだことを学校別にまとめています。 絵を画いたり、文章を書いたり自由です。 最後に、生徒が思ったこと、感じたことなどを発表しました。 全員で記念撮影をしました。 |
2019年6月25日
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熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室、開催! 7月28日(日)に和歌山県田辺市本宮町を流れる四村川にて、「内山りゅうの熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室」が開催され、参加者を募集します。参加資格は小学4年生以上の親子で、定員は20組40名です。参加費は無料。午前中は四村川で見られる生き物の解説や網の使い方などをレクチャーします。午後はバスにて現場に向かい、生き物の採集をおこないます。先週、下見に行きましたがアユの群れやアユカケの姿もありました。かつてはノボリと呼ばれるサツキマスが沢山遡上していた熊野川屈指の清流です。何が採れるか、楽しみですね! 応募の締め切りは7月5日です。お問い合わせ、お申し込みは世界遺産熊野本宮館までお願いします。 クリックするとチラシを開きます(PDFファイル) ↓↓ 熊野で遊び学ぶ親子川ガキ教室 2019年7月28日開催!! |
2019年6月24日
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ウナギ冊子の英語版が完成 昨年、東京水産振興会・豊海おさかなミュージアムの特別企画展「ウナギ」が開催され、ウナギの生態写真などを提供させていただきました。解説ノート「ウナギのいる川・いない川」の中でも掲載され、このたび英語版が完成しました。解説ノートのタイトルは、私がポプラ社さんから発刊させていただいた写真絵本からのものです。日本語版も好評のようで、新たに増し刷りをしたそうです。ウナギの撮影は続けていますので、またどこかで発表できればと思っています。 左が日本語、右が英語版です。 私が提供させていただいたウナギの写真ページです。右上にポプラ社の本の表紙が掲載さ れています。 |
2019年6月23日
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「水の国、わかやま。」キャンペーン! 和歌山県の水辺の景観、絶景、温泉、食、体験アクティビティなど、「水」にまつわる観光キャンペーン「水の国、わかやま。」は4年目に突入しました。観光キャンペーンではアンバサダー的な役割を担わせていただき、様々な催しに携わって参りました。今年は、秋に東京で開催される催しがあり、詳細が決まり次第、ここでご報告させていただきます。ガイドブックの表紙写真も変わり、新たな気持ちで望みたいと思っています。 キャンペーン期間:2016年7月21日〜2020年3月31日 「水の国、わかやま。」キャンペーンサイト |
2019年6月14日
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番組出演のお知らせ 6月20日(木)7:30〜8:00放送予定のNHK・BSプレミアム「ニッポン ぶらり鉄道旅」に少しだけ出演します。俳優の五十嵐健人さんが、“人生まっしぐら”を探すJR紀勢本線の旅です。是非、ご覧いただければと思います。 再放送 6月22日(土)午前7:45〜 |
2019年6月13日
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銚子川潜隊まなぶんジャー開催! 銚子川環境学習会「銚子川潜隊まなぶんジャー」、今年は8月3日(土)に開催されます! 申込期間は6月17日〜7月9日必着です。午前中は写真を使ったレクチャー、午後は実際に銚子川に行き、生き物を採集します。夏休みの1日、銚子川で学び、遊び、一緒に楽しく過ごしませんか。お申し込みやお問い合わせは、紀北町役場企画課企画係までお願いします。銚子川で待ってます!! クリックするとチラシを開きます(PDFファイル) ↓↓ 銚子川潜隊まなぶんジャー 2019年8月3日開催!! |
2019年6月9日
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NHK「ダーウィンが来た!」の撮影 銚子川で行っている「ダーウィンが来た!」の収録がクランクアップしました。入梅直前で天気にも恵まれ、いい取材ができたと思います。NHKスペシャルからの流れで銚子川には2年ほど通ってきましたが、これで一旦は終了となります。 先日のニュースで「科学ジャーナリスト賞 2019」の受賞をご報告しましたが、この賞は番組を制作した人に対して贈られるもので、正確にはディレクターの森哲也氏が受賞されたものです。立派なクリスタル記念盾は、賞の重さも感じることができるものでした。 銚子川にて記念盾と。左から塚越カメラマン、井上カメラマン、私、森ディレクターで す。本番の撮影では総勢10名を超えるスタッフが携わっており、これはたまたま居合わ せたメンバーです。 今回の「ダーウィンが来た!」では、銚子川源流部にある清五郎の滝でも撮影を行いま した。 滝をバックに記念撮影。いつ見てもいい滝です。 |
2019年6月1日
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講演会がありました 紀南文化会館にて、第42回 田辺西牟婁歯科保健フォーラムがあり、講演をおこないました。フォーラムでは8020運動(満80歳で20本以上の歯を残そうという運動)の推進による、お年寄りの表彰式がありました。何と、100歳の女性で23本の歯が残っている方などが入選されました。また、「家族でよい歯のコンクール」や、歯に関する図画や標語コンテストもあり大いに賑わいました。私は「紀南地方の生き物たち」と題した講演を、写真をお見せしながら1時間ほどおこないました。 主催と来賓の方々が登壇しました。 子どもたちが描いた楽しい図画が展示されました。 紀南地方の生き物として、ナチマイマイの話をしているところです。 |
2019年5月30日
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銚子川での撮影! GWは銚子川にてNHKの撮影がありました。まだ水温は冷たく、川で泳ぐ人はいませんでしたが、生き物たちは活発に動き回っていました。ある生き物を狙っての撮影でしたが、それは秘密にしておきます。撮影は継続していますので、何れご報告したいと思います。おそらく来年の「ダーウィンが来た!」にてOAされる予定です。 カメラの先にいるものとは?一体なんでしょう… 水中カメラマン(私の隣、齋藤カメラマン、若松カメラマン(女性))も参加し、連日 潜水撮影をおこないました。 |
2019年5月23日
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イトヨの里 東北取材の帰り、福井県大野市にある「本願清水 イトヨの里」にお邪魔しました。1000m級の山々にぐるりと囲まれた大野盆地は地下水が豊富で、そこかしこに湧水が湧いています。平成の名水百選にも選ばれた「本願清水(ほんがんしょうず)」にはイトヨの陸封型が生息し天然記念物に指定されています。隣接する「イトヨの里」は大野市の湧水について、またイトヨの生態について学べる施設となっています。町からは天空の城 越前大野城が望めました。 本願清水のイトヨ生息地 ご案内いただいたイトヨの里・副館長の杉川さんと イトヨ(陸封型)です。巣を保護するオスがいました。婚姻色が発現しています |
2019年5月22日
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随分前から、お邪魔したいと思っている所がありました。そこは、山形県朝日町にある写真家・姉崎一馬さん邸です。姉崎さんは朝日連峰山麓に25年ほど前に移住され、「わらだやしき自然教室」を主宰されています。数々の書籍や写真絵本が作られている環境を拝見し、お話も伺いたかったのです。森や樹木を中心に撮影される姉崎さんのお宅は、やはり森の中にありました。豪雪地帯で冬は厳しいとのことですが、自然に囲まれての暮らしは“憧れ”でもあります。まあ、私には決してできないと思いましたが…。夜中までお話をして、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました! 姉崎邸。珍しいツードアのレンジローバーがお洒落ですね。 奥様の恵美さんと。ホント、仲の良いご夫婦です。 姉崎さんの新刊のご紹介です。 山に行ったときに、おぼえておくといい10種類の木をセレクトしています。これらを「きほんの木」として、この本では花を取り上げています。これらの木をおぼえておくと、山歩きが楽しくなると思います。それにしても姉崎さんの写真はお人柄がにじみ出ているのか、優しいけれどキリッとしていますね。 「きほんの木 花がきれい」 定価:1500円+税 アリス館 |
2019年4月26日
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NHKスペシャル 銚子川 が大賞を受賞! このたび「科学ジャーナリスト賞2019」(日本科学技術ジャーナリスト会議)にて、NHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、科学ジャーナリスト大賞を受賞いたしました。先日の科学技術映像祭に続き2つ目の受賞で、しかも今回は「大賞」の受賞です!作品の制作に携わり、また出演させていただいている私にとって、こんなに嬉しいことはありません。 また、NHK・BS4Kにて、「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」の再放送が以下の日程で予定されています。 ・5月7日 (火)15:30〜 ・5月14日(火) 7:00〜 地上波での再放送は現時点では未定ですが、おそらくあると思いますのでお待ち下さい。 |
2019年4月25日
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日本のカマツカが3種になりました! 先日、富永浩史・川瀬成吾両氏によるカマツカの論文がオンライン公開され、めでたく新種記載の運びとなりました。記載論文には、私が撮影した写真も多数掲載されています。筆頭著者の富永君から新種のカマツカの撮影をしませんか、と誘われて同行したのが2015年です。その時に撮影したナガレカマツカの写真が掲載されています。その川にはカマツカとナガレカマツカが同所的に見られ、彼からワンツーマンでレクチャーを受けることができました。礫底に潜っていることが多いカマツカですが、ナガレカマツカはほとんど着底せず泳ぎ回っていたのです。確かに、これはまったく違うと水中で感じました。 今まで1種類だと思われていたカマツカの中に、実は2種類の新種が(隠れて)いたことになります。著者の一人、川瀬成吾君はウシモツゴを新種記載した若手研究者のホープです。 新種となったナガレカマツカ(P.agathonectris)。種小名の agathonectris は、ギリ シャ語で「優れた泳ぎ手」を意味しています。現地ではアユやアマゴと川底近くを遊泳 していました。体型がスレンダーで、口ひげが明らかに長いのが特徴です。 新種となったスナゴカマツカ(P.polystictus)。種小名の polystictus は、ギリシャ 語で「多くの斑点がある」を意味しています。和名は日本の童謡「たなばたさま」の歌 詞にある「きんぎん(砂子すなご)」に由来するそうです。体表に煌く鱗を天の川にた とえたものなのでしょう。 クリックすると論文を開きます(PDFファイル)↓↓ Two new species of Pseudogobio pike gudgeon (Cypriniformes: Cyprinidae: Gobioninae) from Japan, and redescription of P. esocinus (Temminck and Schlegel 1846) |
2019年4月24日
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九州取材! 久々に九州まで取材に行ってきました。今回も現地を案内してくれたのは、「日本のドジョウ」(山と渓谷社)の著者でもある中島淳氏です。予め撮影したい種類などを相談し、各地を効率よく回るためのスケジューリングもお願いしました。今回は天気にも恵まれ、ほぼ100点に近い内容の撮影ができました。自然相手の仕事なので「運」もありますが、現地を案内してくれる頼もしい友人たちの存在はとても大きいと感じています。 水路で投網を投げる中島氏。投網の腕前は名人級だと思います。 アリアケスジシマドジョウのメス。「日本のドジョウ」の制作時も、こうして二人で各 地を回りました。 ヤリタナゴのオス。繁殖期に入り婚姻色が発現しています。 カゼトゲタナゴのオス。本当に綺麗な小型のタナゴです。 レンゲ畑をバックに中島君と記念撮影。 |
2019年4月9日
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本のご紹介 このたび、東海大学出版部より「シーボルトが見た日本の水辺の原風景」(細谷和海編著)が出版されました。ドイツ人医師であるシーボルトは優れた博物学者でもあり、日本から膨大な種類の生物を持ち帰っています。それらはシーボルト・コレクションとしてオランダのライデン博物館にて保管されています。その中には淡水魚も含まれており、模式標本となっているものも少なくありません。これらが採集された江戸時代に、シーボルトが目にしたであろう日本の水辺の風景は、どのように彼の目に映ったのでしょうか。シーボルト・コレクションの淡水魚をひも解いていきながら、水辺の原風景を探っていきます。第4章の「シーボルトが持ち帰った魚たち」は、淡水魚27種類を紹介しており、資料的な価値が高いと感じました。 定価:3800円+税 |
2019年3月30日
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昨年OAしましたNHKスペシャル「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が、第60回
科学技術映像祭の自然・くらし部門の優秀賞を受賞しました。数多くの作品の中から選ばれたことは、本当に嬉しく思います。テレビ番組は多くの人が携わり、チームとなって作り上げるものだと思います。この番組は1年以上に渡り、同じ釜の飯を食べ、昼夜を共にした素晴らしいスタッフがいたからこそ映像化できたのだと信じています。そうした方々と制作に携われたことは、私は何よりも幸せだと思うのです。 科学技術映像祭の入選作品発表会が、4月18,19日に科学技術館にておこなわれます。銚子川の番組は18日にご覧いただけます。入場料は無料です。 第60回 科学技術映像祭 ←クリックでPDF表示 |
2019年3月27日
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ボテジャコ 第23号発刊 魚類自然史研究会の会報『ボテジャコ』第23号が発刊されました。今回の表紙写真は、滝をジャンプするサクラマスです。オリジナルは35ミリのフィルムで、かなり前に北海道にて撮影したものです。現在はデジタルで数撃ちができますが、フィルムでは最大36カットです。一瞬のタイミングにピントを合わせての撮影は、より緊張を強いられるものでした。その場で消すことのできるデジタルとは、シャッターを押す“気持ち”にも違いがあると感じています。 |
2019年3月11日
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10日、『第2回 郡上市清流環境フォトコンテスト』表彰式が郡上市総合文化センターにてありました。清流大賞をはじめ、様々な賞の表彰がおこなわれ、最後に記念撮影がありました。特別賞として「内山りゅう賞」には、写真集「青の川」にサインを入れさせていただいたものをお贈りしました。フォトコンテストは来年(第3回)も実施されますので、ふるってご応募いただければと思います。 郡上市長の日置氏から表彰状などが贈られました。 前列は受賞者の方々と日置市長、後列が審査員の方々です。 |
2019年3月8日
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アオリイカ釣り 久々にアオリイカ釣りをはじめました。釣り場まではウチから車で10分ほど。夕方の2時間くらいしか竿を出しません。アオリイカは朝夕の薄暗い時が一番活発に餌をとるので、その時を狙って行くのです。様々な釣り方がありますが、私は生きたアジを泳がせて、それに食い付いたアオリイカを「ヤエン」というフックを使って釣る「ヤエン釣り」をします。針の付いたヤエンを、道糸から送り込み数十メートル先の水中で引っ掛けるという変わった釣法です。写真は友人と出かけたもの。釣ったアオリイカは小さく、500gくらいでしょうか。かつて2500gのを釣ったことがあり、今年はそれを超えたいと思っています。 |
2019年3月2日
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本のご紹介 先日、サンライズ出版より、琵琶湖博物館ブックレットH『ビワコオオナマズの秘密を探る』が発刊されました。著者は前畑政善さん(神戸学院大学教授)です。前畑さんがライフワークとして追いかけてきたビワコオオナマズについて、詳細にまとめた1冊となります。前畑さんは滋賀県立琵琶湖博物館で勤務され、現場一筋に自然や生き物を見てきた方です。私は、そんな前畑さんに中学生の頃からお世話になり、背中を見てきました。飄々とした態度とは裏腹に、話す言葉に秘めた確固たる思いは、この本の中にも散りばめられています。オオナマズの本ですが、自然とは、生き物とは、と考えさせる内容だと思います。 定価:1500円+税 |
2019年2月24日
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本のご紹介 植物写真家の木原浩さんが『野の花づくし 季節の植物図鑑(春・夏編)』(平凡社)を刊行されました。植物は誰でもカメラを向ける被写体であり、誰もが撮影はできます。しかし、だからこそ本当に難しいのが植物写真なのです。この本は、植物を撮影して40年以上のキャリアをもつ、木原氏の“植物眼”で切り取られた珠玉の作品集といえます。1点1点の写真のクオリティの高さにはため息が出るほどです。ページをめくっていくと、懐かしい写真がありました。それは、古座川で撮影された「サツキ(P67)」で、以前、私がご案内した際に撮影したものです。前日はうちに泊まっていただいて、何だかわいわいと楽しかった事を思い出しました。 植物を撮影される方は、是非、お手に取っていただければと思います。文章には“撮影ワンポイント”が載っているものもあり、その植物に対してどのような気持ちで木原氏が対峙しているのかが分かると思います。 『野の花づくし 季節の植物図鑑(春・夏編)』(平凡社) 定価:本体3000円+税 *(秋・冬編)が夏頃に刊行されるとのことです。 |
2019年2月23日
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郡上市清流環境フォトコンテスト審査委員会がありました 先日、第2回 郡上市清流環境フォトコンテストの審査委員会が郡上市総合文化センター(岐阜県郡上市)にておこなわれました。昨年、郡上は大雨による被害などがあったそうで、川の状態がいつもより芳しくなかったそうです。そのようなこともあり、募集点数が第1回とくらべて少なかったのが残念でしたが、「清流大賞」をはじめ、「優秀賞」、「佳作」などを審査委員の方々と決めることができました。今回も「内山りゅう賞」を1点選ばせていただきました。表彰式は3月10日に郡上市でおこなう予定です。 |
2019年1月29日
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番組放送のお知らせ 昨年の春から制作に携わらせていただいていた「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」(NHK)の「ボウズハゼ」が、このたびOAとなります。春、海から遡上する稚魚の撮影から始まり、繁殖期である夏、滝を乗り越える秋口に至るまで長期に渡りボウズハゼの生活を追いました。他のハゼ類が登ることができない岩壁を、どうしてボウズハゼだけが登ることができるのか、実験も交えて解き明かします。繁殖期には、全身が真っ黒く変色したオスがメスを呼び込む行動や産着卵など、初めての映像になると思います。川でよく見かけるボウズハゼですが、意外な一面に驚きの連続でした。是非、ご覧いただければと思います。 なお、全編、和歌山県内での撮影ということもあり、和歌山県のみ特別先行放送があります。 和歌山県特別先行放送 2月1日(金)19:30〜 ダーウィンが来た!本放送 2月17日(日)19:30〜 |
2019年1月25日
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講演会がありました 先日、「2019語り部交流会inわかやま〜地域の絆が育んだ持続的農業〜」(和歌山県、和歌山県土地改良事業団体連合会主催)が開催されました。私は「梅が醸し出す美しい景観」として写真をお見せしながら基調講演をおこないました。また、「語りフォーラム」では6名が壇上に上がり、地域の魅力や活動報告、今後の果樹農業についてなど様々な立場から話をしました。会場には約300名がお集まりいただいたようです。 私は、みなべ・田辺地域で撮影した梅やその景観について話をしました 「語りフォーラム」では右回りから、かたりすとの平野啓子氏、農林水産省・農村振興 局整備部長の横井績氏、私、紀州田辺観梅協会会長の石神忠夫氏、南紀用水土地改良区 ・理事長の松川嘉之氏、受領梅遊びグループの二葉美智子氏が意見交換をおこないまし た。 |
2019年1月21日
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熊野本宮館にて開催している写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち」の会期も残り僅か(27日まで)となりました。約2ヶ月間のロングランでしたが、短く感じます。先日は、仁坂知事が会場にいらして下さいました。「108の生きものたち」にあるキナンウラナミアカシジミやナンキセダカコブヤハズカミキリは、仁坂知事にご尽力いただき撮影することができた写真です。昆虫全般に見識があり、とくに蝶類・カミキリ類に精通している仁坂知事には、時折ご助言をいただき撮影に行ったりしています。 仁坂知事のお顔横の写真が、キナンウラナミアカシジミ(ウラナミアカシジミの紀伊半 島南部亜種)です。 |
2019年1月18日
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銚子川での生物調査 今年も生物調査は寒い冬からスタートです。いつものメンバーがタモ網やスコップを手に手に銚子川に集合です。今回は水生昆虫が専門の和歌山県立自然博物館・学芸員の松野氏をはじめ、地下性のミミズハゼ類を掘り当てる名人・川本氏、キャンプイン海山の田上氏、山と渓谷社の神谷氏などが参加され、川は大賑わいでした。相変わらず冬は減水していて瀬切れも目立ち、昨年の台風で川の流れも変わっていました。河床が安定しないのは、生き物にとって辛い環境だと思います。それでもイドミミズハゼの稚魚が複数見つかり、銚子川にて繁殖していることが証明され、明るいニュースとなりました 。 掘った砂利の中から生き物を探します 2cmほどのイドミミズハゼの稚魚 |
2019年1月9日
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24日に「語り部交流会inわかやま〜地域の絆が育んだ持続的農業〜」にて講演をおこないます。タイトルは「農業が醸し出す美しい景観」として、世界農業遺産に認定された、みなべ・田辺の梅の景観について写真をお見せしながらお話をします。この数年、梅の取材を続けてきましたが、この地域は景観としても素晴らしいと思っています。 語り部交流会inわかやま〜地域の絆が育んだ持続的農業〜 ←クリックでPDF表示 |
2019年1月1日
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あけましておめでとうございます! 昨年を振り返れば、あっと言う間の1年だったような気がします。それだけ充実していたと思うのですが、今年も昨年同様に元気で楽しい年になれば嬉しいです。今年もよろしくお願い致します。 2019年最初のニュースは、NHKスペシャルの番組内でも登場した銚子川で記録したユウスイミミズハゼについての報告となります。こうした発見はキチンとまとめておくことが重要となります。平嶋氏がメーンとなり、「南紀生物」に投稿しました。当初、ユウスイミミズハゼのサンプル数が少なかったこともあり、多くの友人らが「穴掘り」を手伝ってくれました。そうした協力があったからこそ、まとめられたのだと思っています。 銚子川の伏流水から採集された紀伊半島初記録のユウスイミミズハゼ・論文 ←クリックでPDF表示 |
2018年12月26日
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ギャラリートーク開催 22日(土)、熊野本宮館でおこなっている写真展「熊野の森と水 〜そこに息づく108の生きものたち〜」のギャラリートークがありました。こうした催しは天気に左右されることが多いのですが、当日は晴天!で、大勢の方がお集まりくださいました。展示している写真の説明や、どのような気持ちでシャッターを押しているのか、など1時間ほど会場でお話をさせていただきました。来場された方からお話を伺ったり、楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。写真展は来年の1月27日まで開催しています。熊野本宮大社への初詣の際にお立ち寄りいただければ幸いです。 |
2018年12月22日
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沖縄の川へ! 図鑑などを制作していると、撮影ができていない種類がどうしても残るものです。数が極端に少なかったり、タイミングが合わなかったり…生きものとは出会いでもあります。そんな中、求めていた魚を見た!という有力情報が入り、沖縄の川へ行ってきました。研究者の案内で川に着くと、水深は僅か10cmほどの小川。水中を覗こうにも、マスクが半分陸上に出るような感じです。首を横にして匍匐前進を繰り返しながら進みます。しかし、2日間粘りましたが求めていた魚の姿を捉えることはできませんでした。沖縄とはいえ水温は20℃ほどで冷たく、首などは筋肉痛でバキバキです。それでも、思いがけなく出会えた種類がいたり、実りの多い取材となりました。写真は、水中で光り輝くナンヨウボウズハゼというハゼです。こんな美しい魚に出会える沖縄の川に、また行きたいと思っています。 |
2018年12月21日
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先日発刊しました写真集「青の川 奇跡の清流 銚子川」が、NHKの放送以降、手に入らない状態が続いています。版元の山と渓谷社にも在庫は無く、売り切れ状態です。私のところにも入手を希望される方から連絡をいただいており、申し訳なく思っています。このたび、紀北町のふるさと納税品に指定され、また紀北町では購入することも可能ですのでお知らせしたいと思います。現在、お買い上げいただけるのは、紀北町役場、紀北町観光協会、キャンプイン海山さんです。是非、手にとっていただけたら幸いです。よろしくお願い致します。 三重県 紀北町 ふるさと納税サイト |
2018年11月24日
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写真展開催 世界遺産熊野本宮館にて、写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち〜」が、昨日から始まりました。今回の写真展は大型写真パネル(マイティスプリント)にて、熊野の森や清らかな水の作品12点で展開しています。 また、熊野に生息する多様な生きものたちを30×30cmのスクエアーサイズで108カット並べました。この地方にのみ生息する固有種や普通に見られるものまで幅広くセレクトしています。名前の書いたプリントを用意していますので、写真を見ながらチェックしてみてください。会期は平成31年の1月27日(日)までとなっており、約2ヶ月のロングランです。12月22日(土)午後1:30〜 ギャラリートークがあります。1つ1つの作品について、また生きものについてもお話したいと思っています。お時間がありましたら是非、お越し下さい。 熊野本宮大社前にある世界遺産熊野本宮館です。今年は熊野本宮大社 御創建2050年に あたり、写真展もそれを記念して行われるものです。 照葉樹林の主役ともいえるイチイガシなどの写真を150×100cmの大型パネルにて展示し ています。 水中から見上げたアングルの作品など。水の透明度が高いからこそ撮影ができるものば かりです。 ずらりと108カットの写真が並びます。この場所に長時間留まる生き物が好きな方もい らっしゃいました。 |
2018年11月22日
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和歌山県立自然博物館にて、先日のNHKスペシャルでも登場しました伏流水に生息するユウスイミミズハゼの標本が展示されています。学芸員の平嶋氏が自ら採集した個体で、とても貴重な標本です。ユウスイミミズハゼは静岡県の限られた水域以外では見つかっておらず、国内で2県目となる発見です。展示期間は12月28日までとなります。 ユウスイミミズハゼです。博物館の展示は標本となります。 「日本で2県目!紀伊半島初記録のハゼ ユウスイミミズハゼ」について (和歌山県立自然博物館) |
2018年11月19日
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先日、三重 紀北 SEA TO SUMMIT 2018 大会が開催され、会場となった東長島スポーツ公園体育館には参加者200名ほどが集合し、私は環境シンポジウムの基調講演をおこないました。2016年の紀北大会でもお話をさせていただいており、2回目となります。全国各地から集まった方々に、紀北町、銚子川の自然の豊かさを感じていただければ嬉しいですね。 顧問の鈴木英敬・三重県知事は海外から戻られてから会場に直行されたとのことでした。 大会長の尾上壽一・紀北町長は、開催地として歓迎のご挨拶をされました。 大会理事長でモンベルグループの辰野勇代表。カリスマの登壇には拍手が沸き起こりま した。 私は「奇跡の清流 銚子川」と題し、1時間ほどお話をさせていただきました。 |
2018年11月14日
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環境シンポジウム・講演会のお知らせ 17日(土)、三重 紀北 SEA TO SUMMIT 2018 の開催にあたり、環境シンポジウムとして「奇跡の清流 銚子川」と題した基調講演をおこないます。先週、NHKスペシャルで銚子川の番組がOAされたばかりで実にタイムリー! 環境シンポジウムへはどなたも無料で参加できます。番組では紹介できなかった話なども含め、写真をお見せしながら1時間ほどお話したいと思います。 |
2018年11月9日
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写真展のお知らせ 世界遺産である熊野本宮大社 御壮健2050年記念の写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち」が、11月23日〜平成31年1月27日まで(約2ヵ月間)世界遺産熊野本宮館にておこなわれます。撮影の舞台を熊野に絞り、森と水に生きる108種の生きものを中心に、水中や風景の大型パネルで展示いたします。入場は無料で、オープニングの11月23日(祝)と、ギャラリートークのある12月22日は会場に居ります。是非、足を運んでいただけたらと思います。 写真展「熊野の森と水〜そこに息づく108の生きものたち」・チラシ ←クリックでPDF表示 |
2018年11月4日
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NHKスペシャル 放送のお知らせ 昨年の夏から撮影が始まった「NHKスペシャル 銚子川」ですが、ようやく放送の運びとなりました! この「news」欄でも何度かご報告しましたが、撮影スタッフ一同、四季を通じてじっくりと時間をかけて銚子川と向き合ってきました。その甲斐あってか、スクープ的な映像なども撮影することができました。タイトルは「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」です。何故、銚子川は河口まで全域に渡って水が美しいのか、というところに焦点を当てながら番組は展開しており、私の出演シーンもあります。ナレーションは、女優の吉岡里帆さんです。壮大な音楽と相まって、極上の水中世界を是非ご堪能いただければと思います。 NHKスペシャル 見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川 放送日:11月11日(日)午後9:00〜(50分) |
2018年11月3日
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番組アンコール放送のお知らせ 2007年6月に初回放送がありました 「NHKハイビジョン特集 アユ踊る清流の四季 和歌山・古座川」 が、BSプレミアムカフェにてアンコール放送されます。この番組は1年をかけて、古座川の四季をアユの目線となる水中映像を存分に展開しながら制作したもので、私はすべての水中撮影に同行しコーディネートさせていただきました。すでに何度も再放送されていますが、制作から10年以上経ってもアンコール放送があることは、とても嬉しいことです。流行を追うのではなく、真摯に自然に向かう姿勢が大事なのだと改めて感じます。お時間がありましたら、是非、ご覧ください。 2018年11月8日(木) 午前9:00〜 2018年11月9日(金) 午前0:45〜(深夜) 放送時間は89分です。 |
2018年11月2日
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秋を探しに… 先日、奥高野にある伯母子(おばこ)岳に行ってきました。伯母子岳は標高1344m、熊野古道「小辺路」に通じる名峰として知られています。ブナ林と紅葉を見るのが目的、としておきますが、実は増えた体重を減らしたかったというのが正直なところ。この1〜2ヶ月、三重、奈良、北海道、東京…と慌しく飛び回っていましたが、潜水などの体を使う仕事ではなかったこともあり、体重が一気に増えてしまったのです。「最近、恰幅が良くなったんじゃない?」と言われ、体重計に乗るとベスト時よりも2.5キロほどオーバー!これは潜水時のウェイト量にも関わる問題でもあるので、まずは歩いて減量に励むことに。 |
2018年10月18日
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「水の国、わかやま。」プレミアム・ツアー開催! 13日〜14日、『ネイチャーフォトグラファー内山りゅうさんと行く「水の国、わかやま。」プレミアムツアー』が開催されました(和歌山県・和歌山県観光連盟主催)。東京、神奈川、大阪などから参加された方が多かったようです。1泊2日の日程で、様々な水の絶景をお楽しみいただきながら、水が育む和歌山の絶品グルメも満喫!。普通のツアーでは経験ができないスペシャルメニューが用意されました。参加された方々とお話することができ、私も楽しい時間を過ごすことができました。尚、ツアーの様子は雑誌「&プレミアム』(マガジンハウス)の2月号にて掲載されるようです。 白浜空港から出発し、ホテルシーモアへ。ランチの前に歓迎のご挨拶をしました。 移動はすべてチャーター・バスにて行いました。 世界遺産・熊野本宮大社では、普段は入ることができない端垣内にて特別参拝を行いま した。 川原を掘ると温泉が出る川湯温泉にて。温泉コーヒーをいただきました。 翌日は古座川・小川の「滝の拝」へ。皆さん、奇岩にビックリ! 小川の水の透明度は格別です。思わず靴を脱いで水に入る人も。 ランチは「月の瀬温泉 ぼたん荘」の料理長、深海さんによる古座川の幸が振舞われま した。 古座川で獲れた天然ウナギです!これには参加者全員が大満足。脂が乗っていて美味かっ たです。 獲れたてのテナガエビも絶品でした。他にも天然鮎、焼きおにぎり、ジビエなど盛りだ くさんでした。 午後からは古座川にてカヌー下りです。皆さん初心者でしたが、すぐに上手く漕げるよ うになりました。 古座川の川面をすべるように下ります。 皆揃って記念撮影です。お疲れ様でした。 |
2018年10月13日
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郡上市清流環境フォトコンテスト 作品募集 昨年に続き、岐阜県・郡上市清流環境フォトコンテスト が開催され、作品の募集がはじまります。この催しは、郡上市清流長良川等保全条例制定記念として行われるものです。清流長良川等の源流を有する郡上市は、古くから「水」の文化が伝承され、「清流長良川の鮎」は世界農業遺産に認定されています。作品の募集期間は、11月1日〜12月28日となっています。因みに、チラシの表紙写真は昨年の受賞作品です。 郡上市清流環境フォトコンテスト・チラシ ←クリックでPDF表示 |
2018年10月11日
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8日、北海道標津町において講演会をおこないました。淡水魚の繁殖戦略についての話を、「さかなのたまご」(ポプラ社)を紹介しながらおこないました。身近な淡水魚の「生き残り戦略」について、人間に例えながらお話し、皆さん熱心に耳を傾けてくださいました。標津図書館主催ということで、会場には私の著書がズラリと並べられ、終了後も手にとってくださる方もいらっしゃり、嬉しかったです。 道外から来られた方もいらっしゃいました。 会場の後には、著書が並べられました。 |
2018年10月11日
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5日、北海道千歳にあるサケのふるさと千歳水族館にて、サイエンス・カフェが開催されました。サケやカラフトマス、サクラマスなどが泳ぐ大水槽の前でお話をさせていただきました。婚姻色で紅く色付いた立派なサクラマスもいました。お話の最中に、私の後ろの水槽内でサケが産卵するというハプニング?もありました。終了後も質問などが多く、とても楽しいサイエンス・カフェとなりました。 立派なオスのサクラマス。 閉館後、水槽の前でお話をしています。 |
2018年10月3日
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昨日、奈良県川上村にて「匠の聚フォトコンテスト2018」の審査会がありました。昨年よりも応募作品は少なかったですが、内容的には力作が揃っていたように思います。審査は、入江泰吉記念奈良市写真美術館館長の百々俊二氏、アートディレクターの猪熊裕行氏とおこないました。10月下旬に審査発表があります。これから紅葉の季節となります。2019年のフォトコンテストに向けて、是非、川上村へ撮影に訪れてみてはいかがですか。 |
2018年10月1日
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北海道標津町で講演会があります 10月8日(月)、北海道・標津町生涯学習センター あすぱるホールにて講演会があります。参加費は無料、主催は標津町図書館です。テーマは「魚の卵からみた、繁殖大作戦」で、写真絵本「さかなのたまご」(ポプラ社)の内容に沿って、様々な淡水魚の卵のお話をしたいと思います。標津町は「サーモン科学館」のあるサケの町です。かつて、何年もかけてサケの撮影でお邪魔しています。開演は夕方6:30〜。是非、お越しいただければと思います。 北海道・標津町生涯学習センター あすぱるホールにて講演会 ←クリックでPDF表示 |
2018年9月29日
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昨日、三重県紀北町役場にて、写真集『青の川
奇跡の清流 銚子川』の出版記者発表会がありました。東京からは山と渓谷社・自然図書出版部長の神谷有二氏も出席し、写真集の完成を報告しました。新聞社さんがほとんどでしたが、内容に関する質問も多く、興味を持っていただいたようでした。 会場の様子です。(P/Itaru Taue 山と渓谷社の神谷有二氏とお話をしました。(P/Itaru Taue) 尾上紀北町町長と。(P/Itaru Taue) |
2018年9月28日
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北海道でサイエンス・カフェ開催! 10月5日(金)北海道千歳市にある サケのふるさと千歳水族館 の大水槽前にて、サイエンス・カフェが開催されます。サイエンス・カフェとは、お茶を片手に気軽に様々なジャンルの方のお話を聞く会、といえばいいでしょうか。堅苦しいお話ではなくて、ワイワイと意見交換をしたり楽しい時間を過ごせればと思っています。今回は、「川魚の生き残り大作戦」として、お話をしたいと思います。 参加費は無料、申し込み不要で、当日は直接会場にお越しいただければと思います。 10月5日(金)サケのふるさと千歳水族館 18:00〜20:00 です。 お問い合わせは サイエンス・カフェ in ちとせ 実行委員会 0123-23-3386 |
2018年9月17日
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番組出演のお知らせ 9月24日(月・祝)、NHK「おはよう日本」に出演します。この日は「奇跡の清流・銚子川」の祝日特集が予定されており、中継もあるようです。特集は7:30〜7:55 と、何と25分間も銚子川が紹介されるとのこと!私が撮影した写真も紹介されると思います。是非、ご覧ください。 |
2018年9月15日
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「水の国、わかやま。」 プレミアム・ツアー 締め切り間近! 10月13日〜14日に開催されますプレミアムツアーは、台風の影響で通行ができない箇所が発生したため、行程を一部変更しました。水の状態は(雨さえ降らなければ!)問題ないと思います。まだ若干名余裕があるそうなので、お早めにご応募ください。締め切りは、9月20日です。川の幸を揃えて、お待ちしています! 「水の国、わかやま。」プレミアムツアー【参加者募集】 https://www.wakayama-kanko.or.jp/information/2018/08/20/3940/ |
2018年9月15日
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写真集『青の川 奇跡の清流・銚子川』が出版されました! このたび、写真集『青の川 奇跡の清流・銚子川』(山と渓谷社)が出版されました。すべて三重県紀北町を流れる銚子川で撮影しています。源流の大台ケ原から河口まで、“極上の水”が作り出す景色は、日本の原風景と重なるかもしれません。この写真集の版型は、6×6版のフィルムとデジタルとが混在しているものをノートリミングで表現するために考慮されたものです。装丁・デザインは、デザイン実験室・工藤強勝&勝間亜加里氏です。工藤氏は昨年、講談社文化賞ブックデザイン賞を受賞されています。『アユ 日本の美しい魚』 『大山椒魚』 『水の名前』 などでもデザインをお願いし、この写真集で5冊目となります。大型の写真集ですので、見応えがあると思います。是非、お手元に置いていただきたい1冊です。 『青の川 奇跡の清流 銚子川』 (山と渓谷社) 定価:3000円+税 この秋(10月下旬〜11月上旬)、昨年より1年をかけて取材を続けてきました NHKスペシャル 「見えないものが見える川 奇跡の清流 銚子川」が放送される予定です。放送日が決まりましたら、お知らせしたいと思います。今しばらくお待ちください。 |
2018年9月12日
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匠の聚フォトコンテスト 2018 奈良県川上村・匠の聚で開催されるフォトコンテストのガイドブックができました。今年も、ふるってご応募いただければと思います。入賞作品には賞金と副賞のほか、匠の聚に展示後、入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展をおこないます。 匠の聚フォトコンテスト2018・撮影地ガイドマップ |
2018年9月4日
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銀座SIXでのスペシャルイベント 9月1日、&Premium×WAKAYAMA Special Event が銀座SIX 13F「THE GRAND 47」にて開催されました。 会場には私の撮影した写真パネルが飾られ、「水の国、わかやま。」スライドショーの上映後、和歌山の水の素晴らしさ、清らかな水が存在する理由、水の価値についてなどのお話をさせていただきました。豪華プレゼントの当たる抽選会などもあり、大いに盛り上がりました。この催しを通じて和歌山県の魅力を改めて感じていただき、一人でも多くの方がご来県くだされば嬉しいです。 構成作家のたむらようこ様が制作してくださった動画です。 |
2018年8月26日
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「奇跡の清流 銚子川」 フォトコンテスト 審査発表! NHK津放送局主催の「奇跡の清流 銚子川」フォトコンテスト の結果が発表されました。10日にNHK津放送局にて厳正なる審査をおこないました。応募作品は約300点で、なかなか力作揃いでした。受賞された作品は、9月1日〜17日まで紀北町パーキングエリア 始神テラスにて展示いたします。受賞された方、おめでとうございます。 「奇跡の清流 銚子川」フォトコンテスト 放送局情報 NHK津放送局 http://www.nhk.or.jp/tsu/kisekinoseiryu/ |
2018年8月23日
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「水の国、わかやま。」 プレミアム・ツアー 参加者募集のお知らせ 「水の国、わかやま。」プレミアム・ツアーが、10月13日(土)〜14日(日)に開催されます。私がおススメする水の絶景(滝や渓谷)を訪ねたり、普段は立ち入りができない世界遺産・熊野本宮大社の特別参拝、星空観察、川の幸(何と!古座川の天然ウナギや川エビなど)を堪能したり…和歌山の水に触れる特別なツアーです。ツアー発着地となります白浜空港(または白浜駅)までの往復費及び宿泊費(1泊2日)は自己負担となりますが、ツアー費用はすべて無料です。もちろん、私が全行程ご一緒致します。この機会に是非、和歌山にいらしてください! 詳しくは以下のサイトをご覧下さい。参加人数が限られておりますので、お早めにお申し込みいただければと思います。 「水の国、わかやま。」プレミアムツアー【参加者募集】 https://www.wakayama-kanko.or.jp/information/2018/08/20/3940/ |
2018年8月14日
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写真集『青の川 奇跡の清流 銚子川』の予約販売開始! 9月初旬に発刊予定の大型写真集 『青の川 奇跡の清流 銚子川』(山と渓谷社)の予約販売が始まりました。Amazon や Rakuten にてお申し込みできますので、よろしくお願い致します。20年以上通い続けた銚子川の写真集ができました。タイトルの「青の川」は、極めて透明度の高い水でしか見ることができない「青色の川」を意味しています。源流から河口まで、すべての流域で透明度が高い川は、そうそうありません。このような川が21世紀の現在まで残っていたことは、まさに奇跡だと思うのです!是非、手にとっていただきたい写真集です。 『青の川 奇跡の清流 銚子川』 出版社:山と渓谷社 128ページ 定価:3000円+税 |
2018年8月9日
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GINZA SIX トークショー&スペシャルランチにご招待! 「水の国、わかやま。」キャンペーンの一環として、「&Premium」(マガジンハウス)とのコラボ企画 『写真家 内山りゅうトークショウ&GINZA SIX「THE GRAND 47」スペシャルランチ Produced by &Premium』が、9月1日(土)12:00〜おこなわれます。ブッフェ形式のフード&ドリンクは、和歌山県産の素材を使ったスペシャルなお料理や直送のお酒など、このイベントでしか味わえないものです!会場の GINZA SIX 13階 フレンチレストラン「THE GRAND 47」には多数の写真パネルを展示し、和歌山県の「清らかな水」についてのお話をさせていただきたいと思っています。暑い日が続きますが、「水の国」に触れてクールダウンしませんか? 総計25組50名ご招待ですので、以下よりエントリーをお願いします。締め切りは8月26日となっています。お早めにどうぞ! &Premium https://fofa.jp/mgwld/a.p/145/ |
2018年8月8日
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本のご紹介 水中写真家の中村宏治さんが、このたび『ムラサキダコ 〜海からあらわれるマントの怪人〜』(フレーベル館)を出版されました。マントを広げて泳ぐタコ、というインパクトのある生き物がテーマです。宏治さんは、ムービーがメーンというイメージがありますが、やはり写真もキッチリ撮っていたんですね(バカヤロー、当たり前だ!と叱られそうですが)。こんな奇怪な生き物が日本の海にいたことに驚くことでしょう。実に衝撃的な容姿です! 中村宏治:写真・文 奥谷喬司:監修 定価:1400円+税 |
2018年8月5日
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暑い日が続いていますが、連日、川に入っています。それも1日、5時間余り…。先日、「ダーウィンが来た!ウナギ」(NHK)がOAとなりましたが、同じ番組で別の生き物を追っているのです。詳しい内容は書けませんが、夏がヒントになるかもしれません。毎日、ひたすら水中を観察していると、面白い発見も多いですね。時間をかけてじっくりと生き物を見ることの大切さを改めて感じています。 古座川にて撮影した立派なアユ |
2018年7月19日
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英語版がリニューアル 「水の国、わかやま。」の英語版冊子がリニューアルしました。日本語版は右綴じですが、英語版は横書きなので左綴じとなっています。英語版は昨年制作しており、今回のものは表紙写真と内容の一部を変えたリニューアル版となっています。訪日外国人の和歌山観光には必須の冊子です。是非、お持ちいただければと思います。 |
2018年7月15日
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番組放送のお知らせ 15日(日)の「ダーウィンがきた!生きもの新伝説」は、「ウナギ」です。昨年の夏から番組製作に携わらせていただき、ようやくOAとなります!今年の「土用の丑の日」は7月20日と8月1日ですので、その直前のOAという訳です。夜行性で臆病なウナギの撮影は、とてもデリケート。時間をかけて撮影を続けてきました。そういえば、昨年からかなりの数のウナギを見つけてきましたが、撮影用のモデルということで捕らずじまいです。結局、ウナギは1匹も食べていませんね。 放送:7時30分〜58分 再放送:火曜日 午前4時2分〜30分 |
2018年7月11日
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銚子川潜隊まなぶんジャー 2018! 上里小学校編 10日に行なわれた「銚子川潜隊まなぶんジャー 2018」(紀北町企画課)は上里小学校の3,4,5年生20名が対象でした。上里小学校は銚子川よりも隣の船津川に近いのですが、普段から川で遊んでいる子も多いようでした。生き物に詳しく、映し出す写真をほぼ正確に当てる子もいて驚きましたね。将来はネイチャーフォトグラファーでしょうか! 昨日に続きキャンプイン海山の田上さんが参加してくださいました。この日も銚子川漁協さんからご提供いただいたニホンウナギやアユ、アマゴを実際につかんで、その触感や匂いなどを体験してもらいました。にゅるにゅると逃げるウナギを追いかけて、河原は大騒ぎとなりました。天気にも恵まれた2日間、誰も怪我することなく終了でき、スタッフの方々にも感謝したいと思います。 前列が3年生で、後が4年生、5年生です。 ライフジャケットをつけて、一斉に生き物を探します。 タモ網の使い方などを説明しています。 ヌマチチブ、ゴクラクハゼ、シマヨシノボリ、スミウキゴリ、ボウズハゼ、カワアナゴ、 ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビ、ヌマエビ、モクズガニ…などが採集できました。 田上さんがエビを炒ってくれました。皆、その味に興味津々です。 上里小学校3,4,5年生との記念写真です。 |
2018年7月11日
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銚子川潜隊まなぶんジャー 2018! 相賀小学校編 先日、環境学習会「銚子川潜隊まなぶんジャー 2018」(紀北町企画課)が2日間に渡り行なわれました。9日は、相賀小学校の5年生2組33名が対象でした。この小学校は銚子川に一番近い小学校で、昨年に続き2回目です。午前中は室内にて銚子川の水はなぜ美しいのか、透明度が高いとはどういうことか、どんな生き物が棲んでいるかなど、写真を見てもらいながらのレクチャーです。午後は銚子川に行き、生き物の採集を行ないました。今回は初めて12-13cmほどのニホンウナギが採れたり、エビタモでアユを捕えた子がいたり、とても多くの生き物に出会えました。いつもより子どもの数が多かったのですが、役場の職員、先生方など総勢14名が監視員として子どもたちについていただきました。 午前中のレクチャーの様子です。銚子川に生息する2種類のテナガエビを紹介しています。 川に入る前、注意事項の説明をしています。 タモ網やエビタモを持って、子どもたちは大はしゃぎです。 女の子たちもエビ類やハゼ類を次々と採集していました。 5年生、1組16名との記念写真です。 5年生、2組17名との記念写真です。 |
2018年7月7日
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銚子川環境学習会 昨日、紀北町・海山地区にある2つの中学校(潮南中学校・三船中学校)の全生徒を対象とした「銚子川環境学習会」(紀北町企画課)があり、お話をしました。中学1年〜3年の約180名が参加し、銚子川について、またそこに棲む生物にも触れながら1時間ほどお話をさせていただきました。皆さん、銚子川が地元の川ということで熱心に耳を傾けてくれました。司会、進行はすべて生徒たちが執り行う生徒主体の会となっており、温かみのあるとてもいい雰囲気の学習会でした。 紀北教育会館の会場です。先生方も大勢参加されていました。(Photo:I.Taue) 銚子川で撮影した写真を使って説明をしています。(Photo:I.Taue) 入り口には、私の著書が並べられました。(Photo:I.Taue) 銚子川にて発見した新種のヨコエビには注目が集まっていました。(Photo:I.Taue) 講演後の質問が多く、活気に溢れていました。(Photo:I.Taue) |
2018年7月1日
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「水の国、わかやま。」キャンペーンの冊子が新しくなりました 「水の国、わかやま。」キャンペーン(和歌山県観光振興課・和歌山県観光連盟)の延長に伴い、冊子もリニューアルされました。表紙の写真も「水の色」を意識した安川渓谷の写真に変わりました。記事内容は、「水の国、ウォーク。」と題した水の絶景に出合うトレッキングコースの紹介記事などが追加されています。この冊子の巻末には、和歌山の人気店からおいしいプレゼントがもらえるクーポンがついています。観光の際には、是非、冊子をお持ちいただければと思います。 |
2018年6月30日
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紀北町にて記者発表 先日、紀北町役場にて「三重県紀北町の銚子川から新種のヨコエビおよび希少なハゼ類を発見」というテーマで記者発表をおこないました。参加者は私と富川光准教授(広島大学大学院教育学研究科)と平嶋健太郎学芸員(和歌山県立自然博物館)です。テレビ局、新聞社など多くの報道関係者にお集まりいただきました。発表は、新種として記載したチョウシガワメリタヨコエビと、イドミミズハゼ、そして静岡県の限られた湧水からのみ知られるユウスイミミズハゼが銚子川にて見つかったという報告でした。尾上町長も出席され、町としても環境宣言をおこなうタイミングでの発見を喜んで下さいました。 記者発表の会場です。(Photo.I,Taue) 3人揃っての会見。平井厚志氏(すさみ町立エビとカニの水族館)は欠席でした。 (Photo.I,Taue) このたび銚子川で発見したユウスイミミズハゼ。静岡県以外から初めての記録です。 (Photo.I,Taue) |
2018年6月24日
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NHKスペシャル・銚子川 雨の大台ケ原編 銚子川の源流、大台ケ原で雨の撮影です。日本でも一二を争う降雨量を誇る大台ケ原で、この時期では十数年ぶりという大雨に遭遇しました。「バケツをひっくり返したような…」などといいますが、今回の雨は、さすがに経験がないほどの降り方が長時間続きました。きっちりと雨具を着て望んだのですが、宿に帰ってみれば中の服はびしょ濡れでした。叩きつけるような雨は、袖口からも首の隙間からも容赦なく流れ込みました。登山道を1時間ほど歩かなければ、いっそドライスーツの方が楽と思えるほど…。しかし、その甲斐あって様々な雨のシーンが撮影できました。 堂倉山(1470m)の源流部にて。ブナやミズナラ(左の大木)が霧にかすみます。 あまりの雨に会話もなく…。黙々と収録しています。 これは川ではなく、我々が歩いてきた登山道です。1時間ほどの間で道は消滅しました。 大雨の翌日に、大台ケ原の最高峰、日出ヶ岳(1695m)に登りました。展望台にて記念 撮影。 *NHKスペシャル 銚子川の放送を記念して、NHK津放送局がフォトコンテストを実施します。銚子川で撮影した写真を是非、ご応募ください。 締め切りは7月31日、結果は8月中旬にNHK津放送局のホームページでおこない、入賞した作品は展示します。 詳しくは、以下をご覧下さい。 http://www.nhk.or.jp/tsu/kisekinoseiryu/ |
2018年6月9日
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先日、銚子川にてナガレヒキガエルのオタマジャクシが上陸する様子を観察しました。3月に産卵に来ていた親個体は、大きなメスでは手のひらほどもありましたが、上陸をはじめた幼体は1cmほどしかありません。こんな小さなカエルがあのサイズになるには、いったい何年掛かるのでしょうか?上陸していた近くの水中にはアカハライモリやテナガエビ、モクズガニなどがオタマジャクシを狙っていて、陸上ではマムシが幼体を狙っていました。この中から産卵可能な個体まで成長できるのはごく僅かだと思います。生存競争の厳しさを改めて感じました。 |
2018年6月3日
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銚子川から新種のヨコエビを発見! 数年前から仲間と銚子川の生物調査をおこなってきました。その一部はHP上でもお知らせしてきましたが、この度大きな発見がありました。それは、河口域から得られたヨコエビの1種が、今まで記載されていなかった新種であったことです。そのヨコエビは、広域に分布するシミズメリタヨコエビに似ていますが、形態的にも遺伝的にも異なることが判明したため、その研究成果は先日、国際学術雑誌ZooKeys(ブルガリア)にて掲載されました。和名は、銚子川に因み、チョウシガワメリタヨコエビ(Melita choshigawaensis)としました。ヨコエビが専門の富川光准教授(広島大学大学院教育学研究科)とは、現在もヨコエビ調査を行ない撮影を続けています。それにしても、銚子川の生物多様性の高さには驚かされるばかりです。 A new species of Melita from Japan ←クリックでPDF表示 |
2018年5月30日
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新しいドライスーツで東北へ! 提供をいただいている株式会社ラングさんから、新しいドライスーツが届きました。私はドライスーツ(服の上から着るスーツで、水は一切入ってきません)の使用頻度が高いので、過酷な使用に耐えられるのは数年程度。1年のうち7月と8月はウェットスーツを着ますが、残りの10ヵ月は基本的にドライスーツです。撮影が多いときは、乾く間もないほどです。以前のドライスーツはピンホールが増え、全体に汚れが目立ってきました。昨年、手首と首のゴム部をオーバーホールした際、社長からはそろそろ換えましょうと言われていました。色などの希望を聞かれたのですが、以前と同様にお任せでお願いし、送られてきたのは何と迷彩柄!最近はこんな生地もあるんですね、何だか特殊部隊みたいで格好いいです。このドライスーツを持って、久々に友人と東北地方に潜りに行きました。福島県と岩手県にてタナゴの撮影です。新しいドライスーツは脱ぎ着のファスナー開口部が広くなり、より楽になりました。ラングのドライスーツはオーダー品なので身体にはジャストフィットです。このスーツを相棒に、また各地に潜りに行きたいと思っています。 婚姻色が発現したオスのタナゴ 株式会社ラングさんのホームページ |
2018年5月29日
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紀州浪漫 夏号 発刊 和歌山県観光連盟が発行する観光情報誌『紀州浪漫 Vol.65 夏号』が発刊されました。表紙写真の撮影地は古座川上流の平井川です。岩に止まるミヤマカワトンボを、水中からレンズを半分出して撮影しています。陸上ではカメラを持って近寄るとヒラヒラと飛んで逃げるミヤマカワトンボですが、水中から近づくレンズには全く逃げる様子はなかったです。まさか水の中から狙われているとは思ってもみなかったのでしょう。この写真も6×6版のフィルムで撮影したもので、トリミングをしています。夏号の特集は「心潤す夏の旅」。この夏は、是非、和歌山に遊びにきてください! |
2018年5月19日
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和歌山県南部を流れる日置川の上流に安川渓谷があります。水の透明度が非常に高く、深い淵があるのも魅力のひとつです。以前に潜った淵は水深が5mもあり、驚きました。近年は深い淵が土砂で埋まり、浅くなってしまったことは全国で報告されています。深い淵の存在は、その川が健全であるかどうかの一つの指標になっていると思うのです。先日、以前から潜りたかった「雨乞いの滝」に行く機会に恵まれました。写真の私の背後にある滝が「雨乞いの滝」です。落差はあまりありませんが、滝壺の色からは深さが感じられます。タンクを背負い滝壺に潜っていくと、中央部がグッと落ち込んでいて岩盤が削られ「すり鉢状」になっていました。どんどん潜っていき、壺の底で水深を測ると、何と!7.8m!思わず水中で「おお〜」と唸ってしまいました。雨が降っていたこともあり、水底は暗く水流も強かったです。この渓谷で潜った中で最も深かった場所となりました。 雨乞いの滝の前にて。(Photo:K・Narita) 中央の暗い部分がすり鉢状に落ち込んでいます。 |
2018年5月9日
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NHKスペシャル・銚子川の春編 いよいよNHKスペシャルの撮影は春の銚子川の撮影になりました。水が温んでくると、海からは沢山のハゼ類の稚魚やアユなどが川に上がってきます。生き物の気配のなかった川の中は一気ににぎやかになるのです。それは、陸上からは分からない“水の中の春”を感じる瞬間!。ロケは順調に進んでおり、ベテランの撮影スタッフ全員が、より素晴らしい映像を録るために力を結集させています。そうしたチームワークの良さも、おそらく映像に表れるのではないかと思うのです。詳しい内容は書けませんがスクープ的な映像も多々録れていますので、OAを楽しみにお待ちいただければと思います。 落ち込みで泳ぐアマゴとウグイ。岩の上の黒いものは、すべてナガレヒキガエルの オタマジャクシ。 カヌー・シーンの撮影。カヌーを操るのは名人、キャンプイン海山の田上さん。 ロケ中に誕生日を迎えた陸上カメラマンの井上さんと撮影補助の長谷川君(ケーキの 前の二人)。 私の撮影シーンを撮影しています。舞い込み淵の水深5m付近にて。 産経児童出版文化賞のお祝いをしていただきました。ケーキには民宿ささきの女将さんが 名前を書いてくれました。 雨に煙る夜の白石湖。SONY α7Sにて高感度撮影しています。 |
2018年5月8日
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産経児童出版文化賞を受賞しました このたび、第65回 産経児童出版文化賞のJR賞を受賞しました。この賞は、昨年1年間に日本国内にて出版されたすべての児童書籍の中から選ばれるもので、今回は4217冊が対象とのことです。受賞した『さかなのたまご』(ポプラ社)は、サブタイトルに「いきのこりを かけた だいさくせん」とあるように、身近な淡水魚の卵の生き残るための知恵や工夫を紹介したものです。魚たちは、一生のうちでもっとも無防備で外敵に食べられやすい卵の時期を、いかに乗り越えるのか…これは私にとってとても関心のあることでした。生き物たちとじっくりと時間をかけて向かい合わなくては見えてこないものはたくさんあり、この本もコツコツと撮影を続けて完成したものです。一人でも多くの方に読んで欲しいと思います。 『さかなのたまご いきのこりを かけた だいさくせん』(ポプラ社) 写真・文 内山りゅう 定価:本体1500円+税 |
2018年5月7日
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日本経済新聞に掲載されました 1日の日本経済新聞・関西版にて紹介されました。電子版にて見ることができますので、よろしければご覧下さい。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30023840R00C18A5AA2P00/ |
2018年4月22日
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東京郊外で育った私は、中学2年生までは筋金入りの昆虫少年でした。とくにゼフィルス(シジミチョウの一群)に魅かれ、山梨県などに通っていました。樹上性のゼフィルスを捕えるため、誕生日には6本繋ぎの捕虫網を親に買ってもらいました(モチロン、渋谷の志賀昆虫)。蝶類図鑑は装丁が壊れてバラバラになるほど読み、東京では見られない南方系の蝶に憧れる毎日…。そんな南方系の蝶の中でも「ミカドアゲハ」は垂涎の的でした。東京でも見かけるアオスジアゲハに似ているけれど、名前に「ミカド」を冠する、何だか偉〜い蝶なのです。あれから約40年、すっかり蝶から離れていましたが、庭先に咲くトベラを見ていたら、一気に記憶が蘇ってきました。花の周りを世話しなく飛ぶ蝶は、紛れもなく図鑑で見た、あのミカドアゲハだったのです。何だか泣けてきました。ミカドアゲハは多いときは5〜6頭も飛び交い、実にスピーディ。急いで部屋に戻り、用意したものは捕虫網、ではなく、やっぱりカメラ…でしたね。 アオスジアゲハ ミカドアゲハ |
2018年4月17日
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朝日新聞和歌山版と朝日新聞デジタルにて毎週木曜日に連載をしている「和歌山ネイチャーフォト」が、毎週水曜日に掲載日が変わります。連載が始まったのが2013年10月なので、5年ほど続けさせていただいていることになります。1シリーズ10回の連載で、これから「清らかな水編」が始まります。私がおススメする県内の「清らかな水」を10ヵ所、紹介しますのでお楽しみに。毎回、カラーとは限りませんが、このテーマの写真はカラーでご覧頂きたいですね。朝日新聞デジタルであれば、すべてカラー掲載です。 |
2018年4月8日
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いつもの渓流に、マーサを連れて撮影に行きました。新種となったクマノザクラを探すのが目的でしたが、その流域では多くがクマノザクラでした。クマノザクラはヤマザクラよりも開花が早く、花の色が濃いのが特徴とのこと。私が以前より水中から見上げたアングルで撮影していた桜は、ほとんどがクマノザクラだと思いました。春とはいえ水温は10℃そこそこでしたが、マーサは水に入り元気に泳ぎます。写真は、投げ入れた木の枝をくわえて戻ってきたところです。ちょうど、ツツジの花(ミツバツツジ?)が満開でした。 |
2018年3月30日
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ボテジャコ 第22号 発刊 魚類自然史研究会の会報『ボテジャコ』の第22号が発刊されました。今号の表紙写真は、オウミヨシノボリのオスです。表紙写真は毎号、掲載記事にあるものをセレクトしており、オウミヨシノボリも琵琶湖流入河川で観察された詳細な研究があったからです。それも、書いたのは小学生であることに驚いた次第。川で産卵し、稚魚は琵琶湖に流れて行き、再び川に上ってくるまでを詳しく観察しています。こうした生態をキチンと観察することは実はとても大事なことだと思うのです。時間をかけて生き物と向き合う姿勢は、年齢に関係ありません。これからも、こうした記事が『ボテジャコ』に投稿されることを願っています。 |
2018年3月27日
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NHKスペシャル・銚子川の早春編 およそ1年をかけて取材を続けているNHKスペシャル・銚子川。桜(河津桜)が満開となり、冷たい川の中にも春がやってきたようです。早春のロケは、山岳に生息するナガレヒキガエルの産卵を狙いました。普段は森林で生活しているようですが、産卵の時は渓流に下りてくるのです。それも、ある特定の淵に大集合することが分かりました。手の平ほどもある大型のカエルですが、実はその生態はよく分かっていないのです。森林と渓流とを行き来する生き物ですから、生活範囲はかなりの広域にわたると思います。こうした生き物が身近かに見られることは、銚子川と流域の森林とが健全であることを意味しているのだと思うのです。やはり、この川のポテンシャルは凄いと言わざるを得ません。 泳ぐナガレヒキガエル。オスは水中でのみ鳴きます。 ナガレヒキガエルを狙う金子カメラマン。春の水中も綺麗です。 海から遡上してきた若アユたち。今年はとくに遡上時期が早かったようです。 いつものメンバーです(左から塚越カメラマン、金子カメラマン、私、森ディレクター)。 |
2018年3月12日
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番組放送のお知らせ 昨年の夏から番組製作に携わらせていただいていたNHK BSプレミアム「よみがえる太陽の塔 “閉塞する日本人”へのメッセージ」が19日(月)にOAとなります。この番組は、大阪万博のシンボルとしてつくられた、岡本太郎氏の「太陽の塔」が半世紀を経て、その内部が再生されるプロジェクトを追ったものです。氏は「太陽の塔」の製作にあたり各地を取材しながら日本人とは何か、を追い求めていたのだと思います。その際、和歌山県の古座川の「河内祭」や那智の火祭りなども熱心に取材していた記録が残っています。万博の真ん中に突き刺した「縄文の怪物」は、我々日本人に何を訴えかけているのでしょうか。閉塞感をかかえる日本人へのメッセージとは? 2時間の特番、是非ご覧下さい。 NHK BSプレミアム 「よみがえる太陽の塔 “閉塞する日本人”へのメッセージ」 3月19日(月)午後9:00〜11:00 古座川の伝統祭礼、河内祭(こうちまつり)。 この番組のエグゼクティブ・プロデューサー井上恭介氏と古座川にて。 氏はNHK「里山資本主義」や著書「里海資本論」などを手掛けられています。 |
2018年3月10日
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アナグマ(ムジナ)鍋! 隣町の知人から、「アナグマが捕れたよ」と連絡をいただきました。鹿用のワナにアナグマが掛かったようです。予てから「ムジナ」は美味いと聞いていたので、いつかは食べてみたいとお願いしていたのです。ニホンアナグマはイタチ科で50cmほどになり、地面に穴を掘って巣を作ります。この穴をよく似たタヌキなども利用することから「同じ穴のムジナ」の例えがあるようです。夜行性ですが昼間に歩き回っていることも多く、山間で撮影中に出会うこともあります。アナグマの肉を取りに伺ったときは綺麗に切り分けられていましたが、脂が多い印象でした。いろいろな食べ方があるようですが、味噌鍋がスタンダードとのこと。肉には独特の匂いがありますが、脂が甘くて驚きました。野菜と一緒に箸が進み、鍋、完食です! |
2018年3月8日
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梅の花、満開! このところ温暖な南紀でさえ冷え込みが厳しく、梅の開花が10日〜2週間も遅れました。ようやく先週くらいから満開となり、各地の梅林は見ごろを迎えています。日本一の梅の里は「一目百万、香り十里」といわれ、多くの人で賑わっていました。昨年は開花の時期にバラつきがありましたが、今年は冷え込みのために一気に開花をしたようです。梅の花の撮影ひとつとっても、自然相手は一筋縄ではいきませんね。 見事に咲き揃った奥みなべ梅林にて撮影。 ニホンミツバチが梅の受粉を助けています。 |
2018年3月2日
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NHKスペシャル・銚子川の冬編 寒い冬でも銚子川の底の底、つまり伏流水にも様々な生き物が息づいています。およそ1年をかけて銚子川を取材しているNHKスペシャルの冬編は、そんな「川の下」に棲む生き物たちにもスポットを当てています。魚を捕えるにはタモ網などを使うのが一般的ですが、伏流水に棲む魚を捕えるには、何と!スコップを使うのです。見えない相手を求めて、ひたすら砂利を掘り続け、ようやくイドミミズハゼという地下水性のハゼの仲間を取り出すことができました。翌日は筋肉痛でしたが、番組ではそんな採集風景も見られると思います。OAはこの夏の終わり頃のようです。お楽しみに! 銚子川の河川敷で撮影をしている様子です。 水脈のある場所を予想しながら、ひたすら川底を掘っています。 助っ人の川本氏はパワフルに掘り続け、次々と生き物を掘り出します。 ようやく掘り出したイドミミズハゼです。全国的には非常に珍しいハゼの仲間です。 ヨコエビなどの小さな生き物を、我が家のスタジオで撮影しているところです。 |
2018年2月20日
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高野山の寒中水行 先日、気温が氷点下3℃というなか、高野山奥の院を流れる玉川の行場にて水行がおこなわれました。若いお坊さんがふんどし一つで入水するのを見ているだけでも寒気が…。私も冬の川には入りますが、それはドライスーツを着てるからこそできるもの。生身での入水は、やはり「行」なのだと思いました。一心不乱にお唱えするお坊さんたちが水から上がると身体は小刻みに震え、水に浸かっていたところは真っ赤になっていました。「水」には身も心も流し清め、浄化するという作用があると信じられてきたということだと思います。 「撮影協力:金剛峯寺」 |
2018年2月3日
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シモバシラの霜柱 シソ科で日本固有種であるシモバシラは、冬になると枯れた茎に“氷柱”ができることで知られています。和名は、その様子から付けられたものです。気温が氷点下になるような寒い日にできるので、この季節限定の現象です。県内では、ほんの数ヵ所からしか確認されておらず、県のレッドデータブックでは絶滅危惧TB類に選定されています。この現象は、冬でも生きている根から吸い上げた水が、枯れた茎で凍りつくものです。雪が積もれば隠れてしまうし、気温が下がっても無風では氷は大きくならないといいます。様々な条件が揃ってこそ姿を現す「氷の花」なのです。 |
2018年1月23日
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郡上市の「寒ざらし」 大寒の20日、岐阜県郡上市を流れる小駄良川にて郡上本染(県重要無形文化財)の「鯉のぼり寒ざらし」がおこなわれました。郡上八幡の冬の風物詩となっており、多くのギャラリーや報道関係者が詰め掛けていました。「寒ざらし」は、染め上げた生地に付いたのりを川の冷水で洗い落とすものです。清らかな水があるからこそ行なえる作業であり、郡上本染は400年以上の歴史があります。こうした「水」と「人」、また「地域社会」に関わる「水文化」は、日本人にとって、とても大切だと思います。「寒ざらし」は2月10日(土)にも行なわれます。 「撮影協力:郡上本染後援会」 |
2018年1月16日
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本のご紹介 中村征夫さんが40年前に撮影したモノクローム作品が写真集になりました。タイトルの「極夜」とは「白夜」の反対なのだそうで、太陽の昇らない暗闇の日々の記録がデジタルリマスターにより復元されました。ページをめくるたびに、気温マイナス40℃の世界に引き込まれていきます。現地の人々の生活などが紹介されていますが、私が驚いたのはエスキモーと犬との関係でした。普段、ペットとして犬に接している私たちと違い、極寒の地では犬の行動一つで人の生死も左右されるのだそうです。甘やかさずにしつけることが、犬と共存するということなのだと思いました。犬が好きな人にもおススメです。 『極夜』(新潮社) 定価:本体1600円+税 |
2018年1月13日
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トウカイナガレホトケドジョウの報告書 伊豆沼・内沼研究報告 11巻(公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)にて、『愛知県豊川市の源流河川で観察されたトウカイナガレホトケドジョウ(Lefua sp.2)の産卵行動』が掲載されました。これは、豊川市在住の浅香君と観察したトウカイナガレホトケドジョウの、おそらく初めてとなる産卵行動の記載になります。昨年、発刊した『日本のドジョウ』(山と渓谷社)にも掲載していますが、より詳細にまとめたものとなります。淡水魚の仲間は私たちの身近に棲んでいますが、産卵行動などの生態的な研究はまだまだ謎が多いのです。これからも現場にこだわり、観察・撮影を続けていこうと思っています。 |
2018年1月10日
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先日、第96回 全国高校サッカー選手権大会が行なわれ、前橋育英の初優勝で幕を閉じました。古い歴史をもつ、高校サッカーの頂点を決める大会が全国高校サッカー選手権大会です。この大会では、右足を上げたマークがシンボリックに使われています。実はこのマーク、私の父、昭太郎がデザインしたマークです。今から40年ほど前になりますが、当時、日本テレビの美術部だった父が手掛けたものです。運動をしない父は、サッカーの人の動きが分からず、随分と苦労をしたようです。また、コンピューターが普及していない時代ですので、フリーハンドで描いていました。ある日、父の書斎に家族が呼び出され、たくさんのマーク図案を見せられたことがありました。「どれがいいと思う?」と聞かれ、あれでもない、これでもないと、最終的には数パターンを選んだような気がします。しばらくしてテレビを見ていると、あのマークが大きくテレビに映りました。嬉しくなって父を見るとニヤッと笑い、少し誇らしい顔をしたのを覚えています。残念ながら父は18年前に亡くなりましたが、あのマークは今も生き続けています。テレビでマークが映るたび、父のあの顔を思い出します。 |
2018年1月1日
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あけましておめでとうございます! 今年は、昨年から製作に携わらせていただいている番組がOAとなります。ここでも紹介しています NHKスペシャル・銚子川をはじめ、BSプレミアム、ダーウィンが来た!などです。どれも時間をかけてきたものです。OAの月日が決まりましたら、お知らせしたいと思います。また、和歌山県の観光キャンペーン「水の国、わかやま。」の延長が決まり、新たな企画で「水」をアピールする予定です。今年も慌しくなりそうですが、健康で笑顔が絶えない1年になればと願っています。 古座川の朝陽 |
2017年12月19日
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「山と渓谷 1月号」が発刊 雑誌「山と渓谷」(山と渓谷社)1月号が発刊され、特別ルポとして「水の国、わかやま。古座川と大塔山を歩く」が8ページにわたり掲載されました。文章と写真は吉田智彦さんです。紀南地方で清らかな水を求めていくと、大塔山(標高1122m)とそれに連なる山々が源流になっていることに気づいたのは10年ほど前でしょうか。本州最南限のブナ林の残る大塔山は、植林が進んでいるものの本来の照葉樹林が残る貴重な場所です。清らかな川にとって、山は本当に大切なのだと思うのです。特別ルポでは、私は取材協力として参加しました。誌面の私の足元を流れる水を見てください! |
2017年12月1日
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NHKスペシャル・銚子川の秋編 銚子川を舞台にしたNHKスペシャルの収録は秋編がありました。夏編のロケ以降、10月に大型台風の影響を受けたこともあり、実は何度か中止もありました。自然を相手にする仕事はますます難しくなっていると感じます。それでも、台風後の水の透明度は素晴らしく、さすが銚子川だと感じました。昼間に撮影した映像を夜に宿でチェックするのですが、4K映像の美しさには言葉を失うほどです。まだ調整をしていない映像ですが、水中の泡のひと粒ひと粒がくっきりと映って見えます。F55というカメラに、今回はFS7というややコンパクトなカメラも加わりました。これほど鮮明な映像であれば、自宅のテレビも4Kで見たいと思いました。来年のOAまでに買い換えられたら嬉しいですけど…。 水中でのバランスをとるためにフローター(浮き)を水中ブリンプに付けて調整をして います。 下流域で「シオアユ」を撮影している様子です。 「舞い込み淵」にて大型ウグイ(おそらく両側回遊型)が数百匹以上群れていました。 キャンプイン海山さんからカヌーをお借りし、潜水機材・撮影機材を現場まで運びます。 記念写真の様子(左から、富田カメラマン、私、金子カメラマン、森ディレクター)。 決して、カヌーで遊ぶオヤジたちではありません! |
2017年11月29日
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写真掲載のお知らせ 電気新聞特別号の表紙に写真が掲載されました。日置川水系安川渓谷で撮影した水中写真となります。この冊子は、丸ごと和歌山県の魅力をまとめたものとなっています。先日発表された世界的旅行ガイドブックのロンリープラネットによる「ベスト・イン・トラベル2018」では、紀伊半島が訪れるべき世界の地域の第5位に選ばれました。来年のおススメ観光地として日本では唯一、紀伊半島が選ばれたもので、世界的に注目されているということでしょう。 |
2017年11月27日
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先日、銚子川にてアユの産卵場を観察していたところ、カワガラスとカワセミが盛んに水に潜っていました。両者は近づくとお互い警戒し、カワセミが追い払われることが多いようでした。カワガラスは、まるで鵜のように水中を移動しては何かを捕えて食べている様子。何を食べているのか気になって観察を続けていると、口ばしで捕えられたのは何と!魚のようでした。カワセミはウグイやアユを捕らえているようでしたが、カワガラスがくわえているのはヨシノボリやヌマチチブといったハゼの仲間であることがシルエットから分かりました。水中で捕えた獲物は、一旦水から出てから何度か首を振って弱らせてから飲み込みます。1時間ほどの間に10匹ほどのハゼ類を食べていました。 |
2017年11月10日
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コウノトリ来る! 6日、古座川にアユの産卵を見に行ったところ、見慣れない大きな鳥が川岸にいました。大型のサギ、アオサギよりも大きく立派な姿は遠くからでも目立つ存在!今年もまた、コウノトリが古座川にやってきたようです。国内のコウノトリは順調に増えているようですが、こうして古座川に飛来してくれると嬉しいですね。空にはミサゴの姿もありました。浅瀬で産卵するアユは、鳥たちにとって大事な餌になっているのでしょう。アユなどの川の生き物が増えれば、こうした鳥たちも集まってきます。食物連鎖の高次に位置する大型鳥類は、その川の豊かさを象徴する存在なのだと思います。 |
2017年11月4日
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新刊のお知らせ 「ワンダーしぜんランド みかんのひみつ」(世界文化社)が発刊されました。ふしぎはっけん!かがくえほん シリーズの12月号となります。昨年の今頃から撮影を続けてきたもので、これから出荷のピークを迎える温州みかんのヒミツに迫っています。撮影場所は和歌山県田辺市で、とくに大坊地区がメーンとなっています。この地域は太平洋を見下ろす南斜面で栽培をしており、水はけがよく、日当り抜群の一等地です。ほとんどの地域では12月に収穫して出荷するのですが、この地域の「大坊みかん」は木に完熟まで成らせておき、年を越してから出荷するため「越冬みかん」とも呼ばれます。とても糖度が高いのが特徴で、ブランド化されている高級みかんです。みかん王国 和歌山は、みかんの生産量が日本一!是非、子どもたちにも美味しい和歌山のみかんを食べてほしいですね。 |
2017年11月1日
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郡上市清流シンポジウム 先日、岐阜県郡上市において清流シンポジウムが開催されました。私は基調講演にて「清流とそこに棲む生き物たち」という演題で「淡水」について、そして長良川を代表する生き物としてオオサンショウウオ、アユ、ニホンウナギなどについて写真をお見せしながらお話しました。また、清流フォトコンテストの表彰式では「内山りゅう賞」の贈呈をおこない、副賞として写真集「水のこと」をお渡ししました。パネルディスカッションでは、「清流を次世代へ継承するために、今何が必要か」をテーマに、堀与志郎氏(木曽川上流河川事務所長)、井上清敬氏(岐阜県県土整備部河川課長)、曽我隆行氏(自然公園指導員)、白滝治郎氏(郡上漁業協同組合参事)、日置敏明氏(郡上市長)と私、計6名が意見を交換し、コーディネーターとして森誠一氏(岐阜経済大学教授)がまとめてくださいました。台風の接近であいにくの雨でしたが、会場がいっぱいになるほどの盛況ぶりでした。地元の方の清流に対する意識はとても高く、ますます郡上のファンになりました。 |
2017年10月23日
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先日、普段から親しくさせていただいている農家さんの家に行くと、納屋にアワ(粟)が吊り下げられていたのでシャッターをきりました。アワはイネ科で五穀のひとつに数えられており、その起源はネコジャラシとも呼ばれるエノコログサだといわれています。人が育成してきた歴史は古く、紀元前5000年くらいには黄河流域で栽培されていたそうです。日本ではイネよりも古くから栽培されてきましたが、近年は見る機会はほとんどありません。アワにも「モチ」と「ウルチ」があり、農家の方は、アワ餅を作るために栽培をされているそうです。ことわざの「濡れ手で粟」とは、濡れた手でアワをつかむとアワ粒が手に沢山ついてくるように、労せずして多くの利益を得ることや、やすやすと金儲けをすることを意味します。 |
2017年10月14日
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川上村・匠の聚フォトコンテスト2017 今年も、奈良県川上村にて「匠の聚フォトコンテスト2017」の審査がありました。川上村内で撮影された作品が対象となっていますが、大台ケ原に連なる台高山脈や大峯山脈などを擁する広大な森林、多くの行事・イベントがありますので、被写体には事欠かないと思います。今年は県外からの応募が多く、若い方の作品も目につきました。審査は、入江泰吉記念奈良市写真美術館・館長の百々俊二さんと、アートディレクターの猪熊裕行氏とおこないました。入賞された作品は匠の聚に展示後、入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展をおこないます。賞の数、賞金も多いので、是非奮ってご応募いただければと思います。 審査は、ネイチャー部門とドキュメント部門に分けておこない、四つ切またはワイド 四つ切のプリントとなっています。 |
2017年10月12日
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郡上市清流シンポジウムでの講演 今月28日(土)、岐阜県郡上市において清流シンポジウムが開催されます。これは、平成27年に「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定されたことを受けて、平成28年に「郡上市清流長良川等保全条例」を制定し、その促進を図るためのものでもあります。私は、基調講演として「清流とそこに棲む生き物たち」という演題でお話をさせていただく予定です。また、この日は「郡上市清流環境フォトコンテスト」の表彰式もあります。今月5日に、郡上市においてフォトコンテスト作品の審査をおこないました。素晴らしい作品が多く出展されていて驚きました。 シンポジウムは入場無料です。この機会に水が豊かで歴史のある郡上市に行ってみませんか。 郡上市清流シンポジウム ←クリックでPDF表示 作品を並べて審査をおこなっています |
2017年10月9日
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ハッセルのハウジングが復活! 昨年くらいから、水中で撮影するハッセルブラッドのハウジングが僅かながらも浸水するようになりました。このハウジングは20数年前に、今は亡きJUNONの小野沢さんに作っていただいた1点ものです。中はハッセルブラッド553ELXというスウェーデン製のカメラと、魚眼レンズのディスタゴン30mmを入れています。6×6版のフィルムカメラで、完全なマニュアル機です。レンズだけでも重量は1キロを超えるので、総重量では9キロ、ストロボを装着すると10キロになります。近年の写真展や写真集では、このカメラで撮影したものをメーンにしています。騙しだまし使っていましたが、ついに浸水がひどくなり、お世話になっているプルーフの水元氏に送り見てもらいました。すると、大手術が必要になりそうとのこと…。何でもABS樹脂に亀裂がいくつも入っているのだそうです。先月から徹底的に修理をおこなっていただき、このたび完全復活となりました!チャンバー(再圧装置)では何度もテストをし、これで大丈夫でしょう、とは水元氏。安心して水中撮影ができるのは、彼の存在があってからこそ。これでまた、このカメラで撮影ができます。 |
2017年10月1日
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普段から親しくさせていただいているご近所さんから、「これは何?」と生き物が持ち込まれることがあります。分からない種類であれば調べてお伝えするのですが、その方が何を不思議に思ったのか、どこが変わっていると感じたのかをお聞きすることはとても楽しいことです。仕事柄、専門家の方とお会いする機会が多いのですが、一般の方の生き物に対する見方というのは、とても参考になるのです。いつも、「なるほど!」と感心することばかり。 最近、お尋ねのあった2種類を紹介したいと思います。 (1)これはアリ? 庭で育てている枝豆に、アリが群がっている!との話し。アブラムシがいればアリが来ていることもありますが、アブラムシは見当たらないようで「豆」に集っているといいます。このアリのような生き物は触覚が妙に長いことから、怪しいと思ったのだそうです。鋭い!この昆虫の正体は、アリに擬態しているホソヘリカメムシというカメムシの幼虫なのです。マメ科の作物栽培の害虫です。お伝えすると、時すでに遅し…枝豆は全滅状態になっていたようです。 (2)ピカピカ光る蛹? 庭先で見つけた蛹がピカピカ光る、ということで蛹を持ってきてくださいました。確かに背側に金属光沢のあるスポットがあり、金色〜銀色に光って見えます。まるでハンダ付けの際にできるハンダの塊のようです。不気味に光るので蛾ではないかと思われたようですが、この蛹は蛾ではなく、ツマグロヒョウモンという蝶の蛹です。ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレの仲間を好むので、蛹の近くにスミレはないかと聞くと、パンジーがありました。 |
2017年9月9日
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熊野古道なかへち美術館でのギャラリートーク 2 熊野古道なかへち美術館での写真展「自然を追い求める 写すこと、想うこと」のギャラリートークをおこないました。実はギャラリートークをおこなう前は、いつもドキドキなのです。お客さんが少ないと寂しい気持ちと、ギャラリー側に申し訳ないという気持ちもあるからです。毎回、不安な気持ちを抱きながら会場に向かっているのです。しかしながら、今回のギャラリートークも、とても多くの方が足を運んでくださいました。本当にありがとうございました。写真集「水のこと 水の国、わかやま。」と写真絵本「水のコレクション」はともに完売となりました。また、THE ALFEE 坂崎幸之助さんがラジオで写真展の告知をしてくださったようで、リスナーの方も足を運んでくださいました。写真展は今月24日までとなっていますので、是非、大型プリントの迫力をご覧いただければと思います。 |
2017年9月7日
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大阪での写真展&ギャラリートーク 富士フイルムフォトサロン 大阪での写真展「水の国、わかやま。」が開催され、2日にはギャラリートークをおこないました。地元・大阪の方が多いようでしたが、和歌山や奈良、また関東から足を運んでくださった方もいらっしゃいました。会場では直接お話ができることも、写真展の魅力の一つだと思います。お話を伺っていると、「水」に興味をもたれている方が多いのを感じました。また、ご質問の多くがフィルムについてだったことも驚きでした。“フィルムにこだわる”人は意外と多く、デジタルを使っていたがフィルム・カメラに戻った、というお話も聞きました。フィルムの素晴らしさに心を惹かれるのだと思います。 この会場をもちまして、写真展「水の国、わかやま。」は終了となります。5月の東京・六本木、7月の福岡と3つの会場を巡り、多くの方とお会いし、お話ができたこと感謝に耐えません。本当にありがとうございました。 |
2017年9月2日
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NHKスペシャル・銚子川のロケがスタート! 構想?年、ついに銚子川を舞台としたNHKスペシャルの制作が決定し、収録がはじまりました。8月・お盆の銚子川からスタートです。数々の番組のなかでも、「Nスペ」は別格の大型番組です。これから1年をかけて取材をおこなうのですが、すべて4K撮影となります。番組の要となる水中シーンの撮影は、F55という4Kカメラで撮影をするのですが、このカメラを入れる水中ブリンプはナント!総重量が80Kgを超えるのです。とても人力で崖を下ろすのは無理と判断し、クレーンを使って潜水機材とともに下ろしました。また、夏のシーンということで、人でごった返す河川敷にカメラを入れたのですが、家族連れやバーベQを楽しむ人の中で、全身黒づくめのウェットスーツの3人は異様な雰囲気を醸し出していたようです。撮影は天気にも恵まれ、順調に進んでいます。また機会がありましたら、ご報告したいと思います。 超大型水中カメラやタンクなどを準備しています クレーンを使って谷底まで機材を下ろします 水中撮影の様子です。人と比べてもカメラがいかに大きいか分かると思います お盆、まるで白浜の海のようになった銚子川河川敷 異様な雰囲気の3人組。金子カメラマン、塚越カメラマンと |
2017年9月1日
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県自然公園指導員研修の講義をおこないました 平成29年度和歌山県自然公園指導員研修の講義を、大塔総合文化会館にておこないました。「和歌山の水と生き物」というテーマで、多くの写真をお見せしながら約1時間お話をさせていただきました。皆さん、県が選任している自然公園指導員の方々で、ふだんは県内各地の自然公園等で活動されています。午後からは富田川の支流にて生き物採集をおこない、最後に種の同定と説明をさせていただきました。県立自然博物館の平嶋氏も参加していただき、約30種類の生き物たちを確認することができました。 |
2017年8月19日
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熊野古道なかへち美術館でのギャラリートーク 本日、熊野古道なかへち美術館で開催されている写真展「自然を追い求める 写すこと、想うこと」のギャラリートークをおこないました。暑い中、美術館の駐車場がいっぱいになるほど多くの方が足を運んで下さいました。ギャラリートークでは、「水」についてや、作品について1点ごとにお話をさせていただきました。約45分ほどでしたが、皆さん熱心に耳を傾けて下さいました。夏休みということもあり、子どもたちが来てくれたのは嬉しかったです。用意していた写真集は完売し、ご希望の方にはサインを入れさせていただきました。本当に、ありがとうございました。 次回のギャラリートークは9月9日(土)の午後2時からとなります。よろしくお願い致します! |
2017年8月13日
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匠の聚フォトコンテスト2017 奈良県川上村・匠の聚で開催されるフォトコンテスト「川上村の情景」の撮影地ガイドマップが完成しました。水源地の村・川上村の地図や宿泊施設、名物なども掲載されています。このマップがあれば、川上村の主だった撮影地を回ることが出来ると思います。フォトコンテストの締め切りは9月30日必着です。入賞作品は匠の聚に展示後、入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展をおこないます。是非、ふるってご応募いただければと思います。 匠の聚フォトコンテスト ←クリックでPDF表示 |
2017年8月8日
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ギャラリートークがあります! 今月19日(土)、9月9日(土)の2日間、熊野古道なかへち美術館にて午後2時よりギャラリートークをおこないます。現在開催中の写真展「自然を追い求める 写すこと、想うこと」の作品についてお話をさせていただこうと思います。お時間がございましたら是非、熊野古道なかへち美術館に足をお運びいただければと思います。美術館では、写真集「水のこと 水の国、わかやま。」(講談社エディトリアル)、写真絵本「水のコレクション」(フレーベル館)の販売もおこなっています。当日お買い上げいただいた方にはサインを入れさせていただきます。 |
2017年8月7日
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5日、紀北町にて講話「ゆらゆら帯が見える川〜銚子川の魅力を探る〜」と、2017.銚子川潜隊まなぶんジャーが開催されました。地元以外から参加された方も多数いらっしゃいました。残念ながら台風5号の影響で銚子川が増水し、ゆらゆら帯の観察はできませんでしたが、安全な浅い場所を選んで川に入りました。短い時間でしたが、銚子川の水に触れられたのはよかったと思います。キャンプイン海山では、理事長・田上さんによるヌマエビの試食会や、ニホンウナギ、アマゴ、アユを実際につかみ、魚の匂いや感触などを体験してもらいました。室内でのお話では静かだった子どもたちが、川に入ると大騒ぎではしゃぐ姿は印象的でした。やはり、「川ガキ」は水の生き物…なのですね。 |
2017年8月1日
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福岡での写真展&ギャラリートーク 富士フイルムフォトサロン 福岡 での写真展「水の国、わかやま。」が開催され、29日にはギャラリートークをおこないました。私の九州初の写真展ということもあり、鹿児島県、長崎県、佐賀県、熊本県などからも足を運んで下さった方もいらっしゃいました。本当に、ありがとうございました。九州も水が豊かな場所がたくさんありますので、今度はゆっくりと水中撮影に訪れたいと思います。 |
2017年7月27日
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知事対談 和歌山県総合情報誌「和 −nagomi−」Vol.33の知事対談ページに掲載されました。「和 −nagomi−」は、県広報課が年に3回発刊している冊子で、県の魅力を美しいグラビアページで展開しています。今回の特集は「美しき国、和歌山」です。また、南方熊楠生誕150周年として巻頭ページは熊楠氏の特集となっています。毎号、知事対談のページは県にゆかりのある方が出演されていることもあり、とても名誉なことだと感じています。 |
2017年7月24日
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福岡でのギャラリートーク 28日から8月2日まで、福岡の富士フイルムフォトサロンにて、「水の国、わかやま。」写真展が開催されます。5月にミッドタウンでおこなったものの回覧展です。九州も水が豊かな場所が多く、素晴らしい環境が残っています。取材するたびに感動を与えてくれる九州にて写真展が開催できることを、とても嬉しく思います。29日(土)の午後2時から会場にてギャラリートークをおこないます。写真集『水のこと 水の国、わかやま。』の販売とサイン会もおこないます。是非、足を運んでいただければと思います。 富士フイルムフォトサロン 福岡 7月28日(金)〜8月2日(水) ギャラリートーク 29日(土) 14時〜 写真展 水のこと「水の国、わかやま。」 ←クリックでPDF表示 |
2017年7月22日
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熊野古道なかへち美術館にて写真展がはじまりました! 熊野古道なかへち美術館にて写真展「自然を追い求める 〜写すこと、想うこと」がはじまりました。9月24日までの約2ヵ月にわたるロングランとなります。暑い日が続きますが、エアコンの効いた会場で、目にも涼しい水の景色をお楽しみいただければと思います。水中写真の他にも、この地方で撮影した生き物たちによる「熊野に息づく」と題した作品(64カット)が壁一面を飾ります。夏休み期間中、お子様も一緒に楽しんでいただけると思います。 8月19日(土)・9月9日(土)いずれも午後2時よりギャラリートークがあります。 |
2017年7月16日
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那智の扇祭り 14日、世界遺産・熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り」が営まれました。このお祭りは、熊野那智大社でお祀りしている熊野の神々が年に一度、もともとお祀りされていた御滝本に里帰りをするという神事です。飛瀧神社の参道にて「御火行事」がおこなわれるので、通称「那智の火祭り」とも呼ばれています。生命の源とされる「水」は崇拝の対象である「那智の滝」であることから、扇祭りは「火と水の祭り」ということもできます。今年は熊野那智大社が創建1700年という節目の年ということもあり、大勢の人で賑わいました。 大松明を抱えた白装束の男たちが石畳の参道を清め下ります 扇神輿12体が、滝本祭壇の左右に立てられます。正面が那智の滝です |
2017年7月12日
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新刊のお知らせ このたび、ポプラ社より『さかなのたまご 〜いきのこりを かけた だいさくせん』を出版しました。この本は、“ふしぎいっぱい写真絵本”シリーズで、私としては4作品目となります。身近な淡水魚の“卵”のお話ですが、サブタイトルにあるように繁殖戦略がテーマになっています。淡水魚の生活史の中で、最も外敵に食べられやすく無防備であるのが卵の状態です。淡水魚たちは自らの卵をより多く確実に残すため、様々な方法を編み出してきました。砂利の中に埋め込んだり、生きた貝の中に産みつけたり…。なかでも圧巻なのがオヤニラミに托卵するムギツクです。この本では、ムギツクによるオヤニラミへの托卵の瞬間をはじめて掲載しました。 現在、日本の淡水魚たちが置かれている状況は厳しくなる一方ですが、身近な淡水魚の面白い生態に興味をもってくれる子どもが一人でも増えてくれたら嬉しいです。 定価:本体1500円+税 |
2017年7月8日
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相賀小学校での「銚子川潜隊まなぶんジャー」! 先日、銚子川に一番近い小学校、相賀小学校の5年生を対象とした「まなぶんジャー」がありました。これは、紀北町企画課の催しで、地元の子どもたちに町の宝でもある銚子川について学び、体験してもらうことを目的としています。午前中にパワーポイントを使ったレクチャーを40分ほどおこない、午後は銚子川に繰り出しての生き物採集です。役場の職員、小学校の先生ら10名ほどが見守りますが、子どもの数が多いと目が行き届かないこともあり2組に分けておこないました。大きなミナミテナガエビやアユカケに驚いたり、なかなか捕れないボウズハゼを追い回したり、わあわあ言いながら大騒ぎでした。梅雨の真っ只中ですが、天気にも恵まれて楽しい2日間でした。 銚子川の水はなぜ美しいのか、など写真を使って説明しました。 川ではライフジャケットを付けて生き物を採集しました。 ヌマチチブ、スミウキゴリ、ボウズハゼ、シマヨシノボリ、ゴクラク ハゼ、アユカケ、ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビ、スジエビ、 ヌマエビ、モクズガニ、クロベンケイガニほかいろいろ捕れました。 皆が捕ってきた生き物を1種類ずつ説明しています。 漁協さんから提供いただいたニホンウナギをじっくりと観察。 6日のクラスでは、先生がアユカケを捕らえました。 7日のクラスはとびきり元気いっぱいでした。 |
2017年7月4日
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「水の国、わかやま。」英語版の冊子が完成しました 和歌山県観光振興課、和歌山県観光連盟が発行する「水の国、わかやま。」キャンペーンの冊子の英語版が完成しました。昨年、和歌山県に来県された人数(観光入込客総数)は3487万人と、前年に引き続き史上最高を記録したということです。このうち外国人は約50万人で、増加傾向にあることから英語でのインフォーメーションが望まれていました。この冊子はフルカラー32ページすべてが英語で解説されているため、海外の方の和歌山観光には必須のガイドブックといえそうです。日本語で書かれたものと内容は変わりませんが、横文字になっただけで格好良く見えますね。 |
2017年6月26日
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写真展のお知らせ 南方熊楠(1867〜1941)の生誕150年を記念した特別展が、田辺市立美術館と熊野古道なかへち美術館の2ヶ所で開催されます。熊楠氏の残したキノコの図譜と、画家・雑賀清子氏のスケッチを田辺市立美術館にて展示し、私の写真は熊野古道なかへち美術館にて展示します。この美術館の展示室は1つの空間で構成されており、会場が広いので作品は大型のものにしました。写真はこの地に限らず、北海道、山形、静岡、長野、三重など各地で撮影した「水」の作品となります。1200×2400ミリの大型パネルのほか、300×300ミリのスクエア・サイズを64カット配置する作品もあります。会期が夏休み期間ということもあり、親子で足を運んでいただけると嬉しいです。8月と9月に1回ずつギャラリートークがあります。会場でお待ちしています。 特別展 自然を追い求める−写すこと、想うこと− 南方熊楠・雑賀清子・内山りゅう 会期 7月22日(土)〜9月24日(日)(56日間) 特別展 自然を追い求める−写すこと、想うこと−・チラシ ←クリックでPDF表示 |
2017年6月18日
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番組出演のお知らせ 中井貴一さんの軽快なナレーションでお馴染みの「サラメシ」(NHK総合)に出演します。放送は 6月27日(火)午後8時15分 の予定です。自宅のスタジオでの撮影や、古座川での水中撮影の様子などが紹介されると思います。水から上がってきて、私が食べる昼メシとは…。それは見てのお楽しみ(期待するほどのものではないですが)です。この回は和歌山スペシャルとなっているそうです。お時間がありましたら是非、ご覧ください。 27日(火)午後8時15分 / 再放送 29日(木)午後0時20分 |
2017年6月17日
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本のご紹介 このたび、『森里海を結ぶ[1]いのちのふるさと海と生きる』(花乱社)が発刊されました。執筆者の一人で編者の田中克氏は、京都大学名誉教授で舞根森里海研究所長をされています。森から海までの多様なつながりを解きほぐす「連環学」として、2003年に京都大学で「森里海連環学」が誕生しましたが、田中氏はその中心人物です。2014年には環境省が「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトを立ち上げ、国民運動的な展開がはじまりました。「森」「里」「川」「海」が、互いにつながり影響しあって存在しているという考え方は、これからのスタンダードなのだと思います。この本は、多くの執筆陣が様々な例を挙げて「連環」についてまとめられており、とても勉強になる1冊だと思いました。 定価:本体1800円+税 |
2017年6月14日
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写真集「水のこと〜水の国、わかやま。」が紹介されました 『人と自然の新しい物語 BIOSTORY(ビオストーリー)vol.27 』(誠文堂新光社)に、写真集「水のこと〜水の国、わかやま。」が紹介されました。この雑誌は生き物文化誌学会の刊行誌で、毎回、充実した特集は面白く読み応えたっぷりです。今号では、岐阜経済大学教授の森誠一さんが、1ページわたり「生き物文化誌必読書」としてご紹介下さいました。一人でも多くの方に手にとっていただきたい写真集ですので、とてもありがたいです。 |
2017年6月12日
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「水の国、わかやま。」キャンペーン冊子、リニューアル! 和歌山県・和歌山県観光連盟主催の観光キャンペーン「水の国、わかやま。」は2年目に入りました。それに伴い、冊子の表紙、内容の一部がリニューアルされました。滝や清流の紹介、「水の生き物を見る」として県内5つの水族館・博物館の紹介記事も掲載されました。また、巻末にはキャンペーンプレゼントとして県内各地のお店で商品をもらえるチケットもついています。冊子を手に、和歌山の水の旅をお楽しみください。 県のホームページには、制作させていただいた「水の国、わかやま。」スライドショー(約4分)があります。こちらも是非、ご覧いただければと思います。 |
2017年6月9日
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銚子川潜隊まなぶんジャー 参加者募集のお知らせ 今夏も銚子川でおこなう環境学習会「銚子川潜隊まなぶんジャー」の参加者募集が開始されました。今年の開催日は8月5日(土)で、今回は「ゆらゆら帯」を観察します。川の水と海の水とが交わることなく層を成す現象は、滅多に見ることはできません。河口域までクリアな状態で流れる銚子川だからこそ見ることができるのです。申込期間は6月8日〜29日必着となっています。お申し込み多数の場合は抽選となります。なお、今回は「銚子川潜隊まなぶんジャー」に参加されない方でも、午前中(10:30〜11:30)におこなうレクチャー(講話)にはご自由に参加いただけます。お問い合わせなどは、紀北町役場 企画課企画係までお願い致します。銚子川でお会いしましょう! 銚子川潜隊まなぶんジャー・チラシ ←クリックでPDF表示 |
2017年6月8日
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雑誌掲載のお知らせ (1) 月刊誌『家の光 7月号』(JAグループ 家の光協会)の巻頭グラビアページに「水色の夏」として写真と文章が掲載されました。水中から森を見上げた写真ですが、「水色」を意識して撮影しています。見開きで大きく掲載されているので迫力があります。この雑誌はJAグループの会員さん向けに発刊しており、購読のお申し込みはJA(農協)までお問い合わせください。情報量が多く、読み応えのある雑誌だと思います。 雑誌掲載のお知らせ (2) 月刊誌『料理王国 7月号』(CUISINE KINGDOM)は柑橘の特集です。国内外のトップシェフが料理に柑橘をどう使うのか、また柑橘にはどのようなものがあるのかなど詳しく掲載しています。柑橘の生産農家として、紀州原農園の原拓生さんが4ページにわたり紹介されました。かつて『キンダーブック しぜん みかん』(フレーベル館)を制作した際、監修を原さんにお願いし原農園で撮影をさせていただきました。以来、普段から親しくさせていただいています。写真は、温州みかんの収穫時にお邪魔したときに撮影したものです。 |
2017年6月7日
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熊肉をいただきました! 先日、取材で新潟・阿賀町にお邪魔していました。古くからの友人などが集まり、夜はバンガローでワイワイやろうということで盛り上がりました。地元の方もやってこられたのですが、そのなかに眼光の鋭い方がいらっしゃいました。「熊、もってきたよ」の言葉に全員が驚き、思わず覗き込みます。板の上に乗せられたのは、熊の腎臓、心臓、舌でした。「普段は、解体したときに山で食べちゃうんだけどね」いただいた名刺には“熊猟師”とあります。これらの肉も自分で獲った熊なのだそうで、それからは熊撃ちの話しに耳を傾けました。この方、江花さんというのですが、飯豊連峰などを猟域としているベア・ハンターです。普通の人は、絶対に行くことができない山奥で一人で熊を追い、時には雪山をシート1枚でビバークするといいます。撃った熊は担いで山から下ろすので、尋常ではない体力が要求される仕事なのだと知りました。カメラと三脚が重い、なんて軽々しく口にできないなあ、と思いました。 熊肉のしぐれ煮。白飯に合いそうです。あっという間になくなりました。 左から 舌、心臓、腎臓。すべてスライスして鉄板で焼き、塩・コショーで味付けしま した。腎臓は回りがコリコリしている食感で美味。心臓は全く臭みがなくて本当に美味 しい肉でした。極めつけが舌、つまりタンでした。脂がのっていて、激旨でした。地元 の方でも、これらを口にしたことはなかったというほど、真の山の恵みなのだと思いま す。江花さん、ありがとうございました。 心臓をスライスします。このナイフ1本で、熊をすべて解体するのだそうです。 厚みのあるブレードで、切れ味は抜群。 |
2017年6月5日
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新刊のお知らせ ふしぎはっけん!かがくえほん「ワンダーしぜんランド」(世界文化社)7月号にて“みずはどこからくるの?”が発刊されました。普段、子どもたちが飲んでいる水道水はどこからくるのか?というところからお話は始まります。森があったり、ダムがあったり、水は旅をしながらやがて蛇口から出てきます。「水の循環」を分かりやすく展開しながら、日本の豊かな水にも触れています。 |
2017年6月4日
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雑誌掲載のお知らせ ノジュール(JTBパブリッシング)6月号が発刊されました。先月の5月号に続き、「大人の学び舎 日本人と水」の2回目です。4ページにわたり、写真プラス文章の監修をおこないました。内容としては、大きな見出しを拾い上げると 「水が潤す日本の風土」 として 軟水と硬水、おいしい水とは?、水ストレスと無縁の日本、失われていく健全な川、日本は水大国?水の価値とは という構成になっています。和歌山県下で撮影した水辺の風景、水中写真などを使い展開しています。ノジュールは情報量が多く、写真が綺麗な雑誌だと思います。定期購読誌なので、お申し込みが必要となります。 |
2017年5月25日
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紀州浪漫 夏号発刊 和歌山県観光連盟が発行する観光情報誌『紀州浪漫 Vol.61 夏号』が発刊されました。季刊として発刊される冊子で、この夏号の表紙は私が撮影した子どもの写真です。水の中から少し見上げた構図なので、水面に子どもの姿がシンメトリックに写り、また上方には陸上の景色も写り込んでいます。この写真も6×6版のフィルムで撮影したもので、トリミングをしています。水の青色と文字の白がスッキリと涼やかですね。特集は、「水の国、わかやま。夏の水遊び」です。この夏は、和歌山の澄み切った水で思い切り遊んでみてはいかがですか? |
2017年5月22日
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クロストーク 先日、枚方 蔦屋書店 T-SITE カフェスペースにてクロストークをおこないました。共催は奈良県川上村です。森と水の源流館事務局長、尾上さん進行のもと、「水」をキーワードに様々なお話をさせていただきました。およそ500年もの間、手付かずの森がある川上村の素晴らしさ、また吉野林業発祥の地としての人と森との関わりなどもお話しました。川上村にてキャニオニングを展開している廣末氏も交え、2時間近くのトークライブでした。ご参加いただいた方は皆、熱心に耳を傾けていました。 |
2017年5月18日
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ギャラリートーク 本写真展では会期中に2回、ギャラリートークをおこないました。撮影した本人が解説をすることもあり、この機会にと足を運んでくださった方もいらっしゃいました。当初は展示している写真、1点1点について会場を歩き回りながらお話をする予定でした。しかし、ギャラリートークの時間が近づくにつれ、どんどんと人数が増えていき…、会場は人で埋まってしまい、あまり移動せずにお話をさせていただくことに。皆さん、熱心に耳を傾けていただき、「水」について、また「和歌山の自然」について終了後も多くの質問や激励の言葉をいただきました。撮影した写真について、直接お話ができることは写真展ならではのことです。様々なご意見や感想をダイレクトにお聞きすることができるのも、写真展の魅力なのだと改めて思いました。 このようなマイクを使い、およそ30分間お話をさせていただきました。 土曜日は、まだスペースに余裕があり、会場内を移動しながらお話ができました。 日曜日は外まで人であふれていたそうです。入れなかった方は申し訳なく思います。 夜、若い二人が仲良く鑑賞していました。 |
2017年5月17日
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写真展オープニングレセプション 写真展開催日の夜に、「内山りゅう写真展 オープニングレセプション」がミッドタウンであり、多くの方が足を運んで下さいました。マスコミ関係の方々にもお集まりいただき、和歌山の自然や水についての発信もお願いできました。幼なじみや友人・知人など、普段、ご無沙汰している方々にも会え、本当に嬉しい会となりました。東京から和歌山に居を移して18年になりますが、こうして東京にてお集まりいただけたことは、今後の活動への大きな励みにもなりました。 和歌山県商工観光労働部部長 兼 和歌山県観光連盟会長、山西毅冶氏 が 主催者を代表してご挨拶をされました。 NHKエンタープライズ・エグゼクティブプロデユーサーの村田真一様。 かつてお世話になりました「ホットスポット〜最後の楽園」などの 番組制作のお話しをされました。 海洋写真家、中村征夫様。写真界のレジェンドである征夫さん、 いつもお洒落で格好がいいです。 ラジオ収録の前に駆けつけてくださった坂崎幸之助さん。 私の食えなかった時代の暴露話しや、かつて和歌山から生中継をした THE ALFEEのウラ話など、会場は大盛り上がりでした。 会場では和歌山のお酒も振舞われました。 お料理も和歌山の名物が並んだようです。 昨年、制作させていただいたスライドショー「水の国、わかやま。」 をご覧いただいた後、和歌山の水や自然についてお話をさせて いただきました。 トリは、元・講談社相談役、勝股優氏。かつて、カリスマ編集長とし て、ザ・ベストカーやフェネックなどを手掛けられていました。 当時、フェネックでは毎月4ページもの連載があり、本当にお世話に なりました。 |
2017年5月16日
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東京ミッドタウンでの写真展開催 東京ミッドタウン、富士フイルムスクエアでの写真展「水のこと 水の国、わかやま。」(和歌山県・和歌山県観光連盟主催)が12日から開催になりました。六本木の駅からも近く、午前10時の開場から多くの方がお見えになっていました。こうしたギャラリーを見て回り、写真を鑑賞するという文化が根付いているようにも感じました。海外の方が多く、写真のキャプションなどすべてに英訳を付けたのは正解でした。熱心にご覧になっている方にはお話をさせていただきましたが、写真についての質問はフィルムについてが多かったです。また、和歌山県の自然や水に興味を持っていただいた方がとても多く、嬉しく思いました。なかには、「早速、この夏に行きます!」という方もいらっしゃいました。多くの方が和歌山の自然に興味をもっていただけたら、と思います。 |
2017年5月7日
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大阪・枚方でクロストークがあります 5月20日(土)、枚方T-SITE 内、蔦谷書店4Fカフェスペースにてクロストークをおこないます。会場には私が川上村で撮影した大型写真パネルと著書も置かれる予定です(サイン会あり)。奈良県川上村は、和歌山県で海に注ぐ一級河川、紀の川(吉野川)の源流に位置し、「水源地の村」として知られています。深い森と美しい景色に囲まれた川上村は私のメーン・フィールドのひとつで、湿潤な森では多くの生き物たちに出会えます。クロストークでは川上村の魅力とともに、「源流の森」として「水」をキーワードにお話したいと思っています。お時間がありましたら、是非、遊びに来てください。参加には、web予約が必要です。 |
2017年5月3日
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ウグイの産卵 一昨日、キャンプイン海山の田上さんから、興奮ぎみの声で電話がありました。「ウグイがたくさん集まってる!」とのこと!。銚子川でウグイの産卵が始まったのです。田上さんによると、普段は気にしていない場所で偶然見かけたのだそうで、すぐに連絡をくれたのでした。銚子川へは往復5時間以上は掛かりますが、ここで行かないと後悔することになります。翌日、早朝に出発して銚子川へ。銚子川に着くと、田上さんが「ここに群れてますよ〜」と手招きをしてくれました。水中に潜ると、そこはやはり銚子川!極上の透明度の水に群れ泳ぐウグイは、本当に美しいの一言。礫底の石の間に集団ですべりこみ、そこで産卵がおこなわれていました。1匹のメスに複数のオスが群がるようにして産卵を繰り返します。今回はデジタルのほか、フィルムカメラでも撮影しました。 |
2017年4月30日
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重版、続々! 2015年2月に発刊しました『くらべてわかる淡水魚』が3刷りに入り、また、先月に発刊した『日本のドジョウ』は1ヶ月経たぬ間に重版となりました!作った本が版を重ねるほど、嬉しいことはありません。本を作ることはもちろん大事なことですが、売れることも、それを生業としている者にとっては重要なのです。どちらの本も著者の方の力量が大きく、一緒にお仕事をさせていただいたことに感謝です! |
2017年4月28日
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雑誌掲載のお知らせ ノジュール 5月号(JTBパブリッシング)にて 『ノジュール誌上講座 大人の学び舎 日本人と水』 を掲載しています。この雑誌は、50代からの旅と暮らしを応援する定期購読誌、とのこと。50代以上が読者対象であるため、文字も大きく、誌面もメリハリが効いていて読みやすいと思いました。このたびの講座では、「日本人と水」というテーマで、6月号と2回にわたり掲載します。毎日、何気なく使っている「水」について改めて知っていただきたいことや、水を育む日本の自然、そこに棲む生き物などにも触れています。 |
2017年4月17日
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キイウマノミツバ開花! キイウマノミツバは、セリ科で“紀伊”の名を冠するウマノミツバの仲間です。ウマノミツバは高さが1mを超え、花は白いのですが、キイウマノミツバは高さが15〜20cmほどしかなく、花色は薄い紫です。分布は和歌山県の海南市と紀の川市のみと限定的で、個体数は非常に少ないようです。それゆえ、国と県のレッドデータブックともに絶滅危惧TA類の最高ランクに選定されているほど。植物に詳しい人でも、滅多に見ることができない種類といえそうです。薄暗い常緑樹の林床で、とくに湿った場所を好みます。撮影した場所は小さなため池の近くで、ひっそりと花を咲かせていました。 |
2017年4月3日
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写真展のお知らせ |
2017年4月2日
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写真の奉納 先日、熊野那智大社に写真の奉納に参りました。この写真は、写真集『水のこと』に掲載するべく撮影したものです。御神体の一の滝(那智の滝)に最も近い場所は夜間は立ち入り禁止となる区域のため、県観光連盟の方や熊野那智大社の禰宜さんの立会いのもと許可を得て撮影をおこなっています。満天の星空である天と、大地を結ぶ「那智の滝」のイメージで構図をとりました。今年、平成29年は熊野那智大社の御創建1700年であり、めでたくも記念の年に奉納をさせていただいたことに、「水」のご縁を感じずにはいられませんでした。 宮司の男成洋三さんと奉納させていただいた写真 熊野那智大社、御本殿の前にて |
2017年3月26日
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新種記載、その名は ウチヤマヨコエビ! このたび、広島大学の富川氏などが新種のヨコエビ2種類を発表しました。そのうち1種は五島列島の福江島や壱岐の汽水域から得られたものに基づき記載したもので、「 ウチヤマヨコエビ 」と命名されました。学名は Jesogammarus uchiyamaryuiです。実は数年前から富川氏とはヨコエビの撮影を続けており、2015年に新種記載された「イキヨコエビ」の記載論文にも写真を提供させていただきました。学名・和名の命名は、新種となる生き物を発見したり、協力した人などに献名することはあるのですが、まさか私に献名いただくとは思っていなかったので恐縮しています。自分の名前がついたヨコエビに、いつか会いに行きたいと思っています。 ウチヤマヨコエビ Jesogammarus uchiyamaryui 記載論文 Zoosystematics and Evolution ←クリックでPDF表示 |
2017年3月23日
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愛知での講演会 20日、日本河川協会主催、愛知・川の会共催の講演が愛知県にてありました。第192回「河川文化を語る会」にて「恵みの水めぐる川 躍動する命を写す」と題したテーマで、写真をお見せしながら約70分のお話をさせていただきました。会場は、およそ200名の定員に近い方々で埋まりました。研究者や行政関係、コンサルタント、学生さん、一般の方など、川や環境、生き物などに興味のある方がお集まりいただいたようです。講演後の質疑でも多くの方が手を挙げてくださり、皆さんの意識の高さを感じました。愛知は川に対して、熱い思いを秘めている方が多いように思いました。 |
2017年3月20日
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写真集の完成です! このたび、念願だった写真集が発売になりました!タイトルは『水のこと 〜水の国、和歌山。』、発行は講談社エディトリアルです。18年前、私はこの“水”に魅かれて和歌山に居を移しました。水そのものの美しさもさることながら、“水と生き物”、“水と人とのつながり”など、“水の世界”に感動し、シャッターを押してきました。それは、極上の“水”を身近に感じて暮らしているからできることかもしれません。こうして1冊の写真集にまとめられたことは、心から嬉しく思っています。版型がスクエアに近いのは、水中写真のほとんどを6×6のフィルムで撮影しているからです。デジタルで撮影しているものもありますが、表紙などの水中写真はフィルムです。海外の方にも楽しんでいただけるように、すべての文章は英訳があります。 是非、ご覧いただきたい写真集です!そして、和歌山の水に会いに来てください。 タイトル:『水のこと 〜水の国、和歌山。』 発行:講談社エディトリアル ハードカバー 25.8×24.5cm 96ページ 定価:2500円+税 先日、和歌山県庁・知事室にて、仁坂知事に写真集の完成をご報告させていただきました。 私の正面が知事、その隣が山西観光局長と、成田プロジェクトマネージャーです 完成した写真集を手に、仁坂知事と |
2017年3月15日
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ボテジャコ 第21号 発刊 魚類自然史研究会の会報『ボテジャコ』の第21号が発刊となりました。今回の表紙はオオクチバスです。編集委員の斉藤憲治氏とは毎回、表紙について話し合って決めています。表紙写真は、掲載されている記事内容に合わせてセレクトするようにしています。新刊案内のコーナーでは、『ウナギのいる川 いない川』(ポプラ社)を紹介していただいています(感謝!)。しかし、先日の岐阜・関市でおこなわれた研究会も含め、しばらく出席はできておらず…。 |
2017年3月11日
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銚子川での調査 先日、銚子川での生物調査をおこないました。様々な分野のエキスパートが集まり、今回で3回目となります。銚子川は大台ケ原を源とした、流程が20キロに満たない小さな川です。源流から海までの高低差は大きく、およそ1000メートルを一気に下ります。水が淀むことなく流れ下るため、銚子川は非常に高い透明度を誇っているのです。そんな銚子川の河川敷を歩くと、あちこちから伏流水が湧いているのを目にします。どうやら、この川には豊かな“地下の川”がありそうです。そこで、そうした環境に棲む生き物を調べてみようということになりました。川底をスコップで掘る、という作業をひたすら続ける調査…。すると、やはり地下水性の眼のないヨコエビや、イドミミズハゼなどが採集されました。地面の下を流れる川については、まだまだ分からないことが沢山ありますが、だからこそ神秘に満ちていて面白いのです! 河川敷から、水が湧き出しています 前回の様子です。キャンプイン海山のスタッフさんたちも参加してくれました 採集した生き物を観察しています ひたすら河床を掘る、地味な作業です |
2017年2月27日
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新刊のお知らせ ついに、ようやく?『日本のドジョウ』が山と渓谷社より発刊となります。サブタイトルに 形態・生態・文化と図鑑 とあるように、ドジョウについて多面的にまとめた本となります。3つの章から成り、第1章は「ドジョウの魚類学」、2章が「ドジョウと文化」、第3章が「日本のドジョウ図鑑」という構成になっています。第3章の図鑑部では、日本に暮らす33種・亜種をコンプリートし、その種類ごとに最低でも2見開き以上を用いて解説した決定版です。著者の中島君とは10年余り前から撮影個体を提供いただいたり、とにかくコツコツと撮影を続けてきました。数年前にこの本の企画がまとまってからは一緒にフィールドへ出掛ける機会も多く、実に楽しく取材をすることができました。本書では、新たな知見に基づいて3種類の新標準和名を提唱しており、初お目見えとなります。ドジョウだけで1冊?と思われるかもしれませんが、奥の深いドジョウ・ワールドをご堪能いただければと思います。 装丁・アートディレクションは大川デザイン(大川進・野口紀子)さんです。 海外を意識したシャープなデザインです。 『日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑』 山と渓谷社 文:中島 淳 写真:内山りゅう ページ数:224ページ B5版 定価:本体4200円+税 以下のドジョウが新標準和名を提唱している3種類となります。詳しくは本書をご覧下さい。 キタドジョウ・オス シノビドジョウ ヒョウモンドジョウ |
2017年2月15日
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サケの卵 写真はサケの卵です。サケの卵(とくにバラ子)を「イクラ」といいますが、それは食品になったもの。写真は生きているので「イクラ」とは呼びません。卵の中に見えるのは眼で、こうした卵は「発眼卵」といい、ふ化が近いことが分かります。「イクラ」の語源はロシア語の「イクラー」で、魚卵を指します。かつてシベリアを取材した際、朝食にパンが出たのですが、山盛りのイクラが上に乗っていました。「凄い、イクラだ!」というと、同行のロシア人が嬉しそうに「ダー!」と言ったのを覚えています。因みに、サケの学名 Oncorhynchus keta の種小名 keta はサケのロシア語「ケータ」からのものです。 |
2017年2月8日
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愛知県にて講演があります 3月20日(月・祝日)の春分の日に、愛知県にて「恵みの水めぐる川 躍動する命を写す」と題した講演をおこないます。主催は日本河川協会、共催は愛知・川の会、会場は愛知県庁の近く、ウィルあいち3F大会議室です。この講演は第192回「河川文化を語る会」としておこなうもので、参加には申し込みが必要となります。講演は、水=淡水とは何か、海外から見た日本の川の素晴らしさ、水辺に暮らす生き物たち、日本の水環境などについて、写真をお見せしながらお話したいと思っています。愛知県では、昨春にトウカイナガレホトケドジョウの産卵行動を撮影しており、そんな写真も見ていただこうと思います。お時間がありましたら、是非、ご参加ください。 ↑↑ PDFはこちらをクリック。 |
2017年2月3日
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マーサを連れて川に潜りに行きました。この寒い時期にと自分でも思うのですが、冬の水も撮影しておきたいのです。冬は夏に比べて太陽の位置が低く、山間では陽の当たる時間は僅かです。また、場所によっては一日中、陽が当たりません。渓流沿いの林道を車で走りながら、陽が入りそうな淵を探します。そして良さそうな場所があれば、背負子にカメラとタンクを括り付け、ドライスーツのまま川まで降下します。沈むためのウェイト(17キロ)を装着して崖や斜面を下りるので、寒くても汗をかきます。ふと横を見ると、マーサも必死でついて来ていました。さすが、名(迷)アシスタントです。川に着き、水温を計ると、何と、5℃! キンキンに冷たい水に潜ると、そこには陸上からでは決して見ることができない「水色」が広がっていました。この美しい「水色」に出会えて満足な1日となりました。家に帰ると、マーサは爆睡でした。 |
2017年1月13日
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和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム Vol.1 がありました 9日、和歌山県民文化会館にて和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム Vol.1 が開催されました。このシンポジウムは平成32年まで5回シリーズでおこなわれるもので、今回は「自然と人とのつながり」がテーマでした。私はトークセッションで参加させていただき、今まで取り組んできた仕事について、また、和歌山の自然についてなどをお話しました。昨年制作させていただいたスライドショー「水の国、わかやま。」も上映しました。 |
2017年1月6日
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本のご紹介 先日、『淡水魚保全の挑戦 水辺のにぎわいを取り戻す理念と実践』(東海大学出版部)という、久々に読み応えのある日本産淡水魚に関する本が出版されました。この本は、日本魚類学会自然保護委員会編 渡辺勝敏・森誠一責任編集というかたちで、20名を超える執筆者が分担しています。様々な分野、立場の方から、今、日本の淡水魚がおかれている厳しい状況と、これからについてまとめられています。襟を正してじっくりと読みたいと思っています。 定価:本体3800円+税 |
2017年1月1日
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あけましておめでとうございます! 今年は、この十数年の中でも最も慌しい年になりそうです。出版物も多く、写真展も各地でおこなわれる予定です。フリーランスは仕事の増減があるのは当然ですが、近年は本当に忙しくさせていただいています。思い起こせばデビューした当初は、スケジュール表が仕事で埋まるようになりたいと願っていたものです。今年は、あの頃の気持ちを忘れることなく、謙虚に仕事に邁進したいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
2016年12月20日
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和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム Vol.1 が開催されます 来る平成29年1月9日(月)、和歌山県民文化会館にて、和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム Vol.1 が開催されます。平成32年まで5回にわたり開催されるもので、今回は初回となります。講演は岩槻邦男先生が「生物多様性のいまを語る」と題してお話され、その後にトークセッション「自然と人とのつながり」のなかで私も参加させていただきます。主催は和歌山県です。お時間がありましたら、是非ご参加ください。 |
2016年12月4日
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本のご紹介 写真家 木原浩さんの『世界植物記 アジア・オセアニア編』が発刊されました。既刊の『アフリカ・南アメリカ編』の続編です。この本も、とにかく凄い本です!ページをめくって驚いたのが、印刷の美しさでした。近年、自分が携わった本も含め、最もオリジナルに忠実に再現されている本ではないかと思います。本の制作、特に写真がメーンのものは、撮影した写真家と編集者、デザイナー、出版社、印刷会社がタッグを組んで臨むのですが、そこにはプリンティングディレクター(画像調整)という“肝”になる人の存在が欠かせないのです。どんなに写真家が色にこだわり、デザイナーが綺麗に組んでも、最終的な印刷で色が転べば元も子もありません。この本もデジタルとフィルムが混在していますが、それを見分けるのは困難なほどです。おそらく、フィルムはデジタル寄りに、デジタルはフィルム寄りに調整をしているのだと思いますが…。私の知りうる写真家で、もっとも色にウルサイ木原さんが、「色はうまくいった」と言い切った本です。是非、実物を手にとってみてください。 『世界植物記 アジア・オセアニア編』(平凡社) 288ページ 菊倍変形判(30.3cm) 定価:6,800円+税 |
2016年11月27日
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イタセンパラシンポジウム 先日、大阪工大・大宮キャンパスにてイタセンパラシンポジウムが開催されました。シンポジウムの副題には「その保全に命をかけた木村英造氏の功績を記念して」とあります。木村英造氏は財団法人・淡水魚保護協会を立ち上げ、わが国の淡水魚の保護に命がけで挑んだ方です。残念ながら、この3月に永眠されました。94歳でした。シンポジウムでは、イタセンパラやアユモドキといった淡水魚が、どのような経緯で天然記念物に指定され保護されることになったのか、木村さんに縁のある方々が語りました。淡水魚保護協会が発刊していた雑誌「淡水魚」は、淡水魚好きのバイブル的な存在でした。執筆者には、著名な方々、研究者が名を連ねており、淡水魚研究・保護の礎を築いた雑誌でもありました(「淡水魚」「淡水魚保護」は、電子書籍化されています。石川晃一氏のブログ参照)。私も多大な影響を受け、今日に至っているのだと改めて思います。 私は中学2年の頃、淡水魚保護協会に入会し以後、木村さんには随分と可愛がっていただきました。中学生時代、大阪に知り合いが居なかったこともあり、大阪に行った際には、木村さんが経営されていた青泉社という書店の上の階に何度も泊まらせていただきました。「君みたいな若い人が淡水魚に興味を持ってくれることは嬉しいよ」暖かなまなざしで私を見てくれた木村さんが偲ばれます。 木村さんを取り上げた本「淡水魚にかける夢」(上野敏彦著・平凡社)と、自著「淀川のシンボルフィッシュ イタセンパラ」(自費出版)。この本のあとがきに以下の文があります。「いるとうるさくて困る。しかしいなくなるともっと困る。そういう人間でありたいと願ってきた。その願いがかなえられるとよいのだが…」 合掌。 |
2016年11月15日
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三重 紀北 SEA TO SUMMIT 2016 環境シンポジウム 12日(土)、紀北町にて SEA TO SUMMIT 2016 環境シンポジウム がありました。今年、全国9ヵ所で開催された大会のなかで最多の参加者とのことで、会場は300名を超える人で賑わいました。13日が大会の本番ですが、参加者は環境シンポジウムへの参加が条件となっています。参加される方は環境などに対しての意識が高く、皆さん、熱心に耳を傾けていました。シンポジウムでは、SEA TO SUMMIT 連絡協議会理事長でモンベルグループ代表の辰野 勇氏が挨拶をされ、続いて紀北町町長の尾上壽一氏、三重県知事の鈴木英敬氏と続きました。基調講演は井上恭介氏が里山資本主義について話され、私は銚子川の魅力を40カットほどの写真をお見せしながら話しました。先日、このHPのニュースで掲載した「空飛ぶカヌー」の写真がスクリーンに映し出されると、会場からは「おお〜」という歓声が上がりました。シンポジウム終了後も沢山の人とお話ができ、楽しい時間を過ごすことができました。 モンベルグループ代表の辰野 勇氏 紀北町町長の尾上壽一氏 三重県知事の鈴木英敬氏 NHKエンタープライズ・エクゼクティブ・プロデューサーの井上恭介氏 パワーポイントを使って、銚子川の魅力についてお話しました カヌーの写真はインパクトがあったようです。 カヌーには隣の席の田上至氏が乗っています。 |
2016年11月14日
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奈良県 川上村カレンダー完成! 海のない奈良県ですが、2014年、奈良県で第34回全国豊かな海づくり大会〜やまと〜が開催されました。大会のテーマは「豊かなる森が育む 川と海」です。川上村では、源流の村として天皇皇后両陛下のご臨席のもと、放流・歓迎行事が行なわれました。この日、11月16日を「源流の日」と定め、記念に制作されたのが、このカレンダーとなります。源流の森をはじめ、貴重な植物や200年生の杉の伐採シーンなども取材し掲載しています。 なお、カレンダーは町民の方に配布するものなので、販売はしていません。 |
2016年11月13日
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外務省飯倉公館にて写真展示 10日、外務省飯倉公館にて、わかやま魅力発信セミナーと、地方創生支援 飯倉公館活用対外発信事業 外務大臣及び和歌山県知事共催レセプションがあり、招待されました。館内のホールに私が撮影した写真パネルを展示し、また、レセプション会場のメイン・モニターでは、「水の国、わかやま。」スライドショーが上映されました。魅力発信セミナーでは、和歌山県知事・仁坂吉伸氏の講演がありました。和歌山県の魅力についてインバウンド向けのお話でした。もちろん、「水の国、わかやま。」のPRもありました。会場を変えて、レセプションでは外務大臣・岸田文雄氏のご挨拶からはじまり、和歌山県出身で自民党幹事長の二階俊博氏、公明党代表の山口那津男氏のご挨拶などがありました。和歌山県をこれからも盛り上げていこう!という熱い思いを強く感じました。会場では近畿大学で養殖された串本産クロマグロの解体ショーや、和歌山県の名産品が振舞われ大勢の人で賑わいました。来年も、多くの人が和歌山県に訪れていただけたら嬉しいですね。 ホールに展示された写真パネル オープン前に設置された状態です 沢山の人が足を止めてくださいました セミナーで、和歌山県の魅力を語る仁坂知事 レセプション会場のモニターでは「水の国、わかやま。」 スライドショーが流されました 外務大臣・岸田文雄氏のご挨拶 自民党幹事長・二階俊博氏は「世界津波の日」のお話をされました |
2016年11月9日
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三重 紀北 SEA TO SUMMIT 2016 大会! 毎年、全国各地で開催されている環境スポーツイベント SEA TO SUMMIT 。2016年は9ヵ所でおこなわれ、初開催の三重県では紀北町が舞台となります。カヤック、自転車、登山などのステージがあり、自然を満喫しながら汗を流すスポーツイベントです。大会は11月13日(日)におこなわれますが、前日の12日(土)には環境シンポジウムがあります。大会へのエントリーは締め切っていますが、シンポジウムは自由に参加ができます。 私はシンポジウムにて紀北町を流れる銚子川について、「奇跡の透明度 “銚子川” の魅力」というテーマで、写真をお見せしながらお話をします。基調講演は、井上恭介氏(NHKエンタープライズ)の里山資本主義についてのお話です。全国各地から参加される方々に、紀北町の素晴らしい自然を知っていただければ嬉しいですね。そして、是非、リピーターになっていただければと思います。 ↑↑ こちらをクリックでPDFファイルを表示します。 |
2016年11月8日
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本のご紹介 このたび『ナマズの博覧誌』(秋篠宮文仁 緒方善雄 森誠一 編著)が誠文堂新光社から発刊されました。この本は、生き物文化誌選書刊行の一環として出版されたものです。あらゆる角度から“ナマズ”という魚を捉えており、読み応えたっぷりのおススメ本です。我々とナマズは古くから関係が深く、それは様々な文化として今に伝わっています。本のタイトルにある“博覧誌”に、すべてが集約されているように感じました。学術的にも貴重な絵やイラスト、写真が多いのですが、すべてモノクロというのが勿体無いと思いました。色味のないナマズだからこそ、カラー写真で見たいと思うのは私だけでしょうか。 定価 本体3000円+税 |
2016年10月28日
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町内の海岸に近い小さなため池で、珍しいトンボを撮影することができました。ベニトンボという美しいトンボです。昆虫研究者の方に案内していただきました。ため池ではネキトンボが優先種のようでしたが、しばらく待っていると派手なベニトンボがやってきました。ネキトンボよりも一回り小さく、そのためか追い回されているのが観察できました。陽の光を浴びて赤紫色に輝く姿は、どこか南国の香りを感じますね。ベニトンボは、かつて日本では鹿児島県の一部にのみ分布していたようですが、1980年代以降は北上を続けているのだそうです。 |
2016年10月22日
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カヌーの撮影! 銚子川にてカヌーの撮影をおこないました。流れが緩やかな銚子川では、カヌーは子どもからお年寄りまで、また家族連れに大人気です。自然や川などとの接点が少ない方にとっても、カヌーは身近に楽しむことができる「水辺」への第一歩になると思います。今回、カヌー・モデルは、キャンプイン海山の田上さんにお願いしました。カヌーさばきの達人でもあり、普段から親しくさせていただいている間柄です。陸上の撮影はカヌーの位置やタイミングなどは会話ができるのでいいのですが、問題は私が水中に潜ってしまう水中撮影です。今回は水深約2.5〜3mの川底から見上げての撮影でしたので、お互いに「阿吽の呼吸」が必要でした。太陽の光を背景にして撮りたい、と伝えていたのですが、そこはやっぱり田上さん、いいタイミングで思ったとおりの場所にカヌーを誘導してくれたのでした。いいアングルになった時は、川底から感謝、感謝!でした。 水の透明度が高いため、カヌーが浮いているように見える「空飛ぶカヌー」。 これを体験したくて、多くの人がカヌー体験にやってきます 川底からカヌーを見上げたところ。太陽が樹木に隠れた一瞬を狙ったものです。 必ずパドルを撮影側にしてくれているのも、田上さんのにくい演出です 田上さんが撮影した、川底から撮影する私。エアーが出ていないのは、息を止めているから。エアーを吐くと、その泡で水面が歪んでしまうのです。よって、いつも酸欠状態です |
2016年10月5日
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満開の花なれど… 隣町のため池に広がる満開の花。通りすがりの人は「綺麗ですねえ〜」と足を止めて見ています。青紫色の花は大変美しいのですが…花の正体はホテイアオイという水草です。ホテイアオイは南米原産の外来種で、「ホテイソウ」「ウォーターヒヤシンス」という商品名で広く流通しています。葉は丸く、葉柄は肥大して浮袋となり、名前はこの浮袋を布袋様の大きなお腹に見立てたものです。繁殖力が旺盛なため、実は世界中で問題となっている水草なのです。水域に侵入すると短期間で水面を覆ってしまうため、他の水草類の光合成を阻害するなどして駆逐していきます。また、水路や運河などでは船舶の往来を妨げたり、漁業に影響を与えるほか、冬には枯れて腐ることでも問題となっています。そのため、国際自然保護連盟(IUCN)は、世界の侵略的外来種ワースト100にホテイアオイを選んでいます。 |
2016年10月2日
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秋祭りはじまる 紀南地方の秋祭りの先陣をきって、印南町でお祭りがありました。印南八幡神社、例祭の最大の見どころとなるのが「川渡り」です。4台の屋台と神輿が印南川に飛び込んで川を渡ります。水深が深い場所では泳ぎながら担ぎ、太鼓を打ち続けます。勇壮なお祭りで、大勢の人が川岸を埋めていました。地元の人は、このお祭りで秋の訪れを感じるのだそうです。 |
2016年9月26日
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大阪での写真展示 東京丸の内 東京シティアイに続き、大阪でも「水の国、わかやま。」の写真展示を行いました。会場は、MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店7Fギャラリーです。ちょうど児童書コーナーがギャラリー前にあり、近年出版させていただいた写真絵本なども置かれていました。会場では、写真1点1点を熱心にご覧いただいている方も多かったです。大阪は和歌山に近いこともあり、お話を伺ったほとんどの方が和歌山に来県されていました。大阪の方にとって、随分と和歌山は身近な存在なのだと感じました。 和歌山県×阪急阪神ホールディングスグループによる「水の国、わかやま。」キャンペーンが9月1日〜10月31日までおこなわれていることもあり、阪急梅田駅周辺や阪急電車の車内中吊りなどに、私が撮影した「水」の写真を使った広告媒体を目にしました。多くの方が和歌山の「水」に興味をもっていただけたら嬉しいです。 |
2016年9月15日
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放送作家 たむらようこさんが連載中の毎日新聞の「窓辺から」で、この夏にご家族で参加してくださった「銚子川潜隊 まなぶんジャー」について触れていただいたので紹介したいと思います。たむらようこさんは女性ばかりのテレビ番組制作会社の社長さんで、数々のテレビ番組を手がけられ、「慎吾ママ」の生みの親としても知られています。私は、かつて出演させていただいた「情熱大陸」でお世話になり、それ以来のお付き合いです。ナレーションの一言一言が胸に染み入る、そんな素敵なフレーズが番組では印象的でした。 毎日新聞・夕刊 9月8日(木) |
2016年9月14日
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東京シティアイでの写真展 10日〜13日まで、東京駅丸の内、KITTE B1 の東京シティアイで「水の国、わかやま。」の写真展が開催されました。人通りの多い場所でもあり、連日多くの方で賑わいました。会場内には巨大なモニターが設置されており、そこでスライドショーを流させていただきました。パネルのサイズは最大で1.2m×1.2mで、合計15点を展示しました。パネル制作は西本カメラさんにお願いし、プリントはマイティスプリントです。今回はすべてフィルムで撮影したものでしたが、来られた方に説明をすると驚かれることがほとんどでした。東京駅に近いこともあり、外国の方も多かったですね。そうした方に「水の国」をアピールできたことは良かったと思います。 来週、20日〜26日は、大阪梅田のMARUZEN&ジュンク堂書店7Fギャラリーでの写真展があります。ほぼ同じ内容でおこなう予定です。こちらも、是非、足を運んでいただけたらと思います。 ↑↑ こちらをクリックで拡大します。 |
2016年9月13日
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ホテルニューオータニでの東京レセプション 先日、ホテルニューオータニにて「水の国、わかやま。」キャンペーン“和みわかやま”東京レセプション2016 が開催されました。会場は200名を超えるメディア関係者や旅行エージェント、市町村・地域観光協会の方々で賑わいました。メディア説明会のあとにスライドショーの鑑賞、その後、30分ほどの講演をさせていただきました。また、仁坂知事との楽しいトークセッションもありました。交流会では沢山の方々とお話ができ、県の食材を使った料理に舌鼓を打ちました。このレセプションをキッカケに、多くの方が和歌山県に足を運んでいただければ嬉しいですね。 山西観光局長によるメディア説明会。和歌山県の国内旅行伸び率は、全国第2位とのことです(因みに1位は石川県) 「水の国、わかやま。」と題した講演を、写真をお見せしながら行いました 仁坂知事とのトークセッションは、様々な話で盛り上がりました 和歌山県の魅力を熱く語る知事 |
2016年9月12日
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番組再放送のお知らせ 今春放送されましたNHK BSプレミアム「若冲 いのちのミステリー」が、17日(土)夕方6:00〜 再放送されます。今年は江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲の生誕300年ということもあり、大型展覧会が注目を集めました。番組は、若冲の代表作の一つ「動植綵絵」に注目します。30幅にも及ぶ大作ですが、そのなかに「蓮池遊魚図」があります。清流にすむアユと、池などに咲くハスの花が一緒に描かれた不思議な絵…。この絵について、番組でお話しています(登場シーンはかなり前です)。 「蓮池遊魚図」 |
2016年9月9日
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「地域人」第13号に掲載されました 「地域人」は、地域創生のための総合情報誌として、大正大学出版会が発刊している月刊誌です。発刊から13号ですが、豪華な連載陣を抱え、地域情報に絞った誌面からは、その地方ならではの文化や人々の前向きな生き方が伝わります。13号は特集が「紀の国・和歌山の自然と人と食」となっており、県知事・仁坂吉伸さんと大正大学地域構想研究所所長の清成忠男さんとの対談ほか、和歌山情報が満載となっています。 |
2016年9月7日
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世界のフクロウカレンダー OWLS! 発売です 昨年に続き、山と渓谷社から世界のフクロウ・カレンダー「OWLS!」2017年度版が発売になりました。 このカレンダーの撮影も昨年同様、普段から親しくさせていただいている動物プロダクション、アニマルプランニングさんの全面協力のもと、撮り下ろしたものです。 フクロウは鳥の中でも特殊なグループで、その仕草や表情には独特の可愛らしさがあります。カレンダーに登場する12種類のフクロウたちは、どの子も魅力に溢れていました。いつかは飼育してみたいと思うフクロウですが、うちにはセイキセイインコのピー吉くんがいますから…。 カレンダーサイズは、縦16cm、横18cmとコンパクトなので、壁のスペースをとりません。是非、飾っていただければ嬉しいです! 「OWLS! 世界のフクロウたち」 本体800円+税 山と渓谷社 |
2016年9月3日
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西Navi(JR西日本)9月号に写真掲載 JR西日本が配布している「西Navi 9月号」に「水の国、わかやま。」として写真が掲載されています。水中から森を見上げたカットと、私のプロフィール、写真展の案内なども含め、1ページ丸ごと和歌山県のキャンペーン・ぺージとなっています。JR西日本エリアの駅などで無料配布されていますので、お持ちいただければと思います。 |
2016年8月31日
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番組再放送のお知らせ 昨年10月にOAしましたNHK「奇跡の清流・銚子川〜澄み渡る水と生きものの世界」が、9月4日(日)午後1:05〜総合テレビにて再放送されます。評判が良かったということで嬉しく思っています。ただし、放送は中部ブロック(7県)のみとのこと。和歌山県では見られないのが残念ですね。 番組ではナガレヒキガエル、アユ、ニホンウナギほか、たくさんの生きものが登場します。もちろん、「銚子川ブルー」と称されるクリアーな水中シーンあり、ドローンでの空撮ありと、盛り沢山の内容となっています! 放送範囲は以下となります。 愛知、石川(金沢)、静岡、福井、富山、三重(津)、岐阜 |
2016年8月29日
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まなぶんジャー 2016 無事終了! 先日、「銚子川潜隊 まなぶんジャー2016」があり、多くの親子連れで賑わいました。当初は地元や近県の方々が多かったのですが、今回も東京、長野、大阪…遠くからご参加いただきました。午前中にレクチャーをおこない、午後は銚子川での水棲生物採集です。 皆、わあわあ言いながら採集をしていました。途中でキャンプイン海山の田上理事長のはからいで、捕らえたヌマエビを炒って皆さんに食べてもらったり、漁協さんが用意してくれたニホンウナギやアユ、アマゴを掴んだりと、川遊び三昧の1日となりました。 参加された方々、役場のスタッフのみなさん、お疲れ様でした! 1時間ほどのレクチャーをおこないます。皆、真剣に聞いてくれています。 いよいよ銚子川に入り、生き物を探します。 皆が捕まえた生き物を1種類ずつケースに入れて説明しています。 アユ、ヌマチチブ、シマヨシノボリ、ゴクラクハゼ、スミウキゴリ、ボウズハゼ、ヒナハゼ、カワアナゴ、ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビ、スジエビ、ヌマエビ、ミゾレヌマエビ、ヒメヌマエビ、モクズガニ、イシマキガイなどが確認できました。 ヌマエビを炒って食べさせてくれました。田上さんら地元の子どもは、おやつとして食べていたのだそうです。 最後に揃って記念撮影! |
2016年8月24日
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東京シティアイでの写真展示 「水の国、わかやま。」キャンペーンにともない、9月10日(土)〜13日(火)まで、東京シティアイにて写真展示をおこないます。 東京シティアイは、東京駅・丸の内地下通路すぐ、KITTE B1のパフォーマンスゾーンとなります。写真展専用のスペースではありませんが、和歌山県内で撮影した様々な「水」の写真パネルを展示いたします。 また、9月20日〜26日は、大阪梅田のMARUZEN&ジュンク堂7Fギャラリーでも写真展示をおこないます。 入場は無料ですので、是非、足を運んでいただければと思います。 ↑↑ PDFはこちらをクリック。 |
2016年8月16日
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南紀生物同好会誌「南紀生物 第58巻第1号」に、「伏流水から採集された三重県初記録のヨコエビ2種」という報告書が掲載されました。これは、1月のニュースでも掲載しましたが、普段から親しくさせていただいている和歌山県立自然博物館の平嶋健太郎氏、すさみ町立エビとカニの水族館の平井厚志氏らと銚子川の調査をおこなった結果の一部を、広島大学大学院の富川 光氏がまとめたものです。富川氏は淡水性ヨコエビ類の専門家で、広島から参加してくれました。 今回、採集された2種類のヨコエビは、いずれも伏流水に生息する種類です。コザヨコエビは和歌山県の古座川で見つかったことによりますが、滋賀県、静岡県でも記録されています。ヤツメヨコエビは和歌山県と徳島県からのみ見つかっており、両種とも三重県は分布の空白地でした。両種共に目は退化的(コザヨコエビは完全に退化)であり、地下水性ヨコエビの特徴を現しています。 陸上の川と異なり、地下を流れる伏流水は未知なる部分が多く、そこに生息する生き物なども分かっていないのが現状です。今後も調査を続けていく予定ですので、新たな発見があるかも!と思っています。 コザヨコエビ Lucioblivio kozaensis TOMIKAWA,2007 ヤツメヨコエビ Octopupilla felix TOMIKAWA,2007 |
2016年8月9日
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毎日、こうも暑いと水が恋しくなりますね! 水中撮影を兼ねて、家から1時間ほどの川の源流に行ってきました。南紀も雨が降らず、川は瀬切れが目立ちました。植林が増え、山の保水力が低下しているのだと感じます。それでも源流は水がクリアーで、極上の水が流れていました。 水が大好きなマーサは泳ぎっぱなしで疲れ知らず…。川は泳ぎながら水を飲めるし、上がってから自然乾燥すればいいので助かります。 夏の強い太陽光が深い淵の中にも降り注ぎ、水の中は別世界でした。9キロもある水中カメラを背負って林道の崖を上り下りするのが少し大変ですけど。 |
2016年8月2日
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ドクターゴビー? 十年程前から水族館などで展示されている「ドクターフィッシュ」。水中に入れた手や足の皮膚(角質)をかじり、アトピー性皮膚炎などの治療に効果があるとされていることから、その名があります。種名はガラ・ルファ(Garra rufa)で、西アジアに広く分布するコイ科の淡水魚ですが、日本には生息していません。 先日、銚子川に行った時のことです。浅瀬で足の上をコチョコチョ突きながら離れない魚がいました。よく見るとヌマチチブ(ハゼ科)の幼魚です。指の間を突いてみたり、逃げることなくしばらく足にまとわりついていました。その様子は、まるでドクターフィッシュならぬドクター・ゴビー(ゴビーはハゼ類を指します)でした。 人を恐れず、懐こい銚子川のヌマチチブに会いに行きませんか? |
2016年7月26日
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写真掲載のお知らせ このたび発刊されました学研の図鑑LIVE(ライブ) 『爬虫類・両生類』に写真が掲載されています。世界・日本産と合わせて約800種類が、最新の情報でまとめられています。近年、日本で新種記載が相次いでいるサンショウウオ科の種類が載っているのは嬉しいですね。このシリーズはDVDが付録についています。 学研の図鑑LIVE(ライブ)『爬虫類・両生類』 株式会社学研プラス 定価:本体2200円+税 |
2016年7月22日
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番組出演のお知らせ 24日(日)、テレビ和歌山「きのくに21」に出演します。「水の国、わかやま。」キャンペーンの紹介で、県政最前線というコーナーとのことです。よろしければご覧いただければと思います。 (和歌山県内放送ですが、県インターネット放送局にてバックナンバー放送が見られます)。 テレビ和歌山「きのくに21」日曜日 朝9:30〜10:00 再放送 夕方6:30〜7:00 |
2016年7月18日
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「水の国、わかやま。」スライドショーとガイドブックができました! 和歌山県では、平成28年7月21日〜平成29年12月31日まで「水の国、わかやま。」観光キャンペーンをおこないます。これは、「水」にまつわる絶景、温泉、食など和歌山県の魅力を全国に発信するもので、“清らかな水”が豊かに存在する和歌山県だからこそのキャンペーンです。 私は17年前に、この水や水環境に惹かれて東京から南紀に居を移しました。山と海とが近く、透明度の高い清流が無数にある和歌山県は、まさに「水の国」だと思うのです。 キャンペーンでは、5月に掲載しました「紀州浪漫 夏号」、そしてこのたび完成したガイドブックなどに写真&文章を提供させていただき、また4分ほどのスライドショー作品を制作しました。水中シーンや半水面写真を多用した約30カットの写真はすべて県下で撮影したものです。音楽はピアニストの鈴木奈緒さんのアルバム「睡蓮〜Water Lily」 から Mountain を使用させていただきました。このアルバムはどの曲も素晴らしいのですが、とくにこの曲は「水の国、わかやま。」の私のもつイメージにぴったりでした。アルバムのテーマが「水」ということもあり、ピアノの調べが心に響きます。是非、スライドショーをご覧いただければと思います。 9月10日〜13日は、東京シティアイにおいて、キャンペーン「水の国、わかやま。」の写真の展示もおこないます。詳しくは、またご報告したいと思います。 ↑↑ スライドショーはこちらをクリック。 ↑↑ 鈴木奈緒さん公式サイトはこちらをクリック |
2016年7月14日
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相賀小学校での「銚子川潜隊まなぶんジャー」! 抜群の透明度と素晴らしい水環境の残る三重県銚子川。昨年から環境学習会「銚子川潜隊まなぶんジャー」(紀北町企画課)を開催させていただいていますが、まずは地元の子どもたちに知ってもらうことが大事なのではないか、ということで銚子川に最も近い小学校、相賀小学校での「まなぶんジャー」となりました。対象は5年生、約40名です。午前中に教室でのレクチャー、午後から川へ!となるのですが、子どもたちを見守るのは役場の若手スタッフや小学校の先生など約10名。ライフジャケットをつけていても、子どもたちに何かあっては一大事ですから、2組を2日に分けておこなうことにしました。地元とあって、皆、銚子川で遊んだ経験はあるものの、どんな生き物がいるのか、じっくり観察をしたことは無いようでした。巨大なミナミテナガエビに驚いたり、モクズガニに挟まれたり、ヌマチチブやボウズハゼをすくったり…わあわあ言いながら楽しい生き物探しとなりました。その後はつかまえた生き物を持ち寄り、私が説明をしました。銚子川漁協さんの計らいで、天然のニホンウナギやアユ、アマゴを実際に触って、その感触や匂いなども体験してもらいました。 将来、この「まなぶんジャー」の中から川のスペシャリストが誕生することを祈っています。 |
2016年7月9日
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匠の森 フォトコンテスト2016 開催! 今年も「匠の森 フォトコンテスト2016」が開催されます。「水源地の村」である、奈良県川上村内で撮影されたもので、テーマは「川上村の情景」です。ネイチャー部門とドキュメント部門とに分けて審査をおこない、組み写真でも結構です。なお、入賞作品は匠の森に展示後、入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展がおこなわれます。是非、川上村に足を運んでいただき、豊かな自然の風景、動物、花、人の暮らし、催事、文化…様々にレンズを向けてみてください。 ↑↑↑ クリックするとPDFファイルが表示されます。表裏2ページ |
2016年7月2日
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銚子川潜隊 まなぶんジャー 開催! 紀北町主催の環境学習会 『銚子川潜隊 まなぶんジャー』 は、今年も開催されます。今回のテーマは『水棲生物採集』で、日にちは、8月27日(土)です。午前中にレクチャーをおこない、お昼ご飯を食べたあと、実際に銚子川にて生き物の採集をおこないます。親子の参加以外、個人でもOKです。まだ銚子川に行ったことがない方も、この機会に参加されてはいかがでしょうか。近くには温泉もあり、海の幸は抜群に美味しい紀北町です。できれば宿泊し、ゆっくり過ごしていただきたいですね。参加をお待ちしています! ↑↑↑ クリックするとPDFファイルが表示されます。表裏2ページ |
2016年6月16日
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新刊のお知らせ このたび、「しぜん キンダーブック かえる」(フレーベル館)が発刊となりました。かえる、といっても多くの種類がいますが、この本では最も身近なニホンアマガエルを取り上げました。卵から孵ったオタマジャクシの成長を、成体のカエルと比較しながら展開しています。また、夜になると灯りに集まる昆虫を食べに自動販売機などにくる様子や、周りの色や温度などによって変わる体色を、約1年間にわたり同じ個体で撮影しています。 監修は、京都大学名誉教授の松井正文さんです。巻末の著者近影の写真が、とても素敵です。 キンダーブックは、幼稚園・保育園への直接販売、定期購読が基本です。ただし、在庫がある限りは1冊からでもご購入いただけるようです。興味のある方は、オンラインショップ「つばめのおうち」にご注文にいただければと思います。 『しぜん キンダ―ブック かえる』フレーベル館 |
2016年6月4日
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銚子川・黒滝へ! 銚子川本流二ノ俣谷の奥にある黒滝は、この川最大級の滝で落差は80mもあります。遠くから拝むことはできますが、地元でも行ったことのある人はほとんどいません。地図を広げてみると、滝のある場所はあまりにも遠く、等高線の込み入った場所にあることが分かります。容易に人を寄せ付けない秘境の滝なのです。銚子川を撮影するうちに、このシンボリックな滝や源流の森を見てみたいと思うようになりました。そこで、梅雨入り前に地元の友人たちに頼んで連れて行ってもらうことに。この辺りの山や谷を知り尽くした2人が同行してくれたのですが、途中で高巻きをしなければならない場所があり、そこから先は地獄が待っていました…。笹の茂る急斜面での“やぶこぎ”は体力を奪い、足の筋肉は悲鳴を上げました。道はまったくありませんので、行って戻っての繰り返しでルートを探しながら進みます。時には四つん這いになって獣のごとく、です。しかし、黒滝に到着できたときは本当に嬉しかったですね。谷と滝とのスケールが大きく、見上げていると首が痛くなるほどでした。早朝に出発しましたが、黒滝に到着したのは午後2時をまわっていました。帰りも同じ“やぶこぎ”ルートを辿り、林道を歩いている途中で日が暮れてしまい、ライトを点けての下山となりました。往復13時間、ほぼ歩き通しでした。もう一度、同じルートで行くか?と言われれば、首を横に振りますなあ。けれど、行ってよかったと思っています。撮影もしっかりできました。 1. 二ノ俣谷を望む。このずっと先に黒滝はある 2. へつり、やぶこぎの連続。これを往復数時間おこなう 3. 黒滝の下にて記念撮影。心なしか疲労で笑顔がひきつる |
2016年5月30日
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島根県安来市へドジョウの旅 ドジョウ、といえば安来節・ドジョウ踊りが有名です。安来市にはドジョウ生産組合もあるので、取材も兼ねて島根県まで行ってきました。安来節を見学できる「安来節演芸館」では、1日4回公演がおこなわれています。見学者の中から飛び入り参加もでき、実に楽しい一時を過ごすことができます。隣には「ドジョウ亭」というドジョウ料理をいただける施設もあり、車で10分程のところには「やすぎ どじょう生産組合」があります。水田を利用したドジョウ養殖が盛んにおこなわれています。まさに、安来はドジョウの町なんですね。 因みに、ドジョウ踊りを踊っている人は…。ドジョウ博士の中島淳氏です。ドジョウの研究は、踊りまで網羅するというこだわりに脱帽です! |
2016年5月29日
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「水の国、わかやま。」キャンペーン! 和歌山県は、水辺の景観や絶景、温泉、食など、和歌山県の水にまつわる資源の観光キャンペーンとして 「水の国、わかやま。」 をスタートすることになりました。熊野古道、高野山など、和歌山県には名所がたくさんありますが、“清らかな水”が豊富にあることも、実は大きな魅力なのだと思います。17年前、私はこの「水」に惹かれて東京から移り住んだのですから。 これから、「水の国、わかやま。」のガイドブック、WEBサイトや東京での写真展示・レセプションなどで、私の撮影した「水」の作品が掲載される予定です。 『紀州浪漫 2016.夏号』(和歌山県観光連盟)では、表紙と扉ページにて県下の川で撮影した作品を掲載しています。観光所などには置いていますし、東京ではアンテナショップ「紀州館」が、有楽町の交通会館地下1Fにあります。是非、ご覧いただければと思います。 |
2016年5月23日
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雑誌掲載のお知らせ 雑誌「PRESIDENT」(プレジデント社)の「本の時間・著者インダビュー」に、先日発刊しました「新人諸君! 弱い雄の戦略に学べ!」(駒草出版)の著者として記事が掲載されました。この本を作るキッカケとなったは、十数年前に番組制作に携わっていた「たけしの万物創世紀」の、たけしさんの言葉でした。その回は「サケ」の特集だったのですが、たけしさんが「女装してまで子孫を残すなんて、サケ、すげえ!」と驚かれたことでした。私は、CGキャラ・目黒権之助博士の声も担当させていただいていました。のちに、その話を仲の良い編集者の西田氏に話したところ、それは自己啓発本になりますよ! ということで実現したのがこの本なのです。私が生き物の生態の話を西田氏に伝え、それを自己啓発の「気付き」の言葉に翻訳する…そうした二人三脚でまとめたものです。よろしければ、是非、読んで見てください! |
2016年5月19日
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トウカイナガレホトケドジョウ! 何とも長い和名ですね、トウカイナガレホトケドジョウ。静岡県西部から愛知県東部にかけてに分布するホトケドジョウの仲間です。日本固有種で、未記載種なので正式な学名はまだありません。河川源流部の水の冷たい細流に生息します。その生活史はほとんど分かっていませんが、絶滅危惧種(TB類)に指定されています。“沢”のような水域に棲むため、その姿を撮影するのは大変です。水深が浅すぎてカメラが水中に入らないのです!石をめくるとチョロチョロと泳ぐ姿は目にするのですが…難易度の高い撮影でした。写真は、ようやく20cmほどの場所を見つけて撮影ができた、貴重なカットです。 朝日新聞和歌山版と朝日新聞デジタルにて、毎週木曜日に連載している「和歌山 ネイチャーフォト」は、本日より新しいシリーズになります。1シリーズ10回の連載ですが、今シリーズは田んぼの植物、春〜初夏編です。田んぼ周辺で見られる植物は、昔から身近な存在であったためか、名前の由来には面白いエピソードを持つものもあります。初回は、シソ科のコバノタツナミです。 |
2016年5月11日
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銚子川のスライドショー作品をご覧いただけます 三重県・紀勢自動車道にある紀北パーキングエリアには、近くに熊野古道の「始神(はじかみ)峠」があることから“始神テラス”と名付けられた地域振興施設があります。昨年の6月にオープンしました。2Fには展示・休憩室があり、大きなモニターで私が制作させていただいた銚子川のスライドショーを常時、流しています。スライドショーは、約50カットの写真と音楽で構成したオリジナル作品です。テラス内には「種まき権兵衛家カフェレスト」や「キホクニヤ商店」など、ここならではのお土産やお食事も楽しめます。紀勢自動車道では上下線共に入れますので、是非お立ち寄りいただければと思います。 |
2016年5月1日
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写真集のご紹介 中村征夫さんの写真集 『遙かなるグルクン』 が、日経ナショナル ジオグラフィック社から発刊されました。グルクンとは、タカサゴという沖縄地方で重要な食用魚のことです。この魚をとらえる伝統漁を30年にわたり記録した写真集で、全ページ、モノクロ写真で構成されています。テレビも写真も派手な色彩で溢れている現在、モノクロームの世界は斬新で心惹かれます。写真の本質があるように感じるのです。タテイチで撮られた水中写真など、勉強になるカットがたくさんありました。時間をかけ、じっくりとページをめくりたい、そんな素晴らしい写真集です。 『遙かなるグルクン』 日経ナショナル ジオグラフィック社 定価:本体3400円+税 |
2016年4月27日
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番組出演のお知らせ 今年は、江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲の生誕300年ということもあり、それを記念して特集や特番が作られています。30日(土)には NHK BS プレミアム「若冲 いのちのミステリー」が夜9時から放送されます。若冲の代表作でもある「動植綵絵」は、あらゆる生きものが登場する30幅にも及ぶ大作ですが、そのなかのひとつに「蓮池遊魚図」があります。これは、蓮の花と、アユが9尾、オイカワが1尾描かれている不思議な絵。この絵について、番組でお話ししています。お時間がありましたら、ご覧いただければと思います。 ◆ザ・プレミアム 「若冲 いのちのミステリー」 4月30日(土) 夜9時〜 (BSプレミアム) |
2016年4月26日
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銚子川での観察会 先日、「いちいがしの会」の観察会が、銚子川でありました。いちいがしの会は、熊野の森を本来の照葉樹林に戻すために、植樹などの活動を続けている会で、私も会員です。勉強会や観察会を熱心におこなっています。この春の観察会は銚子川へ!ということで和歌山県からバスで35名ほどの会員の方が参加されました。午前中に、町民会館にて写真を使ったお話しをさせていただき、午後に現場となる魚飛渓などを散策しました。シャクナゲが満開で、クリアーな川の中にはおびただしい数のナガレヒキガエルのオタマジャクシが見えました。天気に恵まれ、気持ちの良い1日となりました。紀北町さんをはじめ、地元の方々にも大変お世話になりました。ありがとうございました。写真は、その様子です(撮影:田上至)。 |
2016年4月20日
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新刊のお知らせ このたび『しぜんのひみつ写真館6 ぜんぶわかる!イネ』(ポプラ社)が発刊されました。昨年、このシリーズの『メダカ』を出版させていただきましたので、2冊目となります。このシリーズは、一つの生きものを徹底的に掘り下げて解説する写真絵本で、写真の掲載点数は200点を超えます。この本のお話をいただいてから、丸々1シーズンをかけて、数軒の農家さんの田んぼに通い取材しました。イネの根の撮影では、田んぼを掘らせていただいたり、細かなアップの撮影のために生長したイネを持ち帰らせていただいたり…。農家さんの協力なくしては、本の完成はなかったと思います。いつでも自由に田んぼに入らせていただいた農家さんに感謝です。 毎日、我々が口にしている米はどのようにしてできるのか、時間をかけて徹底的に撮影しました。是非、手にとっていただきたい本です。監修は、農研機構遺伝資源センター長の根元博さんです。 『しぜんのひみつ写真館6 ぜんぶわかる!イネ』 ポプラ社 68ページ 定価:本体2000円+税 |
2016年4月10日
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新刊のお知らせ このたび、駒草出版より 『新人諸君!弱い雄(オトコ)の戦略に学べ!』 というビジネス本を出版させていただきました。水辺の生きものたちを見ていると、その生き様には、我々が学ぶべきことがたくさんあると常々思っていました。生存競争に勝つために、彼らはいろいろなことをして生き延びるからです。例えばサケを例に挙げれば、産卵をおこなう際、大きくて強いオスほどメスを獲得できます。他のオスを排除してメスを独占できれば、自分の遺伝子をより多く残すことができるからです。では、体の小さいオスには繁殖の機会はないのか?といえば、実はそうでもないのです。サケのメスはこの時期特有の体色になるのですが、小さなオスたちは、このメスの体色に化けて大きなオスの警戒を解き、産卵の瞬間にダッシュして精子をかけます。いわば“女装”作戦というわけです。遺伝子を調べた研究によると、小さなオスによる成功率は意外と高く、立派な繁殖戦略といえそうです。つまり、“弱い者には弱いなりのやり方”があるのです。 この本のプロデュースは、manic.の西田氏、シュールなイラストは岡田丈さんです。クスッと笑える本に仕上がっていると思いますので、手にとっていただければ嬉しいですね。 『新人諸君!弱い雄(オトコ)の戦略に学べ!』 駒草出版 (株)ダンク 出版事業部 定価:本体1600円+税 |
2016年4月7日
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NHKスペシャル 大アマゾン 放送のお知らせ 4月10日(日)、午後9時からNHKスペシャル「大アマゾン 最後の秘境」が総合テレビにて放送されます。アマゾンを舞台にした番組はたくさんありますが、おそらく今までに見たことのない映像が目白押しではないかと思います。先日、エグゼクティブ・プロデューサーの村田さんから撮影の苦労をお聞きしていました。未開のジャングルに4Kカメラシステムを持ち込み、粘りに粘ったとのことでした。私は番組製作に携わっているわけではありませんが、ご案内まで。 ◆NHKスペシャル 「大アマゾン 最後の秘境 第1集 伝説の怪魚と謎の大遡上」 4月10日(日) 夜9時〜9時58分 (総合) |
2016年4月7日
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先日、奈良県川上村へ撮影に行ってきました。桜が満開でとても綺麗でしたが、今回の撮影目的は“苔”。森と水の源流館の木村氏にご案内いただき、ひたすらマクロレンズとの格闘でした。苔についてのレクチャーを受けながら、その繁殖方法などを聞けば聞くほど、苔という生きものの凄さには驚くばかり。乾燥に強い苔ですが、その生存や繁殖に「水」が欠かせない存在であることを学びました。奥の深い苔の世界…、ちょっぴり扉を開いてしまったようです。 森と水の源流館のエントランスに飾られた写真。以前、三ノ公川にて撮影したものです。写真が正方形なのは、ハッセルブラッドで撮影した6×6判ノートリミング写真だからです。 苔の種類はタマゴケです。丸い球は胞子嚢で、ポップな姿にうっとり。 |
2016年4月1日
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新刊のお知らせ このたび、ポプラ社から『ポプラサイエンスランドD ウナギのいる川 いない川』が出版されました。ウナギ(ニホンウナギ)は、この10年あまり取材を続けていたのですが、ようやくまとめることができました。謎の多いウナギの生態ですが、産卵場の特定や完全養殖の成功など、日本のウナギ研究は世界をリードしていると言われています。そうしたウナギに関する素晴らしい本はたくさん出版されているのですが、この本は川などに暮らすウナギについて重きを置いています。ウナギという魚を通して、日本の水環境を見てほしい、ウナギのいる川といない川とでは何が違うのかを考えてほしい…と思うのです。監修は、普段から親しくさせて頂いている和歌山県立自然博物館の学芸員でウナギの研究者、揖善継氏です。いろいろアドバイスを頂きながら、コツコツと撮影を続けてきました。ウナギの貴重なシーンも含まれています。是非、手にとって頂きたい本です。 ポプラサイエンスランドD『ウナギのいる川 いない川』 ポプラ社 定価:本体1300円+税 |
2016年3月29日
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NHK津放送局から感謝状 昨年から、銚子川を舞台にした番組制作に携わらせていただき、その様子は「ほっとイブニングみえ 銚子川紀行」、「金とく 奇跡の清流・銚子川」などで放送されました。夏には「NHK津 ふれあいデー」にてトーク・イベントへの出演もありました。そんなことがあってのことでしょうか、このたび、NHK津放送局から感謝状をいただきました。昨日、局長の岸本多万重さんが自宅に来られ、かえって緊張してしまいました…。 これからも機会があれば、テレビ番組の制作に携わっていきたいと思っています。番組になりそうなネタは沢山ありますので…。 |
2016年3月27日
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大阪産業大学での講演 大阪産業大学・オープンキャンパスでの講演は、高校生と在学生が熱心に耳を傾けてくれました。生きものに感心のある学生さんが多く、講演終了後も皆さん興味津々の様子。嬉しいことに私の図鑑などを持ってきている人もいて、生きものの話に花が咲きました。新設される環境理工学科のこれからも楽しみです。 |
2016年3月23日
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大阪産業大学で講演があります 大阪産業大学が2学部1学科が新設されるにあたり、26日(土)新設記念イベントとしてオープンキャンパスにて講演をおこないます。テーマは「ファインダー越しの生きものの世界〜環境の変化と生物多様性」となっています。多くの写真をお見せしながら、楽しいお話しが出来ればと思っています。 |
2016年3月3日
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新刊のお知らせ このたび、フレーベル館より『田んぼのコレクション』を出版しました。ふしぎコレクション シリーズでは、『水のコレクション』に続く2冊目となります。以前から、田んぼを舞台にした写真絵本を作りたいと思っていました。数年前から、地元の農家さんと懇意にさせていただくようになり、米づくりも取材するようになりました。田んぼの生き物をより深く知るためには、米づくりそのものを理解することも必要だと思うようになったからです。田んぼでの作業を撮影させていただきながら、田んぼを取り巻くさまざまなテーマにも目を向けることができました。本をまとめながら、自分でもとても勉強になることばかり・・・。子どもたちが、田んぼは面白い!と思ってもらえたら何よりも嬉しいです。 ふしぎコレクション9『田んぼのコレクション』 フレーベル館 定価:本体1600円+税 |
2016年2月17日
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ヤマアカガエルの産卵 寒くなったり、暖かくなったりと妙な天気が続くなか、ようやくヤマアカガエルが産卵しました。この数年で最も遅い産卵でした。昨年は1月中旬に産卵しましたが、早い年では12月下旬に産んだこともあります。先日の暖かい雨の日の夜に一斉に現れ、水辺は大騒ぎでした。カエルのオスは、鳴く時には“鳴嚢(めいのう)”という鳴き袋を膨らませます。肺からの空気は、のどで振動して“声”となり、鳴嚢で共振させて増幅させているのです。カエルは種類によって鳴嚢の膨らむ場所や形が異なっており、ヤマアカガエルは左右のほほの部分が膨らみます。よく似たニホンアカガエルのオスは、明瞭な鳴嚢を持っていません。 写真は、卵塊の近くで鳴いているヤマアカガエルのオス |
2016年2月14日
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“よしくま祭り”がありました 吉野熊野国立公園指定80周年&拡張を祝う“よしくま祭り”(環境省主催)が白浜にて開催されました。13日には記念式典やキックオフイベント、ミニ・フォーラム、14日には南紀熊野ジオパークフェスタなどがありました。会場内の出展ブースは100を超え、大勢の方たちで賑わいました。 私は会場内にて「ヘビとカエルのひみつのはなし」という読書会をひらきました。著書の写真絵本を実際に子どもたちに見てもらいながら、お話しをするというものでした。また、「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト ミニフォーラム in よしくま」ではパネラーとして参加させて頂きました。私は、日本は世界的に貴重な資源である水=淡水が豊かだと思うのですが、なかでも極上の水、クリアーな水が紀伊半島にあることを、写真をお見せしながらお話させて頂きました。森里川海をつなぐ大事なもの、それは清らかな水ではないかと思うのです。 |
2016年2月7日
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本のご紹介 『恐竜は今も生きている』という本がポプラ社から出版されました。著者は、爬虫類・恐竜研究家の富田京一氏。実は、恐竜には羽毛があったことが最近の研究で判明したのだそうです。そして、それらの形質は現生の鳥類に受け継がれており、今も恐竜は行き続けている…ということが素敵なイラストで展開されています。著者の富田氏とは古い付き合いで、かれこれ20年以上になります。東京に住んでいた頃は、一緒にサンショウウオを採集に行ったり、取材で北海道に行ったこともありました。弟で映像作家の嗣康が作った恐竜のCG作品では富田氏が監修をしており、兄弟でお世話になっていたようです。 この本は、ポプラ・サイエンスランドというシリーズの4巻目なのですが、何と5巻目は現在、私が執筆中の本になります。来月には発刊となりますので、あらためてお知らせしたいと思います。 ポプラサイエンスランドC 恐竜は今も生きている 著者:富田京一 絵:下田昌克 定価:本体1300円+税 |
2016年2月1日
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環境省のイベントがあります 吉野熊野国立公園が指定を受けて80年を迎えるにあたり、地元で環境省の記念行事「よしくま祭り」が開催されます。私は、13日(土)に、写真絵本をつかった読書会を開く予定です。また、同日の16:10〜17:40におこなわれる「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」のミニフォラムのパネラーとして参加させていただきます。私は紀伊半島の豊かで美しい「水」のお話しをしようと思います。お時間がありましたら是非、お立ち寄り下さい。 |
2016年1月20日
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銚子川での生き物調査 先日、普段から親しくしている友人らと、銚子川での生物調査をおこないました。皆、気合の入った方々なので、寒さも吹き飛ばす勢いでの調査となりました。その様子を撮影させて欲しいと、NHKのクルーが合流し、わいわいと大人数となりました。“真冬の川”は生き物にとって厳しい季節ですが、冬だからこそ見つかるものもいます。また、同じ場所を1年を通して観察することも大事だと思うのです。フィールドは、通えば通うだけ発見があるものです。「寒い」なんて言ってられませんよ。 左でインダビューを受けているのは、和歌山県立自然博物館・学芸員の平嶋健太郎氏 |
2016年1月4日
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あけましておめでとうございます! 昨年の春頃からずっと慌しくしていたのですが、今年はそれが次々と本になり、リリースされる予定です。今年は、久々に本の出版点数が多い年になりそうです。どれも時間をかけて取材し、まとめたものです。ご期待下さい。 さて、昨年2月に発刊しました『くらべてわかる淡水魚』(山と渓谷社)が1年を待たずに重版となりました。本当に嬉しく思っています。 また、2007年にNHKのハイビジョン特集「アユ踊る清流の四季〜和歌山・古座川〜」が、BSプレミアム「プレミアムカフェ・アンコール」にて放送されることが決まりました。1年以上をかけ、古座川をアユの目線で追った番組です。ほぼすべての水中撮影シーンに携わらせていただきました。お時間がありましたら、是非ご覧いただければと思います。 BSプレミアム「プレミアムカフェ・アンコール」 NHKハイビジョン特集「アユ踊る清流の四季〜和歌山・古座川〜」 2016年1月15日 午前9:00〜(本放送) 2016年1月23日 午前1:45〜(深夜リピート放送) *突発的な報道関連事項等により、延期・中止となる場合があります。 |
2015年12月25日
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冬でも川へ! 家から15分ほどにある小川に、マーサをつれて行きました。この川は水の透明度が高く、初夏はホタルが飛び交い、ニホンウナギやアマゴも見られる秘密のスポット。川におもちゃを投げ入れると、待ってましたとばかりに飛び込むマーサ。さすが、ウォータードッグですね、水は大好きです。来年もマーサをつれて、あちこちの川へ潜りに行きたいと思います。 |
2015年12月18日
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新刊のお知らせ このたび、『山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』(山と渓谷社)が発刊されました。今から26年前、淡水魚図鑑の決定版といわれた『カラー名鑑 日本の淡水魚』が発刊され、その後、『山渓フィールドブックス15 淡水魚』を手掛けてから18年が経ちました。今回の図鑑は、標本写真と生態写真とを分けて掲載せず、1種類ごとに両方の写真を掲載しました。魚種名を調べる上では、ページを前後する必要がなくなりました。また、この図鑑の最大の特徴は、標本写真を充実させたことです。標本写真(30cm以下)は、水を張った水槽に沈めて上から撮影しています。水の中に棲む生き物は水中での姿が一番美しいと思うからです。細かな作業で、1時間かかっても何匹も撮影することができません。コツコツと石を積むような撮影を1000個体以上行ってきました。 この図鑑は、『カラー名鑑 日本の淡水魚』の監修者でもある近畿大学の細谷さんが編・監修としてまとめられました。形態解説、魚類学用語、日本産淡水魚リストなどの巻頭・巻末ページも充実し、528ページのボリュームとなっています。 『山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚』(山と渓谷社) ページ数 528ページ 定価 本体3900円+税 沖縄にて 多摩川にて 北海道にて(気温マイナス10度!) |
2015年12月16日
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『世界の動物遺産』(集英社)が発刊されました! 集英社が創業90周年記念企画として、豪華版写真集『世界の動物遺産』を発刊しました。世界編・日本編の2冊セットで、版型は何とB4版! 本の重さは10キロ! にもなります。豪華な装丁は、愛蔵版写真集に相応しいものとなっています。この写真集では、私は日本版に一部の爬虫類と、すべての淡水魚の写真を提供させていただきました。40カットあまり、24ページにわたり日本の淡水魚(ニホンウナギ、タビラ類、ウケクチウグイ、シマドジョウ類、トゲウオ類、カジカ類、ジュズカケハゼ類・・・)が掲載されています。集英社が、「本を愛するすべての人に贈る」とうたっているように、写真を紙で残すことに意味があると思います。印刷は素晴らしく、集英社の出版社としての意気込みが感じられますね。高価ではありますが、これほどの写真集は、ある意味安いと思ってしまいました。本好きの方、必見です! 『世界の動物遺産』 (集英社) 大型本:798ページ B4版 特製ボックス入り、シリコンケース付き 定価:25000円+税 世界の動物遺産・日本編より転載 |
2015年12月6日
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壱岐島から新種のヨコエビ! このたび、広島大学大学院教育学研究科の富川光氏により、長崎県壱岐島の淡水域から新種のヨコエビが発見され、記載論文が掲載されました。今のところ他では見つかっておらず、「イキヨコエビ」という和名がつきました。この春、富川氏から依頼を受けて撮影をしていたので、論文に写真を提供させていただきました。ヨコエビ類は、淡水に棲む生き物の食物連鎖では重要な位置を占め、また優れた分解者と言われています。僅か数ミリ〜1.5cmほどの小さな甲殻類ですが、その役割は極めて大きいのです。 Ko Tomikawa/ZooKeys 530:15-36(2015) A new species of Jesogammarus from the Iki Island,Japan (Crustacea,Amphipoda,Anisogammaridae) 新種となったイキヨコエビ |
2015年12月2日
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先日、和歌山県内水面漁業協同組合主催の河川漁協役職員研修会にて基調講演をおこないました。県内すべての川の漁協関係者が一同に揃う会です。私は「和歌山県の川の魅力」というテーマで、和歌山の川がいかに美しく魅力的であるのか、また「水」を資源と考えた場合、和歌山はとても豊かな県であることを、海外などと比較してお話ししました。県内の川で撮影したアユやアユカケ、サツキマス、ニホンウナギなどの写真をお見せしながら、およそ1時間の講演でした。夜の懇親会では、たくさんの方とお話しをする機会がありましたが、私同様に皆さんも年々酷くなっている川の荒廃に頭を悩ませていました。川に土砂などが流れ込み、河床が上り、淵が浅くなるのは全国の河川で共通している事象だと思います。源流の森から海までの河川環境について、国も県も、地元も漁協もすべての人がしっかりと考える必要があると思いました。 |
2015年11月21日
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先日、岐阜の友人からアジメドジョウを送っていただきました。アジメドジョウは日本固有種で、本州中部に分布するドジョウの仲間です。アユなどが生息するような上流〜中流の清流に棲み、主に付着藻類を食べています。生息密度の高い岐阜県などでは地元の郷土料理となっています。図鑑用の撮影をおこなった後、アジメ料理に挑戦してみました。大きなものは天ぷらにし、残りは煮付けにしました。このドジョウ、骨は柔らかくて臭みは全くありません。天ぷらも美味しかったですが、煮付けの方がアジメドジョウの独特の香りを楽しむことができ、より美味しかったです! |
2015年11月16日
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環境省のイベント 先日、吉野熊野国立公園が拡大されたことを祝う式典が盛大におこなわれました。記念式典では仁坂知事をはじめ、近隣市町村の首長の方々が参加され、鏡開きは地域の特産品でもある「梅酒」で乾杯となりました。記念講演は京都大学名誉教授の田中克先生が「森里海連環の世界を拓く」というテーマでお話しをされました。先生とお会いするのは、かつて私もパネラーとして参加させていただいた京都大学フィールド科学教育研究センター主催のアユのシンポジウム以来でしたので、お会いできて嬉しかったです。その後、5名のパネリストが「国立公園を活かした今後の地域振興」をテーマに話しました。私は、この地域の魅力は綺麗な海や山などが沢山あるなかで、その基軸にあるものは「水」、それも清らかな水の存在ではないか、そしてこれからは「水」そのものに注目すべきではないのか、というお話しをさせていただきました。今から16年前、私はこの地域の「水」に惹かれて東京から越してきたのですから。 |
2015年11月2日
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8日(日)に吉野熊野国立公園のイベントに出席します 今年9月に、吉野熊野国立公園が大規模拡張しました。それに伴い、海域公園地区指定記念式典&イベントが、8日(日)に田辺市・田辺スポーツパークにて開催されます。主催は環境省 近畿地方環境事務所です。当日は、午後に京都大学の田中克先生の基調講演があり、その後、5名のパネラーによるトークセッションがおこなわれ、私も少しだけお話しをさせて頂きます。写真をお見せしながら、この地域の魅力などをお話したいと思っています。入場は無料ですので、お気軽にお越し頂ければと思います。 |
2015年10月29日
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本のご紹介 普段から親しい中島 淳氏が『フィールドの生物学18 湿地帯中毒〜身近な魚の自然史研究』(東海大学出版部)を出版しました。彼が九州大学時代に取り組んだカマツカの生活史研究や、近年新種発表が続いているドジョウ類の分類の話などが実に面白く書かれています。文章が上手なので、つい引き込まれて読み進んでしまいます。 彼との付き合いは長く、今も頻繁に連絡を取り合っている間柄です。彼の生きものを見る目の鋭さには比類なきものがあると思っています。また、人間味溢れる性格も彼の魅力だと思います。そんな彼が書いた本が、ツマラナイ訳はありません。読書の秋、是非この本のページをめくってみてください。 中島 淳 著 『フィールドの生物学18 湿地帯中毒〜身近な魚の自然史研究』 東海大学出版部 定価(本体2000円+税) |
2015年10月20日
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NHK「金とく」が全国放送されます 先日、東海・北陸で放送されました「金とく 奇跡の清流 銚子川 〜澄み渡る水と生きものの世界〜」が、全国放送されます。地方局が製作した番組を放送する「ろーかる直送便」という枠です。平日の昼間なので録画してお楽しみ頂ければと思います。アユ、アマゴ、ニホンウナギ、ナガレヒキガエル、ニホンイシガメ・・・などが登場しますが、汽水域で撮影されたボウズハゼの稚魚の群れの映像は大変珍しいシーンだと思います。汽水域の透明度が高い銚子川だからこそ撮影ができたカットだと思います。空撮あり、ドローンありの映像バリエーションはNHKならではだと思います。是非、ご覧下さい。 NHK総合「ろーかる直送便」10月28日(水)午後3:15〜 |
2015年10月19日
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稲刈りが終わって2ヶ月弱。久々に田んぼに行くと、アキアカネが盛んに産卵をしていました。多くの田んぼはこの時期になると水を落として乾燥しているのですが、私が通っている田んぼは水がじゅくじゅくとしています。そのため、マルタニシやドジョウも見られます。こうした湿田で産卵をするのがアキアカネです。乾田化が進み、全国的に減少しているアキアカネですが、南紀の田んぼでは比較的多く見ることができます。「赤とんぼ」が飛び交う田んぼに行くと、秋の訪れを感じますね。 |
2015年10月17日
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祝!エビとカニの水族館リニューアル・オープン すさみ町にある、全国でも稀なエビとカニに特化した水族館、その名も「エビとカニの水族館」が、先月、紀勢自動車道の南進に伴い、道の駅に隣接してリニューアル・オープンしました。名物館長としてお馴染みの森拓也さんは、元・鳥羽水族館にいらした方で、南紀の海に魅せられて20年ほど前に移住されました。私が和歌山に越す際にも背中を押して下さったのが森さんでした。森さんは海洋学部の先輩ということもあり、普段からお世話になっている存在でもあります。 水族館はエビとカニ以外にもアザラシやウミガメもおり、小さな子どもからお年寄りまで楽しむことができると思います。 |
2015年10月14日
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三重県総合博物館(みえむ)に行ってきました。昨年4月にオープンしたばかりのピカピカの博物館です。実は博物館の開館前に依頼を受けて、展示パネルの撮影をしました。博物館のオープン・イベントにも呼んで頂いていたのですが、スケジュールが合わずで、今回がはじめてでした。私が撮影したのは「熊野灘の生きもの」や、「三重のサンゴ」というコーナーです。写真を使って頂いたことは素直に嬉しいですね。素晴らしい博物館ですので、是非足を運んで頂けたらと思います。総合博物館ですが、自然系も充実していると思います。 以下、私が撮影した写真を使った展示の様子です。 |
2015年10月12日
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NHK津でのトークステージ 11日、「津まつり」にあわせ、「NHK津ふれあいデー2015」が開催され、環境キャンペーンとして「“奇跡の清流”銚子川を語る!トークステージ」がありました。銚子川を取り上げた番組「金とく」の放送直後ということもあり、たくさんの方が足を運んで下さいました。午前と午後の2ステージは立ち見が出るほどの大盛り上がり! クイズも出題され、正解された方には銚子川の水がプレゼントされました。トークステージ終了後も質問のある方や応援して下さる方もいて、“ふれあいデー”らしい楽しい1日となりました。 |
2015年10月2日
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番組出演のお知らせ この春から銚子川にて収録していました「金とく」(NHK)が、来週9日(金)の夜8時にOAとなります。この番組は、「わぉ!まるごと大自然NHK中部ネーチャープロジェクト」のなかの1本として、銚子川を舞台に製作したものです。中部、とあるように東海北陸の7県で見ることができます。悲しいことに、和歌山は映らないんですよね・・・。 ナガレヒキガエルやアユ、ニホンウナギなど多くの生きものたちが登場すると思います。 写真は、黒崎めぐみアナウンサーと収録させていただいたキャンプイン海山さんでのカットです。バックの写真パネルは、私が撮影した銚子川の若アユの写真で、机の上のカメラはニコンD800用のプルーフ・オリジナル水中ハウジングです。 また、11日(日)には、NHK津放送局にて銚子川の魅力を語るトークステージがあります。開演は11:00からと14:30からの2回です。銚子川の映像などを紹介しながら、撮影ウラ話なども飛び出すかもしれません。「津まつり」を楽しみながら、是非、津放送局に足を運んでいただけたらと思います。 |
2015年9月30日
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田んぼの雑草、スブタの花が咲きました。花弁は3つあり、長さは3〜4ミリほどの目立たない花です。地元の田んぼでも、今やスブタが見られる場所はほとんど残っていません。稲刈り前に田んぼから水を落とし、翌春まで田んぼに水を入れない乾田が増え、生息できる環境が減っているのです。また、スブタは農薬の使用に大変弱く、一度の使用で姿を消します。そして、アメリカザリガニが田んぼに侵入すると、確実になくなります。葉が柔らかく、ザリガニが食べやすいのでしょう。 減少著しいスブタですが、スブタが生えている田んぼのお米は安心して食べられることを意味していると思います。 |
2015年9月23日
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まなぶんジャー、第3回が終了! 12日に行われました「銚子川潜隊 まなぶんジャー第3回 青い水を体験」は、無事終了しました。雨が降って3日目ということもあり水温が低く、水の透明度も今一つクリアーではなかったのですが、皆さん元気に参加いただきました。今回はフィールドをキャンプイン海山さんに移して行われました。堰堤の下にある瀬にロープを張り、泡の中を泳ぐという“泡体験”は、大好評でした。こういう面白い遊びを考案する理事長の田上さんは、まさに天才ですね!ターザン・ロープで淵に飛び込んだり、水に浮かんで青い空を眺めたり・・・銚子川の水に触れ、遊びまくった1日でした。水から上ってからは、寒いだろうと、焚き火やアマゴの塩焼きを提供していただいたキャンプイン海山さん、ありがとうございました。 また、スタッフの皆さん、ご苦労様でした。来年の夏もまなぶんジャーは続けるということですので、是非、ご参加ください。 |
2015年9月1日
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世界のフクロウ・カレンダー OWLS! 発売です 山と渓谷社から2016年度カレンダー 世界のフクロウたち OWLS!が発売となります。このカレンダーは、普段から親しくさせて頂いている動物プロダクション・アニマルプランニングさんの全面協力のもとで撮影しました。もちろん、すべて撮り下ろしたもので、毎月1種類、計12種類のフクロウたちが登場します。撮影中は、愛くるしいフクロウたちの表情や仕草に、思わず笑ってしまうことも・・・。オウムやインコも可愛いのですが、フクロウは“眼力”が違いますね。アイヌの人たちは、シマフクロウをコタンコロ・カムイ=集落を守る神、として神格化してきたことが、何だか分かるような気がしました。 是非、来年のカレンダーはOWLS!を飾ってください。 定価:800円+税 発行所:山と渓谷社 |
2015年8月27日
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『ヘビのひみつ』が7刷り突破! 2009年2月に発刊しました『ヘビのひみつ』(ポプラ社)が、今月7刷りとなりました!当時は、写真絵本でヘビ?と言われたのですが、たくさんの方々にご支持を頂いたようで感謝しています。実はこの本の写真は、すべてフィルムで撮影しています。デジタルもいいですが、改めてページをめくると、しっとりとしたヘビの質感などはフィルムに合っているような気がします。やっぱり、フィルムは綺麗です! 朝日新聞和歌山版と朝日新聞デジタルにて毎週木曜日に連載している「和歌山ネイチャーフォト」は、9月から新たなシリーズとなります。1シリーズ10回の連載で展開していますが、次は「和歌山にゆかりのある生き物たち」です。和歌山は雨が多く、気候や地形などが特徴的であり、生物相が非常に豊かです。そんな生き物のなかには名前に“紀州”、“紀伊”、“紀の国”などが冠せられているものが少なくありません。和歌山県や紀南地方の固有種もあります。キノクニシオギク、ナチセスジゲンゴロウ、コウヤマキ・・・いろいろ登場しますのでお楽しみに。 |
2015年8月24日
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22日に行われた「銚子川潜隊 まなぶんジャー 第2回 水棲生物採集編」は無事終了しました。天気にも恵まれ、楽しい1日を過ごすことができました。川遊びの基本は、やっぱり生き物を捕まえたり観察することだと改めて思いました。午後のフィールドワークになった途端、子どもたちの眼の色は変わり、皆、わあわあ言いながら魚やエビなどを捕らえていました。今回はサプライズで、キャンプイン海山の田上さんがヌマエビを炒って食べさせてくれました。また、キャンプ場からナガレヒキガエルと巨大なアユカケをお借りして、皆さんに見て頂きました。そして、皆の網では捕れないけれど、銚子川では重要な魚、アユを役場の方に用意して頂きました。見事な天然アユを皆で掴み、その感触や匂いなどを体感してもらいました。 今回、皆で採集した生き物は以下になります。 ヌマチチブ、ゴクラクハゼ、スミウキゴリ、ボウズハゼ、カワアナゴ、テナガエビ、ヒラテテナガエビ、スジエビ、ヌマエビ、ミゾレヌマエビ・・・です。 第3回は、キャンプ場前にて「青い水を体験 + 水と遊ぶ」を9月12日(土)に予定しています。まだ参加できるそうですので、興味のある方はお問い合わせください。 |
2015年8月16日
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内山ピー吉です! 我が家には、犬のマーサが来る前からセキセイインコが居ます。名前はピー吉。あと2ヶ月で3歳になります。これがまた、よくしゃべるインコでして、50くらいの言葉をひっきりなしに話します。朝、小屋のカバーを開けると「こんにちはー」から始まり「ピー吉っちゃん、すごーい」「内山ピー吉です!」「ピー吉ですかあ?」「どちらさまですか〜」「大好きだよ〜」「おりこうさん」「元気ですか〜?」「びっくりした!」「大丈夫?」「ど〜したの?」「おいしい、おいしい」「見て!見て!ほらほら」「あんよ、ぽかぽかするよ」そして、昔話「むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました」「どんぶらこ、どんぶらこ」「ももたろしゃん」まで話します。時には「マーサ、駄目ですよ〜」と犬に駄目出し。 毎日、必ず笑わせてくれるので、我が家はピー吉が来てから笑いが絶えません。セキセイインコは夏の暑さ、冬の寒さにも強く、とても丈夫。オスの雛を1羽飼いして話しかけていると、話すようになると思います。一家に1羽、セキセイインコをおススメします〜。とにかく笑えます! |
2015年8月14日
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先日行われた熊野百間渓谷自然学校主催の川ガキ教室の写真を送っていただきました。当日、私はカメラを持っていたのですが、子どもたちを見るのが精一杯で撮影はほとんど出来ませんでした。スタッフの方が撮影したものですが、教室の様子が分かると思います。来年の8月にも川ガキ教室を行う予定だそうで、私も参加させて頂こうと思っています。是非、田辺市三川地区の美しい水環境に触れに来てください。教室ではベテランのスタッフさんたちがサポートしてくれますよ。 |
2015年8月12日
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愛犬のマーサは1年と4ヵ月が経ち、多少落ち着いてきました。あくまでも多少・・・ですけどね。何かあるとブチぎれるのは相変わらずですが。連日の猛暑でクールダウンと撮影を兼ねて川に行ってきました。やっぱり川の中は気持ちがいいですね。マーサはウォータードッグといわれるゴールデンレトリーバーということもあり、水が大好きです。何度も淵に投げ込んだおもちゃを取りに泳いでいました。水中を覗くと、アマゴとアユ、ウグイなどがたくさん泳いでいました。1時間ほど水に浸かっただけで、身体も気分もすっかりリフレッシュ!!南紀にはこんな川がいくつもありますから、今度は違う水系に連れて行こうと思います。 |
2015年8月3日
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銚子川潜隊 まなぶんジャー 無事終了! 1日に行われました紀北町主催の銚子川環境学習会「銚子川潜隊 まなぶんジャー」は、大盛況でした。天気も良く、たくさんの方が参加されました。午前中は公民館にて写真を使った学習会を行い、昼食をはさみ、午後からは銚子川でのフィールド観察へ出発です。“まなぶんジャー”第1回のこの日は、河口でのゆらゆら帯観察。大潮の引き潮時を狙ってこの日を設定しているので、河口でも水深は浅く、子どもたちは大はしゃぎでした。ゆらゆら帯もバッチリ見ることができ、生き物採集ではチチブ、ヌマチチブ、ゴクラクハゼ、ビリンゴ、ヒナハゼ、ミナミテナガエビ、スジエビ、ヌマエビ類・・・様々な生き物たちに出会えました。最後には、まなぶんジャーの参加証として特製のバッチを全員に配布しました。毎回デザインが異なるものを用意しているので、是非参加して集めて下さいね。次回は今月22日です。まだ若干の余裕があるということですので、興味のある方は紀北町企画課までお問い合わせください。 夏の銚子川は最高ですよ!! 公民館で約1時間の学習会です。 写真は、ゆらゆら帯ができるメカニズムについて説明しています 子どもたちは、やっぱり生き物が登場すると目の色が変わりますね。 写真はボウズハゼです 河口域に到着し、ゆらゆら帯を観察します。 表層を流れる淡水と、足元の海水との温度差に驚いていました 海の水が溜まる橋脚部の深みを見ると、淡水と海水の境い目が良く分かります 皆の足元をすり抜けて泳ぐアユたち。河口域で生活する“シオアユ”です。 それにしても、この透明度!凄いと思いませんか? 採集した生き物を説明しています。子どもたちの食い入るような眼差しは真剣そのものです。この日はNHK、ケーブルテレビ、新聞社などのマスコミ関係者も多くお集まり頂きました。 参加証として配布された特製のバッチです |
2015年8月1日
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「水の日」です! 「水の日」は、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるための日本の記念日です。8月1日を初日とする1週間を「水の週間」と定めています。 そんな「水の日に」因み、奈良新聞では水の特集が組まれ、奈良県川上村・森と水の源流館も広告を掲載しました。写真は源流の森を流れる三ノ公川で撮影したものです。山奥までドライスーツと20キロもの重り、水中カメラ、水中三脚などを運び入れています。もちろん、一人では無理ですので数名の方にサポートして頂いています。 |
2015年7月26日
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先日、行われました熊野百間渓谷自然学校の川ガキ・キャンプは無事終了しました。午前中の約1時間は、写真を使った勉強会を行いました。海の水にくらべて、いかに淡水が少ないのか、日本の川の特徴や、水辺に棲む生き物たちなどを紹介しました。生き物に詳しい子が多く、映し出される写真1枚1枚に目を輝かせて見ていたのが印象的でした。昼食後は実践編として、近くの小川で生き物採集を行いました。初めての子もいたので、タモ網を使った採集方法などを詳しく伝授、皆で2時間ほど冷たい水に浸かって採集をしました。先日の台風の影響で水が多かったのですが、タカハヤやサワガニをはじめ、トビケラ、カワゲラ、カゲロウ、ヘビトンボの幼虫などの水生昆虫もたくさん採れました。明るく元気な子どもたちにパワーをもらった様な1日でした。子どもたちの笑顔を見ているだけで、疲れは吹っ飛びますね。 |
2015年7月24日
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本のご紹介 中村征夫さんのフォトエッセーが2冊同時に発刊されました。『海風』『波音』(新日本出版社)です。水中写真だけでなく、陸上写真、人、そしてモノクロームの作品も含まれています。まさに、これは“征夫さんワールド”そのものだと思います。エッセーは何気なく書かれているようで、奥の深いものが多いように感じました。そのひとつを紹介します。 海の中で一番危険なのは、サメやウツボなんかではなく、自らの無知からくる失敗。 『海風』P28 何か、僕の心にもズン、と響きました。征夫さんからは、学ばせていただくことが沢山あります。 『海風 うみかぜ』『波音 なみのと』(新日本出版社)ともに定価(本体1500円+税) |
2015年7月20日
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トークショー無事終了! 奈良県川上村・白川渡オートキャンプ場にて行われました「源流学的キャンプ講座 山と川の夏休み」は、多くの方々で賑わいました。様々な催しの中で、私は栗山忠昭 川上村長とのトークショーに出演しました。川上村の魅力や、水源地を守る意味、“樹と水と人の共生”という理念などについて、村長とおよそ30分お話しをさせて頂きました。梅雨明け宣言の日でもあり、ジリジリと暑く厳しい天気でしたが、皆さん熱心に耳を傾けて頂いたようです。 |
2015年7月18日
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本のご紹介 久々に刺激的な写真集が発刊されました。海洋写真家 吉野雄輔さんの『世界で一番美しい 海のいきもの図鑑』(創元社)です。海といえば青いイメージがありますが、何とこの写真集は黒の背景がほとんどです。背景をすべて省略し、生き物の色や形に拘った構成となっています。企画もさることながら、その作品の美しさには目を見張るばかり。さすが、大御所の雄輔さんだなと感じました。印刷も綺麗で、すべてにプロが携わり丁寧に作ったことが分かる本です。フィルムとデジタルが混在すると思いますが、全く違和感なく構成されているところも見事です。このボリュームで定価が3600円とは、創元社さんの力の入れ方が伝わってきます。この本は、買いだと思いますよ! 『世界で一番美しい 海のいきもの図鑑』(創元社) 232ページ 定価(本体3600円+税) |
2015年7月16日
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雑誌掲載のお知らせ 『岳人』 8月号、特集「沢登りの世界」にて、沢で見られる生き物を、カラー4ページで掲載しています。サワガニ、イワナ、アマゴ、ナガレヒキガエル、オオサンショウウオ・・・などなどです。巻頭ページでは津留崎健さんが撮影されていたり、別の号では高校時代の後輩、三宅岳君が撮影をしていたりと、皆頑張っているなあ、と感じました。沢登りの特集は目にも涼しく、装備から用品、沢ことばなど、沢登りの世界を詳しく紹介しています。 |
2015年7月11日
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本のご紹介 海洋写真家、阿部秀樹さんが『魚たちの繁殖ウォッチング』(誠文堂新光社)を出版されました。20年以上の年月をかけて撮りためた、求愛行動や産卵の決定的瞬間の数々。阿部さんならではの鋭い観察眼は、掲載されている手書きのイラストや日記からも見て取れます。面白かったのはクサフグの産卵。阿部さんからも聞いていましたが、彼等は大群で産卵を行う前に、偵察隊がやってきて“スカイホップ”を行うのだそうです。そこでプレッシャーをかけると産卵群は別の場所にいってしまうので、偵察隊がきたら静かにしている・・・。クサフグの産卵撮影のコツがあっさりと書かれていますが、こうした現場からの視点は新鮮で、読みものとしても面白いと思います。 『ネイチャーウォッチングガイドブック 魚たちの繁殖ウォッチング』(誠文堂新光社) 定価 3000円+税 |
2015年7月5日
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和歌山で自然教室 熊野百間渓谷自然学校主催の川がきキャンプ「どこまでこさめ」が、田辺市熊野でおこなわれます。2泊3日の体験型のキャンプです。私は、川やその周辺の生き物を探す2日目の講師で参加します。熊野地区は山奥で静かな山里です。朝から晩まで自然の中で思いっきり遊び、学んでみませんか。全国どこからでも参加可能とのことです。 |
2015年7月2日
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銚子川で環境学習会があります 紀北町主催の環境学習講座を銚子川でおこないます。年に3回くらいのペースを予定しており、できるだけ長く続けることで銚子川のスペシャリストを育成しようというものです。堅苦しくないイメージでいきたいこともあり、決まったタイトルが『銚子川潜隊 まなぶんジャー』です! 小学校5年生以上を対象(保護者の方も参加の場合は3年生以上)としており、大人も参加できます。各回20名程度の募集定員で、申し込み多数の場合は抽選となります。紀北町周辺には宿泊施設も多数あり、ご家族で参加されるのも大歓迎です。是非、この機会に銚子川に遊びに来てくださいね。 第1回 8月 1日(土)ゆらゆら帯観察 第2回 8月22日(土)水棲生物採取 第3回 9月12日(土)青い水を体験 どの回も、午前中に写真をお見せしながらの学習会を行い、昼食後に銚子川に出かけます。お問い合わせは、紀北町企画課企画係までお願いします。申し込み期間は7月1日〜15日です。 |
2015年6月30日
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番組出演のお知らせ 7月5日(日)「きのくに21〜知事と語る」(テレビ和歌山)という番組に出演します。仁坂吉伸・和歌山県知事と語る約30分の番組です。県外の方は、和歌山県のホームページ(インターネット放送局)で見ることができます。 私がなぜ和歌山県に越してきたのか、また和歌山県への思いなどをお話ししています。 仁坂知事とは先日、熊野川町の赤木谷にご一緒したばかり。チョウやカミキリムシが専門の仁坂さんはヒサマツミドリシジミを狙い、私は照葉樹林と川の撮影をしました。和歌山には、まだまだ自然の残る、素晴らしい場所がありますね。そんな会話もOAされるかもしれません。お楽しみに! 「きのくに21〜知事と語る」 7月5日(日)朝9:30〜10:00 再放送 夜6:30〜7:00 |
2015年6月29日
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トークショーがあります 奈良県川上村・森と水の源流館主催「源流学的キャンプ講座」にて、川上村長の栗山忠昭さんとトークショーが7月20日に白川渡オートキャンプ場であります。この日は奈良県・山の日、川の日に合わせ、YAMATO超人ナライガー・ショーをはじめ、アマゴのつかみどりやカブトムシとり、山と川の環境クイズ大会など、たくさんの楽しい催しが目白押しです!当日は森と水の源流館は入館無料となります。是非、川上村へお越しください! |
2015年6月27日
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匠の聚 フォトコンテスト 2015年開催! 今年も、奈良県川上村・匠の聚フォトコンテストが開催されます。和歌山方面からも高速が伸び、以前に比べると格段に交通の便がよくなりました。温泉もありますので、撮影後はゆっくりと温泉に浸かり楽しまれてはいかがでしょうか。コンテストの入賞作品は匠の聚ギャラリーをはじめ入江泰吉記念奈良市美術館にて巡回展を行います。締め切りは9月29日です。 |
2015年6月27日
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この度、日本産淡水魚に新種が加わりました。2011年に和名提唱されたオオヨドシマドジョウに、ついに学名が付いたのです。このシマドジョウは宮崎県・大淀川水系の固有種と考えられており、学名はCobitis
sakahoko となりました。この sakahoko は、模式産地の源流、霧島山系高千穂峰に突き刺さっている伝説の武器「天の逆鉾」にちなんで付けられました。また、オスの胸鰭にある骨質盤が長方形で「鉾」に似ているという意味もあると、記載した中島淳氏に伺いました。昨年、中島氏に生息地をご案内いただき、実際に潜って見ることができました。九州のシマドジョウ類は、実に多様性に富んでいて面白いですね。 ちなみに、記載論文にはオオヨドシマドジョウの写真を提供させて頂きました。 オオヨドシマドジョウのオス |
2015年6月22日
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隣町の田んぼ脇を流れる水路に、おびただしい数のカブトエビが!おそらく、雨で田んぼの水位が上昇し、水路に流れ落ちたものが群れているのだと思います。この場所だけでなく、上下数百メートルに幾つもの群れができていました。種類はアメリカカブトエビだと思いますが、数千匹はいるでしょう。かつては各地に探しに行っていたこともありますが、この辺りの田んぼでは、ホウネンエビとカイエビと一緒にごちゃごちゃと泳ぐ姿を普通に見ることができます。 |
2015年6月12日
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先日、神道青年近畿地区連絡協議会 平成27年度「定例総会並びに研修会」において講演をおこないました。近畿地区の神社の若い神主さん、およそ100名が集まる年に一度の研修会です。「日本の水とそこに暮らす生き物たち」という演題で、およそ1時間、世界の水・日本の水について、水に暮らす生き物たち(メダカ、タガメ、ウナギなど)を取り上げ、写真をお見せしながら話しました。皆さん、熱心に耳を傾けメモを取られていました。 身の回りの自然が失われつつある現在、大きな樹や、それを取り巻く環境などは、その土地に古くから存在する神社くらいしか残っていないのかもしれません。かつて南方熊楠さんが神社合祀に命がけで反対したのは、神社に付属する森林が伐採されることへの危機感だったと思うのです。 神社に足を運ぶと、清涼な空気感や巨木の存在に、心が穏やかになりますね。 |
2015年5月24日
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再放送のお知らせ 2007年の6月に初回放送のあったNHKハイビジョン特集「アユ踊る清流の四季〜和歌山・古座川〜」が、BSの「プレミアムカフェ」にて再放送されます。製作には1年以上を掛け、南紀を流れる古座川を徹底取材した番組です。アユ目線で追った水中シーンのほぼ全ての撮影に携われたことは、今でも貴重な経験をさせて頂いたと思っています。美しい水と、ニホンウナギの遡上シーンなど貴重な南紀の自然をお楽しみ頂ければと思います。 本放送 2015年5月29日 午前9:00〜 深夜リピート放送 2015年6月6日 午前1:45〜 |
2015年5月16日
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先日、銚子川に潜ってきました。汽水域では若アユがおびただしい数で群れており、久々に感動しました。ふと足元を見ると、石の上にはヌマチチブなどが、これまた凄い数で群れていました。写真の石の上に写っている黒っぽいモノはすべてヌマチチブで、上方にはアユの姿も見えます。銚子川は小さな川ですが、本当に魚が多くてびっくりします。水中撮影をしていると岩陰からニホンウナギが顔を出していたり、テナガエビが這い出てきたり・・・川の中は面白くて仕方ありません。カメラ片手に川に潜っているときは幸せを感じますね。 |
2015年4月26日
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ウシモツゴに学名が付きました 長い間、subsp. のままだったウシモツゴ(コイ科)に、ついに学名が付きました。Ichtyol.Explor.Freshwaters,Vol.25No4 に掲載された論文、Pseudoresbora pugnax,a new species of minnow from Japan,and redescription of P.pumila で、著者は近畿大学の川瀬君と細谷先生です。実はこの魚、私の卒業論文がこの仲間の分類がテーマだったということもあり、思い入れが強い魚です。『カラー名鑑 日本の淡水魚』(山と渓谷社)では、ウシモツゴを含むモツゴ属の執筆をさせて頂きました。 この度の学名は、亜種だったシナイモツゴとは別種という扱いで P. pugnax となりました。濃尾平野などでは“ケンカモロコ”とも呼ばれていたこともあり、“喧嘩っ早い”を意味する pugnax はいい学名だと思います。私もシナイモツゴとは明らかに分布が異なることや、モツゴとの交雑に関しても亜種ではなく別種だと思っていました。中村守純先生がウシモツゴを掲載した『日本のコイ科魚類』が発刊された1969年から46年が経過し、ようやく晴れて学名が付いたわけです。因みに、今回の論文には、ウシモツゴとシナイモツゴの写真を提供しています。 ウシモツゴのオス |
2015年4月14日
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本のご紹介 魚類研究家の池田博美さんが、京大の中坊先生と『南日本太平洋沿岸の魚類』(東海大学出版部)を出版されました。カラーで掲載されている種類数は、驚きの1141種!池田さんは地元、田辺市在住で元高校教師ですが、大学の大先輩にあたります。約30年をかけて、和歌山県沿岸の魚を調べてこられました。磯採集、深海釣りなどを自らおこない、地元の漁師さん方のバックアップを得て集めた標本を、白バックにて撮影しています。トビウオの仲間などは、大きな胸鰭を広げた背面からのカットで構成されており、比較する上でも、もちろん学術上も貴重だと思います。巻末にまとめられている各種説明は大変充実しており、読み応えがあります。おススメの大図鑑です。 大型本:597ページ 定価:15,000円+税 |
2015年4月10日
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多摩川での撮影 先日、マルタ(コイ科)の撮影で多摩川に行きました。子どもの頃から多摩川で遊んできた私にとって、この川には特別な思いがあります。本当に久々に見る多摩川は、水がずっと綺麗になっていて驚きました。昔は洗剤などの泡が真っ白く水面を覆い、風下は酷い匂いがしたものです。うわさ通り、多摩川は生まれ変わったかのように美しくなっていたのでした。 今回の取材は、普段から親しくさせて頂いている俳優の中本賢さんのご案内です!多摩川を隅々まで調べ上げている賢さんは、まさに多摩川の生き字引のごとく詳しいのです。素晴らしいお宅は川沿いにあり、本当に羨ましい限り・・・。賢さん宅に泊めて頂き、多摩川漬けの2日間でした。 堰堤の下で産卵するコイかマルタ。バシャバシャと水しぶきが上がる。 P/Y.KUSAYANAGI 水中でマルタを狙う私。水深が浅く、カメラが入らず悪戦苦闘。 P/Y.KUSAYANAGI 賢さんとのツーショット。お忙しい所をお付き合い頂きました。 P/Y.KUSAYANAGI 水中のマルタ。産卵は終盤に差し掛かっていた様子。サイズは50cmほど。 |
2015年3月30日
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新刊のお知らせ このたび、ポプラ社より『ぜんぶわかる! メダカ しぜんのひみつ写真館3』が発刊されました。私が今まで精力的に取材をしてきたメダカの集大成ともいえます。この本でこだわった一つに、メダカを日本在来の生き物として捉えたことが挙げられると思います。日本各地の田んぼや用水路などで泳ぐ“メダカの学校”の取材に数年間を要しました。 監修は、メダカ研究の第一人者であり、2013年に新種となったキタノメダカ Orizias sakaizumii の学名ともなった新潟大学の酒泉満先生です。昨年は、この本の取材で先生の研究室にお邪魔し、海外のメダカの撮影などもおこないました。日本に生息するミナミメダカ−10グループ、キタノメダカ−2グループのすべてを網羅していることも特筆に価すると思います。 メダカに関する写真絵本はたくさん出版されていますが、タイトルにある“ぜんぶわかる!”に恥じない、最も詳しい内容になったと自負しています。このシリーズにはタンポポ、モンシロチョウが既刊されていますが、どれも驚くべき内容の写真絵本です。図書館などには是非、揃えていただきたいですね。 |
2015年3月23日
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本のご紹介 植物写真家、木原 浩さんが『世界植物記〜アフリカ・南アメリカ編〜』(平凡社)を出版されました。ずっしりと重い、久々にみる“凄い本”です!世界中の植物を撮り回っている木原さんの、キハラ・ワールドが満載です。表紙などの装丁デザインが抜群に格好いいですね。少し前に、そのことで木原さんからお電話を頂いていて、私が先日発刊した『くらべてわかる淡水魚』の装丁も、同じ美柑和俊さんなのでした。 木原さんとのお付き合いは古く、近年は紀伊半島の固有植物などの撮影でお供させて頂きました。かつて田んぼの生き物を撮影し始めた頃、私は植物の撮影は大の苦手でした。よく、植物は動かないので撮影は容易だと思われがちですが、実は、植物ほど難しいものはないと思います。ためらっていた私の背中を押してくれたのは木原さんでした(本人は、そんなことはしていないと言うと思いますが)。うちで写真を見て頂いたときの一言が火を点けたのかもしれません。「ありゃ〜、写真下手だな〜。全然駄目!」トホホホ・・・。撃沈! それから、撮るのなら徹底して植物を勉強しようと思った訳です。もう、10年以上も前ですけどね。 『世界植物記 アフリカ・南アメリカ編』(平凡社) 288ページ 菊倍変形判(30.3cm) 定価:6,800円+税 |
2015年3月17日
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番組出演のお知らせ 朝日放送「ココイロ」に出演します。来週25日(水)OA予定ですが、関西圏のみだと思います(大阪ガスのワンスポンサー番組なので)。放送時間は、よる7:54〜8:00。ミニ番組ですが、毎回、なかなか面白い切り口で製作されています。ナレーターはトミーズ雅さん。私は早春の川の中に「ココロのいろ」を探しに行きます。はたして、どんないろが待っているでしょうか。お楽しみに! |
2015年2月26日
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西日本を代表するサンショウウオにカスミサンショウウオがいます。私の住む南紀では海岸近くや田んぼで見られ、身近な存在といった印象です。繁殖期は一般には2〜3月頃ですが、南紀では12月中旬に産むことも珍しくありません。写真は、卵嚢から幼生が泳ぎ出る直前のもので、広がった外鰓が目立ちます。どこかあどけない顔が可愛いですね。 |
2015年2月18日
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まだまだ寒い日が続きますが、我が家のジュズカケハゼには婚姻色が発現しはじめました。春の足音が聞こえてきたということでしょう。このハゼの仲間(ウキゴリ科)は、魚類では例外的にメスに婚姻色が現れます。背びれ、尻びれ、腹びれ、あごの下の部分が真っ黒くなり、体の黄色と相まって実にシックで美しくなります。一般的なハゼ類はオスに婚姻色が現れ、メスを誘って産卵に至りますが、なぜこの仲間だけが逆なのでしょうか?先日発刊しました『くらべてわかる淡水魚』の中で、著者の斉藤さんは、「オスの掘る1つのトンネルに1匹しか産卵できないことによる、雌間の争いと関係がある」と書いています。観察をしていると、色の発現したメスの方から積極的にオスにアタックしており、ヒレを広げているのはオスへのアプローチと、他のメスに対する威嚇があるようです。7cmほどの小さな魚ですが、雌雄の駆け引きには人間ぽい一面が見え隠れします。 富山県富山市産 ジュズカケハゼ・メス 協力:魚津水族館 |
2015年2月10日
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新刊のお知らせ このたび、『くらべてわかる淡水魚』(山と渓谷社)という本を出版しました。淡水魚は以前から、皆よく似ていて区別が難しいといわれてきました。本書は身近な種類の識別ポイントを中心に解説した入門書を目指し製作しました。文章は、中央水産研究所の斉藤憲治さんにお願いしました。斉藤さんとは私が大学生の頃からのお付き合いなので、30年ほどになります。現在は魚類の遺伝子解析が専門ですが、『カラー名鑑 日本の淡水魚』ではスジシマドジョウなどを解説され、フィールドワーカーとしても淡水魚を広く見てこられた方です。日本産淡水魚の系統的な話も含め、既存の図鑑とは一味違った本に仕上がったと思います。 このシリーズには『くらべてわかる野鳥』があります。著者は、こちらもお付き合いの長い、写真家・叶内拓哉さんです。是非、「くらべるシリーズ」を揃えていただけたらと思います。 ページ数 128ページ 版型 B5版 定価 本体 1600円+税 |
2015年1月25日
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古座川のシラスウナギ漁 少し前に、県下では一斉にシラスウナギ漁が解禁を迎えました。シラスウナギ漁は、ウナギの稚魚(シラスウナギ)が光に集まる習性を利用して、水中ライトでおびき寄せて捕らえる漁です。冷え切った星空の下、ライトを点した水面をじっと見つめ、ひょろひょろと泳いでくるシラスウナギを1匹づつ掬い取ります。大きく潮の動く時や、水面が波立っている方がよく捕れるといいます。先週の大潮は新月だったので、シラスウナギ漁には最高だったようです。 古座川でシラスウナギ漁をおこなう泉さんとは、15年振りの再会でした。撮影をさせて頂いている間に、「昔は一晩で5000匹捕ったことがある」、とか「水面がシラスウナギで白くなった」など、今では考えられないようなお話を聞くことができました。また、その道具などには様々な工夫があって、感心しかり。写真の手前、白いバケツの中にはシラスウナギが入っているのですが、蓋のような白いザルが被せてあります。これは、シラスウナギを掬った際にゴミを選り分けるためのものだとか。シラスウナギをゴミごとザルに入れると、細いウナギはザルの目から下に落ち、ゴミだけ残るのだそうです。 |
2015年1月3日
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明けましておめでとうございます! 年末、年始と仕事をしておりますが、大晦日はNHKの紅白歌合戦を見ました。映像作家である弟の嗣康が、今年の紅白での石川さゆりさんの舞台背景を手掛けたからです。千住博さんの「滝」を映像化して舞台いっぱいに映し出し、実に迫力がありました。歌詞に合わせて滝の色をシンクロさせる演出もあり、よかったと思いました。見ている方は短い時間ですが、かなりの時間を掛けたそうで・・・大変だったようですよ。 さて、今年はすでにアマゾンでも告知されていますが、「くらべてわかる淡水魚」(山と渓谷社)が2月に発刊されます。今までになかった切り口の淡水魚の本だと思います。川魚好きにはたまらない本に仕上がっていますよ! また、もう1冊、ポプラ社からも本が出ますので、追ってここで報告させて頂きます。 本年も、よろしくお願い致します。 |
2014年12月28日
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前回のニュースから1ヶ月以上が経ってしまいました・・・。これから出版する本がいくつもあり、その取材と撮影とで慌しかったのです。生き物の本は春先に出版することが多く、その進行は秋口からこの時期なのです。たまたまなのですが、数冊が同時進行となり、スタジオの水槽はフル回転でした。 来年は久々の出版ラッシュとなりそうです。また、子どもたちなどを対象とした観察会などの催しもいくつかあります。 フリーランスにとって忙しいことは良いことですので、ありがたい限りです。 今年最後のカットは、ヤゴに食われるヒメアナンデールヨコエビです。先日、山梨県忍野へ行った際、サンプリングしてきました。水の中の食物連鎖で重要な役割をもつヨコエビなどの小さな生き物を、来年は掘り下げてみようと思っています。 |
2014年11月13日
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新刊のお知らせ このたび、「しぜん キンダーブック みかん」(フレーベル館)を発刊致しました。南紀は柑橘類の栽培が盛んな場所で、甘く美味しいみかんが食べられます。特に、これから冬にかけてが最盛期を迎える早生の温州みかんは、酸味と甘みのバランスが良く絶品です。また、種類も多く南紀でも80種類ほどが栽培され、ほぼ1年中、柑橘類を楽しむことができます。 この本は、普段から親しくさせていただいている、みかん農家の原拓生さんの農園に通い1年以上をかけて撮影しました。はじめは花や実のバリエーションが面白くて撮影をしていたのですが、我々が食べているのは、いったいみかんのどの部分なのか?どうやって実が育っていくのか?など素朴な疑問が湧き、それらを記録したくなりました。原さんには何度も農園を案内していただき、みかんについてのレクチャーを受けました。原農園で栽培している40種類以上の柑橘類のほとんどを口にし、食べ比べることができたこともよかったと思います。地元の根幹産業のひとつでもあるみかんを、もっと食べてもらいたいですね。 なお、「しぜん−キンダーブック」は幼稚園・保育園への直接販売、定期購読が基本ですが、在庫がある限りは1冊からでもご購入いただけます(なくなり次第販売終了)。 興味のある方は、オンラインショップ「つばめのおうち」にてご注文いただければと思います。 http://www.froebel-tsubame.jp/ |
2014年10月19日
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マーサは先日、生後6ヵ月を迎えました。体重は初め2.5キロくらいでしたが、今は18キロを超えました。相変わらず落ち着きがなく乱暴ものですが、少しづつ大人になってきているように感じます。毎日、家の前の空き地で思いっきり走り回るためか筋肉隆々で、ジャンプ力に長けているようです。 蛇口から直接水を飲む姿は故・マリンと一緒で、2匹がオーバーラップすることも。マリンはおとなしく吠えることもなかったので、マーサのおてんばぶりが目立つのかもしれません。 |
2014年10月5日
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先日、「匠の聚フォトコンテスト2014 川上村の情景」の審査会があり、川上村に行ってきました。審査委員をお引き受けしたのは昨年に続き2度目となります。今年も沢山の作品の応募があり、会場は写真で埋め尽くされました。発表は月末におこないますが、全体を通して思ったことがあります。それは、アングルやピント、露出などは整っているのに、プリントで大コケをしている作品があまりにも多かったこと。丁寧に時間をかけて撮影をしているのに、もったいないと思いました。デジタル化に伴い、テレビ映像や写真媒体などは派手さや鮮やかさばかりを強調するようになり、本来の自然と異なった色が溢れるようになりました。樹木の葉の色などは分かりやすいと思いますが、蛍光色のような緑色は自然界には存在しません。色調をあえて変えるというのは作品ではアリかと思いますが、中途半端なものは・・・。プリントにも、もう少し手間と時間を掛けてほしいと思います。 |
2014年9月29日
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NHK環境キャンペーン! NHK奈良放送局にて「わくわくステーション」というイベントがあり、出演しました。局内に特設ステージを設け、様々な催しがおこなわれたようです。私はNHK環境キャンペーン・全国豊かな海づくり大会関連イベントとして、“海につながる森”のお話しをしました。毎年全国各地を巡りながら開催される“全国豊かな海づくり大会”が、今年は11月に奈良県でおこなわれます。大会の放流・歓迎行事の会場となったのが川上村です。海のない奈良県ですが、豊かな森、川が海を育んでいるということだと思います。イベントでは、川上村の山の達人、達ちゃんと二人でステージに上り、川上村で撮影した森や水、生き物の写真をモニターに写しながらお話ししました。会場には小さな子どもが多かったのですが、みな元気良く参加してくれました。しかし、ど〜もくんなどが登場すると子供たちは大喜びで大騒ぎ。キャラクターには勝てませんなあ。 (写真提供・川上村役場) |
2014年9月14日
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本のご紹介 普段から親しくさせて頂いている大阪教育大学名誉教授・長田芳和先生編著『淡水魚研究入門〜水中のぞき見学〜』(東海大学出版部)が発刊されました。先生は5年前に退職されていますが、教育大・長田研究室の卒業生が一同に揃い、研究の成果をまとめ上げました。私は大学生の頃から先生に憧れてきました。「生き物は現場で潜って見な、分からんやろ!」先生は必ずそう言います。かつて先生と一緒に川に行った時、水中の魚の行動をみつめながら先生がつぶやきました。「あいつ、何であんなことしてんのやろか?」先生は生き物に対し“なぜ?”という疑問を投げ掛けます。「生き物の行動には必ず意味があるはずや」。先生のフィールドでの観察する姿勢、取り組みには随分と刺激を受けました。私が製作に携わった番組「ダーウィンが来た! ムギツクvsオヤニラミ」(NHK)は、先生の研究によるものです。撮影でも本当にお世話になりました。 この本は現場主義でまとめた、淡水魚の知られざる生態の記録でもあります。淡水魚に限らず生き物に興味のある方は必読です!日本の川の中では、凄いことが起きているのです! |
2014年9月11日
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レプトケファルス 地元の河口でレプトケファルス幼生を捕獲しました。大きさは3cmほど。レプトケファルスとは、透明で柳葉状の体形をした魚の仔魚(幼生)を指します。この変わった姿形は、海流に乗るための浮遊適応といわれています。レプトケファルスといえば、近年は小学校の教科書にニホンウナギが掲載されているらしく、“レプトケファルス”の知名度も上ったようです。写真のレプトケファルスは尾びれが2叉しているのでウナギではなく、イセゴイだと思われます。分類学的にはイセゴイを含むカライワシ類やウナギ、ソコギスなどレプトケファルス幼生となるものは単系統のカライワシ上目として扱われています。 |
2014年9月9日
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先日、三重県紀北町の友人からウナギが届きました。もちろん、天然ウナギです!捌いた状態で到着したので、とても楽をさせて頂きました。ウナギは自分で捕え何度も捌いていますが、納得できたためしがありません。ウナギの捌きは、やはり難しいのです。初物のウナギですので備長炭で火を起こし、七輪で焼いて頂きました。天然ウナギは捕れる時期や場所によって味は違うといいますが、それ以上に個体差が大きいため、当たり外れが大きいのが特徴だと思っています。その点、養殖ウナギは安定していますね。 写真のウナギの味は・・・脂が滴り落ち、絶品でした!やっぱりウナギは美味しいなあ。 |
2014年8月19日
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ハウジング完成! 先日、ついに特注のD800・ハウジングが完成しました。製作はプルーフの水元弘道さんです。私にとってカメラやハウジングは仕事道具ですので、それなりのこだわりがあります。現在も愛用しているフィルムカメラのハッセルブラッドやペンタックスLXのハウジングも特注で、これらはJUNON製です。しかし、10年前に社長であり、設計・製作をおこなっていた小野沢潤さんが亡くなられ、JUNONも無くなってしまいました。JUNONのハウジングに限りませんが、水中機材はメンテナンスが不可欠です。困っている時に“たすけ舟”を出してくれたのが水元さんでした。水元さんは小野沢さんの元で働いた経験を持ち、“小野沢イズム”の継承者でもあります。ちょっとしたシャッターの調整なども、徹底してこちらの希望を聞き入れ、キチンとした仕事をされるのです。以後ずっとメンテナンスをお願いしてきました。 この度のハウジングは、デジタルカメラ・ニコンD800用です。海のダイビングと異なり、ハウジングを担いで山に登ったり、滝壺まで降下するため、とにかくコンパクト、軽量を最優先にお願いしました。シャッターは電気レリーズで、10mほどのコードを使って遠隔でシャッターが切れる仕様になっています。他にも三脚穴や、ストロボは光ファイバーにしたり・・・様々なモデファイをおこなっています。 これからは、フィルムを使いながらデジタルも取り入れてみようと思います。フィルム、デジタルともに良い所、苦手な所がありますので、使い分けていければいいですね。 |
2014年8月17日
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海ウナギ ウナギの撮影は現在も続けていますが、未だに分からないことが多いですね。川での撮影に続き、以前から狙っていたシーンに海のウナギがあります。ウナギの生活史はシラスウナギが川に遡上し、川や湖で5〜10年暮らしたのち、海に下って産卵して死亡する・・・といわれてきました。しかしながら、すべてのウナギが川に遡上するとは限らず、河口や浅海にて通年暮らすものがいることが最近の研究で分かってきました。川に上らないウナギは“海ウナギ”とも呼ばれますが、こうしたウナギは全体のどのくらいの割合で存在するのでしょうか。何を食べ、どんな生活を送っているのでしょうか。川のウナギも謎に満ちていますが、海のウナギはそれ以上かもしれません・・・。 このたび、ようやく河口のウナギを夜間潜水にて撮影することができました。ウナギのサイズは全長60cmほどで、他にも数匹見掛けました。今後は定期的に河口に潜り、観察したいと思っています。 |
2014年8月6日
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3日に行われました「川ガキ養成講座」はあいにくの雨でしたが、皆元気に川で泳ぎました。太陽が出ないので寒がっていた子どももいて、急遽焚き火で暖をとったりしました。今回は東京、神奈川、岡山など遠くから参加された方々がいらっしゃいました。銚子川の清らかな水に触れ、泡の中に入り、普段は体験できないような「水遊び」だったと思います。「養成講座」といっても、何か特別なカリキュラムがある訳ではありません。参加された方々が、こうした川遊びをする、ひとつのキッカケになればいいと思っています。川は楽しい場所と感じられれば、自ずと「川ガキ」は生まれてくるのです。来年も参加する!という子どもも居たようですよ。 (P/I.Taue) |
2014年8月4日
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先月、丸の内3×3Labo 「触れる地球ミュージアム」にて行われた竹村真一さんとのトークセッションの様子が「ソトコト
9月号」(木楽舎)に掲載されました。写真展「生きものの目線でみる世界」や、著書についてもご紹介いただきました。よろしければご覧いただければと思います。 |
2014年8月1日
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新刊本のお知らせ 日本産ゲンゴロウ、タガメ、コオイムシ、ミズカマキリなどを176ページ・フルカラーで紹介した図鑑が発刊されました。「水生昆虫観察図鑑〜その魅力と楽しみ方」(ピーシーズ)です。ゲンゴロウ類は、僅か数ミリの極小サイズも含め60種類を掲載しています。ページをめくる度に、小さなゲンゴロウ類の美しさに驚くと思います!標本ではなく、生体として掲載されている市販本としては、最も多い方だと思います。 私は、コラムと数点の写真提供のみですが、メーンで撮影・執筆した森さんがかなり頑張っているのを知っているだけに、発刊は嬉しく思っています。水生昆虫に興味をもち、水辺に足を運んでくれる人が増えることを祈っています。保存版として本棚に揃えておきたい1冊です。 本体:2315円+税 |
2014年7月25日
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ついにマーサ、川デビューです!はじめて見る川の流れに恐るおそるでしたが、やがて泳ぎ始めました。さすが、指の間が水かきのようになっている“ウォーター・ドッグ”です。暑かったので冷たい水をたくさん飲み、よく遊び、よく寝ています。体重は10キロを超え、体格もしっかりとしてきました。これで、もう川にはいつでも行けますね。ただ、この子は車酔いしやすいようなので、徐々に慣らしていく必要がありそうです。 |
2014年7月21日
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先日、紀北町での講演「清らかな流れが意味するもの 銚子川の奇跡」には、沢山の方が足を運んで下さいました。ありがとうございました。想定していたよりも来場者が多く、急遽椅子を増やして対応したと聞きました。この川を見て育った地元の方にとって、銚子川は当たり前の川に思えるかもしれません。しかし、全国で河川環境が悪化するなか、この川の美しさはまさに奇跡だと私は思うのです。地元の川は地元で守っていく、そうした郷土愛がとても大切だと思っています。 (Photo:I.Taue) |
2014年7月14日
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川ガキ集まれ! 8月3日(日)、銚子川にて川ガキ養成講座〜〜内山りゅうさんと行く〜銚子川ブルーと神秘の泡世界〜があります。川ガキ養成講座は、今年で5年目です。銚子川のクリアーな水、泡に抱かれてみませんか。お問い合わせはキャンプinn海山さんまでお願いします。 このイベントは、主催:きほくふるさと体験塾/共催:NPO法人ふるさと企画舎で実施します。 写真は、昨年開催時のものです。(Photo:I.Taue) |
2014年7月10日
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7日、丸の内 3×3Labo でおこなわれた竹村真一さんとのトークセッションは、沢山の方が足を運んで下さいました。ありがとうございました。終わってみれば、あっという間の2時間でした。竹村さんの膨大なる知識、引き出しの多さに改めて感服いたしました。 会場内に設置されている5台のデジタル地球儀「触れる地球」は、本当に面白いと思います。実際に触わることができますので、足を運んでいただければと思います。 写真展「生きものの目線でみる世界」は、18日までおこなわれます。是非、ご覧下さい。 3×3Labo 内の触れる地球ミュージアムです。様々な地球に関するデータを、文字通り触りながら見ることができます。地球上で起きていることを平面ではなく、立体的にとらえるデジタル地球儀です。 7日におこなわれたトークセッションの様子です。沢山の方が足を運んで下さいました。 竹村真一さんとのトークセッション。地球が「水球」であることを、「触れる地球」を使うことにより分かりやすく解説して下さいました。 7月7日〜18日までおこなわれる写真展「生きものの目線でみる世界」の入り口。プリントは、セイコーエプソン株式会社の協力です。 写真展は、3×3Labo に併設された会場でおこなわれています。パネルはすべてB1サイズ(728×1030mm)です。会場の中央には、私の著書も置いてあります。 |
2014年7月4日
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マーサは着実に育っております!体重は8キロを超えました。やんちゃ盛りで悪さばかりしますが、そこは子犬らしいということで目をつぶっていることもあります。顔つきが随分と変わってきたように思いますが・・・。早く一緒に川で泳ぎたいと思うこの頃です。 |
2014年7月2日
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7月7日 オープニングトーク開催! 丸の内 3×3 Labo「触れる地球ミュージアム」にて写真展「生きものの目線でみる世界」のオープニングトークが開催されます。私が撮影した国内外の水環境や展示写真の生きものたちに付いて、竹村さんとセッションをしながらお話ししたいと思います。 夕方18:30からですので、会社帰りの方でも気軽にお立ち寄りいただけると思います。 【開催概要】 [期日]2014.7.7(月) [開催時間]18:30〜20:00(受付開始 18:00〜) [会場]3×3 Labo「触れる地球ミュージアム」 [入場料]無料(要事前予約/当日受付可) [出演]モデレータ: 竹村真一 ゲスト: 内山りゅう |
2014年6月27日
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写真展示とトーク・セッションがあります 7月7日(月)、東京・丸の内 3×3 Labo 内の「触れる地球ミュージアム」にて、竹村真一さんとトーク・セッションがあります。水=淡水と、そこに生きる物たちについて、写真をお見せしながらお話ししたいと思います。また、7日から2週間の予定で、会場に隣接したスペースにて写真展示も行います。淡水魚、両生類・爬虫類などを大型パネルにて展示します。 丸の内 3×3 Labo は東京駅からも有楽町駅からも徒歩7〜8分という便利な場所にあります。是非、足を運んで頂ければと思います。 7日の詳しい時間は、後日ここでお知らせします。よろしくお願い致します。 会場:http://earth-museum.jp |
2014年6月26日
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雑誌掲載のお知らせ 鬱陶しい梅雨が続きますが、雑誌は一足早く夏の特集を組んでいます。「BE-PAL」(小学館)7月号は川の特集です。「川の達人に聞きました!この夏、行くべき日本の川10」という特集ページに、写真とコメントを寄せました。紹介されている川は、どの川も素晴らしいですね。 「オズマガジン増刊 TRIP」(スターツ出版) は、夏の旅大特集です。「海辺の休日、水辺の時間」という特集の見開きページで、「一度は見たい水の絶景」を執筆しています。私が選んだ8ヵ所の、とびきりな水辺とは・・・。保存版としてもおススメです。 |
2014年6月14日
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“マーサ”がうちに来て20日ほどが経ちました。2.5キロほどだった体重は今や5.6キロ。すくすくと育っており、よく食べよく寝ます。毎日、大笑いすることがおきるので、家の中がパッと明るくなったような気がします。インコの“ピー吉”は「うちやまピー吉くんです!」と自己紹介したり、「アッハッハ」と笑ったり、こちらもかなり笑える存在です。庭の小屋には2羽の若いニワトリとウコッケイもいます。いつの間にか、我が家は生き物だらけになっておりました。 |
2014年6月13日
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講演会のご案内 7月17日(木)、三重県・紀北町にて講演会があります。地元の方に銚子川の素晴らしさをより知って頂きたい、と紀北町役場さんが企画しました。地元の方を対象としていることもあり夜7時からですが、興味のある方は是非遊びにいらしてください(参加費は無料です)。 |
2014年6月8日
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奈良県・川上村に行ってきました。天気予報では曇りでしたが、案の定、雨に見舞われました。それでも時折陽の光が射し込むと、新緑が輝いて見えました。川沿いではサワグルミが開花し、紐のような花序が無数に垂れ下がっていました。いつ訪れても源流の森は美しく、期待を裏切らない森ですね。 気温が高く、湿度の高いこんな日は、ヤマビルも活発に動きます。靴に這い上がってくるヒルを摘んでは捨てますが、足元の落ち葉の上では体を左右に振っている奴らが沢山・・・。商品名「ヒル下がりのジョニー」というヒル避け剤スプレーのお陰もあり、1ヵ所も血を吸われることなく済みました。梅雨の季節はヤマビルとの戦いに備える必要があるのです。 |
2014年6月4日
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1日、日本橋「三重テラス」で行われました「銚子川四季のスライドショー完成お披露目会」と講演は無事終了しました。会場はほぼ満席となり、紀北町マスコット・キャラクター“きーほくん”、種まき権兵衛さんの登場で大いに盛り上がりました。私にとっては地元ということもありますが、小学校の同級生が4名も参加してくれたことは驚きでもあり嬉しかったですね。紀北町からは町長をはじめ、大勢のスタッフが日本橋に集結しました。 講演会に足を運んで頂いた方々に感謝致します。ありがとうございました。 |
2014年5月29日
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子犬がやってきました! 昨年4月に14年間連れ添った愛犬「マリン」を亡くし、あまりの悲しさに犬は飼うまいとは思いましたが・・・。それでも犬の居ない生活は寂しく、ついにというか、とうとう子犬を飼うことになりました! マリンと同じゴールデンレトリーバーで、名前は「マーサ」といいます。生まれて2ヶ月です。どんなに疲れていてもふっとぶほどの愛くるしさです。我が家の一員として、元気に育って欲しいと願うばかりです。 |
2014年5月27日
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先日、田辺東ロータリークラブの創立40周年記念式典にて講演をおこないました。「清らかな水とそこに棲む生き物たち」と題し、淡水について、またそこに暮らすメダカやウナギ、タガメなどの生き物たちをスクリーンに写真を写しながら話しました。南紀は雨が多く、清らかな水が多く存在します。しかし、地元ではそれが当たり前なため、水が豊かな資源であるということに気付き難いのだと思います。清らかな水を生み出す環境こそ、大事にしていかなければならないのです。 |
2014年5月25日
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昨年の夏に青少年健全育成事業「プロカメラマンと自然探検」でお世話になりました富山県・魚津水族館に行ってきました。昨年は開館100周年を迎え、最近は深海魚のサケガシラ、リュウグウノツカイなどが揚がり、マスコミに取り上げられる機会が多いようです。お邪魔した日も、サケガシラの10cmほどの幼魚が揚がっていました。 この水族館の特徴は、地元を意識した展示内容にあります。熱帯魚の水槽を田んぼ水槽に変えたりして、とにかく地元の自然、生き物を展示し地方色を全面に出すような工夫をしているのです。館長の稲村さんは大学の先輩でもあり、お付き合いは20年以上になります。水族館には淡水魚に詳しいメンバーが多く、それは展示にも生かされていると思います。北陸方面にお出かけの際は、是非立ち寄っていただきたい水族館です。 お世話になっている稲村館長と 充実している淡水生物のコーナー展示群 生物多様性を意識した田んぼのコーナー 「コメ展」と中継を結んでいる田んぼ。右にあるのがカメラ もちろん、海水魚の大型水槽もあります とても珍しいサケガシラの幼魚です 水族館メンバーとの楽しい採集。背景は北アルプスです 貴重なミナミアカヒレタビラも採れました |
2014年5月16日
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6月1日 日本橋「三重テラス」にて講演会があります 昨年1年間をかけて撮り下ろし製作しました銚子川のスライドショーが完成し、そのお披露目と講演会が6月1日(日)に東京・日本橋「三重テラス」にてあります。これは紀北町さんより依頼を受けて製作したものです。全体で8分余りですが、銚子川の四季やアユ、水の景色など約60カットを収録しています。撮影秘話なども含め、銚子川の魅力をお伝えしたいと思います。 是非遊びに来てください。 13:00開場、14:00開演、15:30終了予定です。入場料は無料です。 |
2014年5月11日
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匠の聚 フォトコンテスト 2014 開催 奈良県川上村・匠の聚フォトコンテストが今年も開催されます。川上村に足を運んでいただき、その魅力を捉えていただけたらと思います。大阪から2時間ほどなので日帰りもできますが、できれば温泉につかり、川上村にゆっくりと泊まっていただけたら嬉しいですね。 フォトコンテストは賞の数が多く、入賞作品は匠の聚をはじめ入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展を行います。締め切りは9月30日です。たくさんの応募をお待ちしています。 |
2014年5月4日
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先日の大雨は、このあたりで200ミリほど降りました。地元の富田川は増水し、河川敷の一部まで水に浸かりました。こうしてできた水域を一時水域といいます。水が引きかけた夜に見に行くと、案の定、フナの仲間やナマズが入り込み産卵をおこなっていました。メスはどの個体も卵を抱え、腹パンです。60cmほどもある大きなナマズのメスに、オスが巻きついて産卵する光景があちこちに見られました。こうした水域で産卵をおこなう淡水魚は少なくありません。川をコンクリートで護岸し、河川敷を無くしてしまうことは、こうした魚たちの繁殖の場を奪うことに繋がるのです。 一時水域は普段、水が無い。この場所の水深は膝くらい 水が引き、取り残されてしまったフナ類(ギンブナか?) 腹の大きなフナとナマズ。翌日の昼に見に行くと、膨大な数の卵が植物などに付着していた |
2014年4月28日
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先日、MieMu
みえむ:三重県総合博物館がオープンしました。三重の自然、文化、歴史などを総合的に扱う大型の博物館です。オープンに際し数年前から準備を進めてきており、私は展示用パネルの撮影に携わりました。依頼を受けてから撮り下ろしたものです。写真は数メートルのサイズまで拡大して使用すると聞いていますが、まだ博物館に足を運べていないのです・・・。今度、お邪魔するのが楽しみです。 また、先月リニューアル・オープンしました神奈川県の相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら におきましても展示パネルの写真の一部に私の写真が使われています。他にも淡水魚のいる水族館などでは私の写真が使われていることもあり、皆さんの目に触れているかもしれませんね。 |
2014年4月25日
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2014
川上村村勢要覧が完成しました。広大な天然林の残る川上村には年に何度も足を運ばせていただいています。一昨年はテレビ番組の舞台ともなりました。 村勢要覧の表紙は、大台ケ原を源とする本沢川の“屏風の滝”です。水深は3mほどでしたが、森の中にぽっかりと口をあけたような滝壺は、村の人でさえ怖いと言っていたのを思い出します。扉ページの水中写真は、水源地の森で撮影したものです。太陽の光が、うっそうと茂る木々の間から水中に射し込んだところです。豊かな森と、清らかな水とが作り出した水中世界です。対談ページは、栗山忠昭村長と源流の森にてお話したものです。村として天然林を残していく意味は大きいと熱く話して下さいました。 |
2014年4月15日
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東京ミッドタウン・ガーデン内、21-21 DESIGN SIGHT
の「コメ展」で行われたトークライブには、多くの方がお集まり頂きました。ありがとうございました。会場に入りきれず、通路まで人が溢れていたのには驚きました。2時間以上続いたトークの間、席を外された方がいなかったことも、出席された方の真剣さが分かりました。 私は、田んぼとはどんな環境なのか、そして、田んぼを代表する生き物であるメダカ、タガメなどについて、写真をお見せしながら話しました。安全なコメを食べるにはどうしたらいいか、生物多様性について、田んぼの未来にも触れました。 トーク後には質問や様々なご意見を聞くことができ、私としても大変勉強になった一日となりました。「コメ展」は、6月15日まで開催されます。是非、足を運んで頂ければと思います。 |
2014年4月9日
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森と水の源流館のポスターができました! 奈良県川上村・森と水の源流館のポスター(B2版)が完成しました。川上村は和歌山県・紀ノ川、奈良県・吉野川の源流に位置し、広大な水源の森を町有地として保有しています。写真は、その森にハッセルブラッドの水中ハウジング、ドライスーツ、十数キロの重りなどを持ち込んで撮影したものです。重装備の機材は、源流館や役場の方などで手分けして運んでいただきました。流れ下る水の中に三脚を立て、森を見上げシャッターを押しています。オリジナルは6×6版のフィルムなのでトリミングをしています。 9月5〜7日は「第5回全国源流サミット」が川上村で行われます。また、11月16日には「第34回全国豊かな海づくり大会 やまと」が奈良県で開催され、そのメーン行事となる放流行事が川上村で実施されます。この大会には天皇皇后両陛下がご臨席されます。 小さな村ですが、今年は全国的に知名度が上ることを、ちょっと期待しています。 |
2014年4月5日
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シュンラン咲く 南紀の春を告げる花、シュンラン(春蘭)が咲いています。シュンランは落葉樹林の林床にはえ、地味ながら美しい花をつける野生ランです。かつては何処にでも見られたようですが、今は少なくなりました。ランは愛好家が多く、園芸用に盗掘されることも少なくありません。花の色変わりの出る南紀のカンラン(寒蘭)などは、もう自然状態で見る機会は全くありません。そこここに沢山あった時代ではないので、自然にあるものを持ち帰る行為は慎むべきだと思っています。 |
2014年3月28日
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コメ展にてトークライブがあります 4月13日(日)、六本木の東京ミッドタウン 21-21 DESIGN SIGHT の企画展「コメ展」のトークライブがあり、出演します。「田んぼの未来」というテーマについて、私は生き物の目線でお話したいと思っています。参加費は無料ですが、入場券が必要となり、予約受付があります(3月31日受付開始)。詳しくは「コメ展」のプログラムをご覧下さい。 よろしくお願い致します。 |
2014年3月28日
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リベンジ! ナガレヒキガエルの産卵を観察できずに一旦家に戻りました。しかし、諦められずに3日後に再び銚子川へ。生き物の撮影はタイミングがすべて。この機会を逃すと1年待ちとなるのです。川沿いで車中泊すること2日、夜間に潜ると待望の産卵が始まりました。思っていた通り、産卵は一斉に行われ、深い川底には何十匹ものナガレヒキガエルが集まっていました。メスにくらべてオスの数が多く、ペアになれなかったオスは徘徊して動くものにアタックします。なかにはペアに無理やり抱接し、そこに別のオスが抱接し・・・団子状に固まっていることも。水中で撮影をしながら思わず「プッ!」と吹き出してしまいました。 新たな発見も多く、久々に満足の行く撮影となりました。 |
2014年3月21日
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銚子川にナガレヒキガエルの取材に行きました。毎年、春になると大量のオタマジャクシを見ていますが、繁殖の様子は観察したことがありませんでした。以前から撮影したいと思っていたのです。生き物に詳しい地元の友人から、ぼちぼちオスが集まりだしたと情報が入り、車に寝袋やコンロなどを積み込んで出発しました。到着した日は気温が高いこともあり、次から次へと山から下りてくるナガレヒキガエル達に遭遇。道路を渡り、数メートル下の河原に落下していきます。大きなメスは掌ほどもあるので、存在感がありますね。 2日間ほど昼夜に潜りましたが、ペアリングのままで産卵には至らず・・・。ナガレタゴガエルもそうでしたが、オスがメスに抱接してから直ぐには産卵しないようです。水温か、他の個体の産卵などがトリガーとなり、一斉に始まるのかもしれませんね。 |
2014年3月4日
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コメ展がはじまりました 六本木の東京ミッドタウン・ガーデン内、21-21 DESIGN SIGHT におきまして、「コメ展」がはじまりました。(2月28日〜6月15日)。この催しのディレクターは、デザイナーの佐藤卓さんと文化人類学者の竹村真一さんです。コメを食としてだけでなく、文化としてもとらえ、今までになかった形の展示となるようです。 数多くの作品のなかで、いくつかのコーナーなどでは微力ながらお手伝いをさせていただきました。その1つには、隣町にある上富田町「田んぼの学校」と、富山県魚津市の「魚津水族館」にある「田んぼ水槽」の2ヵ所とをリアルタイムで中継する“カエル目線”という作品があります。田んぼを覗き込むように、中継した画面を見るということです。 会場では、私の著書、「田んぼの生き物図鑑」や「たんぼのカエルのだいへんしん」などの販売もしていただいています。 是非、足を運んでいただければと思います。 “カエル目線”の中継地の一つ、和歌山県上富田町「田んぼの学校」。 私の本に登場する生き物たちは、この場所でも撮影しています |
2014年2月27日
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先日、三重県紀北町にて「銚子川フォトコンテスト」の表彰式がありました。受賞された方には賞状や記念品が町長から手渡されました。最優秀賞は、水面に広がった波紋をとらえた作品です。銚子川の澄んだ水に浮かび上がる波紋が印象的な作品ですね。 冬季の銚子川を堪能しようということで、上流にある清五郎滝(第二)に下からアプローチしてきました。案内は大台ケ原を知り尽くした山男、塩崎善一さん。昨年は何度も大台ケ原などの案内をして頂いています。この辺りの山は険しくルートが無いことも多いので、専門家がいないと危険なのです。 滝は一日中、日の当たらない場所にあるため、凍滝(いてだき)となっていました。周辺には冷気が漂い、独特の緊張感が張り詰めていました。冬の銚子川もいいですよ! 清五郎第二の滝の水の落ち口 画面左下にいるのは私。オレンジの服は大野君。 撮影は田上さん 滝をバックに。撮影は田上さん |
2014年2月22日
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田んぼ脇の水路でカワモズクの仲間を見つけました。水から取り上げると、ぷるぷると寒天質状で触るとぬるぬるとしています。属名の
Batrachospermum は「カエルの卵」を意味していて、そんな特徴をよく表しています。この仲間の分類は難しく、私では種同定には至りませんでした。 カワモズクの仲間は、紅藻類というグループに分類されています。紅藻類のほとんどはテングサのような海産種であり、淡水産はごく少数です。 冬から春にかけて湧泉や小川などで見られますが、絶滅危惧種に選定されているものもおり、各地で減少しているようです。昔は食用にしていた地方もあったようです。三杯酢にしたら美味しいかも・・・。 水中のカワモズク。RICOH G700 で撮影。ISO400 F4.5 1/854 EV-0.5 アップにすると、珠数状の藻類であることが分かります。 |
2014年2月16日
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14日、日本橋・三重テラスでの講演が終了しました。朝から降り始めた雪は予報を上回る勢いで降り続き・・・どうなることかと心配しましたが、午後2時からと7時からの講演ともに沢山の方が足を運んで下さいました。本当にありがとうございました。参加予定の方で、止む無くキャンセルされた方もいらっしゃったようです。申し訳なく思います。 14日の夜には大雪警報が発令され、翌日も東京は大混乱となりました。帰りの飛行機もギリギリまで飛ぶかどうか微妙でしたが、何とか帰ることができました。 このような催しは今後もあるかと思います。またここでご案内させて頂きますので、よろしくお願い致します。 三重テラス2Fのエントランス 著書本の紹介コーナー 「水色の奇跡」と題し、写真をお見せしながら1時間ほどお話しをしました 紀北町からはゆるキャラ“きーほくん”もやってきました。子どもたちに大人気でした 講演翌日朝の日本橋周辺。日本橋三越とCOREDO日本橋前も雪景色でした |
2014年2月3日
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越冬メダカの取材 南紀でもメダカの棲んでいる田んぼは少なくなりました。それでもいくつかの田んぼでは今もメダカを見ることができます。メダカの減少した理由はいくつか考えられますが、最も影響が大きいのは田んぼ環境の変化だと思います。乾田化に伴い稲作の時期以外は田んぼの水を切り、水路まで干上がってしまうからです。冬に田んぼ脇の溝や水路にさえ水があれば、メダカは冬を越すことができるのです。 写真は先週覗いてきた南紀の田んぼです。冬の今でも溝には水があり、たくさんのメダカが泳いでいました。この田んぼは山から谷の水を引き込んでおり、1年中水が枯れることがありません。こうした田んぼは後世まで残して欲しいですね。 *メダカ=ミナミメダカです |
2014年1月29日
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東京日本橋・三重テラスにて講演があります 2月14日(金)、東京日本橋にある三重県のアンテナショップ「三重テラス」にて講演を行います。“奇跡の川 銚子川展”と題した紀北町イベントの講演で、午後2時と7時の2回行います。昨年、TV「ボクらの地球」や「美の壺」の舞台となった銚子川の魅力を、水中写真はもちろん、源流から河口までの水の景色や生き物たちも紹介したいと思います。終了後はプレゼントの当たるクイズや、参加者には紀北町の名産、牡蠣寿司、押し寿司、あおさ汁などが振舞われるようです。牡蠣寿司は、銚子川の流れ込む汽水湖・白石湖に産する渡利牡蠣を甘辛く煮て、わさびではなくからしで食べるお寿司です。今が旬で、私の大好物!紀北町を代表する名産のひとつです。お時間がありましたら、是非遊びに来てください。 尚、参加される方は事前にお申し込みをお願いします。お土産などの準備もあるようですよ。 現在、朝日新聞・和歌山版に連載中の「和歌山ネイチャーフォト」が、朝日新聞デジタルにて配信がはじまりました。「田んぼの生き物編」の10回分から順次アップされていきます。こちらの方もご覧頂ければと思います。 |
2014年1月25日
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昨日、三重県紀北町「銚子川フォトコンテスト」の審査会がありました。今回が第一回ということですが、150点を超える作品が集まりました。尾上町長と二人で時間をかけて選びました。表彰式は2月24日におこなわれます。 審査前日は、銚子川の源流にある清五郎の滝に行きました。清五郎の滝は第一〜第三まで3つの滝があります。この時期、タイミングが合えば“凍滝(いてだき)”が見れるかも、と期待しましたが第三の滝は完全には凍っていませんでした。滝壺の端の薄い氷を割り、中に水中カメラを入れて半水面撮影をしました。どんな感じに撮れているかはお楽しみです(フィルムなので現像が上ってきてません)。 紀北町といえば先日、私の写真を使った記念切手シートが発売されたのでご紹介します。 モデルは普段からお世話になっている大野君 |
2014年1月16日
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先日、藁(わら)製品の取材をしました。藁は稲などの茎のみを乾燥させたものです。今日、一般的な田んぼでは稲刈りはコンバインでおこない、藁を細かく切り刻んで肥料とします。かつては、稲を稲刈り機で刈り取った後に天日で干し“はざ掛け”をおこないました。脱穀して残された藁は家畜の餌のほか、様々に利用しました。藁草履(わらぞうり)や筵(むしろ)、蓑(みの)注連縄(しめなわ)を作り正月の注連飾りにすることもあります。また、藁は納豆作りには欠かせません。 しかし、そうした藁を使った“藁文化”は消えつつあるのが現状です。そこで地元の方にお願いして、そうした製品(販売はしていませんが)を作るところを見せていただきました。 −−藁草履(わらぞうり)作り−− 草履の左右の差、鼻緒部分の調整など熟練技が必要で、現在作れる人は地元でも少ないようです。上富田町の下滝秀雄さん79歳は、かずら(つる植物)を使った籠なども作る名人です −−注連縄(しめなわ)作り−− 藁を手のひらで擦るようにして綯(な)います。藁縄は普通右綯いですが、注連縄は左綯いなのだそうです。短い藁を、継ぎ足しながら数十メートルにまで延ばす技術は凄いですね。上富田町の木村栄次さん74歳 −−唐辛子吊り−− 餅や干し柿なども藁を使い吊り下げることがあります。唐辛子も藁に挟んで吊り下げておくと見た目も美しく、使う時にも重宝します。藁には、どこか温かみがあるように感じます |
2014年1月6日
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HPにある「gallery」の写真を入れ替えました。ご覧頂ければと思います。 朝日新聞和歌山版の連載は、9日から新テーマ「水の景色」でスタートします。山に雨が降り、森で生まれた水が集まって流れ下り、海に注ぐという「水の流れ」に沿う形で進めていきます。 |
2014年1月1日
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新年、あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願い致します。2014年は、“初心忘るべからず”の精神で、この仕事を始めた頃の純粋な気持ちを思い出し精進していきたいと思っています。25年ほど前、右も左も分からずに飛び込んだ世界ですが、今まで何とか写真で食べてこられました。 写真の技術や様々な経験値もそれなりに上がりましたが、根本にあるものは、“生き物が好き”ということなのだと改めて思うのです。面白いからこそ、それを写真で表現し人に伝えたい・・・。昨年は4冊の本を発刊することができました。今年も複数の本を出版する予定がありますが、面白いものをリリースしていきたいと思っています。 |
2013年12月19日
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第7回 全国タナゴサミット開催 1月18日(土)、霞ヶ浦にて、第7回 全国タナゴサミットが開催されます。全国からタナゴの研究者をはじめ、タナゴに携わる方々が一同に集まります。サブタイトルに〜みんなで考える水辺の将来像〜とあるように、タナゴの保全や保護だけを話し合うだけではなく、タナゴを通した水辺環境を考えていく、といった会でもあります。もちろん一般の方も参加できますので、是非、足を運んでみてください。 |
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2013年12月16日
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先日、今が旬の温州ミカン(宮川早生)の収穫を覗きに行ってきました。隣町、田辺市上秋津にある紀州原農園、原
拓生さんの山です。急な山の斜面に、たわわに実ったみかんが美味しそうですね!今夏は雨が少なかったこともあり、今年のみかんは特別甘いです。収穫は一つ一つ、丁寧にハサミで切り取り籠に入れ、最後にコンテナにまとめられます。急斜面での上げ下げには、山に設置されたモノラックという、モノレールのようなものを使います。年内は温州みかんが主ですが、年明けにはポンカンなどに移っていくそうです。原さんの山には30種類以上のみかんの種類が植えられていて、次々と収穫の時期を迎えます。 海の幸も美味しい南紀ですが、みかんなどの果物も絶品です。 |
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2013年11月25日
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今年は春から山に登る機会が多く、大台ケ原や東吉野方面、奈良県川上村、天川村・・・重いカメラを担いで行きました。歩き方が悪いのか、下りで膝の調子が悪くなることが多く、同行者に迷惑を掛けることもありました。写真は、奈良県天川村の登山の様子です。機材が20キロを超え、きつい登りはバテバテでした。普段からよく歩き、足の筋肉をつけないと駄目ですね。来年も山に登り、“川”の生まれる場所を見て回りたいと思っています。“川”にとって、山や森は最も大事な場所なのですから。 |
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2013年11月19日
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アユの産卵 三重県銚子川では、アユの産卵が始まっています。今年の夏は渇水で瀬切れが起き、生きものたちへの影響が心配されました。全体的に今年のアユは小柄ということですが、たくさんのアユが産卵をしていました。産卵は曇っていれば午後3時くらいから始まりますが、盛んになるのは日没ぎりぎりです。よって、撮影ではストロボをたかないと撮れません。日も暮れ、水中でピントを合わせられないくらいの時に最も産卵するようです。 水深は僅か15〜20cmほどなので、砂利を掘り、水中カメラを埋めて撮影することもあります。 産卵場に群れるアユ。黒い個体は、いわゆる“さびアユ”と呼ばれる婚姻色の発現した オス。中央の銀色の個体は、これから産卵するメス。産卵の終盤になると産卵場はオス ばかりが目立つようになる。 |
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2013年11月3日
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作品展示のお知らせ 和歌山県文化表彰50周年記念展が、11月23日(土)から12月8日(日)まで、和歌山県立近代美術館にて開催されます。この展覧会は、文化表彰50年の歴史を振り返り、歴代受賞者のうち、文化表彰美術分野の受賞者の作品を展示するものです。 私は、平成22年度和歌山県文化奨励賞を拝受しました。この展覧会では、日置川水系安川渓谷にて撮影した水中の作品を1点出展します。120cm×120cmの大型パネル作品で、プリントは(株)西本カメラさんのマイティスプリントです。 「陽光」と題したこの作品は、水中に差し込む太陽の光をとらえたものです。水面から川底に広がる光を、太陽の位置が真上に来る夏の一時を選んで撮影しています。作品が正方形なのは、ハッセルブラッドで撮影したもので、ノートリミングだからです。 洋画、日本画、彫刻、陶芸、書など約100点が展示されるようです。お時間がありましたら、是非、ご覧頂きたいと思います。 |
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2013年10月30日
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先日、匠の聚フォトコンテスト2013の審査会が川上村役場でありました。出展数は270点あまりで、なかなか素晴らしい作品も多かったですね。ただ、せっかくの作品もプリントで差が出ますので、丁寧にプリントされると良いと思いました。ネイチャー部門とドキュメント部門に分けて審査を行い、27日に表彰式が行われました。 審査の前後日は森に入りました。小雨の降る中、苔生した森は本当に美しく感動的でした。写真はマツ科のトガサワラを下から撮影したもの。大概、このような崖などに生えているようです。 連載中の朝日新聞和歌山版ですが、デジタル対応には1ヵ月ほどを要するようです。紙面ではモノクロ記事となる場合もありますが、デジタル版はすべてカラーとなります。今しばらくお待ちください。 |
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2013年10月11日
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新聞連載のお知らせ 17日から毎週木曜日の予定で、朝日新聞和歌山版(朝日新聞デジタルでも共有掲載)にて連載がはじまります。「和歌山ネイチャーフォト」として、和歌山の自然、水辺の風景や生き物、水文化などを文章とともに紹介します。私は東京から和歌山に越して15年になりますが、和歌山の魅力は尽きることがありません。長く撮りためた写真の他に、これから取材するものもありそうです。 連載初回のテーマは“田んぼの生き物”です(1つのテーマで10回を予定しています)。掲載面積は3段組ですので、かなり大きく見ごたえがあるかと思います。 和歌山版以外ではデジタルにて発信しますので、そちらをご覧頂けたらと思います(有料配信)。 |
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2013年10月4日
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撮影機材について このニュースの欄で、かつて私の水中カメラや潜水服について触れてきました。今回は、水中露出計についてです。一般的なカメラには露出計は必ず装備されているため、“露出計”を意識している人は少ないと思います。しかし、私のメーン・カメラであるハッセルブラッドには露出計が標準装備されておりません。よって、水中で使うには水中専用の露出計が必要となります。写真のものは、すべてセコニックのマリンメーターUという全天候露出計です。反射式の露出計で、裏側にある受光部の窓部分を計りたい方向に向けます。フィルム感度とシャッタースピードを合わせ、絞り目盛りに振れる針を見て、F値を読み取ることになります。私は水中で必ず数ヵ所を計り、頭の中で平均して使っています。アナログですが、光を読み取る訓練になるため、慣れると使いやすく手放せません。ただし、この製品はとうの昔に生産中止となっており、メーカーでの修理も受けられません。私にとっては必需品なので、保険も合わせて4〜5個を所有しています。写真の中には、日本水中映像の中村宏治さんから譲り受けたものもあります。使っていない友人から譲り受けたり、たまに出るオークションで落札することもあります。 |
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2013年9月12日
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新刊のお知らせ キンダーブック 10月号 『しぜん こめ』(フレーベル館) 我々の主食である米。毎日食べるごはんですが、米がどこでできるのか、知らない子どもが増えているといいます。この本では、米を生産する田んぼを「田起こし」から「稲刈り」までを定点写真を中心に展開し、そこで行われる農作業も含めて紹介しています。撮影は、すべて和歌山県内で行っています。 田んぼは、いわゆる“自然”と異なり、人の働きかけがあってはじめて成立する環境です。子どもたちには、米は農家の方が膨大な時間と手間を掛けて作っていることを知って欲しいと思います。 田んぼの撮影は、田んぼを維持管理する農家の方の理解がないとできません。定点撮影を行っている田んぼは隣町の田んぼで、10年ほど前から足を運んでいます。今ではすっかり親しくさせていただいています。 なお、、キンダーブックは、幼稚園や保育園(または個人)などの定期購読を基本としており、事前受注生産ということです。購入方法としては、本社直営店に行かれるか、ネット販売になります。在庫がある限りは1冊での注文も可能とのことですが、在庫がなくなり次第、販売終了となります。詳しくは以下へお問い合わせ下さい。 ●本社直営店 フレーベル館えほんとおもちゃのお店 〒113-8611 東京都文京区本駒込6丁目14番9号本社ビルB1F TEL:03-5395-6641 FAX:03-5395-6642 営業時間:月曜・水曜〜土曜/10:30〜18:00 日曜・祝日/10:30〜17:00 定休日:火曜 |
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2013年9月8日
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再放送のお知らせ 「ネイチャードキュメント ボクらの地球〜“日本でもっとも綺麗な川〜水色の奇跡 紀伊半島・銚子川”」(BS朝日)の再放送日が決まりました。 放送を見逃された方は、是非、ご覧下さい。 再放送日:BS朝日 9月13日(金)よる8:00〜9:54 7月の放送後、多くの方が銚子川に訪れています。人が多くなるに従い、川に置いていかれるゴミの量も増えるようになりました。悲しいことですね。川原周辺を見て回ると、バーベキュー用の網などが特に目立ちます。川原の石を組み炭を燃やすので、川原には黒焦げの石があちこちに見られます。そこには、必ずといっていいほど金網やゴミがあるのです・・・。川にお越しの際は、吸殻一つ、空き缶一つ置いていかれぬように。銚子川に限らず、持ってきたものはすべて持ち帰る、キチンとマナーを守りましょう。 |
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2013年9月2日
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匠の聚フォトコンテスト 2013 開催! 私が審査員を務めるフォトコンテストが開催されます。奈良県川上村・匠の聚・森と水の源流館が主催する、“匠の聚フォトコンテスト 2013”です。毎年多くの作品が集まる人気のコンテストで、入賞作品は匠の聚に展示後、入江泰吉記念奈良市写真美術館にて巡回展示を行います。昨年までは撮影エリアを吉野郡全域としていましたが、今年からは川上村内限定となります。 募集テーマは“川上村の情景〜あなたが捉える川上村の魅力”です。締め切りは9月30日(月)まで。 自然溢れる川上村を訪れ、是非ともシャッターを押してみてはいかがでしょうか。川上村の魅力を再発見できるような1枚をお待ちしています。 |
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2013年8月20日
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川ガキ養成講座終了! 18日、“銚子川・川ガキ養成講座 〜内山りゅうさんと行く〜銚子川ブルーと神秘の泡世界”は、無事終了しました。今年は雨が降らず川の水が少なかったのですが、学問淵は青く清らかな水を湛えていました。皆さん元気に泡の中を泳ぎ、歓声を上げていました。子どもたちには、水や川、生き物に触れて何かを感じてもらえたら嬉しいです。前回、前々回は河口域での“ゆらゆら帯”観察でしたが、上流域での川遊びもとても良かったと思います。スタッフの方々にも感謝です。 しかし、暑い夏は、やっぱり川ですね! 撮影はすべて、ふるさと企画舎の田上理事長によるものです。 ふるさと企画舎ブログ“海山にこいま”も是非ご覧下さい。 |
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2013年8月8日
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このたび、南紀生物 第55巻 第1号に「和歌山県富田川で採集されたアユカケ」という報告書が掲載されました。和歌山県立自然博物館の平嶋健太郎さんと、まとめたものです。アユカケは県のレッドデータブックでは最も絶滅の危機に瀕しているとされる絶滅危惧T類に選定されています。南紀では古座川や熊野川など、安定して見られる川もありますが、近年は生息確認ができていない川がほとんどです。私の地元の富田川でも、絶滅、あるいはそれに近い状況にあるとされてきました。私も10年以上、富田川には通っていますが、アユカケを実際に確認できたのは初めてでした。採集されたのは1個体だけですが、富田川がアユカケの生息できる河川として復活することを願っています。 |
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2013年8月6日
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富山県の魚津水族館にて行われた「プロカメラマンと自然探検」は、無事終了いたしました。前日の豪雨のため、予定をしていた川には行けませんでしたが、水族館に隣接する施設の池での観察&採集となりました。3日と4日の両日ともに元気な子どもたちが沢山参加してくれました。池では、アユカケ、カンキョウカジカ、スミウキゴリ、アユ、ウグイ、キタノメダカ?、モクズガニ、アオダイショウ、ギンヤンマ・・・などが採集できました。特に1m50cmほどのアオダイショウには皆、興味津々!ヘビを初めて触る子がほとんどでした。 水族館の先鋭スタッフのサポートもあり、全員が怪我なく終了できたのは何よりでした。最後に、子どもたちから一言ずつ書かれた色紙を受け取り、感無量の私でした。 魚津水族館の皆さん、お疲れ様でした! |
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2013年7月29日
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写真掲載のお知らせ 学研の図鑑 新・ポケット版『自然観察』、『爬虫類・両生類』に写真が掲載されています。かつて、ニューワイド学研の図鑑シリーズなどに写真を提供してきましたが、これはポケット版の新シリーズとなります。小さな版ですが、掲載種類数は共に450種類もあり、定価は千円を切ります(本体価格960円)。盛り沢山の内容で、子どもたちにも楽しく使ってもらえると思います。 |
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2013年7月22日
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番組出演のお知らせ 「鑑賞マニュアル 美の壺」(NHK BSプレミアム)に出演します。この番組は、暮らしの中に隠されたさまざまな美を紹介する、新感覚の美術番組です。MCは草刈正雄さん。今回のテーマは「鮎」です。アユを鑑賞するツボはいったいどこでしょうか?せん越ながら、私が思う“鮎の美”をお話しします。番組内では、私が撮影したアユの水中写真が紹介されます。ロケは三重県・銚子川にて行いました。
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2013年7月20日
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今年も開催! 銚子川・川ガキ養成講座 今年も、川ガキ養成講座の季節がやってきました!。昨年までは銚子川・下流域にて“ゆらゆら帯”の観察を行ってきましたが、今回は上流域の淵にご案内しようと思います。私が水中撮影をするお気に入りの場所で、青く透き通った水と泡とが素晴らしい“学問”という淵です。水中マスクをつけて、是非、水の中を覗いて見てください。夏の暑さも一気にクールダウンすること間違いなし、ですよ!! 日時 8月18日(日) 12:30〜16:00 参加申し込み、お問い合わせは、キャンプinn海山さんまでお願いします。 締め切りは8月11日です(定員になり次第、締め切り)。 |
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2013年7月17日
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番組出演のお知らせ 「ネイチャードキュメント ボクらの地球」(BS朝日)に出演します。“日本でもっとも綺麗な川〜水色の奇跡 紀伊半島・銚子川”という番組です。私がはじめて銚子川に出合ったのは今から17年ほど前ですが、水の透明度に関しては今も昔と変わりません。大台ケ原に源をもつ銚子川は、僅か20キロあまりの川ですが、源流から河口までの標高差が1000mもあります。日本有数の多雨地帯に降った雨は森を潤し川となり、海まで一気に流れ下ります。そのため、水がよどむことなく流れ、極めて高い透明度を保っているのです。 ロケは春先からはじまり、若アユの遡上や様々な川魚が登場すると思います。私がいつもお世話になっている地元の方々も出演していただいています。放送時間が2時間と長いですが、銚子川を水中からも、たっぷりと堪能できると思います。 BS朝日 7月26日(金)よる8:00〜9:54 放送予定 海から若アユが遡上する。川底の白いものはカキである。つまり、ここは潮の影響を 受ける河口というわけだ。河口でこれほどの透明度のある川は滅多に無い。 河口に掛かる橋脚周りに群れる無数の魚。ほとんどがビリンゴというハゼの仲間。 春は、海から遡上する魚たちで川の中は賑やかだ。 番組のタイトルにもなっている“水色の奇跡”が、この透明度だ。この水に惹かれて、 毎年、何度も足を運んでいる。 |
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2013年7月16日
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鑑賞マニュアル『美の壺』 先日見ていた、NHK・BSプレミアム『美の壺』の次回予告は、“和ガラス”でした。和ガラスは形も色も美しいので、鑑賞する“ツボ”は沢山あると思います。予告では、なんと坂崎幸之助さんが出演されていました。実は、坂崎幸之助さんは和ガラスのコレクターとして有名で、かつて、何度か一緒に骨董市へ出掛けたことがあります。家にもガラスケースに整然と並べられた和ガラスが沢山ありましたね。その後、『和ガラスに抱かれて』(平凡社)という本も出されました。何でも器用に、徹底的にやる方ですから。 少し先になりますが、8月2日(金)の『美の壺』には私が出演します。そのことを坂崎さんに伝えると、『美の壺』つながりとは面白い!とのことでした。妙な?縁があるようです。 7月19日(金)File280「涼のガラス」お楽しみに! |
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2013年7月6日
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樹の上のカジカガエル この時期、渓流に行くと「フィーフィー」というカジカガエルの美しい鳴き声を耳にします。清らかな流れが似合うカエルですが、意外にも草原や森林でも生活します。写真は、苔生した大きな樹の地上1mほどの場所にいたものを写しました。随分前ですが、青森県・白神山地で、ブナの地上数メートルまで上っている巨大なカジカガエルを見かけたことがありました。あの時も一瞬驚きました。 カジカガエルはモリアオガエルなどと同じアオガエル科に含まれ、指の先には立派な吸盤が備わっています。ゴツゴツした樹皮を上っていくなど、朝飯前なのでしょうね。 |
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2013年6月27日
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魚津水族館で自然探検教室開催 今年、富山県にある魚津水族館が開館100周年を迎えます。ホタルイカなどで全国的に有名な水族館ですが、富山県の特色を生かした“渓流から深海まで”幅広く展示している歴史ある水族館です。 このたび、8月3日(土)、4日(日)に自然探検として、地元の川魚や水生昆虫などを採集し、生物観察や撮影をおこなうフィールド教室が開催されます。対象は小中学生と、その保護者です。参加費は無料です。川で遊んだり、水族館で勉強したり、夏休みの1日を一緒に楽しみましょう! 詳しいお問い合わせは魚津水族館までお願いします。 |
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2013年6月24日
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“銚子川フォトコンテスト”開催のお知らせ 私が審査委員を務める銚子川フォトコンテストが開催されます(三重県紀北町企画課主催)。銚子川は透明度がきわめて高く、河口域では“ゆらゆら帯”を見ることができます。美しい流れや森、子どもたちの水遊びなど、銚子川の魅力を再発見できるような写真を募集します。銚子川流域で撮影されたものならどんなテーマでも構いません。応募期間は、7月1日〜12月6日です。 銚子川にまだ足を運んだことの無い方は是非、この機会に訪れ、写真にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 |
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2013年6月19日
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庭のヤブガラシの茎に、一瞬、ドキリとする幼虫がついていました。大きな眼(もちろん本物ではありません)と、怪しげな模様・・・。7cmほどなので“ヘビ”と間違うことはないと思いますが、見れば見るほど奇妙な幼虫です。正体は、ビロードスズメというスズメガの仲間の幼虫。スズメガ類の幼虫はおしりに突起(尾角)があり、そこを摘むと頭の方をブンブンと左右に振ります。たいがいの人は、そこで驚きます。体の模様は、マムシに代表されるクサリヘビの仲間(すべて毒蛇)のそれとそっくりです。 |
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2013年6月14日
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先日、第49回 天台宗布教師会 近畿地区協議会研修会が白浜のホテルにておこなわれ、1時間に亘り「日本の水環境と生き物たち」というテーマで講演をさせていただきました。僧侶の方約90名の前でお話させていただくのは、何とも緊張するものでした。命の尊さや自然との共生など、改めて考える機会を与えていただいたと思っています。 懇親会の席では、多くのお寺さんの池にモリアオガエルが産卵に訪れていることやマムシが多くて困るなど、生き物のお話を伺い楽しいひと時を過ごすことができました。歴史あるお寺には、その土地の古くからの自然が残っていることが多いようです。 |
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2013年6月7日
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子どもに絵本を選ぶための、No.1絵本情報サイト“絵本ナビ”に、『水のコレクション』が紹介されています。HPによると、利用者数は486万人とか・・・。何とも凄い数です。毎月多くの絵本が出版される中、まずは本の存在を知ってもらうことが大事ですね。本を作っても、興味のある人がサイトや本屋さんで目にするまでには、結構高いハードルがあります。新聞の全国版などで、ど〜んと広告を出せるご時勢でもないので、こうした紹介などはとても嬉しいです。 『タガメのいるたんぼ』も図書館などで、かなり健闘中のようです。 |
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2013年6月5日
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写真掲載のお知らせ 生きもの好きの自然ガイド『このは No.4』(文一総合出版)に、写真と文章とが掲載されています。「森と海をつなぐ 川の住人」という特集で、“海と川が交わる 汽水域”の6ページの企画ものです。汽水域ということもあり、6ページすべて三重県銚子川で撮影した写真で構成しました。ゆらゆら帯をはじめ、若アユやアユカケ、ビリンゴの群れなどなどです。『このは』は、さまざまな切り口で多様な生きものが登場する雑誌です。表紙のカジカガエルは、普段から親しくさせていただいている前田憲男さんの作品です(中に特集もあります)。 是非、見ていただければと思います。 |
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2013年6月1日
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新刊のお知らせ 以前から「水」に関する本を作りたいと思っていたのですが、このたび、ようやくまとめることができました!タイトルは、『水のコレクション』で、フレーベル館の、ふしぎコレクション・シリーズGとなります。日本の美しい水の存在やその大切さを、より多くの子どもたちに知ってもらいたいと思っています。 本の前半では、淡水=水についてのインフォメーション・ページを設け、本の中頃から、私がこだわって撮影をしている“清らかな水”の水中写真で展開しました。後半の“旅する水”では、水の循環について解説しました。最後のページでは、撮影後記として、私の撮影機材や撮影風景も掲載されています。水についての本は沢山出版されていますが、水の中からの視点を多く取り入れた写真絵本はほとんど無いと思います。 文章ともに、練りに練った作品です。是非、ご覧いただきたいと思います。 『水のコレクション』(フレーベル館)48ページ 定価 本体1,600円(税別) |
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2013年5月27日
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新刊のお知らせ 『タガメのいるたんぼ』(ポプラ社)は、“ふしぎいっぱい写真絵本”シリーズにおいて、私としては3冊目になります。タガメは日本最大の水生昆虫ですが、絶滅危惧種に指定されています。多くの餌が必要なタガメは、農薬で汚染された生き物を食べても死んでしまいます。動くものなら何でも襲って食べるタガメですが、とてもデリケートな生き物でもあるのです。餌となるカエルやヤゴ、ドジョウなどが沢山暮らす田んぼでなければタガメは生きていけません。この本では、タガメの生態とともにタガメの暮らす田んぼ環境についても子どもたちに伝え、そして考えてもらえたらと思い制作しました。 ふしぎいっぱい写真絵本22 『タガメのいるたんぼ』 ポプラ社 定価 本体1,200円(税別) |
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2013年5月16日
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丸々1週間ほど、奈良県川上村、三重県銚子川と取材に出ていました。この時期は1年で最も撮影が忙しく、月の半分も家に居ることがない印象です。 奈良県川上村では、村所有の水源の森に入らせていただき、原生林と水の撮影をしました。シオジ、サワグルミ、トチなどの新緑が本当に美しく、お弁当を持参して朝から夕方まで森で過ごしました。天気にも恵まれ、本当に気持ちの良い撮影でした。 三重県銚子川では、上流にある自然林の新緑が綺麗でした。カシ類の若葉が微妙に異なる緑色のグラデーションとなり、シイの花が満開でした。川の水は相変わらず美しく、アユの群れがあちこちに見えました。何度足を運んでも感動する川です。 この撮影はすべて RICOH GXR GR A12 28mm F2.5 で行っています。 |
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2013年4月30日
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先週、いつもお世話になっている隣町の田んぼで、田植えの準備が始まりました。近年は人手が足りないこともあり、GWに田植えを行うことが多くなりました。田植えを行う1週間ほど前には、田んぼを掘り起こして土を砕き、その後に水を入れて代掻きを行うのが一般的のようです。この田んぼでは手押しの耕運機で、まず土を掘り起こします。ローターと呼ばれる大きなカマのようなものが回転し、耕やしていきます。すると、土の中にいた生き物たちも掘り起こされ、地上に出てきます。その瞬間を待っているのがカラスです。賢いカラスは耕運機の後ろをついて回り、次々と掘り出されるカエルやケラ、ミミズなどをついばみます。ローターで傷つくカエルなども多く、カラスは苦労することなく餌にありついていました。 |
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2013年4月14日
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銚子川魅力発見MAP−銚子川で遊ぼう 完成! 三重県紀北町製作の銚子川マップが完成しました。小さなパンフレットのようですが、タイトルの入った表紙を広げていくと、何と横88cm、縦41cmもあり、ポスターを折り畳んだような感じです。表紙全面は、銚子川下流域で撮影した若アユの写真が使われています。裏はイラストや写真が盛り沢山の楽しいマップとなっています。部屋の壁などに貼り付ける人が多いようですが、是非、マップ片手に銚子川へ出掛けてみてください。新たな発見があると思いますよ。また、初めて行かれる方には必須のガイドブックとなると思います。 今年の“川ガキ養成講座”は、8月18日(日)の予定です。詳しくは、キャンプinn海山さんにお問い合わせください。銚子川ブルーに輝く泡の世界へお連れしたいと思っています。
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2013年4月10日
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『田んぼの生き物図鑑』(山と渓谷社)が、新聞、雑誌などで紹介されました。 3月3日 産経新聞 読書ページ 3月16日 紀伊民報 文化面 また、10日発売の雑誌『ビーパル』(小学館)では、1ページもの紙面を割いて紹介していただいています。月刊雑魚釣りニュースという雑魚党のページです。2005年の初版発行の際も大きく扱っていただきました。感謝いたします! 多くの田んぼでは、これから水を張り、代掻き、そして田植えを迎えます。生き物たちも田んぼに集まってくる季節ですので、是非、田んぼに出掛けてみて下さいね。 |
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2013年4月3日
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マリンが亡くなりました まるで、ぽっかりと心に穴が空いたようです・・・。マリンが亡くなりました。年齢を考えると老衰だと思いますが、彼女がいつも寝ている場所で息を引き取りました。この半月は、坂道を転げ落ちるように体が弱ってきており、最期は立ち上がることもできない状態でした。トイレは外でするものだと思っている彼女は、けっして家の中ではせず、前足を私が、後ろ足を嫁が抱えて外に出しました。 「マリンは重いなあ〜、腰が痛いよ」そんな会話をしながらの介護さえ、一緒にいられるだけで幸せでした。 我が家にお客さんが複数来られると、その一人ひとりに挨拶に回るような、本当に愛想のいい性格でした。犬が苦手、という人もマリンだけは大丈夫ということが多く、皆に可愛がってもらいました。 今は、何をしてもマリンとの思い出が蘇り、涙が止まりません。玄関や居間に、ふっと居るような気がしてならないのです。心に空いた穴は、私にとって、とてつもなく大きなものでした。 |
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2013年3月25日
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マリン、14歳! 先日、マリンが14歳になりました。大型犬の14歳は、人間では100歳を超えるそうです。健康体だった彼女ですが、後ろ足が自由に動かなくなり、歩くことができなくなりました。トイレのときは後ろ足を持ちあげてやり、前足だけで歩いていきます。痩せたとはいえ20キロを超えるため、中腰で支えるのは一苦労です。それでも、いくつになってもマリンはマリン、可愛い存在であることに変わりはありません。 最近、我が家に仲間入りした、手乗りセキセイインコのピー吉とともに |
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2013年3月17日
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撮影機材について 昨年10月12日に書いたニュースで私の潜水服について触れましたが、今回は水中の撮影機材についてです。現在、メーンで使用しているのが写真の3台です。左から PENTAX LX が入っている JUNON 製ハウジング、中央が Hasselblad 553ELX が入っている JUNON 製ハウジング、右が NIKON F4 の入っているTRIESTE 製ハウジングです。 JUNON 製ハウジングは、故・小野沢潤氏に製作していただいたオリジナルで、様々な仕様が施されています。特に Hasselblad は、水の屈折率を考慮し、最も広角のフィッシュアイ Distagon 30mm 仕様にしています。このレンズは大きくて、重さが1kgを超えます。当然ハウジングも大型となり、本体の総重量は9kgを超え、ストロボ装着時では10kg!です。激しい川の流れの中では腕力勝負となりますが、カメラが重いことでブレを防いでくれる効果はあるようです。露出計は内蔵されていないため、撮影は SENONIK の水中露出計で計りながら行います。6×6版で、24カットしか撮れません。不便な面は多々ありますが、現像が上がり、フィルムをルーペでのぞいた時の、あの鳥肌が立つほどの感動に勝るものはありません。 |
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2013年3月10日
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メダカの和名 このたび『日本産魚類検索:全種の同定 第3版』(東海大学出版会)の発刊に伴い、日本産2種類の“メダカ”に標準和名がつきました。このHPニュース(2012年2月7日掲載)で紹介した新種、Oryzias sakaizumii はキタノメダカ、従来のメダカ(南日本集団)はミナミメダカとなりました。これにより、種名としてのメダカの名称はなくなります。しかし、新しい和名を使うことで、種レベルの区別を行う際、混乱を防ぐという意味は大きいと思います。 キタノメダカ Oryzias sakaizumii オス 全長4.2cm ミナミメダカ Oryzias latipes オス(東瀬戸内型)全長3.2cm |
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2013年2月25日
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新刊のお知らせ このたび、『田んぼの生き物図鑑』(山と渓谷社)が増補改訂新版となり発刊されました。『田んぼの生き物図鑑』は2005年に発刊し、8年が経過しました。発刊から数回の版を重ね、図書館などでは常備本となっているようです。 このたびの改訂版では各種の生物に対し、最新の学名に改め、外来種の記述や環境省のレッドリストのカテゴリーを新たに掲載しました。植物ページは全ページを新しい写真と差し替えて組み直し、なおかつ増ページしました。“田んぼの植物図鑑”として活用していただけると思います。 各地の田んぼを見て回るうちに、そこに生える植物の種類が、とても重要な情報になると強く思うようになりました。植物相を見ていくことで、初めて訪れる田んぼであっても、その田んぼが減農薬や無農薬、逆に農薬散布を行っているなどの指標となり得ると思うからです。 田んぼの生き物の撮影はライフワークとして、今後も続けていきたいと思っています。 定価:3,990円(税込)新版では増ページしたこともあり、定価が上がってしまいました。 ページ数:336ページ/オールカラー サイズ:ABスモール判 ISBN:978-4-635-06286-2 |
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2013年2月19日
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先日、第4回 祓川シンポジウムが三重県の斎宮歴史博物館で行われました。シンポジウムの前半では、地元の小学生たちによる祓川での「水辺の生きもの調べ」活動の発表がありました。環境教育の一環として行われているものですが、採集した生き物を環境指標種に照らし合わせて考察するものもあり、小学生とは思えない内容に驚きました。子どもたちが、祓川に「ゴミ等を捨てないで、生き物たちを守って生きたいです」と語ると、会場内から拍手が起こるなど、和気藹々としたいい会でした。 私の講演は約1時間で、生き物や川についての質問などがありました。 |
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2013年2月7日
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先日の気温が緩んだ日、我が家の池でヤマアカガエルが卵を産みました。数日前からオスが出てきており、盛んに鳴いていたので、そろそろかなと思っていました。朝晩は冷え込むこの季節ですが、少し気温が上り雨がしとしと降る夜に、ヤマアカガエルは狙ったように卵を産みます。まだまだ寒い日が続きそうですが、ヤマアカガエルの卵は冷たい水の中でオタマジャクシとなり、春を迎えるのです。 我が家の池には、春以降になるとシュレーゲルアオガエルやツチガエル、ニホンアマガアエルなどがやってきて卵を産みます。カエル鳴く春が待ち遠しいですね。 RICOH GR DIGITAL U ワイドコンバージョンレンズ使用 iso400 F7.1 1/710 |
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2013年2月1日
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ニホンウナギの明日 1日、環境省は、ニホンウナギを絶滅危惧TB類に指定すると発表しました。TB類とは2番目に高いランクであり、絶滅の危険度は極めて高いことを意味しています。ニホンウナギは養殖のためのシラスウナギ漁、内水面の漁獲量ともに減少の一途を辿っているのは周知の事実です。毎年、土用の丑の日が近づくと、マスコミがこぞって「ウナギが食べられなくなるかも!」と報じるので、危機感を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。人の手で産ませ育てる「完全養殖」に期待を寄せる声は大きいですが、まだまだクリアしなければならない問題は山積しているようです。 ニホンウナギは、海から遡上した稚ウナギが川に上り、5〜10年を川で過ごしたあとに海に下り産卵をして死亡するといわれています。近年の研究では、川に遡上せず汽水域や浅海で過ごすものも少なからず存在するということのようですが、多くはそのような生活史を送っていると考えられています。つまり、ニホンウナギは一生のほとんどを川で過ごす生き物なのです。しかしながら、川におけるニホンウナギの生態研究は、あまり進んでいないのが現状です。漁で獲れる大きな個体ではなく、小さなサイズのものはどこで暮らし、何を食べ、河川内をいつどのように移動しているのか・・・などは今もよく分かっていません。 各地でここまで減少したニホンウナギを増加させるため、国は今後力を入れていくといいます。海外からの輸入に頼ることなく、自国で増やすことが望まれますが、それには何を優先的に行うべきなのでしょうか。私はニホンウナギを増加させるには、親ウナギを増やすことが重要だと思っています。日本の食文化に深く浸透しているウナギ。これからもウナギを食べたいのであれば、まずは日本の川をウナギの棲める川に戻すこと、または変えることが必須なのではないでしょうか。 湿岩を這い上るニホンウナギの若い個体。 南紀の河川では、ダムなどがない限りアマゴ域まで遡上する |
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2013年1月23日
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巳年ということもあると思いますが、『ヘビのひみつ』(ポプラ社)が、このたび5刷りになりました!かなりの時間をかけて撮影した自信作でもありますので、とても嬉しく思っています。まだ手に取ったことのない方は、是非、ページを捲ってみてください。ヘビが嫌いな方にも見ていただきたいですね。 今年は、これから数冊の写真絵本の発刊があります。どれも数年かけて撮影をしてきたものばかりです。まだまだ、作りたい本の企画は沢山あります。少しずつでも形にしていけたら嬉しいですね。 |
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2013年1月17日
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『蛇』(ジュリアン)が誌面にて紹介されました。今年の干支ということもありますが、少しでもヘビに興味を持っていただけたらと思います。掲載していただいた主な新聞です。 12月15日 紀伊民報 文化面・カラー 1月 1日 わかやま新報 新年特別号 1月14日 産経新聞 科学面 |
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2013年1月12日
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祓川シンポジウムが開催されます 第4回祓川シンポジウムが2月16日(土)に斎宮歴史博物館にて開催され、基調講演をおこないます。祓川(はらいがわ)は三重県松坂市と明和町の境を流れ、伊勢湾に注ぐ櫛田川の支流です。豊かな生物相を育む川として有名ですが、特にタナゴ類が5種類も生息することは特筆に価すると思います。地元では環境教育の場として、また多くの方々の憩いの場として、川と人とのあり方が注目されています。 基調講演では淡水環境についてお話し、そこに暮らす生き物たちを紹介しますが、このたびはタナゴ類と二枚貝について写真を使いお話しようと思っています。お時間がございましたら、是非、斎宮歴史博物館へお越し下さい。 |
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2013年1月7日
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 今年は、ホームグランドにしている川の源流域に足を運び、その森を見てこようと思います。素晴らしい透明度を誇る川は、一体どんな森に育まれ流れてくるのか・・・。「森」からの視点で「水」をとらえてみたいと思っています。2013年の仕事は、写真絵本などの出版と、テレビ番組、講演もいくつか決まっており、全国を駆け回る年になりそうです。今年も元気に川に潜り、撮影三昧といきたいですね! |
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2012年12月14日
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このたび、スジシマドジョウの分類に関する論文がでました。記載したのは中島淳博士で、今まで各種・型とされていたものをキッチリ整理したものです。全種についてカラーの生態写真が掲載されていることは特筆に価すると思います。今年の魚類学雑誌 No.59には「日本産シマドジョウ属魚類の標準和名の提唱」としての掲載がありました。互いによく似た種が存在するグループをまとめるには、研究者としての「眼」が重要であるには言うに及ばず、最終的には“感性”の成せる業だと思います。 因みに、この論文にはヨドコガタスジシマドジョウの生態写真を提供させていただきました。この種類は撮影したメス1個体を最後に報告がなく、その後、絶滅した可能性が高いとされています。何処かで復活してくれていればいいのですが・・・。 |
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2012年11月24日
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新刊のお知らせ 「いきものアート F 蛇」(ジュリアン) “しぜんはアートにあふれている”と題し、生きものの色彩や形にフォーカシングした「いきものアート」シリーズの第7弾は、『蛇』です!2006年に『蛙』と『蜥蜴』を発刊し、その後『亀』、『淡水類』、『兜虫』、『鍬形』が既刊されています。 来年は巳年を迎えます。ヘビは干支の生きものの中でも、私の好きな爬虫類です。ヘビは、人によって“好き嫌い”がはっきりと分かれるようですが、とても神秘的で美しい生きものだと思います。被写体としてヘビを前にすると、なぜか神聖な気持ちになるのは不思議です。 ヘビ類の同定には日本蛇族学術研究所の三保尚志さんがご協力下さいました。また、『蛇』の出版に際し、「THE ALFEE」の坂崎幸之助さんが推薦文を寄せて下さいました。 年末年始から、各地の大型書店にてフェアを開催する予定と聞いています。是非、書店で手にとってみてください。 |
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2012年11月14日
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地元でトリゲモ類を発見! トリゲモの仲間は、田んぼや湿地、貧栄養のため池などに生育する沈水植物です。日本からは7種類が報告されていますが、そのほとんどが絶滅に瀕しています。この仲間を確実に同定するには、秋以降にできる種子を観察する必要があります。いつも通っている場所で以前から気になっている小さな水草がありました。このたび、ようやく種子ができるのを待って確認することができました。すると、3種類のトリゲモの仲間が見つかったのです。サガミトリゲモ(ヒロハトリゲモ)、イトトリゲモ、ホッスモです。サガミトリゲモは環境省のレッドリストで絶滅危惧U類、和歌山県のレッドリストでは情報不足、イトトリゲモは環境省のレッドリストでは準絶滅危惧、和歌山県のレッドリストでは絶滅危惧U類となっています。ホッスモはトリゲモの仲間では多く見られる種類ですが、上記の2種類は今日では、滅多に見られません。南紀の自然の豊かさを改めて感じました。 |
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2012年10月21日
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先日、隣町の田辺市高尾山に、今が旬の松茸の撮影に行ってきました。高尾山は昔から松茸の産地として大変有名です。採取権を持つ地元の方々と一緒に山に入りました。ウバメガシとアカマツの混棲林の急な斜面を歩き回り、松茸を探します。早朝の林床はまだ薄暗いのですが、松茸の白い笠は目立ちます。森の中は微かに松茸の香りが漂い、落ち葉の間から笠が見えたときは胸が高まりますね。松茸は毎年出る場所が大体決まっているそうです。道なき道を行く地元の方に付いて歩きますが、広い山の中、何処をどう歩いているのか分からなくて不安になりました。この日は約15名が2時間ほどで、およそ200本の松茸を採りました。採った松茸はすべて秋津野直売所「きてら」で販売されましたが、開店と同時に即完売の盛況振りでした。松茸の人気はすごいですね。 RICOH GR DIGITALU ワイドコンバージョンレンズ(GW-1)使用 F3:2 iso800 プログラムオート |
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2012年10月12日
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このところ、私が使っている機材や潜水服についての質問がいくつかありました。今回は、テレビ出演や観察会で着ていたスーツについてのご質問があったのでお答えしたいと思います。 私は、ほぼ一年中川に潜りますが、夏季はウェットスーツを着、水温の低い時期は水の入らないドライスーツを着ます。水温や撮影状況によって2種類のドライスーツを使い分けていますが、どちらも一人で着脱のできるタイプです。私のスーツはすべて(株)ラングさんから提供していただいているもので、オーダーメイドです。写真のタイプは“S-スーツ”という、ウエーダーを着るような感覚の、軽くて扱いやすいドライスーツです。ウェイトの量も軽くてすむので、エントリーポイントが遠い場所などには助かります。防水性に優れているので、インナーさえ着ていれば長時間の水中撮影でも問題ありません。最近は、こればかりを着て潜っています。 |
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2012年10月5日
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先日、南紀の田んぼを取材中、久々に驚く光景を目にしました。初めてお邪魔した場所でしたが、稲刈りの済んだ田んぼに泳ぐメダカの群れを見つけたのです! かつては、何処にでも見られたメダカのいる景色ですが、今は滅多に見ることができません。“田んぼの魚”を代表するメダカですが、乾田化などによる田んぼ環境の変化や、外来魚カダヤシの侵入など、メダカにとって住み易い田んぼは減る一方です。この田んぼの持ち主さんは、こだわった米作りをされており、農薬を使わず、はざ掛けをしてから脱穀をしていました。田んぼには山からの水が絶えずチョロチョロと流れ込んでおり、水路にもメダカが沢山群れていました。まさに“メダカの楽園”といった田んぼに出会えました。 |
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2012年9月12日
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番組出演のご案内 BSフジ「ちいさな大自然〜原始の森に抱かれて〜」に出演します。OAは9月20日(木)19:00〜19:55です。この番組は、以前出演させて頂いた「なるほど!ザ・ニッポン」同様、フジテレビ・アナウンサーの益田由美さんが各地を巡る番組です。 7月に川の観察会と講演とでお邪魔した奈良県川上村ですが、あれからすっかり川上村の自然に魅せられてしまいました。番組は、益田由美さんと水源の森を歩いたり、大台ケ原から流れる川の滝壺に潜ったりと、川上村の魅力満載の1時間です。 私が取り組んでいるテーマに「水」がありますが、健全な森があるからこそ、豊かで清らかな水が生まれるのだと思います。番組内では、私が撮影した森や水中のカットも紹介されると思います。是非、ご覧頂ければと思います。
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2012年9月1日
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新刊のお知らせ キンダーブック 10月号 『しぜん さけ』(フレーベル館) 今日、子どもたちはさけというと“切り身”のさけを思い浮かべ、さけの姿形を知らない子が多いといいます。また、子どもたちが大好きなイクラでさえ、さけの卵であることを知らないようなのです。そこで、この本は子どもたちとの接点となる食(焼き魚、いくら)のページから始めています。繁殖行動、産卵の瞬間などのカットは、この本のためにハッセルブラッドで撮り下ろしたものです。文章は、普段から親しくしている標津サーモン科学館学芸員の市村政樹氏がまとめています。 かつて、キンダーブックでは 1997年11月号で「さけ」を発刊しており、私は写真を担当しています。そのときはイラストとの合作でしたが、今回のものはすべて写真で構成しています。表紙のサケと背景の泡にはUV加工が施され、より立体的に見えるように工夫されています。なかなか格好良い作りですので、是非見ていただければと思います。 なお、、キンダーブックは、幼稚園や保育園(または個人)などの定期購読を基本としており、事前受注生産ということです。購入方法としては、本社直営店に行かれるか、ネット販売になります。在庫がある限りは1冊での注文も可能とのことですが、在庫がなくなり次第、販売終了となります。詳しくは以下へお問い合わせ下さい。 ●本社直営店 フレーベル館えほんとおもちゃのお店 〒113-8611 東京都文京区本駒込6丁目14番9号本社ビルB1F TEL:03-5395-6641 FAX:03-5395-6642 営業時間:月曜・水曜〜土曜/10:30〜18:00 日曜・祝日/10:30〜17:00 定休日:火曜 |
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2012年8月19日
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遊・友スクール 2012 日高川いきもの探検無事終了! 18日(土)、日高地域の小学生を対象としたサマースクール「遊・友スクール 2012 〜見つめ直そう、私たちの住む地域〜(御坊青年会議所主催)」の1日目「日高川いきもの探検」がありました。午前中は「大切な水と日高川の生き物たち」と題した講演をおこない、午後は会場近くを流れる日高川支流にて生き物採集をしました。カワムツ、オイカワ、ウグイ、アユ、ルリヨシノボリ、ミナミテナガエビ、ヒラテテナガエビ、ヤマトヌマエビ、サワガニ、モクズガニ、ヌマガエル、ツチガエル、カワニナ・・・など多くの生き物を採集・確認しました。雷雨の後で川は濁りがありましたが、子どもたちは皆、目を輝かせて元気に遊んでいました。私も童心に返って一緒に楽しむことができました。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。やっぱり子どもたちの声が聞こえてくる夏の川はいいですね! |
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2012年8月7日
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遊・友スクール 2012 のご案内 社団法人 御坊青年会議所主催の「遊・友スクール 2012」が、8月18日(土)〜19日(日)におこなわれます。御坊・日高郡内の小学4年、5年、6年生を対象にした日高川水系での生き物探検となります。申し込みの締め切りは終わっておりますが、18日の講演は一般参加が可能とのことです。18日、10:15参加受付で、10:30から約45分の講演を予定しています。水の大切さ、水辺の環境、日高川の生き物について、写真をお見せしながらお話ししようと思います。 場所:きのくに中津荘及びふれあいドーム 後援:御坊市・印南町・日高町・日高川町・美浜町・由良町・各教育委員会 問い合わせ:社)御坊青年会議所 0738-22-5434 |
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2012年8月2日
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3D映像作品のご紹介 映像ディレクターの弟、嗣康が演出しました3D映像作品「オーロラを見た恐竜たち」が、白浜エネルギーランド3Dシアターにて上映されています。家族皆で楽しめる作品に仕上がっていると思います。 この夏、白浜に来られた際は是非、白浜エネルギーランドの3Dシアターへ! http://www.energyland.jp/rittai.htm |
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2012年7月29日
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パシフィコ横浜で講演会がありました 先日、キリスト教保育連盟主催の夏期講習会があり、分科会にてお話をさせていただきました。講演では「大切な水といきものたち」というテーマで、淡水=水が貴重な存在であることや日本の水環境、そして、そこに暮らす生きものたちについてなど、1時間半に亘りお話させていただきました。講演後は、保育士さんたちから、子どもたちがどのように生きものと接すればいいのか等の質問が多くありました。 近年手掛けることが増えた写真絵本ですが、実際に子どもたちと接している保育士さんからのお話には勉強になることがたくさんありました。 |
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2012年7月25日
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番組放送のお知らせ 奇跡の地球物語〜近未来創造サイエンス「富士の清流〜柿田川が潤す生命〜」(テレビ朝日)に出演します。放送は 8月5日(日)18:30〜18:56 です。この番組は、静岡県駿東郡を流れる柿田川(狩野川水系)にスポットを当てたもので、1日100万トンもの湧水量を誇る“流れる泉”の神秘と、そこに暮らす生きものや、その成り立ちなどの謎に迫ります。 このHPの表紙や、著書『水の名前』(平凡社)の表紙写真なども柿田川で撮影したものです。私は今まで、本や写真展などで柿田川で撮影させて頂いた作品を数多く発表してきました。初めて柿田川にお邪魔したのは今から20年以上前のことですが、その頃から柿田川みどりのトラストの漆畑信昭さんとは親しくさせて頂き、この番組でも大変お世話になりました。柿田川の比類なき透明度の高い水と、ミシマバイカモなどの水草類たなびく流れは、観ている人を水中世界へと誘ってくれるでしょう。 毎日暑い日が続きますが、この番組でクールダウンされてはいかがでしょうか?
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2012年7月18日
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記念講演終了 16日(祝)、奈良県川上村にておこなわれた講演「レンズに写った清流の宝物」は、盛況のうち終了となりました。この講演会は、川上村立図書館・水と森の源流館 開館10周年記念として催されたもので、地元奈良の方々をはじめ、大阪、三重、和歌山などからもお集まりいただいたようです。講演では世界の水とその環境、日本の水環境について、そして川上村の水源の森とそこに棲む生き物たちについて1時間余りお話しました。講演後は著者本の販売とサイン会がおこなわれました。会場に足を運んでいただいた方、ならびに関係者の方々にお礼申し上げます。 また、当日の午前中には、地元の子どもたちに川に親しんでもらいたいという気持ちから、川遊び&生き物観察会がおこなわれました。水の豊かな川上村ですが、子どもたちが川で遊ぶ機会が減ってきている現在、少しでも川に接し、生き物に触れるキッカケになればと思ったのです。会場となった吉野川の支流では、カワヨシノボリ、タカハヤ、カジカガエルなどが採集でき、目視ではアマゴ、アユ、カワムツなどを観察することができました。川につかり、目を輝かせて遊ぶ子どもたちは本当に楽しそうでした。また機会がありましたら、このような催しをおこなえたらいいですね。 |
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2012年7月6日
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川ガキ養成講座無事終了! 1日に行なわれた銚子川・川ガキ養成講座は無事終了しました。当日は雨こそ降らなかったものの曇り天気で、水に入るにはちょっと寒かったようです(私はドライスーツ着用なので・・・)。それでも皆、元気に泳いだり、水に浸かってタモ網やエビタモでヌマチチブやゴクラクハゼなどを捕らえていました。昼食にはアマゴの塩焼きが振舞われ、川原で皆揃って食べました。大勢で川遊びをするのは、本当に楽しいですね。参加された方々を含め、準備から携わった多くの方々、お疲れ様でした! |
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2012年6月22日
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写真展のお知らせ 水中写真家 中村征夫さんの常設ギャラリー「ブルーホール」にて、私の写真展が7月5日〜10月17日まで開催されます。「ブルーホール」は、征夫さんの出身地である秋田県潟上市に2009年に誕生した写真ギャラリーです。小玉醸造株式会社の酒蔵を利用して開設されたギャラリーで、天井も高く開放感に満ちた造りのようです。スペースも広いので、今回私は大型作品ばかりをセレクトしてみました。征夫さんの海の世界とともに、ご覧いただければと思います。3ヶ月以上に及ぶロングラン写真展です。多くの方に足を運んでいただけたら嬉しいですね。 |
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2012年6月11日
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今年も開催!銚子川・川ガキ養成講座 7月1日(日)、昨年に引き続き「銚子川・川ガキ養成講座 ゆらゆら帯と銚子川の生きもの編」が開催されます。実際に銚子川の下流域に入り“ゆらゆら帯”を観察したり、生きものの採集などをおこないます。対象は小学生からですが、小学生は必ず保護者同伴でお申し込み下さい。地元の紀北町民の方には割引があるそうです。透明度の高い銚子川に浸かり、わいわいと川遊びを楽しみましょう! お問い合わせはキャンプinn海山へ。締め切りは6月28日ですが、定員になり次第締め切りとなるようです。大人の川ガキの参加についてもお問い合わせください。 |
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2012年6月1日
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記念講演会のお知らせ 7月16日(祝)、奈良県川上村にて 「レンズに写った清流の宝物」と題した講演会をおこないます。これは、川上村立図書館・森と水の源流館 開館10周年記念 としておこなわれるものです。参加費は無料ですが、お申し込みが必要となります。 和歌山市で海に注ぐ大河・紀ノ川は奈良県では吉野川となり、その源流に位置するのが川上村です。“水源地の村かわかみ”は、1999年より水源地の自然林を購入し公有化してきました。近年は地方の自治体が森を買収していますが、川上村の740haは全国的にも最大規模であり、そのなかには貴重なトガサワラ原始林も含まれています。川は“森”で生まれるものです。清らかな川を守るには、水源地となる源流の森が何よりも大切なのです。講演会では川上村の森や川、生きものたちについて写真を使ってお話ししたいと思います。 |
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2012年5月28日
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NHKラジオについて 6月6日のNHKラジオ「つながるラジオ」につきまして、関西地方(大阪・和歌山・奈良・京都・滋賀・兵庫)では私の出演する4時台のみ聞くことができないそうです(番組自体は全国放送です)。この時間帯はローカル番組を放送するようで、関西地方にお住まいの方はパソコンのインターネットラジオ(愛称:らじるらじる)をお聞きいただければ、と思います。 http://www3.nhk.or.jp/netradio/index.html また、以下のアプリをダウンロードすると、スマートフォンでも聞けるようです。 http://www3.nhk.or.jp/netradio/app.html |
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2012年5月23日
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ラジオ番組出演のお知らせ 6月6日(水)、NHKラジオ第一(全国放送)の「つながるラジオ」に出演します。この番組は毎週月曜日〜金曜日の14:40〜16:55に放送されており、そのなかの「ラジオ井戸端会議」のコーナーとなります。“水辺の生き物について考えてみませんか”というテーマで、16:05〜16:55 の50分間にわたりお話します。淡水魚や両生類などについて楽しいお話ができればと思っています。 |
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2012年5月18日
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坂崎幸之助さんの写真展 東京・京橋の「island gallery」にて、坂崎さんが「書写真展」を開催しています。6月には大阪でも開催とのことです。優れた感性で切り取った坂崎さんの写真には定評がありますが、今回の作品展も面白そうです。先日いただいたメールでは「今、ツアーとレギュラーものとレコーディングで死にそう!」と相変わらずお忙しい様子でした。その上に東京+大阪での写真展!。私などが、つい「忙しくて・・・」などと口にしてしまうことが恥ずかしく思えますね。 「island gallery」は、とても面白そうなギャラリーです。今度、東京へ行った折には立ち寄ってみたいと思います。 |
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2012年5月10日
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写真掲載のお知らせ 先月号に続き、ビーパル(小学館)6月号に写真が掲載されています。「見分けの達人養成塾〜ひと目でわかる自然観察入門〜 第24回 カメ」のページで、クサガメ、ニホンイシガメ、ニホンスッポン、ミシシッピアカミミガメ、ホクベイカミツキガメ、ワニガメの各種の特徴などを紹介した4ページの企画モノです。雌雄判別や幼体の見分け方、外来種について掲載しています。「カメの目利き」として登場しているのは、矢部 隆さんです。 分かりやすく、キッチリとまとめられているので保存版として利用できると思います。矢部さんは、「野生のカメがいるところは自然環境が整ったところ。カメは優れた環境指標種である」といいます。水温むこの季節、川や沼などにカメ観察に出掛けてみてはいかがでしょうか。 |
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2012年4月10日
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写真掲載のお知らせ 10日発売の雑誌「ビーパル」(小学館)に、「北日本で発見された 新種のメダカ大公開!」としてメダカの写真が掲載されています。これは、2月7日のニュースにてお知らせしていますが、メダカ 北日本種群の新種記載記事となります。新種となったオリジアス・サカイズミとラティペスの雌雄写真を並べ、4つの相違点をまとめています。記載論文は英語のみであり、日本語で書かれたものがまだありません。このページは分かりやすくまとめられていていいと思いました。 |
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2012年3月19日
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マリン13歳! 愛犬のマリンが13歳を迎えました!13年前、彼女は11匹兄弟として友人の家に生まれました。ゴールデンレトリーバーとしては短毛で、よくラブラドールと間違われたものです。私たちが東京から越してすぐに飼ったので、和歌山での生活はすべてマリンと過ごしてきたことになります。南紀の山や川には、本当によく連れて行ったものです。昨年末は突然、後足が動かなくなり、まったく歩けなくなりました。しかし、獣医さんに見ていただき奇跡の回復をみせ、今は走り回るほどに回復しました。最近は耳が遠くなり、殆んど聞こえていないようですが、食欲だけは旺盛でよく食べ、よく眠っています。大型犬の13歳は人間でいうと90歳ほどだといいます。これからも元気でいてほしいと願うばかりです。 |
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2012年3月1日
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雑誌掲載のお知らせ 本日発売の「家庭画報」(世界文化社)4月号に“若鮎、春を告げて”と題するグラビアが6ページ掲載されています。南紀・古座川を舞台にした桜やアユなどの水中写真は“水温む”春を感じて頂けると思います。古座川は桜の名所として知られており、流域に咲くヤマザクラは花色が濃く、特に美しいです。 4月号は創刊650号特別企画“咲き誇れ桜”と題した桜の特集で、雑誌全体からは桜の香りが漂ってくるような1冊となっています。ご覧頂ければ嬉しいですね。 |
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2012年2月23日
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写真掲載のお知らせ NHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のDVDブックが朝日新聞出版から発刊されていますが、そのなかでNo.25の表紙、No.34などに写真が掲載されています。No.34は「猛魚オヤニラミvsムギツク軍団」が掲載されており、以前、私が制作に携わったものです。来る日も来る日も川に通い、ムギツクのオヤニラミへの托卵シーンを狙いました。撮影が出来れば世界初のハイビジョン映像ということもあり、スタッフ一同、頑張ったことが昨日のように思い出されます。30分の番組ですが、撮影・制作スタッフは心血を注いで素晴らしい映像をお届けしているのです!放送を見逃した方は、是非DVDブックをご覧頂ければと思います。 表紙写真は木曽のヤマトイワナ。体側の朱点が特徴です。 |
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2012年2月13日
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日本生物地理学会会報に、「日本列島における外来魚チョウセンブナの分布の拡散と退縮」(北川哲郎・細谷和海)という論文が掲載されました。チョウセンブナは百年近く前に大韓民国より我が国に持ち込まれ、各地で分布を拡大しました。しかし、その後生息域は退縮し、現在は限られた水域のみに分布しています。論文では“分布拡散の経緯”、“減少要因”、“将来的課題”などについて詳しくまとめています。このなかで、私はチョウセンブナの雌雄の写真を提供しています。 以前は各地で採集をしているとたまに網に入ったチョウセンブナですが、近年はめっきりと見る機会が減っています。チョウセンブナはラビリンス器官を用いて空気呼吸をおこない、オスは背ビレや臀ビレが伸張し、繁殖期には体色がブルーに輝きます。魚としては、とても魅力のある魚だと思います。 |
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2012年2月7日
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メダカ北日本集団が新種となりました メダカ北日本集団の新種記載論文が発表されました。今まで、北日本集団と南日本集団とは区別はされてきたものの有効な学名がなく、環境省のレッドリストでも「未記載亜種扱い」という名無しの状態でした。このたびの発表で、北日本集団には「Oryzias sakaizumii」という学名がつきました。南日本集団は 「Oryzias latipes」ですので、全くの別種ということになります。亜種ではないことがミソですね。和名についてはまだ公表されていませんが、模式産地は福井県敦賀市にある中池見湿原です。学名がついたことにより、今後、本種の保護・保全が進むと思います。 記載論文:Ichthyological Exploration of freshwaters (http://www.pfeil-verlag.de/04biol/e9902d22.php) Oryzias sakaizumii オス。福井県敦賀市・中池見湿原の個体 (個体は、執筆者の朝井氏より提供) |
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2012年1月11日
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先月、地元を流れる富田川でアユカケを1匹採集しました。富田川は県内の二級河川では唯一ダムのない川で、熊野古道の中辺路ルートに沿って流れている川です。昨年の台風では大きな被害に見舞われ、川沿いの国道311号線が土砂で埋まり、ライフラインが寸断されました。 アユカケは日本固有のカジカ科魚類ですが、全国的に数が少なく、環境省のレッドリストでは絶滅危惧U類となっています。和歌山県では古座川や熊野川などでは比較的安定して見られるものの、その他の河川では著しく減少しており、県のレッドリストでも絶滅危惧U類になっています。アユカケは冬に河川の干潮域や浅海で繁殖し、ふ化した稚魚は海で生活した後、春先に川へと遡上します。川に段差や堰などができると稚魚が遡上できなくなり、太平洋に注ぐ小河川などでは、生息域が河口から僅か100mほどのこともあります。川の中流域で生活しますが、水が清らかで浮石の多い瀬を好むため、水質の悪化や河川改修などの人為的な影響を強く受ける魚でもあります。言い換えれば、アユカケが棲む川は本来の川の姿を保ち、水環境が守られているといえるのではないでしょうか。この度の1匹は、記録としては10年以上なかったもののようで、地元新聞でも一面で取り上げました(紀伊民報1月11日)。富田川にアユカケが普通に見られるようになれば本当に嬉しいですね。現在盛んに行なわれている、水源地涵養などへの取り組みが実を結ぶことを願います。 RICOH GXR A12 50mm F2.5 MACRO 1/189 F2.5 iso800 EV-1.0 |
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2012年1月4日
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あけましておめでとうございます。今年も昨年に続き、写真絵本の出版、写真展、子どもたちと川で過ごす企画や講演などがあり、忙しい1年となりそうです。 昨年は、台風が南紀に甚大なる被害をもたらし、多くの方が心配のご連絡をくださいました。ありがとうございました。まだまだ時間はかかると思いますが、川などは戻りつつある、といった印象です。今年はそんな現場にも足を運び、キチンと「山」や「森」、そして「川」を見ていきたいと思っています。よりグローバルな視点から水環境を撮影していきたいと思います。 今年もよろしくお願いします。 |
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2011年12月24日
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番組放送のお知らせ 奇跡の地球物語〜近未来創造サイエンス「サケ〜未来を創る生命の旅〜」(テレビ朝日)に出演します。放送は、2012年・1月8日(日)18:30〜18:56 となります。この番組は、11月に北海道・道南地方で取材したもので、サケの不思議な生態を追いつつ、サケを通して見えてくる水環境を考えてみようというものです。川で孵ったサケの稚魚は、3〜5年ほど海で暮らし再び母なる川へと帰ってきます。しかし、それは川と海との水環境が保たれていることが大前提となる、大いなる賭けの旅でもあります。日本人に最も馴染み深い魚、サケ。その謎に番組は迫ります。
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2011年12月14日
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タナゴのシンポジウム 来る1月14日(土)、茨城県土浦市・霞ヶ浦環境科学センターにてシンポジウム「今こそ、釣り人みんなで考える 〜残そう地域固有のタナゴたち〜」(土浦の自然を守る会主催)がおこなわれます。人為的に放流されたタナゴ類により、在来種の遺伝的固有性が失われている問題を取り上げます。霞ヶ浦周辺は兼ねてからタナゴ釣りのメッカとされてきました。私が高校生の時には、移植により定着したカネヒラを狙って釣り人が殺到していた記憶があります。タナゴに限らず、何気なく野外に生き物を放すという行為は、他の生き物や環境に多大な影響を与えることを理解しなければならないと思います。 興味のある方は、是非、会場に足を運んで頂きたいと思います。 |
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2011年12月9日
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アフリカツメガエルの駆除 和歌山県田辺市の溜池(県立自然公園内)に生息する外来種のアフリカツメガエルを駆除するため、このたび2度に渡り溜池の水を抜いての作業がおこなわれました。アフリカツメガエルはアフリカ中南部原産のカエルで、我が国ではペットや実験用として流通しています。環境省の外来生物法では要注意外来生物に指定されています。本種は2007年6月、たまたま植物の撮影をしていた私が、見たことのないオタマジャクシを目撃したことがはじまりでした。その後、和歌山県自然環境研究会の方々が付近を調査した結果、合計7ヵ所の池で本種を確認するに至りました。捕獲したカエルからはツボカビ菌の陽性反応が出たこともあり、溜池周辺に生息する在来カエル(ヌマガエルなど)やカスミサンショウウオなどへの影響が強く懸念されていました。駆除は和歌山県自然環境研究会がメーンとなり、延31名にて合計277個体を捕獲しました。動力ポンプを用い、泥だらけになりながらの駆除は容易ではありませんでした。一旦、野外に放たれたものを回収・駆除するには大変な労力と時間が掛かることを改めて実感するに至りました。外来種に限らず、軽い気持ちで野外に生き物を放す行為だけは絶対にやめて欲しいです。 |
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2011年11月26日
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ニューギニアウナギ 日本には3種類のウナギが生息しています。ウナギ、オオウナギ、そしてニューギニアウナギ(Anguilla bicolor pacifica)です。この種類は1938年にパプアニューギニアで発見され、主にニューギニア、東シナ海、そして日本では屋久島以南に生息するとされてきました。環境省のレッドリストでは情報不足(DD)のカテゴリーに入れられ、情報量の少ないウナギといった印象です。 この度、和歌山県立自然博物館のご協力で、貴重なニューギニアウナギの撮影をおこなうことができました。ウナギ類の研究者である学芸員の楫さんが、西表島でサンプリングした全長約70cmの個体です。ニューギニアウナギの種としての特徴は、背びれの基点が尻びれ基点の真上に位置することです。体色は背側が暗色で、腹側は白色のためツートンカラーに見えます。これは、学名(種小名)の bicolor(バイカラー:2色の配色)にも表されています。顔は幅が広く、鼻管は薄黄色で、どこかユーモラスな顔に見えます。性格もおっとりとしているようですよ。 |
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2011年11月21日
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先月に続き、再度北海道へ取材に行っていました。今度はテレビ番組の収録(OAなどが決まりましたらお知らせします)で、道南方面でした。しかし、今年ほどサケの撮影がうまく行かない年はありませんでした。サケが不漁で川に遡上しておらず、タイミングが合わなかったのです。かつては、10月中旬を過ぎればサケが川にいない、なんてことは考えてもいないことでした。サケが不漁の原因はよく分かりませんが、海水温が高いことに加え、河川水も高いことがあるかもしれません。自然相手、生きもの相手の仕事とはいえ、こうも年によって変動があると、今までのデータが役に立たず辛いですね。 写真は道南河川で撮影したサケ(オス)。陽が傾くなか、逆光で水面が反射している場所で遡上を待ち、撮影したカットです。 |
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2011年11月8日
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雑誌掲載のお知らせ ナショナル・ジオグラフィック日本版 特別編集版に写真が掲載されています。 「再生と生物多様性」という別冊(号外)で、在来種を脅かす存在である外来生物のページです。写真は2005年に撮影した大阪府大和川水系で見つかったワニガメ。このような日本に生息する外来動植物の数は、実に2000種類にも及ぶのだそうです。在来種の保護は、まちづくりと同じ目線でおこなうよう問うています。深刻な問題だけに、我々一人ひとりが真剣に考えなくてはいけないと思います。 |
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2011年10月19日
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半月ほど北海道へ取材に出ていました。今年の北海道は秋になっても気温が高い印象でした。昨年同様に、道東ではサケの遡上が芳しくなく、撮影はNGでした。相手が自然なので仕方のないことですが、年々、条件が悪くなっているようで心配しています。 普段から親しくさせて頂いている、標津サーモン科学館学芸員の市村さんらが、このたび日本水産学界誌にサケ(シロザケ)とカラフトマスの交雑に関する報告書をまとめました。いわゆる「サケマス」と呼ばれる交雑個体についてです。報告書には、以前、私が撮影した自然河川での交雑の瞬間をとらえた写真を提供しています。サケの産卵を撮影していて偶然、撮影したものですが、サケのメスとカラフトマスのオスとが掛かっています。意外にもこうした写真は少ないとのことで、お役に立てて良かったと思っています。 |
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2011年9月15日
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写真展のお知らせ 9月15日(木)〜10月30日(日)まで、北海道千歳市の千歳サケのふるさと館にて写真展「水とそこに棲む生きものと」が開催されます。写真はA1サイズ(728×1030mm)を中心に約40点となります。サケのふるさと館はサケ科魚類や淡水魚を展示する大型水族館です。千歳川に接して建てられており、館内からは千歳川の流れを水中から見ることができます。サケが遡上するこの時期は1年で最も来館者数が多く、タイミングが良ければサケの産卵を観察することもできます。 10月2日(日)の午後1:00〜3:00に、トークライブがあります。「水」や「水に暮らす生きもの」などの写真をお見せしながらお話をしたいと思います。著者本の販売もあります。お時間がございましたら、是非、サケのふるさと館においで下さい(写真展、トークライブともに入館料が必要となります)。 |
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2011年9月4日
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台風12号の影響をまともに受けた紀伊半島は、各地で災害に見舞われました。ニュースでも流れていますが、降り始めからの降雨量が1800ミリを超えた場所もあります。これは、日本の年間平均降雨量をも超える量で、うちでもバケツをひっくり返したような雨が2日間降り続きました。風も非常に強く、家がミシミシと音を立てることもありました。昨日から雨戸を閉め、家の中でじっとしていましたが、夜中に聞こえる「ゴーッ」という風の音には恐怖さえ覚えました。 今朝まで強い雨は残りましたが、幸い家族も家も被害は殆んどありませんでした。多くの方からご連絡を頂き、心配をお掛けしました。ありがとうございました。 | |||
2011年8月14日
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朝日新聞大阪本社アサコムホールでの写真展『水辺の時間』が12日で終了となりました。遠方から足を運んでくださった方も多く、感謝の気持ちでいっぱいです。12日には講演会があり、多くの方がお集まりいただきました。重ねてお礼申し上げます。やはり写真展はいいですね。書籍とは違った魅力があると感じています。また、機会がありましたら関西でおこないたいと思っています。 12日の講演会の様子です。「淡水」とは何か、世界と日本の淡水、 日本の川についてなどをお話した後、展示作品についてお話しました |
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2011年8月1日
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写真展開幕 朝日新聞大阪本社内アサコムホールにて、写真展「水辺の時間」が始まります。今回は、いきものの写真もありますが、淡水の水中写真を多くセレクトしています。暑い日が続くなか、水辺や水中の写真で、少しでも涼しく感じていただけたら嬉しいですね。大阪からは日帰りも可能な和歌山県南紀を中心に撮影したものとなります。紀伊半島の「水」の美しさは格別だと思っています。是非、この機会に会場に足を運んでいただき、迫力の大型プリントをご鑑賞ください! 12日には午後1時から講演会があり、朝から会場に詰めていると思います。よろしくお願い致します。 |
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2011年7月26日
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「川ガキ養成講座」 24日、三重県銚子川でおこなわれた「川ガキ養成講座」は、無事終了しました。 当日は台風の影響からまだ川の水が落ち着いておらず、水温も低めでした。それでも“ゆらゆら帯”を水中から観察したり、タモ網を使い数種類のハゼ類(ゴクラクハゼ、マハゼ、ヌマチチブ)などを採集できました。理事長が本州では稀なヒメヌマエビを採集し、大いに盛り上げてくれました! 今回は地元の子どもたち限定でおこないました。地元の川や生き物について少しでも知って欲しいというのが主旨です。しかし、これだけ素晴らしい銚子川ですので、都会に住んでいる川に馴染みのない子どもたちも参加できる機会があればいいなあ、と思いました。いずれ、そんな機会を作れたらいいですね。 RICOH G700 にて撮影。 |
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2011年7月21日
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24日に、地元の子どもたちを対象とした「川ガキ養成講座
内山りゅうさんといく ゆらゆら帯と銚子川の生き物編」を三重県の銚子川で行います(主催:きほくふるさと体験塾、NPO法人ふるさと企画舎)。台風6号の影響で川に入れるか微妙な感じですが、一人でも多くの子どもたちに川遊びの楽しさを伝えられればと思います(すでに定員となっています)。今後も機会があれば、このような川ガキを育てる催しには参加したいと思っています。 番組放送のお知らせ 先日、ご紹介したウナギの番組が全国放送となります。何でも、とても評判がよく視聴率が高かったようで・・・。今年は土用の丑の日が2回(7月21日、8月2日)あり、鰻を食べる機会も多いのではないでしょうか。よろしければ、是非ご覧下さい。 8月3日(水)午後3:15〜4:00 NHK総合「特上!うなぎ大百科」 |
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2011年7月9日
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番組放送のお知らせ 7月15日(金)午後8:00〜8:43、NHK総合テレビにて『金とく 特上!うなぎ大百科』が、東海地方と北陸地方で放送されます。土用丑の日を前に、国民食“うなぎ”の魅力を、日本人とうなぎ、うなぎの謎、という二つの側面から解きほぐす“うなぎ”バラエティー番組。私は、うなぎの謎のコーナーにて、私が撮影したウナギの生態写真をお見せしながら説明します。うなぎの文化や食べ方などについては、うなぎ研究家の雑魚寝館館長、亀井哲夫さんが説明。 NHK名古屋放送局のスタジオ内はうなぎの匂いが立ち込め、収録中も腹が鳴って仕方なかったです。しかし、最後まで私の口には入りませんでした・・・。 うなぎについて勉強になること満載の43分! MCは小倉久寛さん、ゲストは林家正蔵さん、三倉茉奈・佳奈さん |
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2011年7月6日
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写真展のお知らせ この度、朝日新聞大阪本社1階 アサコムホールにて写真展をおこないます。開催期間は8月1日から12日までで、5月に新宿のコニカミノルタプラザで開催された『水辺の時間』展の作品の中から今回の写真展に合わせセレクトしています。 東京から関西圏に居を移して12年が経ちます。グループ展は2007年に和歌山県立近代美術館で開催していますが、関西での個展としては、今回の朝日新聞大阪本社での写真展が初めてです。 水に対する意識が高い“水都大阪”での写真展は身の引き締まる思いですが、同時にとても嬉しく思っています。 8月12日(金)午後1時からは、隣接した会場にて講演会をおこない、書籍の販売とサイン会も予定しています。是非、会場に足を運んでいただければと思います。 |
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2011年6月28日
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番組放送のお知らせ 美しい日本の自然を、フジテレビアナウンサー益田由美さんがめぐる「なるほど!ザ・ニッポン」。今回は、南紀の川シリーズとして、私が地元の富田川と三重県銚子川とをご案内します。1本目の富田川編では、魚採集をはじめ、地元の田んぼで生き物を探します。自宅スタジオで飼育している魚も紹介されるかも。 2本目の銚子川編では、キャンプイン海山にお邪魔します。そして、美しい水とともに水の中にある、あるものに由美さんが大喜びします。それは一体・・・なんでしょう?お楽しみに! 本放送の翌日に再放送があり、同じものが次週にあるので、1本につき4回放送されます。是非、ご覧下さい! BSフジ「なるほど!ザ・ニッポン」 「水辺の命/和歌山県 富田川」(仮) 7月8日(金)18:30〜18:55 再放送 7月 9日(土) 9:00〜 9:25 7月15日(金)18:30〜18:55 7月16日(土) 9:00〜 9:25 「奇跡の水/三重県 銚子川」(仮)7月22日(金)18:30〜18:55 再放送 7月22日(土) 9:00〜 9:25 7月29日(金)18:30〜18:55 7月30日(土) 9:00〜 9:25 |
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2011年6月20日
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今年は梅雨入りが早まり、本当に雨が多い年となりました。我が家の池ではツチガエルが昼夜を問わず鳴き続け、睡蓮鉢の中にまで卵が産んであります。そんなカエルを狙ってか、本日、昼間だというのにニホンマムシが出てきました(天気は曇りで小雨がぱらついていました)ヘビが出てくると、あれだけ騒がしく鳴いていたカエル達が一斉に鳴き止みます。以前、夜中にカエルが鳴き止んだので庭に出ると、思ったとおりニホンマムシが徘徊していました。カエル達は意外と敏感なんですね。 ニホンマムシの撮影は、コンパクトカメラながらボディとレンズのカメラユニットで構成されるリコーGXRに50mmマクロの組み合わせでおこないました。前に坂崎さんが「かなり使える!」と太鼓判を押していた組み合わせです。なるほど!マクロ系の撮影には即戦力となりそうです。 RICOH GXR A12 50mm F2.5 MACRO F4.0 1/620 iso400 EV-0.3 |
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2011年6月10日
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番組放送のお知らせ 地表面積のわずか3パーセントに満たない地域に、絶滅の恐れがある珍しい生き物たちの75パーセントが集中する場所があります。“ホットスポット”と呼ばれる場所です。この番組は、世界6ヶ所の“ホットスポット”を最先端の映像技術で映し出す、大型自然ドキュメンタリーシリーズです。世界70ヶ国以上で放送予定で、今まで誰も見たことのない神秘の光景が繰り広げられます! 今月26日(日)放送は、シリーズ最後となる我々の国、日本です。実は、日本は世界的にみても生物の多様性が高く、まさに“ホットスポット”なのです。 私はこの番組のなかで、オオサンショウウオ、タガメなどの撮影に携わりました。撮影がどれほど大変であったのかは、あえて言いません。映像を見ていただければ分かると思いますから・・・。度肝を抜く映像です!! NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園 ナレーション:福山雅治 6月26日(日)夜9時〜 1ch(総合) 第6回 日本 私たちの奇跡の島 |
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2011年5月23日
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19日、東京写真月間2011 コニカミノルタプラザ特別企画展 『水辺の時間』 がオープンしました。コニカミノルタプラザさんは、新宿駅東口を出て地上に上ったすぐ前という、都内でも人気のギャラリーです。オープニング日から3日間ほど会場に詰めていましたが、毎日、10時30分から夜7時まで人が途切れたことがありませんでした。21日にはスライドトークが会場内でおこなわれ、多くの方が足を運んでくださいました。ありがとうございました。 新宿という、写真展会場が集中する場所柄もあると思いますが、とにかく人の多さには驚きました。坂崎さんがラジオで告知してくださったり、地下鉄通路や駅のホームにポスター展示があったりと、宣伝効果は抜群のようです。 生まれ育った東京ということもあり、小学校や中学の同級生と再開できたことも嬉しかったですね。サプライズとしては、仁坂吉伸和歌山県知事がいらしたことでしょうか。全国植樹祭を控え多忙を極める知事ですが、生き物の話でしばし盛り上がりました。 写真展は、今月30日までおこなわれます。是非、大型プリントの迫力をご鑑賞いただきたいと思います。よろしくお願いします。 コニカミノルタプラザ・ギャラリーのエントランスです。ギャラリーBとCは、中でつながっています。 ギャラリーBです。この会場では、田んぼなどの身近な水環境といきものたちをテーマに展示しています。正面には、いきものたちの顔28カット(2.1m×1.2m)の大型パネルがあります。 ギャラリーCです。ここでは、清らかな水環境といきものたちがテーマです。ハッセルブラッドで撮影した水中カット(1.2m×1.2m)が10カットほどあります。 21日におこなわれたスライドトークショーの様子です。1時間に渡り、写真をお見せしながら水について、またそこに暮らすいきものについてお話しました。 |
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2011年5月18日
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雑誌掲載のお知らせ 17日発売の「週刊朝日」に写真・文章が掲載されています。「水のなかまたち」と題して、見開きで生き物たちの写真5点で構成されています。この度の、写真展の告知もあります。 明日、いよいよ写真展のオープニングとなります!一人でも多くの方に足を運んでいただけたら、と思います。よろしくお願いします。 |
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2011年5月9日
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先日、庭で片付けをしていて偶然、岩の隙間にいるシロマダラを見つけました。平野から山林まで様々な環境に生息するヘビで、うちの庭で見つけたのはこれで2度目です。無毒のヘビで、最大でも70cmほど(この個体は約25cm)。名前のように白と黒の斑模様で、幼体ほど色がくっきりとして綺麗です。身近にいるヘビですが、意外と知られていないようですね。ヘビ好きの私としては、嬉しい出会いでした。 |
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2011年4月25日
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写真展のご案内A 東京写真月間2011 コニカミノルタプラザ特別企画展「水辺の時間」のチラシができました。写真展は、会場でご覧になられる方に、水辺にいるような気分、時間を過ごしていただけたらと、構成したつもりです。よろしくお願い致します。 |
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2011年4月8日
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近畿大学農学部紀要 このたび、『近畿大学農学部所蔵の内山りゅう魚類標本コレクション』(近畿大学農学部紀要 第44号)が発刊されました。私が2000年から2010年8月までに撮影した魚類(淡水魚および汽水魚)54科117属210種を液浸標本として保存し、それを近畿大学農学部に寄贈、登録したものです。これらの標本個体は自家採集したものもありますが、その多くが研究者の方々にご提供いただいたものです。ご提供いただいた方には、謹んでお礼申し上げます。標本個体は、すべてのローカリティ・データが揃っており(紀要には載せていませんが)、またすべて生体時に撮影しています。将来、図鑑などを出版した際に、登録標本であれば研究者が現物を確認できるシステムとなります。標本撮影は現在も続けており、さらに一歩すすんだ本作りをしたいと思っています。 |
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2011年4月4日
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写真展のお知らせ 5月19日〜30日まで、東京写真月間2011 コニカミノルタプラザ特別企画展 『水辺の時間』がおこなわれます。昨年、みのかも文化の森でおこなった写真展と同じタイトルとなります。会場は新宿駅東口を出てすぐの、高野フルーツパーラーのビル4Fです。1Fが“グッチ”なのでとても目立つビルです。コニカミノルタプラザさんは、通常A,B,Cという3つの会場があるのですが、この度の写真展は企画展ということで、BとCをつなげておこなう最大規模のものです。プリントは株式会社西本さまのご協力により、すべてマイティス・プリントとなります。最大サイズは2.1m、2点を除きすべてが1mを超える作品となるため、迫力ある写真展になると思います。21日(土)にはスライドトークショーと本の販売&サイン会も予定されています。私がこだわって撮影を続けてきた淡水と、そこに息づくいきものたちの世界を是非、ご覧頂ければと思います。 東京写真月間2011 主催:日本写真協会・東京都写真美術館 コニカミノルタプラザ ギャラリーB&C:新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F 5月19日(木)〜5月30日(月)10:30〜19:00(最終日15:00) 5月21日(土)14:00〜15:00 スライドトークショー |
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2011年3月13日
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1月にご紹介しました大型映像「いきものがたり」の、東京での上映が決まりました。お時間がございましたら、是非足を運んでいただけたらと思います。 場所:府中郷土の森博物館 期間:2011年3月19日(土)〜2011年6月5日(日) http://www.thinktheearth.net/jp/planetarium/ikimonogatari/theaters.html |
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2011年3月4日
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本のご紹介 国の天然記念物イタセンパラを、生態、進化、保全など、多方面からまとめあげた素晴らしい本が発刊されました。日本魚類学会自然保護委員会委員の渡辺勝敏氏、前畑政善氏が責任編集というかたちをとりながら、イタセンパラの保護に携わる19名の研究者、市民、行政官が執筆されています。 イタセンパラというタナゴの仲間は、河川の氾濫という自然現象に、その生活史を合わせて進化してきました。近年加速する都市河川の人工化は、人間生活を守らんとするため、河川の氾濫を抑えるように進められています。日本固有の淡水魚が絶滅寸前にまで追いやられている現在、都市河川のあり方、自然環境との付き合い方など、改めて考えさせられると思います。 叢書・イクチオロギア@ 『絶体絶命の淡水魚 イタセンパラ:希少種と川の再生に向けて』(東海大学出版会) 日本魚類学会自然保護委員会編 渡辺勝敏・前畑政善 責任編集 定価(本体 2800円+税) |
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2011年2月26日
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3月6日にOAとなりますNHK・BS2の番組 Mi-Do-Ri のタイトルが正式に決まりました。「紀ノ国
水のいとなみを写す 内山りゅう」とのことです。私の作品も紹介されますが、家や仕事場にもカメラが入っており、少し恥ずかしい思いですが。 雑誌「Newton (ニュートン)」3月号の特集「写真でめぐる日本の特別天然記念物」にオオサンショウウオの写真が掲載されています。カワムツを捕らえた瞬間の写真です。 |
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2011年2月21日
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番組放送のお知らせ 私の出演する、「Mi/Do/Ri〜緑遊のすすめ 紀の国 水の原風景を写す(仮)」NHK・BS2 が来る3月6日(日)にオンエアーとなります。この番組では、“グリーンライフ”を楽しみながら実践することを緑遊(りょくゆう)と名付けています。番組ではリポーターが緑遊人を訪ねる構成になっており、今回は普段から親しくさせて頂いている、ジ・アルフィーの坂崎幸之助さんが緑遊人を訪ねます。お忙しいなか、遠路はるばる和歌山まで起こし頂き、川にまでお連れしました。一緒に川に行ったのは15年前以来です。 写真は、坂崎さんと冬のこの時期に繁殖する、ある生き物を古座川で探しているところです。川の水温は5℃以下!どんな生き物かは、番組を是非ご覧下さい! NHK・BS2「Mi/Do/Ri〜緑遊のすすめ 紀の国 水の原風景を写す(仮)」 ナレーション:吉岡秀隆 放送日 3月6日(日)放送時間 朝7時40分〜8時04分 再放送 BS2 3月23日(水)午後6時25分〜 BShi 3月11日(金)午後9時25分〜 また、関西エリア限定となりますが、「大阪ほんわかテレビ」(よみうりテレビ)の「この一瞬に掛けています!」というコーナーに出演します。番組では「水」の一瞬の表情や、オオサンショウウオの撮影に掛ける思いなどを話しています。 放送日は、同じく3月6日(日)夜10時30分〜「情報喫茶店」というコーナーです。 |
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2011年2月11日
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新刊のお知らせ 『めだか』しぜん3 キンダーブック(フレーベル館) 童謡「めだかのがっこう」は、小川で群れ泳ぐメダカの姿を歌ったものです。しかし、かつてはどこにでも見られたメダカですが、現在は探すのに苦労するほど減少しています。近年は、幼稚園や小学校などでは、入手しやすいことから改良品種の“ヒメダカ”を飼育することも多いようです。そのため、子どものなかには、メダカは“黄色い魚”であると思っていることがあると聞きます。 この本では、あえて自然に暮らす「メダカ」のみを取り上げ、その生息環境や、産卵生態などを紹介するよう努めています。巻末には、メダカとヒメダカの違い、良く似た外来種であるカダヤシとの違いなどを載せています。「メダカ」という魚の正確な情報を伝えられれば、と思っています。 なお、、キンダーブックは、幼稚園や保育園(または個人)などの定期購読を基本としており、事前受注生産ということです。購入方法としては、本社直営店に行かれるか、ネット販売になります。在庫がある限りは1冊での注文も可能とのことですが、在庫がなくなり次第、販売終了となります。詳しくは以下へお問い合わせ下さい。 ●本社直営店 フレーベル館えほんとおもちゃのお店 〒113-8611 東京都文京区本駒込6丁目14番9号本社ビルB1F TEL:03-5395-6641 FAX:03-5395-6642 営業時間:月曜・水曜〜土曜/10:30〜18:00 日曜・祝日/10:30〜17:00 定休日:火曜 |
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2011年2月7日
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和歌山県文化表彰 このたび、平成22年度 和歌山県文化表彰、「文化奨励賞」を受賞いたしました。表彰式は4日に県庁でおこなわれ、夫婦で出席させていただきました。東京から和歌山県に居を移して、今年で12年目となります。和歌山へは豊かな自然、清らかな水に惹かれてのことでしたが、はじめは土地勘も無く苦労しました。現在は、ようやく土地にも馴染み、また多くの方に支えられていると強く感じています。この受賞をひとつのキッカケとして、これからもいい作品を制作し、頑張っていきたいと思っています。 |
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2011年1月20日
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このところの冷え込みは、暖かな南紀でも震え上がるほどです。それでも1月に入ってから数回、夜明け前から古座川に足を運んでいます。目的は、気温よりも水温が高くなると発生する水蒸気を撮影するためです。こうした水蒸気は「水烟(みずけむり)」と呼ばれ、冬の季語ともなっています。南紀には海霧が発生する有名ポイントがあり、絶えず大勢の人が撮影に訪れています。海霧も綺麗ですが、川に発生する「水烟」も美しいと思います。次の寒波がやってきたら、また撮影に行きたいと思っています。 |
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2011年1月5日
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生物多様性の大型映像「いきものがたり」のご紹介 全国の科学館やプラネタリウムで順次上映している大型映像「いきものがたり」のご紹介です。生物多様性を分かりやすく、そして迫力ある映像で見せる作品となっています。この作品の監督はというと、なんと私の弟、内山嗣康。彼は映像ディレクターとして有名歌手のPVをはじめ、多くの作品を発表してきました。いつか兄弟で何か作りたいねと、先日も話していたところです。是非、ご覧いただければと思います。 http://www.thinktheearth.net/jp/planetarium/ikimonogatari/ |
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2011年1月1日
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あけましておめでとうございます。今年は写真絵本などの出版をはじめ、テレビ番組、写真展などがあります。忙しい1年になりそうです。 今年は新たな視点を求め、山に登り「森」を見てみようと思っています。私が潜り撮影している川は、山から生まれ、流れ出たものです。山にとって森の果たす役割は大変大きく、それは直接、川に影響します。豊かな森の存在なくして清らかな川はありえない、ということです。森に入り、観察し、山を含めた水環境をさらに撮りすすめていこうと思っています。 今年もどうぞよろしくお願いします。 |
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2010年12月31日
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このたび、HPにある「gallery」の写真を入れ替えました。もっと頻繁に、という声は聞かれるのですが、これがなかなか・・・。今後は、もう少しまめに更新したいと思っています。今回から、各写真に撮影機材についてのインフォメーションを入れました。 先日、撮影頻度が減ったこの時期にと、カメラ機材をメーカーさんに送り総点検をお願いしました。ストロボ撮影が多い機種などは、接点にカーボンが溜まったり、レンズ交換を頻繁におこなう機種では、レンズ・マウントに多少ガタがきます。カメラも機械ですから、定期的なチェックは欠かせませんね。 |
2010年12月21日
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2011年 京セラ・ソーラーコーポレーション カレンダー 2011年度、京セラ・ソーラーコーポレーションのカレンダーが出来てきました。表紙を含め13カットの写真で構成されています。写真は、すべて「水の名前」(平凡社)の中からセレクトしています。撮影場所はとくに記していませんが、和歌山県古座川、三重県銚子川、静岡県柿田川、山梨県忍野八海、北海道弟子屈町などで撮影したものです。壁掛け用で、写真とカレンダー部とでA3サイズとなります。季節感のある「水」の姿をお楽しみいただければ、と思います。 |
2010年11月28日
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本のご紹介 水中写真の大御所、中村征夫さんについて徹底取材して綴った「半魚人伝」が、三五館から発刊されました。著者は藤崎童士氏。「写真家」として何にこだわり、何を追い求めてきたのか、征夫さんの人柄や魅力が伝わる本です。読みやすい文章であり、約400ページは一気に読み終えるでしょう。私にとっては勉強になることが沢山書かれていました。それにしても凄い人です、征夫さんは。 「半魚人伝〜水中写真家・中村征夫のこと」 藤崎童士 著 発行:三五館 定価(本体1900円+税) |
2010年11月7日
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魚類自然史研究会会報 『ボテジャコ 第15号』 発刊 6日−7日、近畿大学農学部奈良キャンパスにおいて、「第51回 魚類自然史研究会」が開催されました。この会は、主に淡水魚類を研究する研究者や大学院生が集う会ですが、愛好家やアマチュアまで広く参加できる研究会です。私は会の立ち上げ当時からの参加者ですが、今回も100名ほどの参加がありました。 会報の『ボテジャコ』は、3年ほど前からカラーとなり、表紙の写真を担当することになりました。『ボテジャコ 第15号』の表紙は、イワナの仲間“キリクチ”の産卵行動の写真です。因みに、14号は卵を保護するドンコの写真で、13号はミナミアカヒレタビラのラテラルディスプレイの写真です。 『ボテジャコ』ご購入希望の方は、水生生物保全協会までお願いします。ただし、バックナンバーの多くは売り切れとなっているようです。 |
2010年11月2日
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先月は、北海道で半月ほど取材をしていました。3年ぶりの北海道でしたが、何度訪れてもいいですね。道東をメーンに、道南の河川にも入ってきました。 道東では標津町にてサケ定置網の取材を行いました。今回は一眼レフと並行して、リコーから新発売となった「G700」を使いました「G700」は水平インジケーターが付いているので、揺れる船でもキッチリと水平が来ますし、防水性能も向上したようです。飛沫を上げて網から船へとサケが跳ねる中、海水を全く気にせずにシャッターが押せました。こういった取材には威力を発揮するカメラですね。 網上げの写真はiso1600でストロボ撮影、サケの選別の写真はiso400で撮影しています。(撮影協力:標津漁業協同組合、第二十一正栄丸) |
2010年10月29日
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写真掲載のお知らせ 環境省自然環境局 生物多様性センター発行『Boidiversity of Japan 日本の生物多様性 自然と人との共生』が発刊されました。編集は財団法人 自然環境研究センターで、制作は株式会社 平凡社です。A4版、212ページで、COP10を記念しての刊行物です。豊富な写真とイラストなどにより、日本列島の生態系、動植物の分布の特徴などを分かりやすく紹介しています。私はこの本の中で、主に淡水魚、爬虫類、淡水貝類、淡水産甲殻類などの写真を提供しています。かなり立派な作りとなっており、市販も行うようです。定価は3500円+税。 |
2010年10月29日
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本のご紹介 岩崎書店より、『みんなでかんがえよう! 生物多様性と地球環境 3 世界の多様な生きものと環境』が発刊されました。編者はコンサベーション・インターナショナルで、文章はスタッフの田多浩美さんです。A4版、48ページで小学校高学年からを対象としています。ホットスポットについて分かりやすく解説されており、「生物多様性」について学習できるようになっています。定価は、本体3000円+税。表紙のイラストが素敵です。 |
2010年10月6日
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銚子川シンポジウム 10月2日に行われました「銚子川シンポジウム」には、多くの方が足を運んで下さいました。地元の方のほか、愛知、奈良、大阪、岐阜、そして東京から参加された方もいらっしゃったようです。本当にありがとうございました。当日は小雨が降っていたようですが、早めに来られた方は銚子川を散策されたようです。 シンポジウム会場には、銚子川に生息する生き物の水槽展示コーナーが設けられ、大人気でした。パネルディスカッションも内容の濃いものでした。関係者をはじめ、すべての方にお礼を言いたいと思います。ありがとうございました! |
2010年9月29日
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雑誌連載のお知らせ 来月(10月)、週刊「サンデー毎日」(毎日新聞社)に、短期連載(4回)があります。巻末グラビアページの『写真家たちが愛する日本』という見開きページです。毎月、写真家が入れ替わりで“愛する日本”を紹介するのですが、私は「南紀の清流」というテーマで古座川を選びました。毎週火曜日が発売日ですので、10月5日、12日、19日、26日発売の号となります。 よろしくお願いします。 現在、10月2日に行われる「銚子川シンポジウム」の準備のため、様々な写真をスキャニングしています。今回は写真も多めに用意しようと思っています。シンポジウム終了後は著者本の販売と、サイン会も用意されているようです。お時間がございましたら、是非、遊びに来てくださいね。お待ちしています! |
2010年9月12日
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NHK「さわやか自然百景」番組放送のお知らせ 来る9月25日(土)、「さわやか自然百景」(NHK)がOAとなります。今回の舞台は熊野の源流で、様々な生き物たちが登場します。地元の研究者をはじめ多くの方々が制作には携わっており、私も微力ながらお手伝いをしています。OA前なので内容については詳しく言えませんが、世界最南限に棲むイワナ“キリクチ”の水中シーンなどが見所の一つだと思います。放送時間は15分ですが、内容の濃い番組に仕上がっていると思います。是非、ご覧下さい! NHK「さわやか自然百景」放送日 9月25日(土):放送時間 朝8:45〜8:59 |
2010年9月5日
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これだけ猛暑が続くと川の水温も上がり、プランクトンが増えて水の透明度が悪くなります。いつもは水中でスッキリと見渡せる川でも、水が濁って良く見えません。よって、また水中撮影ができなくなりました。今年は本当に水中撮影が思うようにできない年です。その分という訳ではありませんが、植物の撮影を以前よりもじっくりと行っています。先週は隣町でミズワラビやキキョウの撮影をしました。先日は植物写真家の木原 浩さんが来られ、キノクニスズカケ、ウナヅキギボウシなどを撮影して回りました。植物の撮影は本当に難しく、奥が深いと痛感しています。 |
2010年8月27日
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重版のお知らせ 『たんぼのカエルのだいへんしん』(ポプラ社)が6月に3刷となりましたが、このたび『ヘビのひみつ』(ポプラ社)も3刷が決定しました!ヘビは苦手という人が多いなか、ヘビに興味を持っていただけたなら嬉しいです。かなり時間をかけて撮影した、自信作の1冊です。是非、ページをめくってみてください! |
2010年8月23日
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基調講演のお知らせ 来る10月2日(土曜日)、三重県紀北町にて『銚子川シンポジウム』が開催され、基調講演をおこないます。銚子川は、かつて私が出版した『アユ 日本の美しい魚』(平凡社)の撮影で初めて訪れた1995年頃から通っている川ですが、当時はあまりの透明度と素晴らしさに川の名前を伏せたほどです。その後、NHKの番組などで取り上げられ、私も報道ステーションの『淡水を歩く〜春編』で松岡修造さんをご案内しました。河口から数百メートル上流まで、川の水と海の水とが合わさることなく層をなし、その間がガムシロップのようにゆらゆらと見えます。これは“塩水くさび”と呼ばれる現象ですが、透明度が極めて高い場所でしか見ることができません。講演では、そんな現象の写真をはじめ、銚子川に生息する淡水魚などのスライド写真をお見せしながらお話をしたいと思っています。是非、この機会に銚子川に遊びに来られませんか? 銚子川シンポジウム http://www.town.mie-kihoku.lg.jp/symposium/ |
2010年8月22日
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本のご紹介 このたび、『イカ・タコ識別図鑑』(株式会社エンターブレイン)が発売されました。監修は土屋光太郎氏、料理は西潟正人氏、編著は釣魚エッセイストの小西英人さんです。コンパクトにまとめられていますが、内容は充実しています。釣りの対象としても人気の高いイカやタコですが、より詳しく学べる本は今まであまりありませんでした。お手元にあると便利な1冊です。 発行:株式会社エンターブレイン 定価:本体1500円+税 |
2010年8月14日
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新刊のお知らせ 「たんぼといきものたち」エコ育絵本 ちきゅうのなかまたちE チャイルド本社 5〜4歳向き 定価900円 22×27cm 28ページ ハードカバー エコ育絵本、“ちきゅうのなかまたち”全12巻、9月号「たんぼといきものたち」が発刊となります。このシリーズは、生き物などから地球環境を考える写真絵本として毎月発刊されるもので、私は創刊号の「かわはいきている」に続き2冊目となります。撮影は、主に和歌山県(白浜町、田辺市、すさみ町など)の田んぼでおこなっていますが、一部は島根県、徳島県で撮影しています。 「かわはいきている」は、各地の“読み聞かせ会”などで取り上げられているようですので、「たんぼといきものたち」も加えていただけたら嬉しいですね。 |
2010年7月17日
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待ちに待った梅雨明けとなりました!今年は春先から川のコンディションが悪く、水中が全く撮れていない状況が続いていたため、水中カメラの出番がありませんでした。水中には何度か入りましたが、透明度に問題がありシャッターを押さずじまい・・・。あと1週間もすれば台風でも来ない限りは、本来の透明度に戻るはずです。川の水は、大水が出たあとゴミやシルトが一掃されるため、抜群の透明度が約束されています。これからが水中撮影の本番ですね。皆さんも、是非、川に足を運んでみてください。 |
2010年6月29日
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写真掲載のお知らせ ナショナル・ジオグラフィック日本版 7月号P20 WILD/野生生物 で、このほど淀川で28年ぶりに見つかった新種“ヨドゼゼラ”の写真が掲載されました。近畿大学の川瀬成吾さん、細谷和海先生が新種記載したものです。誌面では婚姻色で全身が黒ずんだオスの正面カットが掲載されましたが、私は2003年にヨドゼゼラの水槽内繁殖に成功し、その産卵シーンや卵塊などの撮影をおこなっています。ゼゼラに関しては「日本のコイ科魚類』(中村守純)に掲載されている卵の写真しか存在せず、記載にある「ぶどうの房状の卵塊」にとても興味がありました。もちろん、それらの写真や孵化仔魚などは撮影しています。いつかまとめる“大図鑑”には掲載する予定でいます。 こういった、一般の方が読む雑誌などに川魚や水辺に棲む生き物たちが掲載されることは、とても意味があると思っています。これからも、様々な情報を発信していきたいと思っています。 |
2010年6月18日
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重版のお知らせ 昨年3月に発刊しました「たんぼのカエルのだいへんしん」(ポプラ社)が、このたび3刷りとなりました。全国の図書館などが置いて下さっているほか、生活クラブ「本の花束」(生協)で扱っていただいたり、いくつかのメディアで紹介されたこともあると思います。海外の珍しい生き物もいいですが、身近な生き物で「へえ〜!」というインパクトが受けたのかな、と思っています。もし、ご覧になっていない方、この機会に是非!! |
2010年6月16日
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先日、長期に渡り開催していました写真展、「水辺の時間」が終了しました。開催中は東京、大阪、名古屋、なかには地元和歌山から足を運ばれた方もいらっしゃったようです。本当に、ありがとうございました。「水」に対する意識の高い岐阜県でおこなえたことは良かったと思っています。また、機会がありましたら写真展をやりたいですね。 今秋、生物多様性条約締約国会議(COP10)が開催されることもあり、環境省自然環境生物多様性センターが『日本の動物分布図集』を作成しました。自然環境保全基礎調査として、哺乳類、鳥類、両生・爬虫類、淡水魚類、昆虫類、貝類などが対象となっています。このなかで、私は主に淡水魚、貝類、爬虫類などの写真を提供しています。図集は市販品ではありませんが、全国の主要な図書館や研究機関に配布されます。本の厚さが4.5cmもある立派なものです。 |
2010年6月4日
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新刊のお知らせ 「水に棲むものたちの物語」 バジリコ株式会社 定価:1500円+税 このたび、バジリコ株式会社より「水に棲むものたちの物語(はなし)」を発刊しました。バジリコ株式会社は、「へんないきもの」などのヒット・シリーズがあります。この本は、日本の水生生物を80種類選び、その各々について1点の写真と文章とで構成されています。80種類の生き物たちは、川魚、両生類、水生昆虫、水草、プラナリア、ミドリムシなど多くの動物群からバラエティー豊かにセレクトしました。ニホンアマガエルの表紙帯にある“僕らは「水」で生きている”とあるように、水に棲む生き物たちを知ることは、背景にある水=淡水そのものを知ることにつながると思います。この本が、水に棲む生き物への興味や、日本の水環境について考えるきっかけになれば嬉しいですね。編集はmanicの西田貴史氏、ブックデザインは福住修氏で、「いきものアート」シリーズを制作したメンバーでもあります。 |
2010年5月19日
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先日、琵琶湖に出かけていて、面白いものを見つけました。湖北みずどりステーションで販売していたのですが、“カマツカ煮”というものです。山椒の実とともに甘辛く煮てあるのですが、どの個体も吻が伸張していました。おそらく繁殖期特有の二次性徴だと思います。案内していただいた多賀町立博物館の金尾氏によると、春の短い時期に集中してエリ(定置網)に入るのだそうです。カマツカは地方でも白身で美味しい魚として食べられることが多いのですが、販売するほど大量に獲れるというのは琵琶湖ならではだと思います。小骨が多い魚ですが、煮ると全く気にならずに食べられました。味付けも良く、おいしかったです。この時期限定の湖の幸、堪能させていただきました。 |
2010年5月12日
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8日、みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアムにて、写真展『水辺の時間』のギャラリートークをおこないました。遠路はるばる足を運んで下さった方や、地元の方など多くの方がお越しいただきました。ありがとうございました! 当日は書籍の販売やサイン会などもあり、大いに賑わいました。開催は6月13日までとなっておりますので、是非ご覧いただければと思います。お越しいただいた折には、会場にノートを置いておりますので、感想などをいただけたら嬉しいですね。よろしくお願い致します。 |
2010年4月28日
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24日、みのかも市民ミュージアムにて写真展『水辺の時間』の開催初日を迎えることができました。展示の準備日には現場にて確認作業をおこなってきましたが、会場は天井高もあり広いので、大きな作品を見るにはいいスペースでした。1.2×1.2mや1.2×1.8mまで引き伸ばした作品など、マイティスプリントが20カット以上、銀縁プリントの小さいものも含めると約30点、LEDパネルを含めると計50点あまりになります。雑誌などではA4見開きが最大クラスですので、1mを超えるサイズとなると全く違ったイメージになります。また、壁に掛けて鑑賞するという意味でも、同じ写真でも随分と異なった感じですね。そこが、写真展の魅力なのだと思います。 ノーリツ鋼機株式会社様にはマイティス・プリントなど、多大なご協力をいただきました。また、みのかも市民ミュージアム関係者の方々には大変お世話なりました。重ねて御礼申し上げます。6月13日の最終日まで、多くの方に足を運んでいただけたら嬉しいです。 5月8日(土)14:00からはギャラリー・トークがあります。会場では私の書籍を販売していますが、当日はサインもお入れしたいと思います。是非、みのかもへいらしてください! |
2010年4月14日
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本のご紹介 このたび、前田憲男さんが「声が聞こえる カエル ハンドブック」(文一総合出版)を出版されました。誌面に印刷したコードを専用の機械(別途購入)でなぞると声が聞こえるというものです。長野県根羽村でみつかった、犬のように鳴くといわれるタゴガエルや、佐渡島でトキが食べている新種と思われるツチガエルなどの声も収録されています。 写真・文 前田憲男、音声 上田秀雄 発行:文一総合出版 定価(本体1400円+税) |
2010年3月25日
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3月に入ってから、とにかく雨が多いですね。スカッと晴れた日が少なく、川の水位は全然下がりません。私は半月以上水に入っておらず、撮影も出来ない状態が続いています。かつて、3月になってから、これほどシャッターを押さなかったことはなかったと思います。加えて、三寒四温というにはあまりにも気温差が激しく、我が家に来るカエル達も今一つ本気モードに入っていない様子。私もそろそろモチベーションを高め、春の撮影に備えないといけないのですが・・・。もう、雨は勘弁してください! |
2010年3月8日
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写真展のお知らせ 「水辺の時間」という写真展を、4月24日(土)〜6月13日(日)、岐阜県美濃加茂市、「みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム」にておこないます。みのかもは水の豊かな地域で、今日でも水辺の風景を多く見ることができます。飛騨川はみのかもで木曽川と合流し、豊かな水を湛えます。 このたびの写真展では、水辺に暮らす生き物たち(アユやネコギギ、両生類・爬虫類など)をはじめ、水辺や水中景色などを大型プリントを中心にお見せしたいと思います。大型プリントは、ノーリツ鋼機株式会社様のご協力により、すべてマイティス・プリントでおこないました。プリントサイズは120cm×120cm他、より大型サイズを多数展示致します。 また、5月8日(土)は、ギャラリートークを作品の前にておこないます。開催期間も長いので、是非、みのかもへ足を運んでいただけたらと思います。 「水辺の時間」 2010年4月24日(土)〜6月13日(日) 開館時間 午前9時〜午後5時 観覧料 高校生以下は無料、大人は200円 ※休館日があります。 |
2010年2月17日
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重版のお知らせ 「たんぼのカエルのだいへんしん」に続き、「ヘビのひみつ」(共にポプラ社)もこのたび重版が決まりました!ありがとうございました。カエルはともかく、ヘビは・・・と思っていたのですが、確実に売れているようで嬉しく思います。少しでもヘビに興味をもってもらえたら、ヘビの美しさ、凄さに気づいてもらえたらいいのですけどね。写真絵本の発刊は、これからも続けていきますので、是非楽しみにお待ち下さい! |
2010年2月9日
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雑誌掲載のお知らせ 「サライ」(小学館)3月号に作品が掲載されています。「光の歳時記」という巻頭グラビア・ページですが、このコーナーは毎号、写真家とその作品を3ページにわたり紹介するものです。3月号は、初春をおもわせる、三重県銚子川で撮影した「若アユ」の水中写真となりました。水の透明度にこだわった作品です。印刷にはかなり苦労したようですが、水の質感や色の抜けなど綺麗に出ていると思います。ご覧いただけたらと思います。 この作品を撮影した三重県銚子川のある紀北町では、来る10月2日(土)に、川のシンポジウムを予定しており、基調講演をおこないます。詳しくは後日、ここでご案内致しますが、足を運んで下さると嬉しいですね。実際の川を見ながら、散策ついででも構いません。講演では、透明度の高い銚子川の写真をお見せしながら、お話したいと思っています。 |
2010年2月1日
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NHK「ダーウィンが来た!」7日、オンエアーです! ようやく7日、「ダーウィンが来た!」がオンエアーとなります。昨年春に取材したもので、ムギツクのオヤニラミへの托卵を追っています。現場には京大の山根英征君と張り付き、かなり粘って取材しています。ムギツクの托卵は、まずオヤニラミが産卵し、そこで行われます。オヤニラミの自然産卵の様子も貴重だと思います。しかし、卵を守るオヤニラミに突撃するムギツク軍団!日本の川の中でも凄いことが起こっているのです!!ハイスピードカメラを駆使し、様々なアングルから撮影しています。 ディレクターはNEPの北 誠氏、カメラマンは塚越 賢氏、技術は山田玄城氏です。是非、ご覧下さい! 2月7日「小川の決戦!猛魚オヤニラミVSムギツク軍団」 |
2010年1月28日
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雨が少ない冬季は川の水位も低く、場所によっては川の流れが途切れる、いわゆる「瀬切れ」がおこることもあります。地元の人に聞いても、昔はそんなことはなかったといいます。山の保水力低下などが原因なのでしょうか。白浜を流れる富田川でも本流は流れていますが、支流では「瀬切れ」がおこっていました。ある支流では、流れが途切れて溜まり状となった場所に、おびただしい数のオイカワやカワムツなどが群れ集まっていました。水の透明度は非常に高く、伏流しているようでしたので、先日、水に入ってみました。青く透き通った水のなかを、まるでカーテンのようにオイカワなどが群れ泳ぎます。畳15畳ほどの溜まりには、おそらく数千匹は集まっていたでしょう。あまりの美しさに夢中でシャッターを切っていたので、水の冷たさは感じませんでしたが、水温は7℃でした。 |
2010年1月8日
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日本絵本賞のお知らせ 日本絵本賞 第15回読者賞候補絵本に「たんぼのカエルのだいへんしん」(ポプラ社)が選ばれました!日本絵本賞は、(社)全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する賞です。読者賞は、昨年度に出版された絵本、約1000冊の中から選ばれた24冊から、読者の投票により送られる賞です。候補に上がっただけでも驚いていますが、投票をお願いできれば嬉しいですね。投票はハガキのみとなり、締め切りは2月28日(当日消印有効)です。 詳しくは、以下のHPをご覧ください。 よろしくお願い致します! 日本絵本賞HP http://www.dokusyokansoubun.jp/ehon/ |
2010年1月1日
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。今年は、去年よりもまめに「ニュース」の更新をしたいと思っています。 さて、昨年春に取材をしていた、NHK「ダーウィンが来た!いきもの新伝説」の放送日が決まりました! ムギツクというコイ科の魚が主人公なのですが、その魚は鳥のカッコウのように托卵をおこないます。自分は卵を守らないで、他の魚に卵を守らせるのです。托卵相手はオヤニラミという魚ですが、ハイスピードカメラを使った決定的瞬間の撮影に成功しています。まさにスクープ映像です。是非、ご覧下さい!日本の淡水魚も凄い行動をしているんですよ。 2月7日(日)NHK総合テレビ 19:30〜20:00 「ダーウィンが来た!いきもの新伝説」 「小川の決戦!猛魚オヤニラミVSムギツク軍団」 |
2009年12月17日
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改訂版発刊のお知らせ 日本産淡水貝類図鑑 @ 琵琶湖・淀川産の淡水貝類 ピーシーズ生態写真図鑑シリーズ 1 改訂版 著書:紀平 肇・松田征也・内山りゅう 定価:本体2476円+税 2003年に発刊し、好評を得てきた図鑑の改訂版がようやくできました。細かな訂正箇所や、写真の入れ替などもおこない、最終的に改訂版としました。海産の貝類と異なり地味な淡水貝類ですが、近年は優れた環境指標として注目されるようになりました。また、琵琶湖・淀川水系の淡水貝類は固有種が多いのですが、環境の悪化などにより多くが絶滅危惧種となっています。巻末には、環境省をはじめ、滋賀・京都・大阪の淡水貝類レッドデータ一覧を掲載しています。 シリーズ A 汽水域を含む全国の淡水貝類 と合わせると、ほぼ全国の淡水貝類を網羅できる内容となっています。 |
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2009年12月10日
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新刊のお知らせ 「かわはいきている」エコ育絵本 ちきゅうのなかまたち@ チャイルド本社 5〜4歳向き 定価900円 22×27cm 28ページ ハードカバー エコ育絵本、“ちきゅうのなかまたち”全12巻、4月号創刊の1冊目です。このシリーズは、生き物などから地球環境を考える写真絵本として毎月発刊されるもので、幼稚園などへの配本は来年の4月からとなります。 山に降った雨が滴となり、やがて川となって流れ、海に行きつき、再び雲となって雨を降らせる・・・。そんな水の循環と、川に暮らす生き物たちを紹介しています。大切な川を汚さないで欲しい、というメッセージも含まれています。 なお、4月からの配本なので、本屋さんでの扱いも4月からとなります。それまでにお手元に、という方は、以下にお願い致します。直接お求めいただけるようになっています。よろしくお願い致します。 チャイルド本社 業務部 03-3813-2141 |
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2009年12月2日
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本のご紹介@ この度、釣魚エッセイストの小西英人さんが、「遊遊さかな事典」(株式会社エンターブレイン)を出版しました。66種類の釣魚物語が面白く書かれています。巻末の、さかな用語集は大変よくまとめられており、勉強になることも少なくありませんでした。釣り人や、魚に携わる人などにお薦めです。 小西英人 著 発行:株式会社エンターブレイン 定価:1700円+税 本のご紹介A 広島県で長年にわたり教師をされてきた内藤順一さんが、この度、「太田川水族館〜写真と文で太田川を覗く〜」を出版されました。この本は、中国新聞などで連載されていたものを再編集してまとめたもので、淡水魚、両生類・爬虫類などの水辺に暮らす生き物たち105種類が紹介されています。太田川という川の素晴らしさが、ページをめくると伝わってきます。 内藤順一 著 発行:シンセイアート出版(0824-72-7890) 定価:1500円(税込) |
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2009年11月13日
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先月末からテレビや出版の打ち合わせが相次ぎ、また、撮影では広島県にてゴギ、滋賀県ではイワナ、ビワマスの撮影と各地を飛び回る日々でした。予定では北海道へサケの取材に行くはずだったのですが、道東河川への遡上が芳しくなく、昨年に続き中止にしました。定置網ではそこそこ獲れたようですが、川の状態が良くなかったようです。来年こそは、車で行きたいと思っています。 | |
2009年10月30日
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夏に、新宿エプサイトの写真展でもお世話になりました(株)クレヴィスのイメージアーカイブスが立ち上がりました。エプサイトで行った「両生類・爬虫類美術博覧会」の展示作品や、写真集「大山椒魚」、書籍「水の名前」などに掲載した作品など多数掲載しております。よろしければ、ご覧下さい。 http://www.crevisimagearchives.jp | |
2009年10月2日
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先日、南紀には久々にまとまった雨が降りました。夏の終わり〜秋のはじめの雨は、川に棲む生き物たちにとって、とても大事な雨です。産卵のために海に向かうウナギやモクズガニ、アユカケなどは、この時期の雨による川の増水で、一気に川を下るからです。夏に雨が少ないか、降らない期間が長いほど、最初の雨で下る数は多いようです。川の水かさが増せば、容易に川を下ることが可能になり、また水の濁りは姿を晦ますのに有効です。彼らにとって、まさに“恵みの雨”となっているのです。地元の人たちにとっても、この時期の雨は川のご馳走にありつける“恵みの雨”です。写真は、地元で獲れたモクズガニ。私がウナギとならび、最も好きな川の幸です。友人のところで、たらふく頂きました。 |
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2009年9月16日
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先日、約20日間掛けてロケをしていたNHKスペシャルの現場から戻りました。内容についてはお話できませんが、ある水生動物の決定的瞬間などが撮れています。OAはまだまだ先ですが、生き物や自然の撮影には何年もの時間が掛かります。撮影現場ではカメラマン、ディレクターなどが一丸となって、一瞬の映像に命を吹き込んでいます。ムービーとスチールという違いはありますが、撮影に対する姿勢や取り組み、考え方などには学ぶことが常にあります。 | |
2009年9月1日
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番組出演のお知らせ 釣り専門チャンネル“釣りビジョン”の「フィッシング・カフェ」(1時間番組)に出演します。ケーブルCSチャンネルでもご覧いただけます(有料)。この番組は、釣りそのものというよりもヒューマン・ドキュメントで、「人」を取り上げます。私が最近取り組んでいる作品作りの様子や、北海道・千歳川での釣り、和歌山県熊野川水系での水中撮影の様子なども取材しています。再放送も多いようなので、ご覧いただければと思います。 尚、同じく釣りビジョンのトーク番組“五畳半の狼”7月30日、401回放送にも出演していました。エプサイトのギャラリートークの日とぶつかったこともあり、告知ができませんでした。番組HPからはライブカメラとして番組の様子を見ることができるようです。
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2009年8月4日
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エプサイト・ギャラリートーク! 7月30日、31日、8月1日の3日間、私が作品の前で話をする“ギャラリートーク”がありました。開催までは、参加者が少ないと寂しいな、と思っていたのですが、毎回、多くの人で大賑わいという嬉しい結果となりました。会場に足を運んでいただいた方に御礼申し上げます。 そんな私の不安を察してか、1日には(シークレット)ゲストとして坂崎幸之助さんが来場され、何と私とトークセッションをおこなうことに!これには会場に来られていた方は全員とても驚かれていました。運営をおこなうエプサイト側も思いがけない嬉しいゲストだったと思います。坂崎さんとは1時間近く、作品の前で様々なエピソードやカメラ機材などの話で盛り上がりました。坂崎さんは、8月8−9日の横浜でのコンサートを控え、そのリハーサル等で大変お忙しい中、来て下さいました。本当にありがとうございました。 写真展は、9日〜16日が夏季休館ですが、22日まで開催しております。是非、足を運んでいただけたら嬉しいです!! |
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2009年7月17日
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和歌山県立近大美術館では、9月6日まで『コレクション展 2009−夏』を開催しています。そのなかで、水辺をテーマにしたコーナーを設け、私の作品4点も展示します。作品は2007年におこなった『森のなかで』で発表したもので、和歌山県の日置川水系安川渓谷で撮影した水中写真や、静岡県柿田川で撮影した半水面写真などとなります。お時間がございましたら、是非足を運んでいただけたらと思います。 | |
2009年7月10日
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エプサイト 写真展はじまりました! 8日(水)、エプソン イメージングギャラリー エプサイト・ギャラリー1 にて、「両生類・爬虫類美術博覧会」がはじまりました。前日のセッティングも順調にいき、10:30のオープニングから多くの方が足を運んでくださいました。7月3日の「読売新聞・東京版」で紹介され、また「フライデー」(講談社)7/17号でもカラー3ページに渡り写真と写真展の告知が掲載されたことなどもあるかと思います。エプサイトはビジネス・ビルの1Fということもあり、サラリーマンやOLの方たちが多いですが、一人でも多くの方に見ていただければと思います。 30日、31日、8月1日の3日間は、私が作品について話をするギャラリートークがあります。是非、遊びに来てください! RICOH GR-Uプログラムオート F2.4 1/25 iso200 EV+0.5 JPEG |
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2009年7月5日
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先日、白浜町在住の貝類学者、湊宏先生の案内で那智周辺に出かけました。以前からナチマイマイ Euhadra nachicola を撮影したかったのですが、行く機会がなかなかありませんでした。ナチマイマイは和歌山県那智山のみに局所分布する大型のカタツムリで、数も少ないため県のレッドレータブックでも絶滅危惧T類に分類されている稀種です。前日の雨の影響で空気湿度が高く、絶好のロケーションとなりました。夜行性であるため、ライト片手に歩き回ります。そして、ついに念願のナチマイマイに出会うことができました。ライトの光に浮かぶ赤褐色の殻には、二人して「お〜!」と思わず声が漏れたほどです。その夜はシゲオマイマイやコベソマイマイ、オオケマイマイ、ヤマクルマガイなども撮影できました。家に着いたのは夜中の2時過ぎ。しかし、満足のいく夜間探索となりました。 |
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2009年6月16日
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DMができました! エプサイトで行われる写真展のDMができました。デザインはおおうちおさむさんです。派手でカラフルな写真展になりそうですよ。最大のプリントサイズは、900×2400cm(坂崎幸之助さんの飼っていたイグアナ君)!本やモニターなどでは決して見ることができない迫力のプリントを是非、会場でご覧下さい。 |
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2009年6月7日
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写真展のお知らせ
来る7月8日(水)から8月22日(土)まで、EPSON Imaging Gallery エプサイト ギャラリー1 におきまして、『両生類・爬虫類美術博覧会』という写真展を行います(入場無料)。私がこだわって表現してきた、カエルやトカゲ、カメ、ヘビなどの色彩や形態などのクローズアップ・フォトを、ポップな感じで展開していきます。プリントサイズは200cmを越えるものもあり、迫力ある作品展になると思います!会場では、「カラリオ ミー」で出力したプリント作品のプレゼントもあります。休館日は日曜日と、夏季休館が8月9〜16日となります。エプサイトの場所は、新宿・都庁のすぐ前、三井ビル1Fです。なお、7月30日(木)、31日(金)、8月1日(土)の3日間は、ギャラリートークもあります。当日は、私の著書や写真集などをお持ちであれば、サインを入れさせていただきます(会場での書籍販売もあります)。東京での写真展は久々なので、今から楽しみにしています。難い写真展ではありませんので、お子様連れでもノープロブレム!夏休み期間でもありますので、ご家族でも是非、お立ち寄り下さい!! |
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2009年6月1日
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先日、水中写真家の山本典瑛氏が急死されました。山本さんは『イカ・タコ ガイドブック』(TBSブリタニカ)など様々な本を手掛けられており、南紀串本にもよく取材に来られていました。うちにも何度か立ち寄られ、数年前にはオオサンショウウオが見たいということで、古座川にご一緒したこともありました。川の激しい流れに翻弄され、「よく、こんな流れの中に潜るなあ!」と呆れた顔で笑っていたことが昨日のことのように思い出されます。撮影対象が異なるために、お仕事でご一緒したことはありませんでしたが、いつも短パン、Tシャツで陽に焼けた笑顔が素敵な方でした。それにしても、61歳とは若すぎます・・・。ご冥福をお祈りしたいと思います。 | |
2009年5月26日
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先日、近畿地方の川で、はじめてシマドジョウの繁殖行動らしいものを観察しました。水中に潜って見ていた際に、腹の大きなメスの姿は目に付いていました。陸に上がり、何気なく川の中を眺めていた時のことです。いつもは川底を泳ぐシマドジョウが中層を5〜6匹で群れて泳いでいました。よく見ると、腹の大きなメスの後をオスたちが追尾していたのでした。シマドジョウの成熟したオスは、胸ビレの先が尖り、メスの胸ビレよりも大きくて目立ちます。泳いでいたメスが着底すると、すかさずオスもそれに続き、一箇所に固まるようなかたちになりました。すると、1匹のオスが「く」の字に曲がり、メスに巻き付くような仕草をしました。何度も場所を変えては同じような行動をしましたが、残念ながらメスに巻き付いた瞬間は見ることができませんでした。撮影することも忘れ、ただただ見入ってしまいましたが、いつかは被写体として捉えたいと思っています。身近な生き物でも、まだまだ見ていないことを痛感しました。 | |
2009年5月3日
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今月は、NHK「ダーウィンが来た!」の長期ロケがあり、川での密着取材をおこないます。ある淡水魚のお話ですが、詳しい内容については今はヒミツ(スミマセン)。何れOAが決まりましたら、ここで告知させていただきます。また、夏休み期間(7月8日〜8月22日)には、新宿のエプソン(エプサイト)にて写真展をおこないます。その準備も始まり、普段にも増して慌しいですね。我が家のスタジオではカワヨシノボリやドンコ、アカヒレタビラなどのタナゴ類の繁殖行動も一気に始まり、撮影とメンテナンスでもバタバタしています。 | |
2009年4月25日
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近年、テレビや新聞・雑誌などで“エコ”という言葉を目や耳にしない日はありません。人々の会話のなかでも、“エコ”は使われることが多い単語となりました。本来の“エコ”とはエコロジー、つまり“生態学”を指し、どちらかといえば専門用語として使うことが多かったと思います。かつて私が学んだ魚類学がイクチオロジー、動物行動学がエソロジー、というような扱いです。今は、“地球に優しい”とか“節約・倹約”のような別の意味として使われており、少し困惑しています。 来年、名古屋でおこなわれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に鑑み、“生物多様性”という言葉も流行言葉のように使われ始めました。少し難しい言葉なので一般にはなかなか普及しないかもしれませんが、テレビや書籍などを通してキチンと伝えていくことも大事な仕事だと思っています。 |
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2009年4月9日
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新刊のお知らせ 『たんぼのカエルのだいへんしん』(ポプラ社)ふしぎいっぱい写真絵本15 2月に発刊しました、『ヘビのひみつ』と同シリーズの写真絵本ができあがりました。今度のテーマは、カエルの子どもであるオタマジャクシのへんしんに注目したものです。この本では、本州の田んぼで見られるカエルの代表として、トノサマガエルのオタマジャクシの成長を追っていますが、他にも10種類を紹介しています。 オタマジャクシが成長するなかで、私がもっとも驚いたのは、この本でも紹介している前肢が出てくるシーンでした。後肢は尾の付け根から生えてきますが、前肢は皮膚の下で予めできあがっていた肢が、出てくるのです。オタマジャクシのエラ穴は左側に一つしかないのですが、左前肢はそのエラ穴からニョっきりと出てきます。右前肢はというと、皮膚が溶けて穴が開き、そこを突き破るようにして出てくるのです! オタマジャクシの尾が短くなっていくことは、“自殺する細胞”アポトーシスの例として紹介されますが、皮膚が溶けたりすることも、そうしたメカニズムによって生じているのかもしれませんね。 これからの季節、田んぼではたくさんの種類のカエルが産卵し、多くのオタマジャクシが見られます。みなさんも是非、オタマジャクシをよ〜く観察してみてください。きっと驚くと思いますよ! |
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2009年4月5日
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先日訪れた、紀北を流れる有田川では、大きなコイが浅瀬に集まってきており、そろそろ産卵が始まる様子でした。昨年は、10日過ぎには紀南の富田川でコイの産卵が見られました。その日の夜にコイが産卵していた場所を見に行くと、今度は大きなナマズたちが集まり、産卵を繰り返していました。一般には5月頃から始まるので、少し早い気がします。まだ寒い日もありますが、川の中はすっかり春に染まっているようですね。これから一気に、様々な種類の淡水魚が繁殖期を迎えます。撮影スケジュールが1年で最もタイトになるシーズン突入です! | |
2009年3月12日
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先日、紀伊半島の南部を流れる太田川にてシロウオの撮影に行ってきました。シロウオは春を告げる魚といわれますが、シラウオと混同されることが少なくありません。シラウオはサケ目シラウオ科で、シロウオはハゼの仲間です。 写真は、約3m四方の四手網を用いて、海から遡上してくるシロウオをすくい取る漁の様子です。白く見える無数の板は反射板で、透明なシロウオの姿を見やすくする工夫だそうです。太田川は水の透明度が高く、シロウオが遡上する川として県内でも有名ですが、年々漁獲が減少しており、最盛期の10分の1ほどだと聞きました。春の風物詩でもあるシロウオ漁が、いつまでも続くことを願っています。 RICOH GR DIGITAL U プログラムオート F6.3 1/500 iso200 +0.3補正 JPEG |
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2009年3月1日
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「ヘビのひみつ」が発刊されて1ヶ月が経ちました。写真絵本としては、おそらく初めて(?)ということもあってか、幾つかの新聞にて紹介されました。毎日、膨大な数の本が出版されるなか、新聞に掲載してもらえるのはほんの僅かですから、大変嬉しく思っています。ヘビ嫌いの方も、是非、本を手にとってご覧下さい。意外と可愛い、という声が多いですよ!
以下、掲載日と掲載新聞です。 2月16日 産経新聞 2月24日 紀伊民報 2月28日 朝日新聞 先日のニュースの訂正とお詫びです。 28日再放送したNHKハイビジョン特集「アユ踊る古座川の四季」のナレーションを坂本冬美さんと書いてしまいましたが、俳優の藤村俊二さんの間違いでした。関西ローカルで別編集の「関西特集」が、坂本冬美さんでした。訂正して、お詫びいたします。 |
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2009年2月18日
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NHK BSハイビジョン放送『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』日本列島縦断セレクションとして、日本を舞台にした選りすぐりの16本を一気に放送します。私が、かつて制作に携わった番組も再放送されることになりました。放送日とタイトルは以下になります。お時間がございましたら、是非ご覧下さい。 2月24日(火)「ウナギが歩いた!」17:30〜18:00 BSハイビジョン *謎に満ちたウナギの生態を追った番組です。一生のほとんどを川で過ごすウナギですが、川での生態撮影は和歌山県・古座川が舞台となりました。魚とは思えないような、ウナギの知られざる生態を是非、ご覧下さい。ウナギを見る目がきっと変わりますよ! 2月25日(水)「おみごと!石に化けた魚」17:30〜18:00 BSハイビジョン *日本産淡水カジカの仲間、アユカケ。アユをエラにある棘で引っ掛けて食べるという伝説は本当なのか?アユを食べる瞬間や、真冬に汽水域で卵を守るオスの姿など、この番組で初めて撮影された貴重な映像が満載です。舞台は和歌山県・古座川です。 尚、1本前の 17:00〜17:30 に放送される「幻の魚が用水路にいた!」は、岡山県の用水路で暮らすアユモドキのお話です。私はタッチしてはいませんが、貴重な水中シーンもあり、必見です。 2月28日には、NHKハイビジョン特集「アユ躍る古座川の四季」が再放送されます。15:00〜16:30 BSハイビジョン。 *私が東京から和歌山県に引っ越した理由は、古座川などの美しい川があったからです。そんな古座川を舞台に、1年半もの歳月をかけて撮影しています。アユを主人公に、アユの目線で水中からの映像を多用し、川に生きる様々な生き物たちを紹介しています。同時に、川に携わって生きる人々の暮らしをみつめました。ナレーションは和歌山県出身の坂本冬美さんです。この番組が放送されてから、かなり遠くからも古座川に来られる方が増えているようです。 |
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2009年2月4日
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新刊のお知らせ 『はるのおがわ』しぜん3 キンダーブック (フレーベル館) みなさんは“春の小川”と聞いて、どのような情景を思い浮かべるでしょうか。おそらく多くの人が、文部省唱歌『春の小川』に出てくるような、“さらさら・・・”という小川の優しい流れや、明るい春の陽ざしが頭に浮かぶのではないかと思います。どこか懐かしい景色、小川。春になり、色とりどりの花が咲く“春の小川”は日本の原風景といっても過言ではないでしょう。昨年春は、そんな“春の小川”を探して各地を巡りましたが、素掘りの土水路は本当になくなっていました。現代の子どもたちににも“春の小川”を知ってもらいたいとスタートした企画でしたが、見つけることすら困難な現実に驚き、落胆もしました。 それでも、各地に足を運び、僅かに存在する場所を選んで撮影することができました。小川という環境と、そこに棲む多様な生き物たちを大きな写真で紹介しています。 尚、キンダーブックは、幼稚園や保育園(または個人)などの定期購読を基本としており、事前受注生産ということです。購入方法としては、本社直営店に行かれるか、ネット販売になります。在庫がある限りは1冊での注文も可能とのことですが、在庫がなくなり次第、販売終了となります。詳しくは以下へお問い合わせ下さい。 ●本社直営店 フレーベル館えほんとおもちゃのお店 〒113-8611 東京都文京区本駒込6丁目14番9号本社ビルB1F TEL:03-5395-6641 FAX:03-5395-6642 営業時間:月曜・水曜〜土曜/10:30〜18:00 日曜・祝日/10:30〜17:00 定休日:火曜 ●ネット販売 フレーベル館ホームページ> フレーベル館オンラインショップ つばめのおうち> 商品をさがす*商品カテゴリー*> バックナンバー http://www.froebel-tsubame.jp/shopbrand/047/X/ |
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2009年2月2日
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新刊のお知らせ 『ヘビのひみつ』(ポプラ社)、ふしぎいっぱい写真絵本14 数ある生き物の中で、ヘビほど人によって好き嫌いがはっきりと分かれるものもいないでしょう。ヘビを見た人はたいがい「怖い」、「気持ちが悪い」と口を揃えていいます。実際、ヘビは人類史はじまって以来、嫌悪の象徴となってきました。一方、ヘビはエジプト文明やマヤ文明などでは神として敬われ、聖書や神話に登場することも多く、西洋では商業、医学の象徴とされてきました。国連の機関であるWHOのシンボルマークには、杖に絡んだヘビが描かれています。日本でも古くからヘビ信仰が各地で存在し、ヘビの脱け殻を、「財布に入れておくとお金が貯まる」とする言い伝えなどは現代にも残っています。 かつて、私が『田んぼの生き物図鑑』などの取材で各地の田んぼを回っていて感じたのは、ヘビのいる田んぼは“生物多様性”が高い、ということでした。ヘビが姿を現さない田んぼは、カエルが少なく、昆虫も少ない、という訳です。また、この本に登場するアオダイショウというヘビは主にネズミを食べていますが、古い屋敷などでは屋根裏に居ついたものをネズミ除けとして大切にしてきました。 ヘビは身近な存在ですが、偏見も含め正しく理解されていない部分も多いようです。ヘビは怖い存在に思えますが、どこか神聖な動物でもあり、“ふしぎ”な生き物なのです。ページをめくり、ヘビの世界をのぞいてみませんか! |
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2009年1月24日
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先日、知人から「冬は生き物もいないし、何をされているんですか」と聞かれました。私の仕事は一般には理解しづらいようで、そのようなことはよく聞かれます。春先などに比べるとシャッターを押す機会はぐんと減りますが、それでも冬は冬なりに・・・。例えば今月でいえば、古座川にカジカ(小卵型)の産卵を撮影に行ったり(1月に入ると産卵期を迎えます)、アメリカザリガニの冬眠状態を撮影するために、ため池の泥を掘り起こしに行ったりしました。また、生き物本の発刊は、主に春以降が多いので、ちょうど編集のピークが冬になります。テレビ番組も同じで、春に収録する場合は冬に内容を詰めたり、ロケハンに行ったりします。 | |
2009年1月1日
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あけましておめでとうございます!昨年は、撮影に専念し、随分と各地を飛び回りました。淡水魚では決定的瞬間も含め、多くのカットをストックすることができました。「撮影する」ことと「製作する」ことが、バランスよく行えれば理想なのですが、近年は時間を掛けて本を作ることが多くなり、微妙な感じですね。 今年は、春までに写真絵本など数冊の発刊があります。また、テレビ番組の制作にも携わりそうで、相変わらず川に潜る生活になりそうです。 昨年よりもまめに「news」の更新をしたいと思っています。ご期待下さい! |
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2008年12月2日
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風が強く、天気の悪い日は撮影に出掛けられないため、家に居ることが多くなります。スタジオでの撮影が一段落した後は、ひたすら本を読んで過ごすようにしています。本屋さんが好きなので、東京へ行った際などに何軒もを梯子して回ります。そこでまとめ買いしてきた本などを一気に読みます。しかし、和歌山に引っ越してからは、本屋さん巡りの楽しみが無くなりました。地元、白浜町には何と1軒の本屋さんもないのです!本を作る人間としては、自分の本が本屋さんに並んでいるのを見ると、ホッとしたりもするのですが・・・。ちょっと東京が恋しく思うこの頃です。 |
2008年11月13日
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先日、「フィールドガイド 清流 西城川」(清流西城川編集委員会)という本を、広島の内藤順一先生が送ってくださいました。江の川水系である西城川のガイドと、流域にまつわる昔話が掲載されており、圧巻なのは西城川流域の生物として淡水魚、両生爬虫類などが、内藤先生の撮られた美しい写真で紹介されていることです。特にゴギについてはかなりのページを割いており、貴重な産卵の瞬間も掲載されています。私はまだ足を運んだことがない川ですが、いつか行ってみたいと思いました。1つの流域に絞った本ですが、川や川の生き物に興味のある人は必見です。お問い合わせはシンセイアート株式会社
三次営業所 TEL0824-62-3716 まで。定価は本体1600円です。 |
2008年11月7日
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先日、外務省主催のグローバルユース・エクスチェンジ事業(GYE)の一環として、「水環境」というテーマで講演を行いました。この事業は「21世紀を担う優秀な外国青年を世界各国から招致し、日本の青年とともに地球規模の問題について話し合う」ことを目的とし、平成6年に開始されました。今年はアジア、米州、欧州、中東、アフリカなど22カ国から研究者やマスコミ関係者、学生など23名が参加し、6日には古座川を訪れました。古座川ではカヌーに乗り、水と触れ合いました(小雨のなか、水着で泳ぐ人が続出!見ている方が寒かったですが・・・)。 私の講演は、世界の淡水=水が非常に少なく貴重であること、日本の川がなぜ美しいのか、日本の川を代表する生き物としてアユとオオサンショウウオを取り上げ、写真をスクリーンに写しながらお話しました。講演後は日本の水環境に対する質問なども多く、改めて水が、世界的にも注目を集めていることを実感したのでした。 |
2008年11月1日
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この秋、サケの不漁から北海道取材には、とうとう行けませんでした。夏以降の海水温が高かったようで、川に遡上するサケの数も少ないようです。昨年から計画していただけに残念でした。今年だけがおかしいのか、不安は募ります。サケ科魚類は秋産卵のものがほとんどなので、産卵期が重なり、一度に何種類も追えません。サケの取材は、また1年待ちとなってしまいました。 私が入会している魚類自然史研究会の会報誌「ボテジャコ」の第13号(最新号)に、「ボウズハゼ稚魚の変わった行動について」という報告書(P27-29)を書きました。河口域に潜っていて偶然観察できた行動についてです。尚、表紙のカラー写真は新種記載があったばかりのミナミアカヒレタビラで、福井県産の個体です。 |
2008年10月22日
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11月8日(土)14:30より、「きのくに学びの日」記念行事(和歌山県教育委員会主催)の一環で、講演を行います。「豊かな水環境と水辺の生き物」というテーマで、海外から見た日本の水環境の豊かさ、そこに棲む様々な生き物たちを写真をお見せしながら紹介したいと思っています。先着順ですので、当日直接お越し頂いても大丈夫なようです(定員200名)。場所は和歌山県田辺市の和歌山県教育センター学びの丘(ビッグU内)で、お問い合わせは 0739-26-3514 までお願い致します。 |
2008年10月1日
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9月中旬からの大雨続きで川の水が引かず、水中撮影が全くできない状態です。かつてなかったほどの大雨が短時間に一気に降る傾向は、今後も高まるそうです。豪雨の場合、川のコンディションが戻るには最低でも1週間以上掛かります。水が澄んだと思ったら、次の大雨でまた濁る・・・。川に行けずに撮影ができないことが、これほどフラストレーションをためるとは思ってもみませんでした。 |
2008年9月27日
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紀南の河口などで、メッキの姿が目立つようになりました。メッキとはヒラアジの仲間の幼魚を総称した呼び名で、銀白色をしているところから付けられました。小型のルアーなどで手軽に釣れ、塩焼きなどでも美味しいので人気があります。しかし、いざ釣れるとどれもよく似ていて区別が難しいですね。ギンガメアジ、ロウニンアジ、オニヒラアジ、カスミアジなどの幼魚が混じり、私も数年前は同定に悪戦苦闘しました。釣り場では、同じように釣れたメッキをつまんで頭を傾げている人も多いようです。 そんな方にお勧めの図鑑があります。「釣り人のための遊遊さかな大図鑑」と、「釣魚識別図鑑-ここで見分けよう」(ともにエンターブレイン)です。普段から親しくさせていただいている、釣魚エッセイストの小西英人さんが執筆され、京都大学の中坊徹次さんが監修をされています。釣り人のための魚図鑑ですが、研究者でも驚くような内容も多いようです。メッキもまず間違いなく同定できると思いますよ。釣り人に限らず、漁業・水産関係者にも必須の図鑑だと思います。 |
2008年9月9日
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このたび、HPの運営会社が変わりました。移管の手続き上、数日前(恐らく3日程前)より、HPからいただいたメールの確認ができなくなっておりました。大変申し訳ないのですが、心当たりのある方は、再度お送りいただけますでしょうか。よろしくお願い致します。 |
2008年9月9日
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来る9月23日〜28日に、ドイツのケルンメッセにてフォトキナ2008が開催されます。(www.koelnmesse.jp/photokina)フォトキナはイメージング産業の国際見本市で、写真に関するイベントとしては、東京ビッグサイトで行われるPIEと並び世界最大規模を誇る催しとなります。世界中から16万人の入場者があり、出展企業も世界約50カ国、1600社を数えるそうです。多くの日本国内の企業・メーカーも出展し、普段からお世話になっているノーリツ鋼機株式会社も出展します。 このたび、ノーリツ鋼機株式会社ブース内において、私の写真を展示することになりました。すべて銀塩で撮影した日本の川の水中写真と、アマガエルなどの水辺に暮らす生き物などを、1.2mほどに大伸ばしします。海外の方に、日本の素晴らしい水環境を知っていただければ、と思っています。 |
2008年8月19日
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ウナギ、といえば日本の夏を代表する淡水魚ですが、その食べ方は様々です。 東京では一旦蒸してから食べるのが一般的ですが、関西では蒸さないようで、そのまま焼きます。 写真は熊野川水系で捕れた天然ウナギ3匹分を友人の店で焼いているものです。 捕った場所はアユが群れ、アマゴも混じる支流の中流域上部。ウナギは放流を行っていないので全てが天然物です。 背開きした身を串に刺し、そのまま焼いてからワサビ醤油につけて食べる白焼きは、今まで経験したことのない味でした。 ウナギと言われなければ分からないかもしれません。上品な脂とぷりぷりの身は絶品! 蒸してから食べる食感とは全く異なりますが、こちらの方がワイルドで、ウナギ本来の味が堪能できるような気がしました。 RICOH G600 オート F3.5 1/10 iso200 JPEG |
2008年8月1日
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先月は、熊野川水系へ水中撮影に何度も通いました。 今年は大型のサツキマスが多く、40cmを超えるものも目にすることができました。 透明度の高い支流が多く、カジカやアカザの数は非常に多いですね。 ただ、今のところ渇水気味で、川の水温が高いのが気になります。 写真はRICOHの新製品、G600という防水、防塵対応のコンパクト・デジカメで撮影した熊野川支流です。 GRUのいいところを生かしつつ、水などに気を使わなくていいのでフィールド派には重宝します。 水深3mくらいまでの完全防水ならば、なお嬉しいです。 GRもそうですが、電源がリチャージブルバッテリーだけでなく、単四も使えるところがいいですね。 これから本格的な夏休み。水辺には防水機能のあるカメラがベストです! (RICOHの宣伝のようですが・・・ご提供、ありがとうございました!) DATE RICOH G600 画質モード Fine iso200 |
2008年7月5日
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現在、抱えている何冊かの書籍の取材で、相変わらず飛び回っています。 本によっても異なりますが、最低でも1シーズン以上は取材を行うため、発刊までには随分と時間が掛かります。 よって、絶えず5〜6本の企画を同時進行し、まとまり次第出版、という形をとっています。 まだまだ作りたい本が山積みなのですが、自然や生き物が相手なので本当に時間が掛かります。 1冊の本に掛けた時間給を計算すると、バイトの方がいいのじゃないか!(笑)と思うことも少なくありません。 |
2008年6月2日
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4〜5月の2ヶ月は、本当によく撮影を行い、取材にも出かけました。 この数年間では、この時期、最も多くシャッターを切った感じがします。 メーンは淡水魚でしたが、南紀の植物にもレンズを向けました。 今は、撮れば撮るほど新たなテーマが見つかり、時間もフィルムも足りませんね。 関西は、そろそろ鬱陶しい梅雨に入ります。 川が濁り水中撮影ができなくなる季節なので、スタジオに篭って撮影することが多くなります。 川に潜れない日が続くとフラストレーションが溜まりますが、梅雨明けまでの辛抱です! |
2008年5月7日
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毎年、この時期はフィールドに出っ放しとなり、バタバタしています。 淡水魚は繁殖期に入るものが多く、植物も一斉に開花します。 リストを作って撮影を行っていますが、毎年時期が微妙にズレるため予定通りにはいきません。 ここで逃すと1年待ちとなりますので、多少無理をしても・・・と、撮影を優先です! 生き物の本の需要が増える時期でもあり、「田んぼの生き物図鑑」が3刷目、 「フィールドブックA淡水魚」が重版、「いきものアート・蛙」が重版となりました。 ありがとうございました! |
2008年4月24日
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番組放送のお詫びです 29日放送予定の「ガラスの地球を救えスペシャル」は、近畿圏のみの放送ということが判明しました。申し訳ありません。 全国放送だと思っており、私の勘違いで多くの方に告知もしてしまいました。 ご迷惑をお掛けしましたこと、お詫びいたします。 近畿圏の方は、午前9時55分〜でご覧いただけます。今回の古座川は番組の最初のVTRです。 |
2008年4月18日
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番組放送のお知らせ 先日、「ガラスの地球を救え 2008」の収録が終わりました。 この番組は朝日放送の環境特番で、同局が2000年の創立50周年を記念してスタートさせた番組です。 毎回、地球の環境をテーマに年1回放送され、今年のテーマは「見つめよう今そこにある危機〜そして再生へ(仮)」。 7時間におよぶ生番組!で、テーマ別に全国約15ヶ所からのレポートを紹介し、そのなかで私が携わった古座川の映像はトップバッターの予定だそうです。 タレントの前田耕陽さんがナビゲートされ、29日(火)、午前10時〜午後5時に放送されます。 番組では、美しい清流である古座川が少しづつ汚れてきている現実や、地元での取り組みなどを伝えます。 番組内では私の撮影した写真も多数紹介されます。 前田耕陽さんは1歳になる娘さんがおり、是非、家族で古座川に遊びに来たい、次世代に清流を残したいですね、と言っていました。 私と同じ東京の郊外出身だったこともあり、ざっくばらんに話ができ楽しい取材になりました。 是非、ご覧下さい! |
2008年4月4日
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写真展のお知らせ 第6回水中映像祭が開催されます。 今年の写真部門の作品は、O美術館にて4月4日〜9日まで展示されます。 今年のテーマは「水に生きる」で、水中カメラマンが一堂に会し、渾身の作品の数々を発表いたします。 是非、O美術館へ足をお運び下さい。 私は、ハッセルブラッドで撮影した作品を提出しています。 第六回水中映像祭写真展詳細 場所 0美術館 品川区大崎1−6−5 大崎ニューシティー2号館 03−3495−4040 期間 4/4(金)PM2;00より4/9(水)PM5:00まで 上記以外の曜日 AM10:00よりPM6:30 水中映像祭 www.eizousai.net |
2008年4月1日
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番組放送のお知らせ 今月29日、テレビ朝日「ガラスの地球を救え!」という環境番組が放送されます。 午前中から6時間あまりの生番組だそうです。 私は、その中で古座川を舞台に川の現状と危機についてのコーナー(収録)に出演します。 詳しい時間などが決まりましたら、またここでお知らせしたいと思います。 |
2008年3月18日
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昨年、和歌山県立近代美術館、田辺市立美術館、熊野古道なかへち美術館の3つの美術館が共同で開催しました「森のなかで」展のカタログが、この度ようやく完成しました。 展示をしました私のすべての写真と、インタビュー形式でのそれらの作品についてのコメントも掲載されています。使用しています水中カメラや、レンズなどにも触れています。 このところ、“生き物”の登場しない、水そのものをテーマにした作品づくりを行っています。 水に関わる生き物の生態写真はもちろんですが、その背景にある水環境=淡水をどう捉え表現していくか、これから取り組もうと思っているテーマのひとつです。 この展覧会での作品は、そんな方向性が現れているかもしれません。 このカタログの購入方法などにつきましては、以下にアクセスして下さい。 よろしくお願い致します。 和歌山県立近代美術館 友の会 ミュージアムショップ |
2008年3月1日
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2月中旬からの猛烈な寒さは、南紀においても驚くほどでした。ちょうど梅の花が咲き出した頃でしたので、強風と寒さのため蜂が飛べず受粉ができているのか心配になっています、梅農家の知り合いも少なくないので・・・。 悪天候が続いたためフィールドでの撮影ができず、もっぱらスタジオでの水槽内撮影やフィルム整理、読書をして過ごしていました。昨年、家に来られた植物写真家の木原浩さんが、「自分の撮った写真をもっと良く見ろ」とおっしゃっていたことを思い出し、改めてフィルムを見直したりしてみました。すると、なるほど自分の欠点や、画面構成などを考える上でのヒントなども得られました。撮影した後も、自分の写真を繰り返し何度も見直すことはとても大切なことなんですね。 |
2008年2月7日
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新聞連載のお知らせ 産経新聞にて、写真と文章の連載があります。毎週月曜日の科学面「写生」にて、2月11日(月)から8週の連載となります(紙面の都合などによりズレることもあるようです)。身近な水辺の生き物や淡水魚などを取り上げたいと思っています。よろしければ、月曜日の「写生」をご覧になって下さい。 |
2008年2月1日
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二十四節気でいう「大寒」(1月21日前後)を過ぎてから、暖かかった南紀でも雪は降らないまでも底冷えのする日が続いています。それでも、ここのところ頻繁に古座川に通っています。川の透明度は冬が最も高いんです。雨が降らないので水量こそ少ないのですが、川水は実に清らかで美しく、冷たさも忘れてしまうほど。一見すると生き物たちは何もいないように感じますが、下流域ではカジカが繁殖期に入りました。瀬の石の下では黒くなったオスが、黄色い卵塊を守っていました。寂しく見える冬の川でも、命の営みを感じると嬉しくなりますね。 |
2008年1月15日
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先月、研究会誌2誌に原稿が掲載されました。近年まで学術誌には投稿をしていなかったのですが、現場ならではの情報や研究者の方のお役に立てそうな情報などは「報告」という形で書いておこうと思うようになりました。今後も、機会がありましたら書いていきたいと思っています。掲載された会誌とタイトルは以下になります。 南紀生物(南紀生物同好会) 第49巻 第2号 P119 富田川河口域でのナガオカモノアラガイの生息記録 湊 宏・内山りゅう Record of Oxyloma hirasei (Pulmonata:Succineidae)from the Tonda River Estuary,Wakayama Prefecture,Japan 兵庫陸水生物(兵庫陸水生物研究会) No.59 P129-132 和歌山県南部地方の河川感潮域で見つけたアユカケの卵塊 内山りゅう Egg mass of Cottus kazika in a tidal area of a river mouth in southern Wakayama Prefecture,Japan 南紀生物におきましては、第48巻 第2号 P105-108(2006) 三重県で採集されたクボハゼ(ハゼ科魚類) 橋本健一・内山りゅう Record of the gobiid fish Gymnogobius scrobiculatus in Mie Prefecture,Japan という報告書も掲載されております。興味のある方はご覧になってください。 また、私が最も長く入会してきた魚類自然史研究会の会報「ボテジャコ」の表紙写真を、第12号より担当・提供することになりました。今回はアユを食うアユカケの写真です。新しい情報を仕入れ、勉強をし、書籍や図鑑制作等に生かしたいと思っています。 |
2008年1月7日
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お知らせ 先日、「gallery」の写真を一新しました。2年前にHPをアップしてから初めて変えてみました。ご覧いただければ幸いです。他のカメラマンの方などのHPを拝見すると、嗜好を凝らしたものが多いのですが、私は「news」さえキチンと更新をしていないので・・・ブログなどはとても無理ですね。今年はなんとかまめに更新をしたいと思っています。 |
2008年1日1日
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あけましておめでとうございます!昨年は、あっという間の1年でした。テレビではテレビ朝日「報道ステーション」“シリーズ淡水を歩く”の冬編、NHK・ハイビジョンスペシャル、同じくNHKの「ダーウィンが来た!」等の制作に携わり、書籍では平凡社、山と渓谷社、ジュリアンなどから6冊の本を出版することができました。また、田辺市立美術館、和歌山県立近代美術館での長期に渡る作品展もありました。その合間を縫うように各地で公演などを行い、気が付けば1年・・・といった感じでしょうか。 今年も何冊かの書籍を抱えており、テレビの番組制作にも携わりそうです。 しかし、今年は現場で撮影することを最優先とし、改めて“撮る”ことに専念したいと思っています。今一度、初心に戻って写真と向き合いたいと思います。今年もよろしくお願い致します! |
2007年12月22日
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番組放送のお知らせ 以前、テレビ東京系列にて放送されました「ibuki〜四季の瞬間」が55分番組に編集され、全国放送されます。この番組は当初、5分間の番組で毎回一人の写真家をフューチャーしながら作品を紹介するというもの。この度の番組では大勢の写真家が登場します。私はオオサンショウウオが餌を捕えた一瞬のカットを選んでいます。よろしければ、是非ご覧になってください。全国、とはいってもローカル局ですので、漏れている県などがあるので残念ですが・・・。 以下が放送日と放送局です。 12月 26日(水)15 :55 〜16:52 NIB 長崎国際テレビ 12月 26日(水)16 :55 〜17:50 NKT 日本海テレビ(鳥取、島根) 12月 27日(木)25 :14 〜26:09 TeNY テレビ新潟 12月 30日(日)10 :00 〜10 :54 KRY 山口放送 * 再放送 12月 30日(日)14 :00 〜14:55 RAB 青森放送 12月 30日(日)16 :25 〜17:19 FBC 福井放送 12月 30日(日)27 :45 〜28:40 SDT 静岡第一テレビ 1 月 2日(水) 6:00 〜 6: 55 ABS 秋田放送 1 月 2日(水) 6:05 〜 7:00 KKT 熊本県民テレビ 1 月 2日(水) 28:00 〜28:55 TVI テレビ岩手 1 月12日(土) 16:00 〜16:55 JRT 四国放送(徳島) 1 月22 日(火) 10:00 〜10: 55 RKC 高知放送 |
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2007年12月4日
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先月は奈良県天川へ紅葉を撮影に行きました。みたらい渓谷の紅葉は関西随一と言われているだけあり、素晴らしい!の一言。単に景色を撮影してもつまらないので、ドライスーツを着込み、水中からの景色をファインダーに収めてきました。水温は約5度と非常に冷たかったのですが、水に映えるオレンジや黄色、赤色のコントラストに夢中でシャッターを切りました。 また、別の日は地元の川の河口にて2002年に新種記載のあったヤマトイトヒキサギを採集したり、熊野川で夜間にアカザの水中撮影をおこなったりと、相変わらず淡水魚類の撮影三昧でした。 今月も古座川へ潜りに行く予定でいます。川の潜り屋には“寒い”は関係ないですから・・・ |
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2007年11月14日
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写真集「GR SNAPS」発刊のお知らせ リコー「GR DIGITAL」を愛用しているクリエイター100名による写真集が11月22日に発売されます(株式会社ぴあ)。 各方面で活躍されている方々による、十人十色の作品が一同に揃います。そもそも私がこのカメラを使い始めたキッカケは、古い友人でもあるTHE ALFEE 坂崎幸之助氏のお薦めがあったからです。 当時デジタルに全く興味がなかった私に、「面白いし、まず撮ってみれば!」と背中を押してくれたのも坂さんでした。実は今年の2月に発刊した「水の名前」(平凡社)のなかに、GR DIGITALで撮影したものが2カット入っているんです。 GR DIGITALは、憎いほどプロユースを意識して作られているカメラで、使いこなせば即戦力になると思います。折りしもGR DIGITAL Uが新発売となり、かなりの改良が更に加えられたようです。 この写真集での私の1カットは・・・見てのお楽しみということで! 詳しくは以下まで リリース情報] GR DIGITAL 写真集「GR SNAPS」を共同制作 |
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2007年11月1日
| 9〜10月の1ヶ月の間に北海道取材が3回!!サクラマス、サケを狙っての撮影でした。 10月末はアマゴの撮影で随分と川には通いました。今もフィールドに出っ放しといった状態が続いています。時間をかけてじっくりと観察をしてきたお陰で、サケ科魚類の産卵に関しては共通の行動が多いことも分かりました。 延べ17日間ほど、これらの繁殖行動ばかりを観察してきました。今まで、これだけの時間を掛けて観察をしたことはなかったので、いい勉強になりました。 北海道では標津サーモン科学館の市村政樹氏、桜井保広氏に大変お世話になりました。ありがとうございました! |
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2007年10月22日 |
先日20日、和歌山県立近代美術館におきまして「森のなかで」展が開催されました。オープン初日は作家によるリレートークがおこなわれ、出展作家が自らの作品の前で15分ほどトークをおこないました。大勢の方々が来られ、賑わいました。足を運んでいただいた方、ありがとうございました! 和歌山県立近代美術館 |
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2007年10月9日 |
作品展のお知らせ この度、和歌山県立近代美術館において、「森のなかで」という展覧会が開催されます。絵画、彫刻、写真、映像などの様々なジャンルにおいて、森からのメッセージをかたちとする7名の作家のコラボレーション作品展です。10月8日まで田辺市立美術館・熊野古道なかへち美術館で分かれて展示されていた作品群を1ヶ所の大ホールにまとめて展示するものとなります。 |
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2007年10月1日 |
番組放送のお知らせ 来る10月7日(日)、NHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」において、アユカケをテーマにした番組が放送されます。番組タイトルは、「おみごと!石に化けた魚」で、泳ぐアユを捕えた決定的瞬間の映像は必見です!加えて、自然状態での求愛行動やオスによる卵保護の様子をファイバースコープにて撮影に成功!(おそらく初めてでしょう)。学術的にも貴重な映像が満載です。是非、ご覧下さい! 本放送日時: 再放送日時: |
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2007年9月27日 |
先日、念願だったクルマギク(キク科シオン属)をようやく撮影することができました。クルマギクは和歌山県固有のキクで、紀南の渓流沿いの崖などに稀に見られます。古座川の一枚岩にもあるのですが、対岸から望遠レンズでなくては狙えないほどの場所にあり、近くで撮影できる場所を探していました。紀南の植物に詳しい友人たちに連れて行っていただき、手が届くほどの高さにある株をじっくりと観察することができました。生きものの撮影は何でもそうですが、人の輪ができて初めて撮影することができることが少なくありません。感謝、感謝です!次はキシュウギクとも呼ばれるホソバノギクを撮影したいと思っています。紀伊半島の南部には、まだまだ見たこともない生きものたちが沢山います。1つ1つ撮影していくことも楽しみの一つですね。 |
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2007年9月11日 | 8日に島根県立宍道湖自然館ゴビウスで行われました講演会は、多くの方に足を運んでいただきました。ありがとうございました。 開演が夜の7時からというフィルムナイトで、夜の水族館の散策も含めて初めての試みだそうです。楽しんでいただけたでしょうか。 翌日は周辺のため池などをスタッフの方に案内していただき、島根の自然の素晴らしさを実感することができました。地元和歌山では見ることができなくなったタガメやゲンゴロウなどは、まだまだ見られるんです!そんな環境を観察することもできました。 10日は、ゴビウスの山口勝秀さんの案内で、イシドジョウの撮影に三隅川水系まで足を伸ばしました。あいにくの増水でしたが、イシドジョウの水中撮影をすることができました。匹見川まで行けばイシドンコも・・・とは思ったのですが、翌日から北海道ロケだったので諦めて次のお楽しみということにしました。島根県の自然の懐の深さのようなものを改めて感じることができた気がしました。 |
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2007年9月1日 | 暑かった8月が終わり、そろそろ秋産卵のサケ・マス類の撮影準備に入ります。また、秋の植物などが一斉に咲き出すため、どのように動いたら効率がいいのか・・・頭が痛い思いです。 今月は北海道へ2回、島根へ講演、近畿や地元での撮影などがびっしりと入っています。春先の4〜5月に次いで9〜10月というのも最も忙しく駆けずり回るシーズンです。ここで逃すと来年まで1年待ちとなりますので、押えておかなければならないものは何としても!と思うのですが、現実はそうそううまくはいきませんね。タイミングが悪く、もう何年も追っているものも少なくありません。この秋は撮れるか、まあ、運を天に任せているところもあります。 紀伊半島南部には、他の場所では見られない固有の植物がいくつもあります。分かりやすく名前に「紀伊」や「紀の国」などが付いているものもおり、例えばキイイトラッキョウ、キイシモツケ、キイジョウロウホトトギス、キノクニスゲ、キシュウネコノメなどがあります。先日は、古座川町でキイセンニンソウを撮影することができました。来週はキノクニスズカケが満開になりそうなので撮影に行ってきます。 |
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2007年8月10日 | 放送日変更のご案内
NHK総合チャンネル「アユ踊る清流の四季 和歌山・古座川」の放送日が変更になりました。何度も変更になり、申し訳ありません。 放送日は、8月25日(土)の16:00〜17:29 です。 以前から撮影をしたいと思っていたミゾハコベ、スズメノハコベの花をようやく先日田んぼで見つけ、撮影することができました。どちらも本当に小さくて、目を皿のようにして田んぼを歩き回り見つけました。スズメノハコベは環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ΙB類(EN)に指定されており、見つけるのに苦労しました。とはいうものの、兼ねてから足を運んでいた田んぼの1つで見つけたので、今まで気がつかなかったというわけです。見つけたヒントは、ホシクサやミズワラビ、アブノメなどが見られる農薬の使用が少ない田んぼでした。そうした田んぼでは、実に様々な植物たちが集中的に見つかります。しかし、逆にいえば一旦放棄されればたちどころに姿を消すことを意味しています。今も和歌山県内20ヶ所ほどの田んぼを定期的に見て回っていますが、昨年から今年にかけてだけで、5ヶ所ではすでに放棄水田となっていました。農家の高齢化による廃田は、様々な問題を含んでいるのです。 |
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2007年8月2日 | 放送日変更のご案内
NHK総合チャンネル・ハイビジョン特集「アユ踊る清流の四季 和歌山・古座川」の放送日が変更になりました(高校野球の影響ということです)。 |
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2007年8月1日 | 作品展のお知らせ
この度、和歌山県内の3ヶ所の美術館(和歌山県立近代美術館・田辺市立美術館・熊野古道なかへち美術館)が共同で「森のなかで」という展覧会を開催します。絵画、彫刻、写真、映像などの様々なジャンルにおいて、森からのメッセージをかたちとする7名の作家のコラボレーション作品展です。 私は、「水の森」と題し、水の中から見た森の姿をとらえた作品を出展しています。オリジナル・プリントの制作には、和歌山県に本社のあるノーリツ鋼機株式会社、株式会社西本様の御協力により、美しいプリントに仕上げていただきました。微妙な色のバランスなどに関しても、満足のいくプリントとなりました。なかには120cm×180cmもの大型プリントもあります。 7月28日〜10月8日までが田辺市立美術館および熊野古道なかへち美術館での開催で、私の作品は田辺市立美術館での展示です。その後、10月20日〜12月9日は和歌山県近代美術館へと移ります。 和歌山県内はもちろん、近県の方、夏休みに熊野方面へおいでの方がいらっしゃいましたら、是非足を運んでいただけたらと思います。 詳しいご案内などは、田辺市立美術館のHPが以下になります。 |
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2007年7月20日 | 講演会のお知らせ
来る9月8日(土)、島根県立宍道湖自然館ゴビウスにて、6周年記念講演として「美しい日本の水環境と生き物たち」と題する講演会をおこないます。開場は18時30分で開園が19時という、夜におこなわれるフィルムナイトです。入場には整理券が必要となり、締め切りは8月20日ということです。詳しくは以下にアクセスしてください。堅苦しいものではなく、ラフなスタイルでフィルムをお見せしながらお話したいと思っています。遠方の方も是非、この機会にゴビウスへ足を運んでみてください! ゴビウスHPは、http://www2.pref.shimane.jp/gobius/です。 なお、同館では8月4日(土)に「タガメのすべて」と題して市川憲平氏(姫路市立水族館館長)が特別展記念イベントをおこないます。市川氏は、先日発刊しました「今、絶滅の恐れがある水辺の生き物たち」のタガメ、ゲンゴロウの章の解説をされました。夏の特別展「水に生きる昆虫」ともに是非、“タガメ博士”の楽しいお話を聞きにいきましょう! |
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2007年7月10日 | 先日、BS hi で放送しましたハイビジョン特集「アユ踊る清流の四季〜和歌山・古座川〜」が、総合チャンネルで放送されることが遂に決定!!見逃してしまった方も、衛星放送が見れない方もご安心下さい!BS放送後は多くの方からご感想を頂戴しましたが、「良かった」という声が圧倒的に多かっただけに、私としても嬉しい限りです。是非、ご覧下さい。
放送日 NHK総合 |
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2007年7月2日 |
■新刊のご案内 「鍬形」は、とにかく格好のよい大アゴを中心に、グラフィカルに構成しています。 体色は黒色が多いのですが、まるで刀やノコギリの歯のような美しいデザインにきっと驚くはず!「兜虫」は、これまた究極の武具のごとく洗礼された角のデザインにフォーカシングして構成しています。シリーズはこれで6冊目となりました。是非、お手にとってご覧下さい。 |
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2007年6月9日 |
先日放送されましたNHK・BSの衛星ハイビジョン番組「アユ踊る清流の四季 〜和歌山・古座川〜」は大変好評でした。内容が評価されれば総合チャンネルでも放送する可能性があるそうです。私の回りでは衛星放送が見れない、という方が非常に多く、まだまだ普及率の低さを感じましたが・・・。 番組は、しっかりとした内容に藤村俊二さんのナレーションが絶妙にマッチ! 14日の再放送もありますので、多くの方に見ていただきたい番組です。 |
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2007年6月4日 |
掲載のご案内 ナショナルジオグラフィック日本版の最新号(6月号)の「PHOTO JOURNAL | 写真は語る」にて5ページに渡り、私の作品の特集が組まれています。このコーナーは、海外の写真家と日本の写真家とを交互に取り上げる企画とのことで、日本人の一人目となります。「田んぼや川が宿す珠玉の自然」というタイトルで、日本の淡水環境を見直して欲しい、というメッセージを込めました。オオサンショウウオの見開き写真は迫力があると思います。是非、ご覧下さい。 |
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2007年5月28日 |
新刊のご案内 ヤマケイ情報箱「今、絶滅の恐れがある水辺の生き物たちータガメ・ゲンゴロウ・マルタニシ・トノサマガエル・ニホンイシガメ・メダカ」(山と渓谷社) 近年、我々の最も身近にいた生き物までもが姿を消しはじめている、と誰もが感じているに違いありません。とくに身近という面では、田んぼをはじめ水辺という環境に生きるメダカやゲンゴロウなどといった、誰もが名前を知っている生き物さえ、見る機会すら減っているのが現状です。 序章 鷲谷いづみ |
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2007年5月10日 |
昨年の春に、普段から親しくさせていただいている大阪教育大学の長田芳和先生よりタナゴ(コイ科タナゴ属)の仲間の分類を整理するので、その撮影を手伝ってもらえないだろうかと連絡をいただきました。 タナゴの仲間は繁殖期になるとオスには美しい婚姻色が発現するのですが、性的な興奮の度合いや周りの環境などによって色はすぐに褪せてしまいます。 自然界で見るのと水槽へ移して見るのとは大きく異なるため、撮影を行うに際し色の再現の難しい魚です。よって、撮影の前に水槽内飼育で個体を仕上げる技術が必要となります。 昨年の春は、日本各地から送られてきた魚でスタジオの水槽は溢れかえり、生態、標本、人工受精による卵の撮影を行ってきました。 それらの写真も多数掲載された学術論文が、先日、国立科学博物館の Bulletine of the National Museum of Nature and Science, Series A(Zoology), Supplement 1 にて掲載されました。論文名は、Four New Subspecies of Acheilognathus Bitterlings (Cyprinidae: Acheilognathinae)from Japan で、新井良一、藤川博史、長田芳和先生方がまとめられました。 内容は、かつて学名が定まっていなかったアカヒレタビラ、セボシタビラなどのタビラ類の分類学的な整理と、新たに3亜種に分けられたアカヒレタビラの新種論文となります。東北地方の日本海側(秋田〜新潟あたり)に分布するものをキタノアカヒレタビラ(A.tabira tohokuensis)とし、同じく日本 海側の富山〜島根あたりに分布するものをミナミアカヒレタビラ(A.tabira jordani)、太平洋側の宮城〜関東あたりのものをアカヒレタビラ(A.tabira erythropterus)とするものです。 尚、九州に分布するセボシタビラにはA.tabira nakamurae という学名が付きました(シロヒレタビラは、従来のままA.tabira tabira です)。それぞれに幼魚の背鰭の黒色斑の有無や卵の形態にも違いが見られるようです。 これらの情報も踏まえ、次なる淡水魚の図鑑にはローカリティー別の写真もきっちりとお見せできると思います(いつになるのか・・・)。 |
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2007年5月8日 |
昨年、ほぼ1年を掛けて取材したNHKの番組の放送日が決定しましたのでお知らせします。 昨年の春、海から遡上する若アユから開始した撮影は、今年の1月に海で暮らすアユの仔魚をとらえるまで続きました。 粘り強く、時間を掛けて撮影した映像は必見です!90分もの放送時間ですが、一気に見入ってしまう内容だと思います。 今、思っても本当によく川に潜った1年でした。是非、ご覧下さい!! 放送日は、6月7日(木) BShi 20:00〜21:29 ハイビジョン特集「アユ踊る清流の四季〜和歌山・古座川〜」 (再放送 6/14(木) BShi 14:00〜15:29 ) また、「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のロケも新たに始まりました。内容については、取材が終わりましたら何れまた・・・。 19日には、近畿大学にて里山連続講演会(午後1:30〜3:00)があり、「美しい日本の水環境と生き物たちーファインダーから見た原風景」という演題でお話をする予定になっています。 |
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2007年4月12日 |
東京、秋葉原にある大型書店、有隣堂ヨドバシAKIBA店様にて、「マジカルカメラフェアIN AKIBA」というフェアが開催されています。そこでは、このたび出版しました 「生きものアート・シリーズ」をメーンに、かなりの棚スペースで展開されています。生きものアートの美しい表紙が目を引いています!。開催期間は4月7日〜5月6日ですので、機会がありましたら是非、有隣堂ヨドバシAKIBA店へ足を運んでみてください。他にも私の本がズラリと並んでおります。よろしければ、フェア期間中にお買い上げいただけると嬉しいですね。よろしくお願い致します! 有隣堂ヨドバシAKIBA店 住所:東京都千代田区神田花岡町1-1ヨドバシAKIBA7F 営業時間:9:30〜22:00(4月15日のみ〜21:00) http://www.yurindo.co.jp/shop/y_akiba.html |
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2007年4月2日 |
3月25日に行われたフォトイメージングエキスポ(PIE)、ノーリツ鋼機さんのブースでのトークショーでは、大勢の方に来ていただき、ありがとうございました。
また、ブースでは作品を展示し、多くの方に見ていただきました。 展示したプリント作品の色の再現性は素晴らしく、ノーリツ鋼機さんの技術の高さに関心しました。僕の撮っている「水」の写真などは水色の階調が難しく、オペレーターの方とのコミュニケーションが欠かせません。撮った本人が納得できなければ作品とはなりませんから、プリントはそれなりに大変なんです。 写真は撮るだけでなく、是非、部屋などに飾って欲しいと思います。それには、やはりオリジナルプリントでしょう。 さて、今月は一気に暖かくなりそうなので春産卵の魚の撮影が前倒しとなりそうです。四国へのロケハンもあるので、バタバタと慌しくなりそうですね。 |
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2007年3月7日 |
PIE(フォトイメージングエキスポ 2007)開催まで、あと僅かとなってきました。 ノーリツ鋼機株式会社のブースでのフォトグラファー・トークライブの日程と時間をお知らせします。私は3月25日(日)の11:00〜12:00に行います。水や生きものなどのスライドをお見せしながら、楽しい時間を過ごせればいいな、と思っています。 是非、東京ビッグサイトに足を運んで下さい!詳しくは以下にアクセスして下さい。 |
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2007年3月6日 |
先日、和歌山県いなみ町真妻に、ワサビの花の撮影に行ってきました。 今や全国各地でみられるワサビ栽培ですが、その元祖が実は和歌山県であったことは私も知りませんでした。ワサビの品種は星の数ほどあるそうですが、その大元となっているのが“真妻”という品種で、茎がほんのりと赤く、粘り気があるのが特徴だそうです。 白いご飯におかかをまぶし、その上にすったワサビを乗せて醤油をたらして食べる“わさび飯”の味は格別!涙を流しながら食べました。 ワサビ栽培農家の平井満さんには大変お世話になりました。 |
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2007年2月26日 |
■新刊のご案内 |
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2007年2月26日 |
■新刊のご案内 |
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2007年2月26日 | 来る3月22〜25日に東京ビッグサイトで写真・映像産業におけるアジア最大のイベント「フォト イメージング エキスポ 2007 (Photo Imaging Expo 2007)」(略称:PIE2007)が行われます。出展企業のノーリツ鋼機株式会社では、「もういちど、写真へ。」をコンセプトに展開するなかで、4名の写真家によるブース内作品展示と、フォトグラファー・トークセッションを行います。私は25日(日)で、作品をお見せしながら1時間ほどのトークを予定しています。詳しいタイムスケジュールなどが決まりましたらご報告いたしますが、この機会に是非、ビッグサイトに足を運んで遊んでいって下さい! | |||
2007年2月15日 |
テレビ朝日系列「報道ステーション」、シリーズ淡水を歩く、の冬編ロケから10日間振りに戻りました。 今回の舞台は厳寒の北海道東部です。昨日は何とマイナス23℃という中での撮影でした。 雪の舞い散る中で、毎日、川や池に潜っての撮影は過酷を極めましたが・・・。 しかし、こうした気温だからこそ、見ることが出来る水辺の素晴らしい景色もあるのです! 映像は古島茂氏によるハイビジョン撮影。必見です!ナビゲーターはお馴染みの松岡修造氏。 放送は今月26日(月)で、スタートは10時の後半あたりからと思われます。是非、ご覧下さい!(尚、報道番組につき、大きな事件等がありましたら変更する可能性もあります) |
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2007年2月1日 |
今年は暖冬とはいうものの、地元南紀では桜、梅が咲き出して妙な季節です。 今月は新刊本があるのですが、近年製作した我が子のような本たちが随分頑張ってくれているようなのでご報告致します。 「田んぼの生き物図鑑」(山と渓谷社)が1年半で3刷に入り、「ヤマポケ淡水魚」は6刷、「日本の両生爬虫類」(平凡社)が5刷に入りました。出版不景気といわれる中、手前味噌ですが善戦していると感じています。 また、私の本を多くの方が読んで下さっていること、嬉しく思います。 これからも、お手元に置いて可愛がって頂ける本を作っていきたいと思っています。 |
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2007年1月1日 |
あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願い致します。 今月は8日の午後2時15分より、NHK「かんさい特集 アユー古座川の1年」の再放送があります。関西ローカルですが、本放送後は多くの方から連絡をいただきました。ありがとうございました。大変好評で、急遽再放送となったようです。 1月はハイビジョンスペシャルの撮影で、10日間ほど冷たい川や海に潜る予定でいます。 その合間を縫うように、2月下旬に写真集などを発刊するので、その大詰めのチェックがあります! 昨年はテレビの仕事でかなりの時間を費やしたので、本の出版点数が少なく、挽回の意味もあります。何と7月までに6冊!を発刊する予定です。できるのかなぁ? |
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2006年12月13日 |
ロケやら諸々の用事でバタバタし、更新が遅れました。 さて、春先から続けてきたNHKハイビジョンスペシャルの撮影ですが、その素材を使っての番組が関西のみで放送されることになりました。今月22日(金)がOAとなります。かんさい特集「アユ〜古座川の四季に抱かれて」という43分の番組です。ナレーションは和歌山県上富田出身の坂本冬美さんです。アユ目線で捉えた美しい水中映像は、この一連の番組の大きな目玉となっています。関西以外では、来年に本番(?)ともいうべき90分のスペシャルがありますので、今しばらくお待ちください。 また、元旦の朝日新聞(別吊)にて、和歌山県の広報事業広告として作品などが掲載されます。こちらもご覧いただければ、と思います。 |
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2006年11月27日 |
■新刊のご案内 「蛙」は、過去にも同テーマで発刊していますが、よりダイナミックに構成しました。デザイナーは福住修氏です。この本では、蛙の「眼」を意識しています。 「蜥蜴」は、おそらく蜥蜴だけを扱った写真集としては日本で初めてのものだと思います。その姿、形はもちろんですが、蜥蜴のもつ「表情」に、主にフォーカシングしました。 どちらにも特典としてポストカードが付いています。 今後も、様々ないきもののもつ“美しさ”や“可愛さ”をとらえた作品を展開していきたいと思っています。第二弾は2月頃の予定です。乞う、ご期待! |
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2006年11月24日 |
テレビ朝日系列「報道ステーション」、シリーズ淡水を歩く、の秋編の放映が12月4日(月)に決まりました。今回は地元南紀の古座川です。アユ、ウナギ、モクズガニなど秋の訪れとともに川を下る生き物たちを取材しました。 ナビゲーターはお馴染みの松岡修造氏。何だか二人して遊んでいるようにしか見えないかもしれませんが、し、仕事ということで・・・・是非ご覧下さい! 尚、報道番組につき、大きな事件等がありましたら変更する可能性もあります。 |
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2006年11月1日 |
秋、とはいっても何だか暖かな日が続きます。先月末の古座川の水温は19.5℃もあり、アユの産卵がなかなか始まりませんでした。アユの産卵の時期は年々遅くなるようです。やはり温暖化の影響なのでしょうか。 先月はロケに明け暮れました。気がつけば半月以上がロケとロケハン!月末は「報道ステーション」のロケがありました。オンエアーは月末ですが、決定しましたらお知らせいたします。 今月は新刊の本(小さな写真集)が2冊同時に発売となります。タイトルは「蛙」と「蜥蜴」。“生きものアート”というシリーズとなります。 19日にはNHK「ダーウィンが来た!」でアユモドキが放送の予定だそうです。番組の制作には携わっていませんが、アユなどの写真を提供させていただきました。天然記念物・アユモドキの生態を追ったものは、おそらく初めてと思われるので、「ウナギ」同様、永久保存版です! |
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2006年10月25日 |
キンダーブック しぜん12 「カメレオン」 フレーベル館 パンサーカメレオンの写真絵本。P28オールカラーで、ほとんどを撮り下ろした新作で構成した。目の動きや長い舌で餌を捕らえる瞬間など、カメレオンの魅力が満載。モデルとなった「パー君」は“サンバーバ”というマダガスカルの産地の繁殖個体。個体提供はJUNGLE EYES の鍛冶さん。現在は譲り受けて自宅にて飼育中。子供たちにカメレオンの可愛さ、不思議さが伝われば嬉しい。 一般の方の購入方法ですが、本社直営店にお越しいただくか、お電話もしくはネットでご注文を承っております。 フレーベル館えほんとおもちゃのお店 〒113-8611東京都文京区本駒込6丁目14番9号B1F 営業時間:10:30〜18:00 定休日:火曜 お電話はこちら 03-5395-6616 ネットはこちら http://www.rakuten.ne.jp/gold/anone/hoikuehon/ |
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2006年10月17日 |
放映日決定 NHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のウナギの放送日が最終的に決まりました。10月22日(日)19:30〜20:00となります(大きな事件などが起こらなければ、ですが)。是非、ご覧下さい! 10月22日(日)19:30〜20:00 総合テレビ ダーウィンが来た!生きもの新伝説 「ウナギが歩いた!」 再放送 10月27日(金) 深夜1:55〜 2:25 総合 ※木曜の夜更け 10月30日(月) 深夜3:25〜 3:55 BS2 ※日曜の夜更け |
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2006年10月11日 |
NHK 「ダーウィンが来た!-追跡!ウナギ謎の大回遊-」の放送が、15日から29日に変わりそうです。大きな事件などがなければ29日(日)19:30よりスタートです。 また、テレビ東京系列の「ibuki」は一人の写真家を取り上げる5分間の新番組です。私は4回目で、オンエアーは地域によって異なるようです。代表的な系列と放送日・時間は以下になります。 テレビ東京 10月21日(土)17:15 テレビ北海道 10月22日(日)17:15 テレビ愛知 10月28日(土)17:15 テレビ大阪 10月28日(土)17:15 福岡放送 10月28日(土)11:40 |
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2006年10月1日 |
先月はNHKハイビジョンスペシャルと、同じく「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のロケに加えてテレビ東京の新番組「ibuki」の取材もあり、慌しい1ヶ月でした。 「ダーウィンが来た!」は「追跡!ウナギ謎の大回遊」として、今月15日(日)に放送予定だそうです。川でのウナギの撮影など、古座川にて取材したものも含まれています。ウナギの生態に関しての映像はスチールも含めて大変少なく、この番組では驚くようなシーンもあるので、是非見て下さいね! 南紀の川の水温もガクンと下がり、上流域での潜水はウェットスーツではさすがに辛いものがありました。20代は冬の川でもウェットで潜っていたのですが、もうそんな根性はありません(笑)。来週からのロケは迷わずドライスーツで望もうと思っています! |
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2006年9月1日 |
先日、何気なく立ち寄った中辺路町の田んぼで、ホシクサの群落を見つけました。転々と咲く頭花を夜空の星に見立てたもので、稲の根元に無数にありました。そんなホシクサも最近はめったに見ることもなく、嬉しくて夢中で撮影しました(どんな草なのかは、「田んぼの生き物図鑑」のP274を見て頂ければ幸いです)。 今月は4日に写真展が終了します。足を運んでくださった方、ありがとうございました。写真美術館の方々も、ご苦労様でした! 16日には、映画「パビリオン山椒魚」がついに封切られます。脚本・監督 富永昌敬、主演 オダギリ ジョー、香椎由宇 、配給 東京テアトル・スタイルジャム。伝説の動物国宝、オオサンショウウオのキンジローをめぐるデタラメに愛しい物語。。。映画中のオオサンショウウオがらみのコメントと、劇場用パンフレットへの写真掲載を行いました。是非、見てくださいね!何せ、オオサンショウウオが取り上げられる機会は本当に少ないので。。。 ■パビリオン山椒魚 |
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2006年8月11日 |
8月6日、岡田紅陽写真美術館2Fにおいて特別展の講演を行いました。 当日は沢山の方からのお花をいただき、誠にありがとうございました。また、地元の方はもちろんのこと、遠方より多くの方が足を運んで下さりました。重ねて御礼申し上げます。 開催期間は9月4日までとなっております。期間中、館内では写真集ほか書籍の販売も行っております。また、会場ではノートを置いておりますので、ご感想などを自由にお書きいただければ幸いです。 一人でも多くの方が見に来られれば嬉しいですね。よろしくお願いいたします。 | ||
2006年8月1日 |
今月1日から9月4日まで、山梨県忍野の岡田紅陽写真美術館にて夏の特別展「淡水ものがたり」が開催されます。6日には記念講演が美術館の2Fで行われます。避暑も兼ねて、忍野八海の透明度の高い、気持ちのいい水に触れに来られませんか。東京からですと新宿から高速バスで1時間半ほどです。写真展の開催期間は約1ヶ月ですが、一体どれだけの方が足を運んで下さるのか少し心配です。お時間がありましたら是非、よろしくお願い致します! 先月は中旬からの大雨で、川が濁って散々でした。NHKの水中ロケも途中で中止となりました。一旦大きな水が出ると、透明度が戻るには何日も掛かります。気のせいか、その日数は年々増しているように思えます。梅雨の明けた上旬は同じくNHKの新番組「ダーウィンが来た」のロケがあります。もう、雨が降らないことを願うばかり。。。オンエアーの日程などが決まりましたら、またここでお知らせしたいと思います。 ■写真展の詳細はこちら ■パンフレットのダウンロードはこちら[pdf形式(24.9MB)] | ||
2006年7月10日 |
6月下旬から10日間あまり西表島に入っていました。西表島の田んぼでは、すでに米の収穫が終わりそうでした。同じ日本でも随分と違うものですね。 この度の西表島ロケの様子は、13日(木)テレビ朝日系列「報道ステーション」の「日本の淡水を歩く」のコーナーにてオンエアーされます。 沖縄一大きな浦内川をメインに、サガリバナやマングローブの水中撮影が見物です。 ナビゲーターは松岡修造氏。放送時間は10分ですが、総勢10名あまりが1週間も掛けて取材しています。是非ご覧下さい! いよいよ来月は、山梨県忍野の岡田紅陽写真美術館にて行われる写真展「淡水ものがたり」が始まります。企業や出版社など多くの後援を頂きました。また、坂崎幸之助さんにはJFNのラジオ番組「坂崎さんの番組」という番組にも後援を頂きました。 本当にありがとうございました。ポスターやチラシも刷り上がり、そろそろ佳境に入ってきた感じです。 ■写真展の詳細はこちら ■パンフレットのダウンロードはこちら[pdf形式(24.9MB)] | ||
2006年6月1日 |
先月は例年にないほど雨が多く、おかげで水辺のコンディションは良くありませんでした。上旬はNHKの取材があるのですが、透明度が気になるところ。大雨が降ると、水中撮影が可能となるまでに下手すれば1週間以上掛かることもあります。濁った川を眺めながら途方に暮れたことは少なくありません。雨でフィールドに出られない日は、フィルム整理やスタジオでの水槽撮影に切り替えます。今年の梅雨が早く終わってくれることを祈っています。 今月は写真展の準備と、「報道ステーション」の夏編に向けての準備があり、何か とバタバタしそうです。 | ||
2006年5月10日 |
4月初旬に、本ホームページを運営していた会社が諸事情により会社を解散した
ため、ホームページがストップしておりました。沢山の方からお問い合わせを頂き、ご心配をお掛けしました。現在は同じホームページのままで、新たな運営サイト会社のもとで更新できるようになりました。今後とも、よろしくお願いいたします。
今月は、8月1〜31日に山梨県忍野にある岡田紅陽写真美術館で開催される夏の特別展「内山りゅう写真展(仮)」に出展する作品の撮影のために忍野八海に潜ります。富士山の伏流水で、透明度の非常に高い池があります。ようやく潜水の許可が下り、 潜るのが楽しみです。 先月は17日に「報道ステーション」にて松岡修造氏と新コーナー「日本の淡水を歩く」が無事オンエアーされました。ホームページが止まっていたので告知ができませんでした(悲)。次回の放送は7月中〜下旬の予定となっており、夏、秋、冬と異なった淡水環境を紹介できると思います。是非、お楽しみに! | ||
2006年3月29日 |
3月11日、無事「第4回水中映像祭」が終わりました。コニカミノルタプラザでの写真展の方は、トータルで1万2千名の入場者があったようです。 品川エプソンで行われたスライド&ムービー部門も、トータルで1300名もの方がお見えになったと聞いています。14名の作品を一挙に発表したので、2時間半を越える長丁場でしたが、なかなか刺激的な時間を過ごすことができました。 前回も含め私の作品の音楽を作曲してくれた東京工芸大学の牧周作氏と編集の平山温氏に改めてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました | ||
2006年3月1日 |
暖かい南紀は2月中旬あたりから本格的に杉の花粉が飛びはじめ、晴れた日は最悪!! 苦しんでおります。和歌山県は森林面積の占める割り合いが大きく、その大半が杉。引っ越して凹んだのは、唯一、花粉の多さでしょうか。 さて、今月は11日(土)に、東京品川のエプソン・アクアミュージアムにて水中映像祭が開催されます。私もスライドショーで参加しますので、是非見に来て下さい。テーマは「アユの四季」です。 春の足音が聞こえてくるようになり、そろそろ撮影など一気に慌ただしくなってきました。中旬からはNHKハイビジョン・スペシャルの撮影がスタートし、下旬からは報道ステーションの撮影・収録が始まります。今年は、この大きな2つの番組が1年を掛けるかたちで同時進行する予定です。 | ||
今月の1カット |
解放水面に広がる真っ赤な浮き草。一瞬、美しいと思ってしまいそうだが、待てよ。これは、外来植物のアメリカオオアカウキクサ(広義でアゾラと呼ばれる)だ。在来種のアカウキクサやオオアカウキクサよりも色が濃く、繁殖スピードが非常に早い。窒素肥料として緑肥に用いられたり、アイガモ農法の普及で持ち込まれたと思われる。 あっという間に水面を覆いつくし、厚い絨毯を敷き詰めたようになる。光は水面で遮光されるために他の水草などへの影響が心配だ。数年前から南紀でも各地で見られるようになった。「水面に漂う赤いエイリアン」このまま放っておいて、いかがなものか。
(RICOH GR DIGITAL 28mm プログラムAE ISO100 JPEG 和歌山県上富田町にて) |
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2006年2月1日 |
普段から親しくさせていただいている坂崎幸之助氏のお口添えで潟潟Rー様より、
GR DIGITAL を一式ご提供頂きました。ありがとうございました。このカメラ、
坂崎氏を始め錚々たる方々が使用し、カメラのHPで作品を紹介しています。デジカメを使っていない私も、この機会に撮影してみようと思っています。本当は、今月から撮影した1カットを掲載しようと思っていたのですが、まだ使い勝手が下手で。次からにします! 今月は、新宿にあるコニカミノルタ・プラザにおいて2月24日(金)〜3月6 日(月)まで、水中映像祭のスチール部門の作品発表が行われます。私もそれに出展していて、北海道で撮影したカラフトマスの群れの写真が展示されると 思います。東口降りて1分ですので、お買い物のついでに立ち寄って頂けたら、と思います。開催時間は10:30〜19:00(最終日15:00迄)です。詳しくは水中映像祭のHPをご覧下さい。 |
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2006年1月1日 |
あけましておめでとうございます! 昨年は仕事の幅がグンと広がり、充実した1年でした。気持ち的にはやっと厄年が終わったというのが実感です。あまり厄とかは信じていなかったのですが、色々な面で男の42才あたりの年令は、これも色々あるようです。 さて、今年の年間スケジュールもかなりハードになりそうです。テレビ番組あり、写真展あり、写真集ありと昨年に続きバタバタとなりそうです。HPのニュースの更新も頑張っていきたいと思います。本年もよろしくお願い致します。 |
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2005年12月19日 |
オープンいたしました。 〈ご挨拶〉頂いた名刺にメールアドレスやHPアドレスが記入されていることが、当たり前のようになっている今日、ようやく私もHPをオープンすることができました。東京から和歌山に引っ越して7年を 迎えますが、今でも携帯電話を持たず、時代と逆行していると言われることもあります。けれど、あえて溢れる情報を遮断することにより、本質的なものが見えてくることもあります。HPでは、頻繁にチェックを行える自信はありませんが、できる限りニュースなどは更新していきたいと思っています。 今後ともよろしくお願い致します。 |
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